KDPで出した本を取り下げたいとき、使う操作は出版停止・削除・アーカイブの3つで効果がまったく違います。公式ヘルプに沿って、手順、反映時間、中古品の扱い、解約との違いを整理しました。

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KDPで出した本を取り下げたいとき、使う操作は出版停止・削除・アーカイブの3つで効果がまったく違います。公式ヘルプに沿って、手順、反映時間、中古品の扱い、解約との違いを整理しました。
Kindle出版のキーワード7つの付け方|公式の決まり
Kindle出版のキーワードは最大7つまで。公式ヘルプの記載をもとに、入れてよい言葉と避ける言葉、検索して確かめる方法、出版後の変更手順を整理しました。数字や仕様は2026年11月1日時点のKDPヘルプで確認したものだけを載せています。
Kindle本のEPUB作り方|Wordから出すときの判断と手順
Kindle本はEPUBにしなくてもWordのまま出せます。公式ヘルプが認める原稿形式、Wordで整える点、Kindle Previewerの使いどころ、日本語で注意したい制約まで、公式の記載に沿って整理しました。日本語原稿ならではの注意も書きました。
Kindle出版のアカウント登録|手順・必要書類・本人確認の流れを整理
Kindle出版を始める最初の関門、KDPのアカウント登録を公式ヘルプに沿って整理しました。アカウント作成、名前と住所の入力、銀行口座、税務プロファイル、本人確認で使える身分証まで、順番と注意点を書きます。
ほんの寺子屋は、師匠の伴走と仲間との学び合いで自分の本を世に出す出版コミュニティ。 気になったら、まずは見習いから覗いてみてください。
出した本を、やはり店頭から外したい。内容が古くなった、タイトルを大きく変えたい、そもそも出版を取りやめたい。理由はさまざまですが、いざ本棚を開くと、削除のボタンが見当たらずに戸惑う人は少なくありません。
KDPには、本を取り下げるための操作がいくつかあり、それぞれ効果がまったく違います。ここでは、KDP公式ヘルプに書かれている範囲で、出版停止、削除、アーカイブの違いと、取り下げる前に確認しておきたいことを整理します。
紙の本の世界では、在庫がなくなって増刷もされない状態を絶版と呼びます。KDPの公式ヘルプ「本の削除または出版停止」を確認した範囲では、絶版という名前の操作は見当たりません。本を本棚から外す方法として説明されているのは、削除とアーカイブの2つで、すでに出版した本を店頭から外す方法として説明されているのは出版停止です。
名前が似ていても、この3つは別のものです。出版停止はAmazonでの販売を止める操作、削除は下書きを消す操作、アーカイブは本棚の表示から隠す操作です。取り違えると、思っていた状態にならないので、先に違いを押さえておきます。
参考: KDP公式ヘルプ「本の削除または出版停止」(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G4QJH4ENN4FZRFMP)
公式ヘルプによると、出版停止にするとAmazonでの新品の販売が止まります。すでに出版した本を店頭から外したいときに使うのは、この操作です。
手順は公式ヘルプに次のように書かれています。KDPの本棚を開き、対象の本の横にある省略記号(三つの点)をクリックして、「出版を停止」を選びます。
反映には最大72時間かかるとされています。押した直後に商品ページが消えるとは限らないので、すぐに確認して消えていなくても、慌てて何度も操作する必要はありません。72時間は、あくまで公式ヘルプが示している最大の目安です。
公式ヘルプには、ペーパーバックや電子書籍など、フォーマットごとに個別に出版停止と再出版ができると書かれています。つまり、電子書籍だけを止めて紙の本は残す、といった使い分けができます。
両方を取り下げたいときは、フォーマットごとに操作する必要があると考えておくと安全です。片方だけ止めて満足してしまい、もう片方が売られ続けていた、という見落としを防げます。
公式ヘルプでは、削除の対象は、ISBNが割り当てられておらず、まだ出版されていない下書きのみとされています。削除するとKDPから完全に除かれ、復元はできません。
手順は、本棚で省略記号を開き、「本を削除」を選ぶ流れです。復元できないので、消してよい下書きかどうかを確認してから実行してください。
裏を返せば、一度でも出版した本は、削除ではなく出版停止にするのが公式ヘルプの説明どおりの扱いです。本棚から完全に消したいと思っても、出版済みの本には削除の操作が用意されていません。
少しややこしいのが、KDPの無料ISBNや自分で用意したISBNをすでに割り当てていて、まだ出版していない本です。公式ヘルプによると、このような本は先ほどの方法では本棚から削除できない場合があり、その場合はAmazonへの問い合わせが必要とされています。
アーカイブは、本棚のデフォルト表示から本を隠す機能です。公式ヘルプには、本のステータスは変わらないと書かれています。別のページでも、Amazonでのステータスや在庫を変えずに表示を隠す機能と説明されています。
したがって、アーカイブしても販売は止まりません。販売を止めたいのに、本棚がすっきりしたことで終わった気になるのは避けたい点です。
出版停止にした本や、使わなくなった本が増えると、本棚が見づらくなります。そうしたときに、表示から外して整理するのがアーカイブの使い道です。手順は、公式ヘルプでは本棚のシリーズの管理から本のアーカイブへ進む形で説明されています。
公式ヘルプには、出版停止後も、中古品はサードパーティの販売業者が出品できると書かれています。新品の販売は止まっても、すでに流通した紙の本が中古として出回ることは、KDP側では止められません。
紙の本を出していた場合は、この点を知っておくと、取り下げたあとに中古品が見つかっても驚かずに済みます。
電子書籍をKDPセレクトに登録している場合、出版停止とセレクトの取り消しはどう関係するのでしょうか。公式ヘルプ「本の削除または出版停止」にも、「KDP セレクトの取り消し方法」にも、出版停止との関係を説明した記述は確認できませんでした。そのため、ここでは断定を避けます。
なお、セレクトの取り消しについては、公式ヘルプに、登録期間の開始から3日以内であれば取り消せること、3日を過ぎた場合はAmazonへの問い合わせが必要であることが書かれています。また、取り消すと数時間以内にKindle Unlimitedから本が外れ、日本などの売上のロイヤリティは35%に戻るとあります。登録期間の途中で本を外すことを考えているなら、事前にKDPのサポートへ確認しておくと確実です。
参考: KDP公式ヘルプ「KDP セレクトの取り消し方法」(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/GBJCKVEPSBYVRQBC)
すでに本を買った読者が、出版停止のあとも読み続けられるのかどうか。これは気になる点ですが、今回確認した出版停止のヘルプには書かれていませんでした。分からないことを推測で書くのは避け、気になる場合はKDPのサポートに確認してください。
タイトルや原稿を大きく変えたいとき、公式ヘルプには、まず現在の本を出版停止にし、更新した内容で新しい版として出版し直すと説明されています。取り下げる前に、手を入れたい箇所が本当に出し直しを要するほどの変更なのかを、一度考えてみてください。
販売を止めたいなら出版停止、書きかけの下書きを消したいなら削除、見た目を整理したいならアーカイブ、という整理になります。理由と操作を取り違えないことが、いちばんの失敗防止です。
本を1冊ずつ取り下げるのではなく、KDPを辞めたい場合は、アカウントの解約という手続きがあります。公式ヘルプ「KDP アカウントを解約するとどうなりますか?」によると、解約と同時に、販売中の本は出版停止になります。Amazonが保有する紙書籍の在庫は、引き続き販売される場合があるとも書かれています。
解約後は、アカウントの詳細、レポート、納税フォーム、本棚にアクセスできなくなります。しかも、解約は取り消せず、同じメールアドレスで新しいKDPアカウントを作ることもできません。未払いのロイヤリティを受け取るために、銀行口座や住所を事前に確認し、レポートや納税フォームをダウンロードしておくことが勧められています。
解約は取り消せない操作なので、出版を休むだけなら、本ごとの出版停止にとどめておくという選び方もあります。
参考: KDP公式ヘルプ「KDP アカウントを解約するとどうなりますか?」(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G7UNC4ZSTL3UYZCC)
なお、これらの手順や反映時間は変更されることがあります。最新はKDP公式でご確認ください。
出版済みの本は、本棚から削除できません。公式ヘルプでは、削除できるのは、ISBNが割り当てられておらず、まだ出版されていない下書きのみとされています。出版済みの本を店頭から外すには、出版停止を使います。
公式ヘルプには、反映に最大72時間かかると書かれています。操作の直後に商品ページが残っていても、すぐに異常とは限りません。72時間を過ぎても変わらない場合は、KDPのサポートに問い合わせてください。
公式ヘルプには、フォーマットごとに出版停止と再出版ができると書かれています。ただし、タイトルや原稿を大きく変える場合は、現在の本を出版停止にして、更新した内容を新しい版として出版し直す手順が案内されています。
Amazonでの新品の販売は止まりますが、公式ヘルプには、中古品はサードパーティの販売業者が出品できると書かれています。そのため、すでに流通した紙の本は、中古として買える状態が残ることがあります。
アーカイブは本棚の表示から隠すだけで、本のステータスは変わりません。販売は続きます。出版停止はAmazonでの新品の販売を止める操作です。目的が販売を止めることなら、出版停止を選んでください。
取り下げの操作が分かっていると、出す前の不安が少し減ります。間違いに気づいたら止められる、直したくなったら出し直せる。そう分かっているだけで、最初の1冊を出す怖さは和らぎます。
ほんの寺子屋は、出版の判断や操作で迷ったときに、すぐ相談できる場所です。月謝3,000円で、師匠が伴走し、先に出した仲間が表紙もタイトルも内容紹介も見てくれます。印税は100%あなたのもので、私たちが受け取ることはありません。
取り下げるかどうかの相談からでも構いません。無料の見習い登録から覗いてみてください。
なお、KDPの仕様や規約は変わることがあります。実際の設定はKDP公式の最新の記載でご確認ください。
※この随筆は個人の見解・体験にもとづく読み物です。お金・税・法律に関わる話は一般論であり、 実際のご判断は必ず公式情報や専門家でご確認ください。