出した本の数字が、何日も動かない。そういう静かな日を、どう過ごすか。落ち込む日ではなく、種をまく日にできると、続けるのが少し楽になる。
本を出したあと、毎日のように管理画面をひらいては、数字が動いていないことを確かめて、そっと閉じる。そういう時期がある。
静けさは、失敗ではない
売れない日は、こたえる。自分の本が、世界から静かに無視されているような気がしてくる。
でも、種をまいてから芽が出るまでのあいだ、土の中は静かだ。何も起きていないように見えて、見えないところで、たしかに何かが動いている。読まれない日は、その沈黙の期間に似ている。
まく日に、変えてしまう
だから私は、静かな日を「落ち込む日」ではなく「種をまく日」に決めてしまうことにした。
次のテーマを、一行だけメモする。前に書いた原稿を読み返す。以前もらった感想を、もう一度ゆっくり読む。数字が動かない日にできることは、意外とたくさんある。
比べる相手は、昨日の自分だけでいい。芽が出るのは、まいたあとだ。今日も一粒、まいておく。それだけで、明日の静けさは、少し違って見える。
※この随筆は個人の見解・体験にもとづく読み物です。お金・税・法律に関わる話は一般論であり、 実際のご判断は必ず公式情報や専門家でご確認ください。

