Kindle本はEPUBにしなくてもWordのまま出せます。公式ヘルプが認める原稿形式、Wordで整える点、Kindle Previewerの使いどころ、日本語で注意したい制約まで、公式の記載に沿って整理しました。日本語原稿ならではの注意も書きました。

支度中…
Kindle本はEPUBにしなくてもWordのまま出せます。公式ヘルプが認める原稿形式、Wordで整える点、Kindle Previewerの使いどころ、日本語で注意したい制約まで、公式の記載に沿って整理しました。日本語原稿ならではの注意も書きました。
Kindle出版のアカウント登録|手順・必要書類・本人確認の流れを整理
Kindle出版を始める最初の関門、KDPのアカウント登録を公式ヘルプに沿って整理しました。アカウント作成、名前と住所の入力、銀行口座、税務プロファイル、本人確認で使える身分証まで、順番と注意点を書きます。
Kindle出版の文字数に、決まりはあるのか
何文字書けばいいですか、という質問がいちばん答えにくい。Kindle出版に最低文字数の規定はありません。ただ、規定が無いことと何文字でもいいことは違いました。分量について確かめたことを書きます。
Kindle出版の内容紹介は、最初の3行で決まる
表紙で商品ページを開いてもらえたのに、そこから買われない。この状態の原因はたいてい内容紹介です。スマートフォンで折りたたまれる前の3行に何を置くか、実際に効いたことを書きました。
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Kindle本を出そうとして、EPUBという言葉でつまずく人は少なくありません。Wordで書いた原稿をそのまま出せるのか、EPUBに変換しなければならないのか、どこで何を使えばいいのか。調べるほど情報が散らばって見えます。ここでは、KDP公式ヘルプに書かれていることだけを手がかりに、Wordの原稿からKindle本にするまでの道筋と、確認すべき点を整理します。公式に手順が書かれていない部分は、書かれていないと明記します。
KDPの公式ヘルプ「電子書籍の原稿ではどのようなファイル形式がサポートされていますか?」によると、電子書籍の原稿として次の形式が挙げられています。
Microsoft Word(DOC/DOCX)は、ほとんどの場合は問題なく変換されるものの、複雑な書式は正しく変換されないことがあるため、Kindle Previewerでの事前確認が勧められています。Kindle Package Format(KPF)はKindle Createで作成でき、書式の問題を避けやすい形式とされています。EPUBは、Kindleパブリッシング・ガイドラインの仕様を満たすものがサポートされ、アップロード前にKindle Previewerで検証することが勧められています。このほか、HTML、RTF、プレーンテキスト、PDFも挙げられていますが、PDFは対応言語が限られています。
つまり、EPUBは選択肢のひとつであって、必須ではありません。Wordの原稿をDOCXで保存してそのままアップロードする道が、公式に用意されています。
参考: 電子書籍の原稿ではどのようなファイル形式がサポートされていますか?(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200634390)
Wordは、書式の細かい指定がKindle向けの変換でどう変わるかを、書く側が直接制御しにくい形式です。公式ヘルプも、Wordで最初に設定した書式がKindle端末の仕様に合わせて少し変わる場合があると注意しています。EPUBは、変換後の姿に近い形でファイルを持てるため、仕上がりをより細かく管理したい人が選ぶ形式です。ただしその分、EPUBの仕様を満たす責任は作る側にあります。
どちらが正解というものではなく、文章が中心の本であればWordで十分なことが多く、凝ったレイアウトが必要になってからEPUBを検討する、という順番でも遅くありません。
公式の「電子書籍の原稿の書式設定ガイド」には、Wordでやるべきこと、やってはいけないことがまとまっています。
段落の字下げは、タブではなく「標準」スタイルで設定します。ヘルプによると、タブによるインデントはKindle形式に変換されません。標準スタイルの例として、最初の行の字下げが1字、段落前後が0行、行間が1行という設定が示されています。
改ページは「挿入」タブの「ページ区切り」で入れます。Enterキーによる改段落は、新しい段落を始めるときや段落間に行間を入れるときだけに留め、すべての行末で改段落を入れることは避けるよう案内されています。
章のタイトルには「見出し1」を適用し、中央揃えにします。見出しを適用しておくと、あとで目次を作るときに使えます。
図は、テキストボックスやシェイプではなく画像として挿入します。表紙画像は原稿に含めません。表紙は本の設定時に指定したものが組み込まれるためです。ページ番号、ヘッダー、フッターも追加しません。電子書籍はリフロー型で、ページ数の概念がないからです。変更履歴は無効にしてからアップロードします。
参考: 電子書籍の原稿の書式設定ガイド(https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A17W8UM0MMSQX6)
「電子書籍のファイル形式に関するヒント」には、Wordに固有の注意が書かれています。サブカテゴリー付きの入れ子状の箇条書きは、正しく変換されないことがあります。行頭記号に数字と文字が混在する場合も、体裁が崩れる可能性があります。数式ツールの数式は、すべて正しく変換されるとは限らず、300 DPIのPNG画像に変換することが勧められています。
参考: 電子書籍のファイル形式に関するヒント(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200644180)
ここで正直に書いておくべきことがあります。今回確認した公式ヘルプのページには、WordのファイルをEPUBに書き出す具体的な手順は載っていません。どのツールで書き出すかは公式の範囲外なので、このページでは特定のソフトを勧めません。
公式に書かれているのは、EPUBを使うなら、Kindleパブリッシング・ガイドラインの仕様を満たし、アップロード前にKindle Previewerで検証する、という点です。EPUBを自作して出す場合も、この確認を省かないことが前提になります。
Kindle Createは、KPFを作れる公式ツールです。ただし公式ヘルプには、Kindle Createは日本語のリフロー型の本とプリント・レプリカの本に対応していないと明記されています。マンガ形式は日本語で利用できます。日本語の文章中心の本を出す場合は、Kindle Createには頼れず、Wordをアップロードするか、EPUBを用意するかのどちらかになります。この点は変更されることがあるので、最新はKDP公式でご確認ください。
参考: 目次を作成する(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G201605700)
Kindle Previewerは、出版前に電子書籍を確認するための無料のデスクトップアプリです。公式ヘルプによると、タブレット、Kindle端末、スマートフォンでの見え方を確認でき、フォントの種類やサイズ、縦横の向きを切り替えられます。「すべて表示」メニューで、画像、リスト、表を含むページだけを一覧することもできます。自動でページをめくって、最初から最後まで確認する機能もあります。
開けるファイルは、.epub、.htm、.html、.xhtml、.opf、.kpf、.doc、.docxです。対応OSは、Windows 10(64ビット)以上と、macOS 12以上のMacなどです。
注意したいのは、.docと.docxに関する記載です。公式ヘルプによると、.docと.docxは英語のコンテンツのみ対応しています。つまり、日本語で書いたWordファイルをKindle Previewerに直接読み込んで確認することは、公式の範囲では想定されていません。日本語のWord原稿は、KDPにアップロードしたあとのオンラインプレビューアーで確認する流れになります。
参考: Kindle Previewer(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G202131170)
公式の「本のコンテンツをアップロードしてプレビューする」によると、手順は次のとおりです。本棚で対象の本の省略記号をクリックし、「電子書籍のコンテンツを編集」を選び、「原稿」セクションで「電子書籍の原稿をアップロード」をクリックしてファイルを選びます。変換には通常5〜7分ほどかかります。
原稿ファイル内のタイトル、サブタイトル、著者名、シリーズ情報、ISBNは、本の設定時に入力した情報と一致している必要があります。ずれていると、あとで直すことになります。
変換が終わると、オンラインプレビューアーで見え方を確認できます。タブレットとスマートフォンのモードはカラー、Kindle端末のモードはグレースケールで表示されます。右側の品質パネルには、誤字、低解像度の画像、言語の不一致などが表示されます。ただし、スペルチェックと画像チェックは英語の電子書籍のみ対応と書かれているため、日本語の本では誤字の確認を自分でやる必要があります。パネルが対応しているのは、リフロー型の電子書籍のみです。
参考: 本のコンテンツをアップロードしてプレビューする(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200641240)
「電子書籍の原稿ファイルのサイズの削減」には、原稿ファイルの最大サイズが650MBと書かれています。画像が最もサイズの大きな要素になりやすいことも指摘されています。一方、「コンテンツの品質に関する基準」には、個々のHTMLファイルは30MB未満、電子書籍に含めるHTMLファイルは300未満にするという記載があります。これらはページごとに前提が異なるため、実際にアップロードしてエラーが出たときは、画像を減らす、ファイルを分けるといった対処を考えてください。数値は変わりうるので、最新はKDP公式でご確認ください。
参考: 電子書籍の原稿ファイルのサイズの削減(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200730380)
参考: コンテンツの品質に関する基準(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/GGRXLC5USU4H67YM)
必須ではありません。公式ヘルプでは、Word(DOC/DOCX)もKPFもEPUBも、原稿として受け付ける形式として挙げられています。文章中心の本なら、Wordを整えてそのままアップロードする道があります。
今回確認した範囲では、WordをEPUBに書き出す手順は公式ヘルプに載っていません。EPUBを自作する場合は、仕様を満たしているかを、アップロード前にKindle Previewerで検証することが公式に勧められています。
公式ヘルプには、Kindle Createは日本語のリフロー型の本には対応していないと書かれています。日本語の文章中心の本は、Wordのアップロードか、EPUBの用意が選択肢になります。最新はKDP公式でご確認ください。
公式ヘルプでは、.docと.docxは英語のコンテンツのみ対応とされています。日本語のWord原稿は、KDPにアップロードしたあとのオンラインプレビューアーで確認するのが基本になります。
オンラインプレビューアーの品質パネルで指摘された誤りは、画面上で修正して再提出できます。指摘されていない崩れは、元のファイル(WordやEPUB)を直して、もう一度アップロードします。
EPUBかWordかで何日も悩むより、まず整えたWord原稿を一度アップロードして、プレビューで見え方を確かめるほうが早く進みます。崩れた箇所が分かれば、そこだけ直せます。
ほんの寺子屋は、こうした形式やツールで止まる場面を、一人で抱えなくていい場所です。月謝3,000円で、師匠が伴走し、先に出した仲間がいます。印税は100%あなたのもので、私たちが受け取ることはありません。
原稿の形式で迷っているところからで構いません。無料の見習い登録から覗いてみてください。
なお、KDPの対応形式や仕様は変わることがあります。実際の設定はKDP公式の最新の記載でご確認ください。
※この随筆は個人の見解・体験にもとづく読み物です。お金・税・法律に関わる話は一般論であり、 実際のご判断は必ず公式情報や専門家でご確認ください。