何文字書けばいいですか、という質問がいちばん答えにくい。Kindle出版に最低文字数の規定はありません。ただ、規定が無いことと何文字でもいいことは違いました。分量について確かめたことを書きます。

支度中…
何文字書けばいいですか、という質問がいちばん答えにくい。Kindle出版に最低文字数の規定はありません。ただ、規定が無いことと何文字でもいいことは違いました。分量について確かめたことを書きます。
Kindle出版の内容紹介は、最初の3行で決まる
表紙で商品ページを開いてもらえたのに、そこから買われない。この状態の原因はたいてい内容紹介です。スマートフォンで折りたたまれる前の3行に何を置くか、実際に効いたことを書きました。
Kindle出版のメリットとデメリットを正直に並べた
よく言われているデメリットと、実際にやってみて効いてくるデメリットは、かなり違いました。3年続けて実感しているメリットとデメリットを、両方できるだけ正直に並べます。
Kindle出版のペンネームは、どこまで守れるのか
本名で出すのか、ペンネームにするのか。会社に見つかったらどうするのか。制度として決まっていることと、実際にはどこから身元が割れるのかを、正直なところまで含めて書きました。
ほんの寺子屋は、師匠の伴走と仲間との学び合いで自分の本を世に出す出版コミュニティ。 気になったら、まずは見習いから覗いてみてください。
「何文字書けばいいですか」
これも本当によく聞かれます。そして、いちばん答えにくい質問でもあります。なぜなら、Kindle出版に最低文字数の規定は無いからです。1万字でも出せますし、20万字でも出せます。ただ、規定が無いことと、何文字でもいいことは違いました。ここでは、文字数について私が実際に確かめたことを書きます。
まず事実の確認です。Kindleの電子書籍について、KDPは最低文字数を定めていません。短編でもエッセイ1本でも、規約上は出版できます。
ただし、コンテンツガイドラインには「読書体験を損なう本」を扱わないという項目があり、誤解を招く記述や不正確な内容説明がこれに当たるとされています。内容紹介で大きな話を約束しておいて中身が数ページ、という本はここに触れる可能性があります。
つまり下限を決めているのは文字数ではなく、看板と中身が合っているかどうかです。
紙で出す場合は話が別で、判型ごとにページ数の範囲が決まっています。用紙の種類やインクの色によっても変わります。
印刷コストの表を見ると、モノクロは24ページから、カラー(プレミアム)も24ページからの区分が設けられています。上限は828ページです。
紙も出すつもりなら、この下限は先に頭に入れておいたほうがいいです。電子で書き切ってから紙にしようとして、ページ数が足りずに諦める、というのはよくある話です。
参考までに、私が出している本はだいたい3万字から6万字です。読み終えるのに1時間から2時間ほど。
これは意図した数字ではなく、書きたいことを書き切ったらそのあたりに落ち着いた、というのが正直なところです。
KDPセレクトに登録してKindle Unlimitedの対象になる場合、印税は読まれたページ数で決まります。Kindle Unlimitedのロイヤリティの仕組みでは、KENPというページ数の指標が使われ、1冊で獲得できるのは最大3,000ページとされています。
短い本は、最後まで読まれても入る印税が小さい。ここは分量が直接効いてきます。
ただし、水増しした分量は逆効果です。読み放題は読まれた分しか入らないので、途中で閉じられたら意味がありません。薄めて長くするのがいちばん損をします。
とはいえ、短い本には短い本の良さがあります。1時間で読み切れる本は、それ自体が価値です。
この話は薄い本はずるいのかという回に詳しく書きました。分量と価値は比例しません。
私が最近、文字数の代わりに考えるようにしているのがこれです。
この本を、読者はどういう場面で読むのか。通勤の往復2回で読み切れるものにしたいのか、週末にじっくり読むものにしたいのか。それが決まると、必要な分量はおのずと決まります。
1万字なら15分程度、5万字なら1時間半程度が目安です。
もうひとつは構成です。全体の文字数を決めるより、章を何本立てて1章を何文字にするかを決めるほうが、書くときに手が動きます。
5,000字の章を8本で4万字。この形にしておくと、今日はこの章、と決めて座れます。全体で4万字と決めただけだと、どこから手をつけていいか分かりません。
私はこの立て方に変えてから、書き上がる速さが明らかに変わりました。目次を先に書く話は別の回にも書いています。
原稿が想定より短くなったとき、私が確認するのは次の3つです。
ひとつめは、具体例が入っているか。抽象的な説明だけの章は短くなります。自分の失敗をひとつ入れるだけで、章は倍になり、しかも読まれるようになります。
ふたつめは、読者の疑問に答えているか。書いていると、自分にとって当たり前のことを飛ばします。飛ばした部分こそ、読者が知りたいところです。
みっつめは、章の粒度が揃っているか。他の章が5,000字なのに1,000字しかない章があるなら、その章は他の章の一部にしたほうが自然です。
逆に、文字数を稼ぐために同じことを言い換えるのは、必ず見抜かれます。私は一度やって、レビューでそこを指摘されました。
文字数の話でいちばん実用的なのは、目標の立て方だと思っています。
4万字と決めても、手は動きません。5,000字の章を8本と決めると、今日はこの章と決めて座れます。
人間が一度に向き合えるのは、たぶん5,000字くらいまでです。それ以上の塊は、始める前に気が重くなる。章を単位にすると、この重さが消えます。
私は本文を書く前に、章タイトルを8本並べます。この段階では中身が無くても構いません。
並べてみると、粒度が揃っていない章が見えます。1本だけ大きすぎる章は2本に割り、小さすぎる章は隣と統合する。ここで整えておくと、書いている途中で構成が崩れません。
目次を先に書く話は別の回にも書きました。
1日1,000字と決めると、40日で4万字になります。40日というのは、想像していたより短い期間でした。
書ける日に書けるだけ書く、という進め方だと、書けない日が続いたときに戻れなくなります。少なくていいから毎日、のほうが結果的に速い。これは自分で実験して確かめました。
書き上がってみると、たいてい目標より多くなっています。そこから削るほうが、足すより楽です。
足りない状態から水増しすると読者に見抜かれますが、多い状態から削ると密度が上がります。同じ4万字でも、削って残った4万字のほうが確実に良くなりました。
電子書籍については、KDPは最低文字数を定めていません。ただし内容紹介と中身が大きく食い違う本は、コンテンツガイドラインの「読書体験を損なう本」に該当する可能性があります。
あります。印刷コストの表では、モノクロもカラー(プレミアム)も24ページからの区分が設けられており、上限は828ページです。判型や用紙によって範囲が変わります。
一概には言えませんが、読み終えるのに1時間から2時間ほどの分量、おおよそ3万字から6万字あたりが個人出版ではよく見かける範囲です。
売れます。ただしKindle Unlimitedの読み放題では読まれたページ数に応じて印税が決まるため、分量が少ないと1冊あたりの印税は小さくなります。
具体例、特に自分の失敗談を入れるのが最も効きます。水増しの言い換えは読者に見抜かれるので避けてください。
文字数の話をしていると、最後はいつも同じところに戻ってきます。自分の原稿が足りているかどうかは、自分では分からない。
足りないと思って書き足した部分が、読み手には冗長だったことがあります。逆に、これで十分と思っていた章に「ここをもっと知りたい」と言われたこともあります。どちらも、人に読んでもらわなければ気づけませんでした。
ほんの寺子屋は、原稿を読み合う場所です。月謝3,000円で、師匠が伴走し、先に出した仲間が原稿に目を通します。印税は100%あなたのもので、私たちが受け取ることはありません。
まずは無料の見習い登録から覗いてみてください。
なお、この記事の条件は執筆時点でKDP公式ヘルプに記載されているものです。仕様は変わることがあるので、実際に出版するときはKDP公式の最新の記載でご確認ください。
※この随筆は個人の見解・体験にもとづく読み物です。お金・税・法律に関わる話は一般論であり、 実際のご判断は必ず公式情報や専門家でご確認ください。