表紙で商品ページを開いてもらえたのに、そこから買われない。この状態の原因はたいてい内容紹介です。スマートフォンで折りたたまれる前の3行に何を置くか、実際に効いたことを書きました。

支度中…
表紙で商品ページを開いてもらえたのに、そこから買われない。この状態の原因はたいてい内容紹介です。スマートフォンで折りたたまれる前の3行に何を置くか、実際に効いたことを書きました。
Kindle出版のメリットとデメリットを正直に並べた
よく言われているデメリットと、実際にやってみて効いてくるデメリットは、かなり違いました。3年続けて実感しているメリットとデメリットを、両方できるだけ正直に並べます。
Kindle出版のペンネームは、どこまで守れるのか
本名で出すのか、ペンネームにするのか。会社に見つかったらどうするのか。制度として決まっていることと、実際にはどこから身元が割れるのかを、正直なところまで含めて書きました。
Kindle出版の審査は何を見ているのか|落ちる理由
Kindle出版の審査は、内容の良し悪しを判定するものではありません。何が見られていて、実際にはどこで止まるのか。AI生成コンテンツの申告や、差し戻されたときに確認する場所を書きました。
ほんの寺子屋は、師匠の伴走と仲間との学び合いで自分の本を世に出す出版コミュニティ。 気になったら、まずは見習いから覗いてみてください。
表紙で商品ページを開いてもらえたのに、そこから買われない。この状態がいちばんもったいないと思っています。
原因はたいてい内容紹介です。Amazonの商品ページで、表紙の下に出てくるあの文章。書店で言えば帯にあたる部分です。私はここを一度書き直しただけで、数字の動きが変わった経験があります。ここでは内容紹介の書き方について、実際に効いたことを書きます。
まず知っておきたい事実があります。スマートフォンの商品ページでは、内容紹介は数行だけ表示されて、あとは折りたたまれます。
つまり、続きを読むを押してもらえなければ、それ以降に何を書いても届きません。書き手が力を入れた後半ほど、読まれていない可能性があります。
最初の3行に置くべきものは、この本が誰のための本で、読むと何が変わるのかです。
私が最初に書いた内容紹介は「はじめまして。この本を手に取っていただきありがとうございます」から始まっていました。丁寧なつもりでしたが、貴重な3行を挨拶で使っていたことになります。
いまは、読者が抱えている状況を一行目に置くようにしています。「原稿は書けたのに、表紙で止まっている方へ」のような形です。自分のことだと思った人だけが、続きを開きます。
内容紹介でよくある失敗が、対象を広く取りすぎることです。
誰にでも役立ちますと書くと、誰も自分のことだと思いません。対象を絞るほど、その人には強く刺さります。母数を減らすことを怖がらないほうが、結果的に読まれます。
意外と効いたのがこれです。内容紹介の中に、章立てを並べてしまう。
読者は、この本に何が書いてあるのかを知りたがっています。抽象的な紹介文を10行読むより、章タイトルが8本並んでいるほうが、中身が伝わります。
目次から本を選ぶ読者の話は別の回に書きました。自分がそうしているなら、読者もそうしていると考えるほうが自然です。
権威づけをする必要はありませんが、なぜこの人がこれを書いたのかが一行あると、信頼が変わります。
資格や肩書きがなくても構いません。実際に通ってきた経験があるなら、それが一番強いです。
過剰な約束は避けたほうがいいです。「必ず」「誰でも」「すぐに」といった言葉は、読者に警戒されます。
それから、URLは入れないほうが安全です。私は一度、内容紹介に自分のサイトのURLを入れて出版が差し戻されました。外部への誘導とみなされたようです。この話は審査の回に書きました。
パソコンで整えた文章が、スマートフォンでは違う位置で折り返されます。
出版したら必ず、自分の商品ページをスマートフォンで開いて確認してください。長い一文が画面幅で3行になっていると、それだけで読みにくくなります。
私は一文を短くして、段落をこまめに切るようにしました。
内容紹介は、出版後にいつでも変更できます。本文を直すより手軽で、効果は本文を直すより大きいことが多いです。
売れないと感じたとき、本文を書き直す前にここを見直すほうが早い。買われていないということは、まだ本文は読まれていないからです。この切り分けは売れないときの回に書きました。
これは本文と同じです。声に出すと、読点の位置がおかしいところで必ずつっかえます。
内容紹介は短いので、音読しても1分かかりません。効率のいい確認方法だと思っています。
内容紹介の文字列は、Kindleストアの検索の対象になります。
だからといって、キーワードを不自然に詰め込むのは逆効果です。読者が読んで意味が通らない文章は、読まれた瞬間に離脱されます。
私がやっているのは、読者が検索しそうな言葉を、自然に使える範囲で本文に混ぜることです。無理に入れないと決めておくと、かえって読みやすくなりました。
なお、キーワード欄は別に7つまで登録できます。詰め込みたい言葉は、そちらに入れれば済みます。
毎回ゼロから考えると時間がかかるので、私は型をいくつか持っています。
一行目に読者の状況を置き、次にこの本が何を渡すのかを書きます。
「原稿は書き上がったのに、表紙で三週間止まっています。この本は、そういう人が今日中に表紙を決めるための本です。」
実用書やハウツーでいちばん使いやすい型です。対象が明確な本ほど効きます。
具体的な数字を一行目に置きます。
「Kindle出版に必要な費用は0円です。ただし、私が最初の一冊で実際に払ったのは12,800円でした。」
数字は目に留まります。ただし、盛った数字を置くと最後まで信用されないので、実際の数字だけを使います。
読み物やエッセイで使う型です。情景を一行置いて、そこから引き込みます。
「印税が初めて振り込まれた日、金額は382円でした。それでも通帳を二度見しました。」
この型は、対象を絞らないぶん間口が広く、そのぶん弱くもあります。実用書には向きません。
3つのうちどれで行くかを先に決めると、書く時間が半分になります。私は本のジャンルで機械的に選ぶようにしました。実用書は悩みか数字、読み物は場面。それだけです。
明確な正解はありませんが、スマートフォンでは冒頭数行しか表示されず残りは折りたたまれます。長さより、最初の3行に何を置くかのほうが重要です。
できます。本文より手軽に変更でき、売れ行きへの影響は本文の修正より大きいことが多いです。
避けたほうが安全です。外部サイトへの誘導とみなされ、出版が差し戻される場合があります。
問題ありません。むしろ章立てが並んでいると中身が伝わりやすく、読者が判断しやすくなります。
詰め込みは逆効果です。読みにくい文章は離脱を招きます。キーワードは別に7つまで登録できる欄があるので、そちらを使ってください。
本文を5万字書ける人が、内容紹介の300字で手が止まる。これは何度も見てきた光景です。
自分の本を客観的に紹介するのは、書くのとは別の技能でした。中身を全部知っているぶん、何を落としていいのか分からなくなります。
ほんの寺子屋では、この部分を仲間に読んでもらいます。月謝3,000円で、師匠が伴走し、先に出した筆子が内容紹介にも目を通す。印税は100%あなたのもので、私たちが受け取ることはありません。
内容紹介を見てほしい、というだけでも構いません。無料の見習い登録から覗いてみてください。
なお、Kindleストアの表示や仕様は変わることがあります。実際の設定はKDP公式の最新の記載でご確認ください。
※この随筆は個人の見解・体験にもとづく読み物です。お金・税・法律に関わる話は一般論であり、 実際のご判断は必ず公式情報や専門家でご確認ください。