よく言われているデメリットと、実際にやってみて効いてくるデメリットは、かなり違いました。3年続けて実感しているメリットとデメリットを、両方できるだけ正直に並べます。

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よく言われているデメリットと、実際にやってみて効いてくるデメリットは、かなり違いました。3年続けて実感しているメリットとデメリットを、両方できるだけ正直に並べます。
Kindle出版のペンネームは、どこまで守れるのか
本名で出すのか、ペンネームにするのか。会社に見つかったらどうするのか。制度として決まっていることと、実際にはどこから身元が割れるのかを、正直なところまで含めて書きました。
Kindle出版の審査は何を見ているのか|落ちる理由
Kindle出版の審査は、内容の良し悪しを判定するものではありません。何が見られていて、実際にはどこで止まるのか。AI生成コンテンツの申告や、差し戻されたときに確認する場所を書きました。
Kindle出版は稼げるのか、計算だけで考えてみた
稼げる人もいるし、ほとんど稼げない人もいます。それでは答えにならないので、代わりに数字を出します。1冊いくら入るのか、月10万円には何冊必要か。夢のある話も脅す話も抜きで、計算だけを書きました。
ほんの寺子屋は、師匠の伴走と仲間との学び合いで自分の本を世に出す出版コミュニティ。 気になったら、まずは見習いから覗いてみてください。
Kindle出版を人にすすめると、たいてい「でも、デメリットもあるんでしょう」と返ってきます。
あります。ただ、よく言われているデメリットと、実際にやってみて効いてくるデメリットは、かなり違いました。ここでは、私が3年ほど続けてきて実感しているメリットとデメリットを、両方できるだけ正直に並べます。判断材料にしてください。
いちばん大きいのはこれです。KDPのアカウント作成も出版も無料で、在庫も仕入れもありません。
紙の自費出版で数十万円かかるのは、多くが印刷代と在庫と流通の前払いです。Kindle出版にはそれがありません。電子書籍には在庫がなく、ペーパーバックは注文が入ってから1冊ずつ印刷されます。売れてから刷るので、前払いする費用が発生しない。詳しくは費用の回に書きました。
失敗してもお金が減らない。この一点が、他のどのメリットより効きます。
紙の本は刷ってしまえば直せません。Kindle出版は、本文も表紙もタイトルも価格も、あとから何度でも変更できます。
誤字を見つけても慌てなくていい。読者の反応を見て構成を変えることもできる。この安心感は、書き始めるときの心理的なハードルを大きく下げてくれます。
商業出版の印税率は一般に10%前後と言われます。Kindle出版は条件を満たせば70%です。
電子書籍のロイヤリティの仕組みで、価格が250円から1,650円(税込)の範囲なら70%を選べます。500円の本なら1冊あたり約316円が手元に残ります。
一度出した本は消えません。去年書いた本が今月も売れます。
働いた時間に報酬が出るのではなく、置いてある本が働く。冊数が増えるほど月の下限が上がっていきます。この性質を持つ副業は多くありません。
企画が通らなければ本にできない、という世界ではありません。書き上げれば出せます。
ニッチすぎて商業では成立しない題材でも出せる。これは書き手にとって、かなり大きな自由です。
編集者も校正者も装丁家も営業もいません。構成を考えるのも、誤字を探すのも、表紙を作るのも、売り方を考えるのも自分です。
商業出版で著者が原稿に集中できるのは、他の工程を担う人がいるからでした。それを一人で背負うのが個人出版です。ここを軽く見ると、途中で潰れます。
最大のデメリットは、実はこれだと思っています。
出版の手続きは半日で終わります。時間がかかるのは原稿で、私の一冊目は3ヶ月かかりました。そして、書き始めた人のうち出版まで到達するのは半分もいません。
締め切りも編集者からの催促もないので、止まったまま何ヶ月も経ちます。
出して翌月に生活が変わることはありません。最初の数ヶ月はほとんど何も起きないのが普通です。
私の一冊目は、最初の月の印税がコーヒー一杯分でした。ここで辞める人が多いのだと思います。
商業出版には、出版社が通したという事実がついてきます。個人出版にはそれがありません。
肩書きとして使いたい、書店に並べたい、という目的なら、Kindle出版は向いていない可能性があります。
KDPセレクトに登録すると、90日間はデジタル形式の電子書籍を他のストアで売れなくなります。他に販路を持っている人にとっては制約です。詳しくはKDPセレクトの回に書きました。
出す前はこれを気にしていました。実際に出してみると、読者はそこをあまり気にしていません。
読者が見ているのは、自分の困りごとが解決するかどうかです。出版社の名前を確認してから買う読者は、思ったより少数でした。
これも出す前の不安としては大きいのですが、現実には、そもそもレビューが1件も来ない期間のほうがずっと長いです。
叩かれる心配より先に、読まれない時期をどう過ごすかのほうが実務的な課題でした。
会社員の場合、給与以外の所得が20万円を超えるまでは確定申告の必要がないケースが多いです。国税庁の確定申告が必要な方に条件が書かれています。
そして20万円を超えるころには、たいてい出版にも慣れています。詳しくは確定申告の回に書きました。税の判断は税務署か税理士にご確認ください。
向いていると思うのは、書きたいことがすでにある人、失敗しても続けられる人、そして自分で全部やることを面倒がらない人です。
向いていないと思うのは、短期でまとまった金額が必要な人、書く時間を確保できない人、そして肩書きとしての権威が目的の人です。
私は3つとも当てはまらなかったので続いていますが、当てはまる人に無理にすすめるものではないと思っています。
初期費用がかからないことです。出版に費用がかからず在庫も持たないため、失敗しても金銭的な損失が発生しません。
編集者がいない中で、原稿を最後まで書き上げなければならないことです。手続きは半日で終わりますが、原稿には数ヶ月かかります。
目的によります。印税率と自由度ならKindle出版、信用や書店流通なら商業出版です。両立させている書き手もいます。
出版の手続き自体は誰でもできます。ただし原稿を書き上げられるかどうかは別の問題です。
出版自体は無料なので、外注しない限り金銭的な損失は生じません。かかるのは時間です。
こうして並べてみて気づくのは、Kindle出版のデメリットの多くが「一人で全部やる」ことに由来しているということです。
書き上がらないのも、表紙の良し悪しが分からないのも、売れない理由が見えないのも、隣に誰もいないからでした。
ほんの寺子屋は、そこだけを埋める場所として作りました。月謝3,000円で、師匠が伴走し、先に出した仲間が原稿を読む。印税は100%あなたのもので、私たちが受け取ることはありません。個人出版のメリットはそのままに、一人でやる部分だけを減らす。そういう設計です。
まずは無料の見習い登録から覗いてみてください。
なお、この記事の数字は執筆時点でKDP公式ヘルプおよび国税庁の記載にもとづくものです。条件は変わることがあるので、実際の判断はKDP公式や税務署でご確認ください。
※この随筆は個人の見解・体験にもとづく読み物です。お金・税・法律に関わる話は一般論であり、 実際のご判断は必ず公式情報や専門家でご確認ください。