Kindle出版の審査は、内容の良し悪しを判定するものではありません。何が見られていて、実際にはどこで止まるのか。AI生成コンテンツの申告や、差し戻されたときに確認する場所を書きました。

支度中…
Kindle出版の審査は、内容の良し悪しを判定するものではありません。何が見られていて、実際にはどこで止まるのか。AI生成コンテンツの申告や、差し戻されたときに確認する場所を書きました。
Kindle出版は稼げるのか、計算だけで考えてみた
稼げる人もいるし、ほとんど稼げない人もいます。それでは答えにならないので、代わりに数字を出します。1冊いくら入るのか、月10万円には何冊必要か。夢のある話も脅す話も抜きで、計算だけを書きました。
Kindle出版で売れない理由を、3か所に切り分ける
売れないという状態には、実は違う原因が混ざっています。見つけてもらえていないのか、開かれていないのか、開かれているのに買われていないのか。どこで止まっているかの見分け方と、打つ手を書きました。
Kindle出版の表紙は、縮小しても読めるかで決まる
作り込んだ表紙が、検索結果では親指の爪ほどの大きさで並んでいました。Kindle出版の表紙について、KDP公式が定めるサイズや比率の要件と、実際に並べてみて分かったことを書きます。
ほんの寺子屋は、師匠の伴走と仲間との学び合いで自分の本を世に出す出版コミュニティ。 気になったら、まずは見習いから覗いてみてください。
出版ボタンを押したあと、確認中という表示のまま一晩明けたときの落ち着かなさは、なかなかのものでした。
Kindle出版には審査があります。ただ、審査という言葉から想像するような、内容の良し悪しを判定されるものではありません。規約に触れていないかを見られているだけです。それでも、何を見られているのかを知らないまま待つのは不安なので、ここでは審査の中身と、実際に止まる理由を整理します。
まず安心してほしいのは、文章がうまいかどうか、内容が面白いかどうかは審査の対象ではないということです。
見られているのは、コンテンツガイドラインに触れていないかどうかです。ガイドラインには、Amazonが販売しないコンテンツとして、法律違反や著作権・商標・プライバシー権の侵害にあたるもの、ヘイトスピーチやテロを擁護するもの、わいせつと判断されるもの、そして読書体験を損なう本が挙げられています。
この「読書体験を損なう本」が、初心者がいちばん引っかかりやすいところです。公式には、誤解を招く記述や不正確な内容説明が該当するとされています。
具体的には、内容紹介に書いてあることと中身が違う、目次が機能していない、本文がほとんど無い、といったものです。中身と看板が合っていないと止まります。
日本のマーケットプレイス固有の項目もあります。ガイドラインには、JASRACなどが管理する楽譜や歌詞を含むコンテンツは日本では扱わない旨が記載されています。歌詞を引用したエッセイを書くときは、ここに注意が必要です。
いまのKDPで必ず通る画面がこれです。新規出版時と既存本の編集時に、AI生成コンテンツを使ったかどうかの申告が求められます。テキスト、画像、翻訳のそれぞれについて聞かれます。
公式は2つを区別しています。
AI生成は、AIツールで作られたものを指します。そのあとで自分が大幅に編集したとしても、AI生成の扱いになります。
AIアシストは、自分で作ったものをAIで改良・編集したものを指します。こちらは申告不要とされています。
つまり、たたき台をAIに書かせて直したならAI生成、自分で書いたものをAIに推敲させたならAIアシストです。境目が気になる場合は、申告しておくほうが安全です。申告したからといって出版できなくなるわけではありません。
申告は出版可否の判定ではなく、Amazonが把握しておくための手続きです。ただし、事実と異なる申告は規約違反にあたります。アカウントに関わる話なので、ここで嘘をつく理由はありません。
KDPのタイムラインには、電子書籍の詳細ページは72時間以内に表示されると書かれています。表紙のサムネイルも同じく72時間以内です。
ペーパーバックはもう少しかかり、Amazon.com以外のマーケットプレイスでは5日以内、内容の少ない本の場合は最大で10営業日かかる場合があると記載されています。
過ぎても何の連絡もない場合は、KDPのサポートに問い合わせるのが早いです。管理画面から連絡できます。
私は一度、5日待って問い合わせたことがあります。原因は、内容紹介に入れたURLでした。外部サイトへの誘導とみなされたようで、削除したらすぐ通りました。
差し戻しのメールには理由が書かれていますが、抽象的なことが多いです。私が実際に見るのは次の順です。
まず内容紹介にURLや宣伝文が入っていないか。次に、他の書籍や公開済みの記事と同じ文章がないか。それから、目次が正しく機能しているか。最後に、権利関係の素材を使っていないか。
たいていはこの4つのどれかでした。
一度出版された本が、あとから販売停止になることがあります。
多いのは、著作権の申し立てがあった場合と、内容の重複が指摘された場合です。パブリックドメインの作品を扱うときは特に注意が必要で、ガイドラインには、複数の類似本は扱わず、無料版が存在する場合はその1点のみを提供するという制限が記載されています。
青空文庫にある作品をそのまま本にする、といった企画は、この制限に引っかかりやすいです。
差し戻しは、出す前に防げるものがほとんどでした。私が押す前に見ている順に書きます。
私が実際に差し戻された理由がこれです。自分のサイトへのリンクを親切のつもりで入れていました。外部への誘導とみなされます。
内容紹介は本の説明だけにして、他の場所への案内は入れないほうが安全です。
見出しの階層が正しく設定されていないと、電子書籍の目次が生成されません。目次が無い本は読書体験を損なうと判断される可能性があります。
アップロード後のプレビューで、目次から各章に飛べるかを必ず確認します。ここは実際に触ってみないと分かりません。
画像素材は商用利用が許可されたものか、自分で作ったものに限ります。素材サイトの規約は、無料であっても商用利用の可否が分かれます。
引用をする場合は、出典を明示し、引用部分が主にならないようにします。歌詞については、日本のマーケットプレイスではJASRACなどが管理する楽譜・歌詞を含むコンテンツは扱われません。
ブログ記事をまとめて本にする場合、元の記事を公開したままだと、同じ内容が2か所に存在することになります。KDPセレクトに登録するならなおさら注意が必要です。この点はKDPセレクトの回にも書きました。
最後にこれです。たたき台をAIに書かせたならAI生成、自分で書いたものをAIに推敲させたならAIアシスト。迷ったら申告しておくほうが安全です。
KDP公式には、電子書籍の詳細ページは72時間以内に表示されると記載されています。ペーパーバックはAmazon.com以外のマーケットプレイスで5日以内、内容の少ない本の場合は最大10営業日かかる場合があるとされています。
見られません。審査はコンテンツガイドラインに違反していないかの確認で、内容の良し悪しを判定するものではありません。
できます。ただしAI生成コンテンツを使った場合は申告が必要です。自分で書いたものをAIで推敲した場合はAIアシストにあたり、申告は不要とされています。
差し戻しの理由を確認し、内容紹介のURL、他の本との重複、目次の機能、素材の権利関係を順に見直してください。修正して再提出できます。
一度差し戻された程度で停止されることは通常ありません。ただし規約違反を繰り返した場合や、虚偽の申告をした場合は別です。
審査を待っている72時間は、何もできない時間です。何度も管理画面を開いてしまう。私は一冊目のとき、まさにそれをやっていました。
二冊目からは、押した瞬間に次の原稿のフォルダを開くようにしています。結果は変わらないのに、気持ちの落ち着きがまったく違います。
ほんの寺子屋には、その待ち時間を一緒に過ごしてくれる人がいます。月謝3,000円で、師匠が伴走し、先に出した仲間が同じ不安を通ってきています。印税は100%あなたのもので、私たちが受け取ることはありません。
まずは無料の見習い登録から覗いてみてください。
なお、この記事の条件は執筆時点でKDP公式ヘルプに記載されているものです。ガイドラインは改定されることがあるので、実際の判断はKDP公式の最新の記載でご確認ください。
※この随筆は個人の見解・体験にもとづく読み物です。お金・税・法律に関わる話は一般論であり、 実際のご判断は必ず公式情報や専門家でご確認ください。