Q. 日本語の縦書きの本は出版できますか。どう作ればいいですか
はい、KDPは日本語の縦書き(右から左に読む)電子書籍に対応しています。作り方のポイントは次の2点です。
1. 原稿自体を縦書きで作成します。Wordなら「ページレイアウト→文字列の方向→縦書き」を設定し、EPUBで作る場合はCSSで縦書き(writing-mode: vertical-rl)を指定します。縦書き対応のエディタから書き出したEPUBでも構いません。
2. KDPの本棚で本を登録する際、「ページを読む方向」で「右から左」を選択します。日本語のように横書き・縦書き両方があり得る言語では、コンテンツの読む方向に合わせてこの選択が必須です。本棚で選択した言語・実際の執筆言語・ファイル内のメタデータの言語を一致させることも重要です。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)言語とページを読む方向
Q. 電子書籍の入稿に使えるファイル形式は何ですか。MOBIはもう使えませんか
現在の推奨は次のとおりです。
- EPUB: 推奨形式。『Kindleパブリッシング・ガイドライン』に準拠したもの
- Microsoft Word (DOC/DOCX): 章構成が単純な文字中心の本向け
- KPF: Kindle Createで作成した場合の出力形式
このほかHTML、RTF、TXTなども受け付けられますが、変換品質の面でEPUBかDOCXが無難です(PDFは英語など特定言語のみで、日本語のリフロー型原稿には使えません)。MOBI形式は、リフロー型の新規出版では2021年8月1日に、固定レイアウトでも2025年3月18日にサポートが終了しており、新規・改訂ともEPUB、DOCX、KPFを使う必要があります。出版済みの本はそのままで対応不要です。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)電子書籍の原稿に対応しているファイル形式電子書籍のMOBIサポートに関してよく寄せられる質問
Q. アップロード後に「本文の処理中にエラーが発生しました」と表示されます。どうすればいいですか
このエラーは、アップロードしたファイルをAmazon側でKindle形式に変換する際に失敗した場合に表示されます。原因の多くはファイル側にあるため、次の順で切り分けてください。
1. ファイル形式が対応形式(EPUB/DOCXなど)か確認します。拡張子だけ変えたファイルは変換に失敗します。
2. Wordの場合はファイルを開き直し、「名前を付けて保存」でDOCX形式に保存し直してから再アップロードします。テキストボックスや複雑な段組みなど特殊な書式は削除・単純化します。
3. EPUBの場合は、無料のKindle Previewerでそのファイルを開いてみます。Previewerで表示されるエラーメッセージから、問題のある箇所(壊れた画像、不正なHTMLなど)を特定できます。
4. 修正後に再アップロードします。変換には5〜7分ほどかかる場合があるので、途中でページを閉じずに待ちます。
それでも解決しない場合は、KDPサポートにファイル名とエラー発生時刻を添えて問い合わせてください。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)本のコンテンツをアップロードしてプレビューする
Q. 電子書籍の原稿がアップロードできません(最終段階で止まります)
原稿は本棚の「電子書籍のコンテンツを編集」ページからアップロードし、完了すると変換処理(5〜7分程度)が始まります。ここで止まる・失敗する場合は次を試してください。
1. ファイル名を半角英数字のみの短い名前に変更します(日本語や記号入りのファイル名はトラブルの原因になります)。
2. ブラウザのキャッシュを削除するか、別のブラウザ(Chrome/Edge/Firefoxなど)でやり直します。
3. 通信が安定した回線で、ファイルサイズを小さくして(画像の圧縮など)再試行します。
4. アップロード自体は成功していて変換でエラーになる場合は、Q3の手順でファイル側を修正します。
なお、既存の原稿を差し替える前に、元のファイルをダウンロードして手元に保存しておくことが公式に推奨されています。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)本のコンテンツをアップロードしてプレビューする
Q. 一部の画像が表示されない、または画像のエラーが出ます
Kindleで表示できない画像仕様が混ざっているケースがほとんどです。公式ガイドラインで非対応と明記されているのは、TIFFファイル、複数フレーム(アニメーション)GIF、背景が透過の画像です。これらはJPEGまたはPNGに変換し、透過部分は白などで塗りつぶしてください。カラープロファイルはsRGBを使います(CMYKは自動変換されますが色ずれの原因になるため避けます)。
また、Wordで作った原稿は保存時に画像が自動圧縮されて劣化・破損することがあるため、Wordの「画像の圧縮」設定を無効にしてから保存し直すのが有効です。修正後は必ずオンラインプレビューアーかKindle Previewerで全ページの画像表示を確認してください。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)画像のガイドライン - リフロー型電子書籍内の画像の形式
Q. Kindle Previewerでエラーが出る、または画面が表示されません
まず動作環境を確認してください。公式要件は、WindowsはWindows 8.1以降の64ビットPC、MacはmacOS 10.15以降で、1.2GHz以上のプロセッサーと4GB以上のRAM(推奨8GB)、画面解像度1,024×768以上です。32ビットPCや古いOSでは起動・表示に失敗します。
そのうえで次を試します。
1. 公式サイトから最新版のKindle Previewer 3を入れ直します。
2. 開けるのは .epub、.htm、.html、.xhtml、.opf、.kpf、.doc、.docx のみです。対応形式か確認します。
3. Wordファイルが開けない場合、パスワード保護がかかっていないか、ファイル名に日本語など半角英数字以外の文字が入っていないかを確認します(どちらも公式に失敗原因として挙げられています)。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)Kindle Previewer
Q. 目次はどう作ればいいですか(論理目次とページ内目次)
Kindle本の目次は2種類あり、両方入れるのが理想です。
- ページ内目次(HTML目次): 本の冒頭に置く、各章へのリンク付きの目次ページです。
- 論理目次(NCX/ナビゲーションドキュメント): 本文ページには現れず、Kindleの「メニュー→目次」からどこからでも章に飛べる目次です。
Wordで作る場合の手順は次のとおりです。
1. 各章タイトルに「見出し1」スタイルを適用します。
2. 「参考資料」タブ→「目次」で自動生成の目次を挿入します(これがリンク付きのページ内目次になります)。
3. 目次ページの先頭に「toc」というブックマークを追加すると、論理目次のガイド項目として認識されます。
EPUB入稿の場合は、EPUB3のnav要素(ナビゲーションドキュメント)が論理目次になります。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)目次を作成するナビゲーションドキュメントを使用して目次を作成する
Q. 「読み始め位置」の設定とは何ですか。自分で指定できますか
読み始め位置(SRL: Start Reading Location)とは、読者が本を開いたときに最初に表示されるページのことです。現在の仕様では、読み始め位置はAmazonによって自動的に定義され、著者が任意の位置を指定することはできません。
一方、著者側で設定できるのは「表紙」と「目次」のガイド項目(EPUB3ではlandmarks nav要素)です。これらを定義しておくと、読者がKindleのメニューから表紙や目次へ直接移動できるようになります。定義しない場合、メニューに項目は表示されますがグレーアウトして選択できません。目次を正しい位置に置き、前付(まえがき等)を簡潔にしておくことが、実質的に読み始め体験を整える方法です。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)ナビゲーションのガイドライン
Q. 出版後に原稿を修正するにはどうしますか。既に買った読者に更新版は届きますか
修正はいつでも可能です。本棚で対象の本の「電子書籍のコンテンツを編集」を選び、修正した原稿ファイルをアップロードし、プレビューで確認してから再出版します(再度審査があります)。なお変更が全体の10%を超えるような大幅改訂は、更新ではなく新しい本(新版)として出版する必要があります。
既購入者への配信は次のルールです。
- 再出版後の新規購入者には常に最新版が配信されます。
- 既購入者に自動では届きません。誤字脱字レベルの軽微な修正では通知されませんが、読者が自分で「コンテンツと端末の管理」から更新を取得することは可能です。
- 重大な品質問題を修正した場合は、KDPサポートに修正内容の詳細とASINを連絡すると約7営業日で審査され、承認されれば既購入者にメールで更新が案内されます。読者のメモやハイライトが消える可能性があるため、配信は重大な修正に限定されています。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)原稿の更新改訂版の電子書籍を読者または自分に配信する方法
Q. 画像や本文を更新した後、ストアに反映されるまでどのくらいかかりますか
公式のタイムライン(目安)は次のとおりです。
- 原稿ファイル(本文・画像)の更新: 72時間以内に反映
- メタデータ(タイトル、著者名、内容紹介など)の変更: 48時間以内に反映
- 試し読み(なか見!検索)への反映: 7〜8営業日以内
- 新規出版の場合: 商品ページ・表紙サムネイル・検索結果とも72時間以内が目安
これらはあくまで目安で、技術的な要因により数時間以上遅れることもあります。72時間を大きく超えても反映されない場合は、KDPサポートに問い合わせてください。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)タイムライン
Q. ライトノベルの挿絵など、本文に入れる画像の推奨サイズ・解像度は?
公式ガイドラインの要点は次のとおりです。
- 形式: JPEGまたはPNGを使用します(TIFF、アニメーションGIF、透過画像は非対応)。
- 解像度: ページ上の表示サイズで300PPI以上を推奨。スキャンする場合も300PPI以上で取り込みます。
- 表示サイズ: 挿絵・写真などの絵柄は画面幅の60%以上、文字を含む図表・地図は画面幅の80%以上で表示されるサイズを推奨。目安として長辺1,200〜2,000ピクセル程度あれば高精細端末でも鮮明です。
- カラー: sRGBで作成します(E Ink端末では16階調グレースケール表示になる点も考慮)。
- 画像はオリジナルサイズのままアップロードし、Wordの自動圧縮は無効化してください。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)電子書籍内の画像の形式画像のガイドライン - リフロー型
Q. Kindle Createは日本語の本に使えますか
部分的にしか使えません。整理すると次のとおりです。
- 操作画面(UI): 日本語に対応しています。
- 日本語のリフロー型の本(小説・実用書など): 非対応です。公式に「リフロー型の本は日本語ではサポートされていません」と明記されています。プリント・レプリカも日本語非対応です。
- 日本語のマンガ(固定レイアウト): 対応しています。PDF/JPEG/PNGを取り込んで、コマ送り表示(ガイド付きビュー)付きのKPFファイルを作成できます。
したがって、日本語の文字主体の本はKindle Createではなく、WordのDOCXやEPUB(縦書きならEPUB推奨)で原稿を作って直接アップロードするのが正解です。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)Kindle Createの概要
Q. 固定レイアウトとリフロー型は何が違いますか。絵本・写真集・マンガはどう作りますか
リフロー型は、画面サイズに合わせて文字が流し込まれる形式で、読者がフォントサイズや余白を変更できます。小説・実用書など文字主体の本はこちらが基本で、Amazonも標準としてリフロー型を推奨しています。固定レイアウトは、画像や文字がページ内の固定座標に配置される形式で、紙面デザインをそのまま見せたい絵本・写真集・マンガに使います。ただし文字サイズ変更ができず、小さい画面ではスクロールが必要になります。
固定レイアウトの本の作り方は次のとおりです。
1. 各ページを完成した画像(PDF/PNG/JPEG。テキストも画像に焼き込み)として用意します。
2. Kindle Createにインポートし、コマ自動検出やガイド付きビュー(1コマずつ読める表示)を設定してKPFで書き出し、KDPにアップロードします。固定レイアウトのEPUBを直接入稿することも可能です。
なお、以前のマンガ用ツール「Kindle Comic Creator」は現在Kindle Createのマンガ機能に統合される形で案内されており、これから作るならKindle Createを使うのが確実です(固定レイアウトでのMOBI入稿は2025年3月18日に終了済み)。
この問答のページを開く(共有用) →
根拠(公式)リフロー型と固定レイアウトKindle Createでのマンガの準備