Kindle出版を始める最初の関門、KDPのアカウント登録を公式ヘルプに沿って整理しました。アカウント作成、名前と住所の入力、銀行口座、税務プロファイル、本人確認で使える身分証まで、順番と注意点を書きます。

支度中…
Kindle出版を始める最初の関門、KDPのアカウント登録を公式ヘルプに沿って整理しました。アカウント作成、名前と住所の入力、銀行口座、税務プロファイル、本人確認で使える身分証まで、順番と注意点を書きます。
Kindle出版の文字数に、決まりはあるのか
何文字書けばいいですか、という質問がいちばん答えにくい。Kindle出版に最低文字数の規定はありません。ただ、規定が無いことと何文字でもいいことは違いました。分量について確かめたことを書きます。
Kindle出版の内容紹介は、最初の3行で決まる
表紙で商品ページを開いてもらえたのに、そこから買われない。この状態の原因はたいてい内容紹介です。スマートフォンで折りたたまれる前の3行に何を置くか、実際に効いたことを書きました。
Kindle出版のメリットとデメリットを正直に並べた
よく言われているデメリットと、実際にやってみて効いてくるデメリットは、かなり違いました。3年続けて実感しているメリットとデメリットを、両方できるだけ正直に並べます。
ほんの寺子屋は、師匠の伴走と仲間との学び合いで自分の本を世に出す出版コミュニティ。 気になったら、まずは見習いから覗いてみてください。
Kindle出版を始めようと決めて最初に迷うのは、アカウントの登録です。身分証は要るのか、銀行口座はいつ入れるのか、ペンネームはどこに書くのか。順番を知らずに進めると、途中で止まって何度も画面を行き来することになります。
ここでは、KDP(Kindle Direct Publishing)のアカウント登録について、公式ヘルプに書かれている手順と必要な情報を順番に整理します。画面の文言は変わることがあるので、実際の操作の前に公式の最新の記載も見てください。
KDPは無料で使えるセルフ出版サービスで、アカウントの登録に料金を払う場面はありません。本が売れたときのロイヤリティの計算の中で、電子書籍なら配信コスト、紙の本なら印刷コストが差し引かれる仕組みです。
ただし、アカウントを作っただけでは本を出せません。公式ヘルプでは、アカウント作成のあとに、著者情報、支払い情報、税務情報の入力が必要だと案内されています。この3つがそろって、はじめて出版の準備が整います。
登録から出版できる状態までを、公式ヘルプの順に並べるとこうなります。
4番目は、全員に必ず求められるものではありません。後ほど詳しく書きます。
参考: KDP ヘルプ「KDP アカウントの作成」(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200620010)
公式ヘルプによると、手順は次のとおりです。KDPのサイトを開き、「Amazon アカウントでサインイン」から「サインイン」を選びます。メールアドレスとパスワードを入力してサインインすると、KDPの「本棚」ページに移ります。
普段買い物に使っているAmazonアカウントで、そのままKDPに入れるということです。ただし、買い物用のアカウントと出版用のアカウントを同じにするか分けるかは、あとで見直しにくい判断です。名義や住所の扱いも絡むので、迷う場合は先に整理してから進めると安全です。
KDPのサイトで「サインアップ」を選び、「KDP アカウントを作成」をクリックします。名前、メールアドレス、パスワードを入力して作成します。パスワードは、他のサービスと使い回さないものにしておくと、あとの不正利用の心配が減ります。
アカウントができたら、公式ヘルプのとおり、著者情報、支払い情報、税務情報の入力に進みます。
まず、事業の種類として「個人」か「会社」を選びます。個人で出版するなら個人です。
次に、姓名(会社なら出版社名)を入力します。ここで注意が必要なのは、公式ヘルプが、ペンネームや特殊文字(&、!、?、#など)を入力しないよう案内している点です。ペンネームは、本の詳細を設定するときに入力する場所が別にあります。
つまり、アカウントに入れる名前は本名(法的な氏名)で、本に表示される著者名は本ごとに別に決める、という二層になっています。公式ヘルプには、ここに入力する名前は著者の正式名称である必要があり、支払いと納税書類が同じ名前で処理されると書かれています。ペンネームで出したい人も、アカウントの名前は本名で登録するということです。ペンネームの扱いについては、別記事のKindle出版のペンネームで詳しく整理しています。
税務申告とロイヤリティの支払いに使う郵送先住所を入力します。公式ヘルプでは、住所が有効かどうかの確認が行われ、候補がポップアップで提示されることもあると説明されています。表記ゆれがあると確認に引っかかることがあるので、提示された候補から選ぶのが無難です。
入力したら「保存」をクリックします。当たり前に見えますが、入力画面を閉じてしまって保存されていなかった、という取りこぼしは起こりがちです。保存後に画面が切り替わったかを確かめてください。
公式ヘルプによると、ロイヤリティの受け取り方法は、直接振り込み、電信送金、小切手の3種類で、Amazon PaymentsとPayPalは現在使えません。
日本の銀行口座を持つ場合、KDPの「KDP の支払い方法」のページでは、すべてのマーケットプレイスについて、日本円での直接振り込みに対応していると案内されています。小切手と電信送金は、日本の銀行口座については「該当なし」とされています。つまり日本在住者にとっての選択肢は、実質的に日本円の直接振り込みです。
公式ヘルプの手順はこうです。KDPアカウントにアクセスして2段階認証を完了し、「支払いの受け取り方法」で「銀行口座の追加」をクリックします。各国・地域の条件に従って口座情報を入力し、確認項目にチェックを入れて「追加」を押します。正しく追加されると緑色のチェックマークが表示されるので、最後に「保存」を押します。
ここが最も事故の多い点です。公式ヘルプは、口座名義が銀行の記録と完全に一致している必要があり、一致しないと送金できないことがあると注意しています。カナ表記や姓名の順序、スペースの有無など、銀行に登録されている形のとおりに入れてください。口座がリストに表示されない場合は、その銀行所在地では直接振り込みに対応していない可能性があるとも書かれています。
参考: KDP ヘルプ「銀行口座を追加または更新する」「KDP の支払い方法」(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/GUFL3496V6U2ESA7 、 https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/GJD7DFFX6X88AK46)
公式ヘルプの「税務情報のステータスを確認したい」によると、税務情報の登録が完了するまでは、Kindleストアで本の出版・販売を始めることも、既存の本を更新することもできません。ステータスは「未完了」「審査中」「完了」「書面での手続き」の4種類で、完了と表示されれば新しい本を出せます。
手順は、KDPにサインインして2段階認証を完了し、「アカウント」の「税務情報」から「税務プロファイルの作成」を選んで必要事項を入力するだけです。入力後は、アカウントページの税務情報でステータスを確認できます。
米国外に住む出版者の場合、本の設定でデフォルトのマーケットプレイスを変えない限り米国のAmazonでも販売され、その売上によるロイヤリティは米国での課税対象になります。そのため、この質問票で米国の税の扱いを答える形になります。内容の詳細は税務情報の記事で扱うとして、ここでは出版の前提条件であるという位置づけだけ押さえてください。
参考: KDP ヘルプ「税務プロファイルの作成」「税務情報のステータスを確認したい」(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G201274750 、 https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G201274650)
本人確認は、KDPが必要と判断したときに求められます。公式ヘルプによると、必要な場合は通知があり、サインイン後にページ上部に「本人確認が必要です」というバナーが表示されます。バナーが出ていなければ、本人確認は不要です。期限内に完了しないと出版を続けられなくなり、出版機能の制限やアカウント閉鎖などの措置が取られる場合もあります。
使える書類は国ごとに異なります。公式ヘルプの一覧の抜粋では、日本は、パスポート、運転免許証、在留許可証、ビザとされています。一方で、軍の身分証明書、学生証、給与明細書、納税関連書類、公共料金の請求書は使えません。画面に表示した身分証の写真や、紙に印刷・コピーしたものも処理できません。
なお、一覧の最新の内容は変わる可能性があるため、実際に提出する前に、公式の「本人確認に使用可能な身分証明書」のページで確認してください。
アカウントの「本人確認」セクションに登録した氏名と国が、身分証明書の氏名と国に一致している必要があります。一致しない場合は、本人確認の前に情報を更新します。引っ越しや改姓があった場合は、先に更新しておくと詰まりにくくなります。なお公式ヘルプは、本人確認の条件は、税務情報(納税フォームとの一致)や銀行口座(口座との一致)には適用されないとも説明しています。
スマートフォンやタブレットでの操作が推奨されています。「アカウント」の「本人確認」で氏名、住所、生年月日などを確認し、身分証の種類を選んで撮影します。求められた場合は、自撮り写真も撮ります。送信後は、通常約30秒で処理が終わると案内されています。試行回数の上限に達すると、再試行まで72時間待つ必要があります。
参考: KDP ヘルプ「本人確認を行う」「本人確認に使用可能な身分証明書」(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/GH7TYHP6FR9QAUM9 、 https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/GPNK6AZSQH5JCL8G)
アカウントの登録に料金は求められません。電子書籍の配信コストや紙の本の印刷コストは、売れたときのロイヤリティから差し引かれる形で、先に払う仕組みではありません。
アカウント作成そのものに書類の提出は求められません。ただし、公式ヘルプによると、KDPが必要と判断したときに本人確認として、パスポートや運転免許証などの公的身分証明書を求められます。日本では、パスポート、運転免許証、在留許可証、ビザが一覧に挙がっています。
アカウントに入力する名前は、本名(法的な氏名)にする必要があります。ペンネームは使わないよう案内されており、ペンネームは本の詳細情報を設定するときに入力します。
公式ヘルプでは、税務情報の登録が完了するまで、本の出版と既存の本の更新はできないとされています。また、お支払いサイクルのページでは、支払いを受けるには銀行情報の入力と税に関するインタビューの完了が必要だと書かれています。出版前に済ませておくのが安全です。
まず、アカウントに登録した氏名と国が身分証明書と一致しているかを確認します。撮影のやり直しや、公式の「本人確認エラーのトラブルシューティング」の確認も有効です。試行回数の上限に達すると72時間ロックされるので、続けて何度も試さないでください。
アカウントの登録は、手順としては単純です。けれど、名義、住所、口座、税務と、一度決めたら後から直しにくい項目が並ぶので、最初の一冊のときは妙に緊張します。間違えていないか、聞ける相手がいない。
登録が済んだあとは、原稿、表紙、価格設定と本づくりの工程が続きます。全体の流れはKindle出版のやり方に、審査で止まりやすい点はKindle出版の審査にまとめています。
ほんの寺子屋は、そこを聞ける場所として作りました。月謝3,000円で、師匠が伴走し、先に出した仲間がいます。印税は100%あなたのもので、私たちが受け取ることはありません。
登録の段階で不安があるなら、それだけでも構いません。無料の見習い登録から覗いてみてください。
なお、この記事の内容は2026年11月1日時点でKDP公式ヘルプに記載されているものです。画面や要件は変更されることがあるので、実際の手続きはKDP公式の最新の記載でご確認ください。
※この随筆は個人の見解・体験にもとづく読み物です。お金・税・法律に関わる話は一般論であり、 実際のご判断は必ず公式情報や専門家でご確認ください。