{
  "format": "shikakustudy-deck",
  "formatVersion": 1,
  "slug": "kishou-ichimon",
  "title": "気象予報士試験 一問一答1000問",
  "examName": "気象予報士",
  "cards": [
    {
      "front": "気象では相当温位で空気塊の素性を表すが、相当温位とは空気塊をどのような手順で処理したときの温度か。",
      "back": "空気塊に含まれる水蒸気をすべて凝結させ、その潜熱で暖めたうえで、1000hPaまで乾燥断熱的に下ろしたときの温度である。基準気圧をそろえ、空気塊の暖かさと湿りをまとめて表す量として使う。",
      "hint": "用語　相当温位"
    },
    {
      "front": "乾燥断熱変化で保存される温位に対し、凝結を伴う湿潤断熱変化でも保存されるのは温位と相当温位のどちらか。",
      "back": "相当温位である。温位は乾燥断熱変化でしか保存されないが、相当温位は水蒸気の凝結を伴う湿潤断熱変化でも一定に保たれるため、雨の降る領域でも空気塊を追跡できる。",
      "hint": "用語　相当温位"
    },
    {
      "front": "相当温位が高い空気塊は、必ず気温も高い空気塊であるといえるか。正しければ○、誤りなら×で答えよ。",
      "back": "×である。水蒸気が多ければ気温が低くても相当温位は高くなるため、相当温位の高低は気温の高低を意味しない。両者はまったく別の量として区別する必要がある。",
      "hint": "用語　相当温位"
    },
    {
      "front": "実技で使う850hPaの等相当温位線図で、相当温位の値が高い領域はどのような性質の空気を表すか。",
      "back": "暖かく湿った空気を表す。相当温位は気温と水蒸気量の両方を反映するため、値が高い領域ほど暖湿な空気に対応し、豪雨をもたらす暖湿気の流入の指標にもなる。",
      "hint": "用語　相当温位"
    },
    {
      "front": "850hPa相当温位図で等相当温位線が帯状に混み合っているところは、何に対応すると読み取れるか。",
      "back": "前線帯に対応する。相当温位の高い暖湿気と低い寒冷乾燥気とが接する境界にあたり、その帯で等相当温位線が集中して混み合うため、前線の位置の推定に使われる。",
      "hint": "用語　相当温位"
    },
    {
      "front": "断熱変化なら保存される相当温位が、実際の大気で保存されなくなるのはどのような過程が加わったときか。",
      "back": "放射冷却や地表面からの熱・水蒸気の供給があるときである。これらは断熱変化ではないため相当温位が変化する。相当温位が保存されるのは断熱変化のときだけである。",
      "hint": "用語　相当温位"
    },
    {
      "front": "数値予報図で空気の湿り具合を表す湿数は、同じ気圧面でのどの二つの温度の差として定義されるか。",
      "back": "気温と露点温度の差である。同じ気圧面で気温から露点温度を引いた値で、値が小さいほど飽和に近く湿っており、飽和しているときは湿数が0になる。",
      "hint": "用語　湿数"
    },
    {
      "front": "湿数の値が小さいことは、その空気が乾いていることと湿っていることのどちらを意味するか。",
      "back": "湿っていることを意味する。気温と露点温度が近いほど湿数が小さく飽和に近く、逆に差が大きいほど空気は乾いている。この向きを取り違えやすいので注意する。",
      "hint": "用語　湿数"
    },
    {
      "front": "湿数は空気の湿り具合を表す量だが、これは相対湿度そのものを表す量である。○か×か。",
      "back": "×である。湿数は気温と露点温度の差であり、飽和水蒸気圧に対する水蒸気圧の割合を示す相対湿度とは別の量なので、両者を混同しないよう注意する必要がある。",
      "hint": "用語　湿数"
    },
    {
      "front": "700hPaの予想図で、湿数の小さい湿潤域と鉛直流の上昇流域とが重なるところでは何を予想するか。",
      "back": "降水を予想する。湿数が小さくて飽和に近い湿潤域と、鉛直流の上昇流域とが重なる場所では、水蒸気が凝結して雲や雨ができやすいためである。",
      "hint": "用語　湿数"
    },
    {
      "front": "実技で700hPaや850hPaの湿域を判断するとき、おおむね湿潤域とみなす湿数の目安はいくらか。",
      "back": "3℃以下がおおよその目安になる。実技では700hPaや850hPaで湿数が3℃以下の領域を、おおむね湿潤域とみなして雲域や降水域の推定に用いるのが一般的である。",
      "hint": "用語　湿数"
    },
    {
      "front": "大気の熱力学を考える単位として使う空気塊は、周囲と何をやり取りしないと仮定したかたまりか。",
      "back": "熱や物質をやり取りしないと仮定したかたまりである。上昇や下降に伴う温度変化を断熱過程として扱うために用いる、大気の熱力学を考えるための概念的な単位である。",
      "hint": "用語　空気塊"
    },
    {
      "front": "大気の安定・不安定を判定するとき、空気塊をどのように扱って周囲の気温と比べるか。",
      "back": "空気塊を仮想的に持ち上げ、その温度を周囲の気温と比べる。周囲より暖かければ軽く上昇を続けて不安定、冷たく重ければ元へ戻って安定と判定することができる。",
      "hint": "用語　空気塊"
    },
    {
      "front": "空気塊は周囲と混ざらないと理想化するが、実際の大気で理論どおりの温度変化からずれる主な要因は何か。",
      "back": "周囲の空気を取り込む取り込み効果である。空気塊は周囲と混ざらないという理想化に立つが、実際には周囲の空気を巻き込むため、理論上の断熱変化から温度がずれる。",
      "hint": "用語　空気塊"
    },
    {
      "front": "持ち上げた空気塊が周囲の空気より冷たくなったとき、その空気塊は自力で上昇を続ける。○か×か。",
      "back": "×である。周囲より冷たい空気塊は密度が大きく重いため、下向きの力を受けて元の高さへ戻ろうとし、自力では上昇を続けることができないので不安定にはならない。",
      "hint": "用語　空気塊"
    },
    {
      "front": "地表から圏界面までの大気の最下層である対流圏では、気温は高度とともにどう変化するのが基本か。",
      "back": "下がるのが基本である。対流圏は上ほど気温が低く、鉛直方向の混合が活発で水蒸気もこの層に集中し、雲や降水など気象現象の大部分がこの層で起きる。",
      "hint": "用語　対流圏"
    },
    {
      "front": "標準大気で定められた対流圏の気温減率は、高度1kmあたりおよそ何度とされているか。",
      "back": "およそ6.5℃である。標準大気では高度が1km上がるごとにおよそ6.5℃気温が下がるとされ、これが空気塊の安定度を考えるときの基準の一つになる。",
      "hint": "用語　対流圏"
    },
    {
      "front": "対流圏の上端である圏界面の高さは、中緯度・赤道付近・極でそれぞれおよそ何kmになるか。",
      "back": "中緯度で約11km、赤道付近で約16km、極で約8kmである。低緯度ほど地表が暖まって対流が深く発達するため、圏界面が高く押し上げられる。",
      "hint": "用語　対流圏"
    },
    {
      "front": "対流圏の中では気温はどの高度でも必ず高度とともに下がっている、といえるか。○か×か。",
      "back": "×である。逆転層のように気温が高度とともに上がる部分もあるため、対流圏の中でも気温が必ず下がるとは限らない。厚さも赤道で厚く極で薄いなど一定ではない。",
      "hint": "用語　対流圏"
    },
    {
      "front": "エマグラム上に描く状態曲線は、観測で得たどの量の鉛直分布を高度順に結んだ曲線のことか。",
      "back": "気温の鉛直分布である。高層観測で得た各気圧面の気温を高度順に結んだ曲線で、露点温度の曲線とあわせて描き、大気の成層状態を読み取る出発点になる。",
      "hint": "用語　状態曲線"
    },
    {
      "front": "エマグラム上の状態曲線が右へ折れ曲がる高度には、どのような層があると読み取れるか。",
      "back": "逆転層があると読み取れる。気温が高度とともに上がる層にあたり、その高度で状態曲線が右へ折れ曲がる形として現れるため、逆転層の高度や厚さを把握できる。",
      "hint": "用語　状態曲線"
    },
    {
      "front": "状態曲線とあわせて露点温度の曲線を描くとき、両者が接近している層は何を意味するか。",
      "back": "湿潤層を意味する。気温と露点温度が近く湿数が小さいため、その層は飽和に近く湿っており、雲域や降水域の推定につなげることができる。",
      "hint": "用語　状態曲線"
    },
    {
      "front": "安定度を判定するとき、状態曲線の傾きを乾燥断熱線や湿潤断熱線の傾きと比べて何を読み取るか。",
      "back": "大気の安定・不安定を読み取る。状態曲線の傾きが断熱線より急か緩いかによって、その層の成層状態を判定することができる。作図の出発点になる曲線である。",
      "hint": "用語　状態曲線"
    },
    {
      "front": "空気の湿り具合を表す露点温度は、気圧を一定に保って冷やしたとき何が始まる温度として定義されるか。",
      "back": "凝結が始まる温度である。気圧を一定に保ったまま空気を冷やし、含まれる水蒸気が飽和に達して凝結が始まる温度で、その水蒸気量に対応した値になる。",
      "hint": "用語　露点温度"
    },
    {
      "front": "空気に含まれる水蒸気量が多いほど、その空気の露点温度は高くなるか、それとも低くなるか。",
      "back": "高くなる。露点温度はその空気の水蒸気量で決まり、水蒸気が多いほど高い温度で飽和に達するため、露点温度も高くなる。水蒸気量そのものを反映する量である。",
      "hint": "用語　露点温度"
    },
    {
      "front": "空気中の水蒸気量で決まる露点温度が、その空気の実際の気温を上回ることがある、といえるか。○か×か。",
      "back": "×である。露点温度は気温以下にしかならず、気温と一致したときに飽和し、それを超えることはない。露点温度は気温と混同しやすいので、この関係を押さえておく。",
      "hint": "用語　露点温度"
    },
    {
      "front": "同じ気圧のもとで、気温と露点温度がどのような関係になったとき、その空気は飽和しているといえるか。",
      "back": "両者が一致したときである。気温と露点温度が等しくなると湿数が0になり、その空気は飽和して凝結が始まる状態にある。差が大きいほど乾いている。",
      "hint": "用語　露点温度"
    },
    {
      "front": "対流圏の上に位置する成層圏は、圏界面から高度およそ何kmの成層圏界面までの層のことか。",
      "back": "およそ50kmまでの層である。対流圏の上、圏界面からおよそ50kmの成層圏界面までが成層圏で、オゾンによる加熱を受けて安定に成層している。",
      "hint": "用語　成層圏"
    },
    {
      "front": "成層圏で高度とともに気温が上がるのは、何が太陽の紫外線を吸収して大気を暖めるためか。",
      "back": "オゾンである。オゾンが太陽の紫外線を吸収して大気を暖めるためで、上ほど紫外線をよく吸収するので上ほど暖かくなり、高度とともに気温が上がっていく。",
      "hint": "用語　成層圏"
    },
    {
      "front": "上ほど暖かい成層圏で鉛直方向の対流が起こりにくく、大気が安定して成層しているのはなぜか。",
      "back": "上ほど暖かく下ほど冷たい安定な密度成層のためである。持ち上げた空気塊がすぐ周囲より冷たく重くなって戻されるので、鉛直方向の対流が抑えられて安定に成層する。",
      "hint": "用語　成層圏"
    },
    {
      "front": "発達した積乱雲は、安定な成層圏の中まで容易に突き抜けて発達する、といえるか。○か×か。",
      "back": "×である。積乱雲は安定な圏界面で頭打ちになり、成層圏に入るのは強い上昇流の一部に限られる。多くはかなとこ雲として水平に広がって止まることになる。",
      "hint": "用語　成層圏"
    },
    {
      "front": "相対湿度は、その気温での飽和水蒸気圧に対する何の割合を、百分率で表した量のことか。",
      "back": "実際の水蒸気圧の割合である。飽和水蒸気圧に対する実際の水蒸気圧の比を百分率で表し、100パーセントで飽和し、それ以上では凝結が起こる。",
      "hint": "用語　相対湿度"
    },
    {
      "front": "相対湿度が高いことは、その空気に含まれる水蒸気量が多いことと同じである。○か×か。",
      "back": "×である。気温が低ければ水蒸気が少なくても相対湿度は高くなるため、水蒸気量そのものを比べるには混合比や比湿を用いる。相対湿度は湿り具合の割合を表す量である。",
      "hint": "用語　相対湿度"
    },
    {
      "front": "夜間に気温が下がって相対湿度が100パーセントに達すると、地表付近では何が発生しやすくなるか。",
      "back": "霧や露が発生しやすくなる。飽和に達して水蒸気が凝結するためで、放射冷却で気温が下がる、晴れて風の弱い夜に起こりやすい現象である。",
      "hint": "用語　相対湿度"
    },
    {
      "front": "空気中の実際の水蒸気圧を変えずに、気温だけを上げると相対湿度は上がるか、それとも下がるか。",
      "back": "下がる。気温が上がると飽和水蒸気圧が大きくなり、変わらない実際の水蒸気圧との比が小さくなるため、相対湿度は下がる。逆に気温を下げれば相対湿度は上がる。",
      "hint": "用語　相対湿度"
    },
    {
      "front": "大気を鉛直方向に層で分けるとき、圏界面とはどの層とどの層の境界を指す面のことをいうか。",
      "back": "対流圏と成層圏の境界である。この面を境に、上では気温がほぼ一定になるか、あるいは上昇に転じる高さにあたり、その付近をジェット気流が流れる。",
      "hint": "用語　圏界面"
    },
    {
      "front": "世界気象機関の定義では、圏界面は気温減率がおよそ何度毎km以下になる最下層の高さとされるか。",
      "back": "2℃/km以下である。気温減率が2℃/km以下になり、その上2kmの平均減率もこれを超えない最下層の高さと定義され、高さは緯度や気団で変わる。",
      "hint": "用語　圏界面"
    },
    {
      "front": "上昇する積乱雲の雲頂が圏界面に達すると、その先で雲はどのような形に広がっていくか。",
      "back": "水平に広がっていく。安定な成層のため上へ伸びられず頭打ちになり、かなとこ雲のように水平方向へ広がるのが典型で、雲頂高度は圏界面の目安になる。",
      "hint": "用語　圏界面"
    },
    {
      "front": "圏界面は季節や気団の入れ替わりによらず、つねに一定の高さにある面である。○か×か。",
      "back": "×である。圏界面の高さは緯度・季節・気団の入れ替わりで変動し、一定の高さの面ではなく気温減率によって定義される面である。低緯度で高く高緯度で低い。",
      "hint": "用語　圏界面"
    },
    {
      "front": "水蒸気量を表す混合比は、空気に含まれる水蒸気の質量を何の質量で割った比として定義されるか。",
      "back": "乾燥空気の質量である。水蒸気を除いた乾燥空気の質量で水蒸気の質量を割った比で、単位はグラム毎キログラムで表すことが多く、水蒸気量そのものを表す。",
      "hint": "用語　混合比"
    },
    {
      "front": "空気塊の混合比が、気温や気圧の変化によらず保存されるのは、どんな現象が起きていないときか。",
      "back": "凝結や蒸発が起きていないときである。水蒸気と乾燥空気の質量がともに変わらないため、気温や気圧が変わっても混合比は保存され、空気塊の追跡に使える。",
      "hint": "用語　混合比"
    },
    {
      "front": "混合比と比湿は、どちらも水蒸気の質量を同じ分母で割った同一の量である。○か×か。",
      "back": "×である。混合比の分母は乾燥空気の質量、比湿の分母は湿潤空気全体の質量で、分母が異なる別の量である。ただし値は近く、実用上は似た扱いをすることが多い。",
      "hint": "用語　混合比"
    },
    {
      "front": "エマグラム上で混合比の保存性を利用し、等飽和混合比線を使うと何の高度を求められるか。",
      "back": "持ち上げ凝結高度を求められる。気温の点から乾燥断熱線を、露点の点から等飽和混合比線をたどり、その交点の高さとして凝結が始まる高度を求めることができる。",
      "hint": "用語　混合比"
    },
    {
      "front": "高さの違う空気塊の暖かさを公平に比べるための温位は、空気塊をどこまで移動させたときの温度か。",
      "back": "乾燥断熱的に1000hPaまで移動させたときの温度である。基準となる気圧をそろえることで、高さの違う空気塊の暖かさを公平に比べることができる。",
      "hint": "用語　温位"
    },
    {
      "front": "温位が保存されるのは乾燥断熱変化のときだが、凝結を伴う湿潤断熱変化で保存されるのは何という量か。",
      "back": "相当温位や湿球温位である。温位は湿潤断熱変化では保存されず、凝結を伴っても保存されるのはこれらの量なので、保存量を問う問題ではしっかり区別する。",
      "hint": "用語　温位"
    },
    {
      "front": "ある気層で温位が高度とともに増えているとき、その層の乾いた空気に対する成層状態は安定か不安定か。",
      "back": "安定である。温位が上ほど大きい層では、持ち上げた空気塊が周囲より冷たく重くなって元へ戻ろうとするため、乾いた空気に対して成層は安定になる。",
      "hint": "用語　温位"
    },
    {
      "front": "大規模な大気で近似的に成り立つ静力学平衡では、上向きと下向きのどんな二つの力がつり合っているか。",
      "back": "上向きの気圧傾度力と下向きの重力である。両者がつり合うため、大規模な大気では鉛直方向の加速度がほとんど生じず、気圧が高さとともに減っていく。",
      "hint": "用語　静力学平衡"
    },
    {
      "front": "静力学平衡は、積乱雲内の激しい上昇流の中でも厳密に成り立つ関係である。○か×か。",
      "back": "×である。静力学平衡は鉛直加速度が小さい大規模な運動での近似で、積乱雲内の激しい上昇流の中では厳密には成り立たない。つねに成立する法則ではない。",
      "hint": "用語　静力学平衡"
    },
    {
      "front": "静力学平衡が成り立つ大気で、空気の密度が大きいほど気圧の高度変化のしかたはどうなるか。",
      "back": "急になる。密度が大きいほど単位高度あたりの気圧の減り方が大きくなり、高度とともに気圧が急速に下がる。層厚や測高公式の考え方の土台にもなる関係である。",
      "hint": "用語　静力学平衡"
    },
    {
      "front": "ある温度で空気が含みうる水蒸気の最大量に対応する飽和水蒸気圧は、気温が高いほどどうなるか。",
      "back": "大きくなる。飽和水蒸気圧は温度だけで決まり、気温が高いほど大きくなるため、暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことができるようになる。",
      "hint": "用語　飽和水蒸気圧"
    },
    {
      "front": "同じ温度のとき、水面に対する飽和水蒸気圧と氷面に対する飽和水蒸気圧では、どちらが小さいか。",
      "back": "氷面に対する値のほうが小さい。氷点下では氷面の飽和水蒸気圧が水面より低く、この差が雲の中で氷晶が水滴を犠牲にして成長する仕組みの背景になる。",
      "hint": "用語　飽和水蒸気圧"
    },
    {
      "front": "飽和水蒸気圧は、空気中に実際に含まれる水蒸気量によって決まる量である。○か×か。",
      "back": "×である。飽和水蒸気圧は温度だけで決まる量で、実際の水蒸気量や気圧には直接よらない。相対湿度の分母にあたる量であってパーセントではない点も押さえる。",
      "hint": "用語　飽和水蒸気圧"
    },
    {
      "front": "気温減率とは、高度が上がるにつれて気温が変化する割合のうち、何を表す量として定義されるか。",
      "back": "気温が下がる割合を表す。単位高度あたりの気温の減少量で表し、実際の大気の気温分布を表す環境の気温減率と、空気塊の断熱減率とを区別して用いる。",
      "hint": "用語　気温減率"
    },
    {
      "front": "安定度の判定で区別すべき環境の気温減率と断熱減率は、それぞれ何を表す減率のことか。",
      "back": "環境の気温減率は実際の大気の気温分布を、断熱減率は空気塊が断熱変化するときの割合を表す。安定度はこの環境の減率と断熱減率の大小の比較によって決まる。",
      "hint": "用語　気温減率"
    },
    {
      "front": "気温減率が負になっている、すなわち高度とともに気温が上がっている層のことを何と呼ぶか。",
      "back": "逆転層と呼ぶ。上ほど暖かく下ほど冷たいため密度成層が非常に安定になり、鉛直方向の対流や汚染物質の拡散が強く抑えられる層である。",
      "hint": "用語　気温減率"
    },
    {
      "front": "通常は上ほど気温が下がる大気の中で、逆転層とは気温が高度とともにどうなっている層のことか。",
      "back": "高度とともに上がっている層である。上が暖かく下が冷たいため密度成層が非常に安定し、鉛直方向の対流が抑えられて、その下に雲や汚染物質がたまりやすくなる。",
      "hint": "用語　逆転層"
    },
    {
      "front": "同じ逆転層でも、代表的な接地逆転と沈降性逆転とでは、そのでき方の成因がどのように違うか。",
      "back": "接地逆転は地表の放射冷却、沈降性逆転は下降気流の断熱圧縮による。前者は地表付近に、後者は上空にできる点も異なり、状態曲線から成因を判別する。",
      "hint": "用語　逆転層"
    },
    {
      "front": "安定な逆転層が大気の中にあると、その逆転層の下にはどのようなものがたまりやすくなるか。",
      "back": "水蒸気や汚染物質、雲がたまりやすくなる。鉛直混合が抑えられて下にこもるためで、層状雲の雲頂も逆転層の底で頭打ちになることが多いのが特徴である。",
      "hint": "用語　逆転層"
    },
    {
      "front": "大気の成層状態とは、空気塊を鉛直方向に動かしたときの、何に対する状態を表すものか。",
      "back": "鉛直方向の運動に対して安定か中立か不安定かという状態である。空気塊を上下に動かしたとき、元へ戻るなら安定、動き続けるなら不安定と判定する。",
      "hint": "用語　成層状態"
    },
    {
      "front": "成層状態のうち、持ち上げた空気塊が周囲より重くなって元の高さへ戻ろうとする状態を何というか。",
      "back": "安定という。持ち上げた空気塊が周囲より冷たく重くなり、元の高さへ戻ろうとする状態で、対流は発達せず層状の雲や霧ができやすいのが特徴である。",
      "hint": "用語　成層状態"
    },
    {
      "front": "成層状態の判定は、空気塊が飽和しているかどうかに関係なく、つねに一通りに決まる。○か×か。",
      "back": "×である。同じ気温分布でも未飽和なら安定、飽和すると不安定になる条件付不安定があり、飽和の有無で判定が変わる場合がある。飽和の有無を無視すると誤る。",
      "hint": "用語　成層状態"
    },
    {
      "front": "地表面の影響を直接受ける大気境界層では、地面との摩擦や熱のやり取りによって何が発達するか。",
      "back": "乱流が発達する。摩擦や熱・水蒸気のやり取りによって乱流が生じ、風・気温・湿度が上空の自由大気とは異なる性質を持つ。厚さは日中に発達し夜間に縮む。",
      "hint": "用語　大気境界層"
    },
    {
      "front": "大気境界層の厚さは日中に発達するが、夜間には放射冷却によってどのように変化するか。",
      "back": "縮む。夜間は放射冷却で下層が安定化して乱流が弱まり、日中に発達した層が数百m以下にまで縮むことが多い。日中は日射で暖まり午後に最も発達する。",
      "hint": "用語　大気境界層"
    },
    {
      "front": "大気境界層内の風は、地表摩擦の影響で等圧線に対してどの向きに吹き込む傾向があるか。",
      "back": "等圧線を横切って低圧側へ吹き込む傾向がある。地表摩擦で風が弱められるためで、その上の自由大気では摩擦の影響が小さくなり、風は地衡風に近づいていく。",
      "hint": "用語　大気境界層"
    },
    {
      "front": "水の蒸発や凝結に関わる潜熱とは、物質が相変化するときに温度をどうしながら出入りする熱のことか。",
      "back": "温度を変えずに出入りする熱である。水が蒸発するときは周囲から熱を奪って冷やし、水蒸気が凝結するときは同じ量の熱を放出して周囲を暖める。",
      "hint": "用語　潜熱"
    },
    {
      "front": "液体の水が蒸発して水蒸気になるとき、その潜熱によって周囲の空気を暖める、といえるか。○か×か。",
      "back": "×である。蒸発は周囲から潜熱を奪って冷やす向きの相変化であり、周囲を暖めるのは逆向きの凝結のときである。この向きを取り違えないよう注意する。",
      "hint": "用語　潜熱"
    },
    {
      "front": "上昇する飽和空気塊で凝結による潜熱が放出されると、湿潤断熱減率にどのように影響するか。",
      "back": "気温低下を和らげ、湿潤断熱減率を乾燥断熱減率より小さくする。放出された潜熱が上昇による冷却を打ち消すためで、積乱雲や台風を発達させる源にもなる。",
      "hint": "用語　潜熱"
    },
    {
      "front": "大気の鉛直構造で中間圏は、下端の成層圏界面から上端の中間圏界面までのおよそ何kmの層か。",
      "back": "およそ50kmから80kmまでの層である。成層圏の上、熱圏の下に位置し、成層圏とは逆に高度とともに気温が下がっていくのが特徴である。",
      "hint": "用語　中間圏"
    },
    {
      "front": "成層圏では上ほど暖かいのに対し、その上の中間圏では高度とともに気温が上がるか、それとも下がるか。",
      "back": "下がる。オゾンによる紫外線吸収の加熱が上ほど弱まるため、上端の中間圏界面で気温が極小になるまで下がり続ける。気温変化の折り返しに注意する。",
      "hint": "用語　中間圏"
    },
    {
      "front": "地表から最も遠い熱圏ではなく、大気全体で気温が最も低くなるのは、どの高さの付近か。",
      "back": "中間圏界面付近である。およそ80kmの中間圏界面で気温が極小になり、大気全体でここが最も気温の低い高さになる。地表から遠い熱圏ではない点に注意する。",
      "hint": "用語　中間圏"
    },
    {
      "front": "乾燥断熱減率とは、飽和していない空気塊が熱の出入りなしに上昇するとき、何が下がる割合のことか。",
      "back": "気温が下がる割合である。凝結が起きない間は上昇して膨張するだけで温度が下がり、この割合は高度によらずほぼ一定に保たれるのが特徴である。",
      "hint": "用語　乾燥断熱減率"
    },
    {
      "front": "乾燥断熱減率の値はおよそ何度毎kmで、高度100mあたりに直すとおよそどれくらいになるか。",
      "back": "約9.8℃毎kmで、およそ1℃毎100mである。凝結が起きない間はこの割合が高度によらずほぼ一定に保たれ、空気塊の温度計算に用いられる。",
      "hint": "用語　乾燥断熱減率"
    },
    {
      "front": "乾燥断熱減率は、水蒸気をまったく含まない空気にしか適用できない割合である。○か×か。",
      "back": "×である。乾燥とは凝結していないという意味で、飽和していない湿った空気にも乾燥断熱減率が適用される。水蒸気があるかないかとは別の意味の言葉である。",
      "hint": "用語　乾燥断熱減率"
    },
    {
      "front": "地表付近の空気塊を乾燥断熱的に持ち上げ、飽和して凝結が始まる持ち上げ凝結高度は、何の目安になるか。",
      "back": "積雲の雲底のおおよその高さの目安になる。空気塊が飽和して雲ができ始める高度にあたり、空気塊が湿っているほどこの高度は低くなる。",
      "hint": "用語　持ち上げ凝結高度"
    },
    {
      "front": "持ち上げ凝結高度と自由対流高度は、上下でどちらが低く、それぞれ何が始まる高度か。",
      "back": "持ち上げ凝結高度が下で凝結が始まり、自由対流高度が上で自力上昇が始まる。凝結が始まる高度と自力上昇が始まる高度は別物なので、順序を取り違えないようにする。",
      "hint": "用語　持ち上げ凝結高度"
    },
    {
      "front": "顕熱とは、加えたり奪ったりすると温度計で測る温度がどうなる形で現れる熱のことをいうか。",
      "back": "温度変化として現れる熱である。温度計で測れる温度が上下する熱で、温度を変えずに相変化に使われる潜熱と対になる概念であり、地表からの熱輸送に関わる。",
      "hint": "用語　顕熱"
    },
    {
      "front": "地表面から大気への熱輸送で、乾いた地面と湿った地面では顕熱の割合が大きいのはどちらか。",
      "back": "乾いた地面のほうである。蒸発が少なく潜熱の割合が小さいため、地表から大気へ運ばれる熱のうち顕熱の割合が大きくなり、対流や混合層の発達を促す。",
      "hint": "用語　顕熱"
    },
    {
      "front": "成層圏と中間圏の境界である成層圏界面は、高度およそ何kmにあり、気温はそこでどうなるか。",
      "back": "およそ50kmにあり、気温が極大になる。成層圏で上がってきた気温がここで最も高くなり、これより上の中間圏では再び下がりに転じる境界である。",
      "hint": "用語　成層圏界面"
    },
    {
      "front": "名前の紛らわしい成層圏界面と中間圏界面では、気温はそれぞれ極大になるか、それとも極小になるか。",
      "back": "成層圏界面が極大、中間圏界面が極小である。約50kmで気温が最も高く、約80kmで最も低くなると対にして覚えると、境界の名前を取り違えにくい。",
      "hint": "用語　成層圏界面"
    },
    {
      "front": "飽和した空気塊が上昇するときの湿潤断熱減率は、乾燥断熱減率と比べて大きいか、それとも小さいか。",
      "back": "小さい。上昇による膨張で冷える一方、水蒸気の凝結による潜熱の放出が気温低下を和らげるため、湿潤断熱減率は乾燥断熱減率より小さくなる。",
      "hint": "用語　湿潤断熱減率"
    },
    {
      "front": "飽和空気塊がたどる湿潤断熱減率は、高度や気温によらずつねに一定の値をとる。○か×か。",
      "back": "×である。気温が高く水蒸気が多いほど凝結する潜熱が大きく減率は小さくなるため、湿潤断熱減率は一定値ではない。乾燥断熱減率のように一定と思い込まない。",
      "hint": "用語　湿潤断熱減率"
    },
    {
      "front": "大気全体の気圧のうち、水蒸気だけが受け持つ分を表す水蒸気圧は、何と呼ばれる圧力にあたるか。",
      "back": "分圧にあたる。全体の気圧のうち水蒸気が担う部分の圧力で、空気中の水蒸気量が多いほど大きくなり、露点温度や相対湿度と互いに換算できる量である。",
      "hint": "用語　水蒸気圧"
    },
    {
      "front": "気温を下げていき、飽和水蒸気圧が実際の水蒸気圧まで下がったときの温度のことを何というか。",
      "back": "露点温度という。そのとき実際の水蒸気圧が飽和水蒸気圧に等しくなり、飽和して凝結が始まる温度にあたる。水蒸気量に対応して決まる温度である。",
      "hint": "用語　水蒸気圧"
    },
    {
      "front": "自由対流高度とは、持ち上げられた空気塊が周囲より暖かくなり、何なしに上昇を始める高度のことか。",
      "back": "外力なしに自らの浮力で上昇を始める高度である。持ち上げ凝結高度より上にあり、ここに達すると空気塊が自発的に加速して上昇するようになる。",
      "hint": "用語　自由対流高度"
    },
    {
      "front": "エマグラムで、自由対流高度から平衡高度までの正の浮力の面積は、何という量になるか。",
      "back": "対流有効位置エネルギーになる。空気塊が周囲より暖かい正の浮力の範囲の面積で、この値が大きいほど対流が激しく発達しやすい目安として使われる。",
      "hint": "用語　自由対流高度"
    },
    {
      "front": "絶対不安定は、地面が強く熱せられて下層の気温が急に下がるようなとき、どこにどう生じやすいか。",
      "back": "地表付近に一時的に生じやすい。この状態は不安定なため長続きせず、対流によってすぐに解消され、成層は中立に近づいていくのが特徴である。",
      "hint": "用語　絶対不安定"
    },
    {
      "front": "大気安定度の一つである絶対不安定は、空気塊が飽和したときにだけ不安定になる状態である。○か×か。",
      "back": "×である。絶対不安定は飽和の有無によらず不安定な状態で、飽和したときだけ不安定になるのは条件付不安定なので区別する。環境の減率が乾燥断熱減率を超える。",
      "hint": "用語　絶対不安定"
    },
    {
      "front": "対流不安定は、単独の空気塊ではなく気層全体がどうされたときに、その層が不安定化する状態か。",
      "back": "気層全体が持ち上げられたときである。下層が湿り上層が乾いていると、持ち上げで層全体の気温差が広がって不安定化する。もとが安定でも起こりうる。",
      "hint": "用語　対流不安定"
    },
    {
      "front": "同じ不安定でも、対流不安定が条件付不安定と異なるのは、何が持ち上げられて不安定化する点か。",
      "back": "気層全体が持ち上げられて不安定化する点である。単独の空気塊ではなく層全体が対象で、判定は相当温位が高度とともに減少するかどうかで見る。",
      "hint": "用語　対流不安定"
    },
    {
      "front": "大気の状態方程式は、圧力を密度・気体定数・絶対温度のどのような関係で表す式のことか。",
      "back": "圧力を密度と気体定数と絶対温度の積で表す式である。理想気体の振る舞いを近似的に記述し、大気の熱力学の基礎になる。密度を用いた形で表すのが特徴である。",
      "hint": "用語　状態方程式"
    },
    {
      "front": "水蒸気を含む湿潤空気の密度を乾燥空気の状態方程式で正しく扱うには、気温の代わりに何を使うか。",
      "back": "仮温度を使う。水蒸気で空気が軽くなる効果を気温に読み替えることで、湿潤空気の密度を乾燥空気の状態方程式で正しく扱えるようになる。",
      "hint": "用語　状態方程式"
    },
    {
      "front": "条件付不安定は、環境の気温減率が乾燥断熱減率と湿潤断熱減率の、どのような位置にある状態か。",
      "back": "両者の間にある状態である。未飽和の空気塊には安定だが、飽和した空気塊には不安定になるため、飽和という条件がそろって初めて不安定になる状態をいう。",
      "hint": "用語　条件付不安定"
    },
    {
      "front": "条件付不安定は、実際の大気ではまれにしか見られない特殊な成層状態である。○か×か。",
      "back": "×である。条件付不安定は実際の大気で最も多く見られる成層状態で、積乱雲の発生を考える基本になる。未飽和だけを見て安定と判断すると誤りやすい。",
      "hint": "用語　条件付不安定"
    },
    {
      "front": "断熱膨張で気体の温度が下がるのは、気体が外へ何をした分だけ内部エネルギーを失うためか。",
      "back": "仕事をした分だけである。膨張して周囲を押しのける仕事をした分だけ内部エネルギーが減り、熱の供給がないので、その減少が温度低下として現れる。",
      "hint": "用語　断熱膨張"
    },
    {
      "front": "上昇する空気塊で断熱膨張が起きるのは、上昇に伴って何が下がって空気塊が膨張するためか。",
      "back": "気圧が下がるためである。上昇すると周囲の気圧が下がって膨張し、断熱膨張で温度が下がる。この温度低下が乾燥断熱減率の中身であり、雲ができる根本になる。",
      "hint": "用語　断熱膨張"
    },
    {
      "front": "比熱とは、物質1キログラムの温度を何度上げるのに必要な熱量として定義される量のことか。",
      "back": "1ケルビン上げるのに必要な熱量である。気体には定積比熱と定圧比熱があり、大気では乾燥空気の定圧比熱をよく使い、断熱減率や温位を導く式にも現れる。",
      "hint": "用語　比熱"
    },
    {
      "front": "気体の定圧比熱と定積比熱では、どちらが大きく、気象で標準的に使うのはどちらのほうか。",
      "back": "どちらも定圧比熱である。定圧では加えた熱の一部が膨張の仕事に使われるため定積比熱より大きく、気象でも標準的に定圧比熱のほうを用いる。",
      "hint": "用語　比熱"
    },
    {
      "front": "大気の鉛直構造を解析するエマグラムは、横軸と縦軸にそれぞれ何をとった熱力学図表か。",
      "back": "横軸に気温、縦軸に気圧を対数目盛でとった図表である。乾燥断熱線・湿潤断熱線・等飽和混合比線などが描き込まれ、観測の気温と露点を書き入れて使う。",
      "hint": "用語　エマグラム"
    },
    {
      "front": "エマグラム（横軸に気温、縦軸に気圧）上で乾燥断熱線と湿潤断熱線を見分けるとき、見かけの傾きが緩やか（より横に寝ている）のはどちらの線か。",
      "back": "乾燥断熱線である。乾燥断熱減率は約9.8℃毎キロメートルと大きく、上昇に伴い気温が大きく下がるため図上では寝た線になる。湿潤断熱減率は小さいので、湿潤断熱線はより立った線に描かれる。",
      "hint": "用語　エマグラム"
    },
    {
      "front": "かつて冷媒や噴射剤に使われたフロンは、炭素とフッ素のほかに何の元素を含む人工の化合物か。",
      "back": "塩素である。炭素・塩素・フッ素からなる人工化合物で、化学的に安定なため対流圏では分解されにくく、成層圏まで運ばれて紫外線で分解し塩素を放出する。",
      "hint": "用語　フロン"
    },
    {
      "front": "人工化合物のフロンがオゾンを壊すのは、対流圏と成層圏のどちらで、どのようにして起こるか。",
      "back": "成層圏で起こる。対流圏では分解されず成層圏まで達し、そこで紫外線に分解されて塩素を放出し、その塩素がオゾンを連鎖的に壊すためオゾン層破壊につながる。",
      "hint": "用語　フロン"
    },
    {
      "front": "大気境界層の中で乱流により空気がよくかき混ぜられ、何がほぼ一定になっている層を混合層というか。",
      "back": "温位である。乱流でよく混合されて温位が一様になった層で、日中に地面が暖められ対流が活発になると上へ発達し、その上端は逆転層で頭打ちになる。",
      "hint": "用語　混合層"
    },
    {
      "front": "よく発達した混合層の中では、気温そのものが高度によらず一定になっている。○か×か。",
      "back": "×である。一定になるのは温位で、気温は乾燥断熱減率でゆるやかに高度とともに下がっている。温位一定と気温一定を取り違えないように注意する必要がある。",
      "hint": "用語　混合層"
    },
    {
      "front": "オゾンホールは、どの地域の上空の成層圏で、どの季節にオゾンが著しく減少する現象のことか。",
      "back": "南極上空の成層圏で、南半球の春季に起こる。フロン起源の塩素と、南極の冬の特殊な低温環境とがそろって発生し、フロン規制の効果を測る指標にもなる。",
      "hint": "用語　オゾンホール"
    },
    {
      "front": "オゾンの量が著しく減るオゾンホールは、北極上空で夏に最も発達する現象である。○か×か。",
      "back": "×である。オゾンホールは南極上空で南半球の春にあたる時期に最も発達する現象で、発生する場所と季節を取り違えやすいので、南極と春を押さえておく。",
      "hint": "用語　オゾンホール"
    },
    {
      "front": "比湿とは、空気に含まれる水蒸気の質量を何の質量で割った比として定義される量のことか。",
      "back": "水蒸気を含めた湿潤空気全体の質量で割った比である。混合比とよく似た量で値も近いが、分母が湿潤空気全体である点が乾燥空気で割る混合比と異なる。",
      "hint": "用語　比湿"
    },
    {
      "front": "比湿と混合比は分母が異なる別の量であるのに、両者の値がほとんど変わらないのはなぜか。",
      "back": "大気中の水蒸気量が少ないためである。分母が湿潤空気全体か乾燥空気かの違いが小さく、値はほとんど変わらないので、実用上は同じように扱われることが多い。",
      "hint": "用語　比湿"
    },
    {
      "front": "湿球温度は、温度計の球部を水で湿らせたガーゼで包み、風を当てて測ったときに示す温度である。○か×か。",
      "back": "○である。水が蒸発して熱を奪うため、空気が乾いているほど乾球温度より低くなり、その差から相対湿度や露点温度を求めることができる観測量である。",
      "hint": "用語　湿球温度"
    },
    {
      "front": "乾湿計で測る湿球温度は、乾球温度と露点温度に対して、どのような大小関係の値になるか。",
      "back": "乾球温度と露点温度の間の値になる。飽和しているときはこの三つの温度が一致し、空気が乾いているほど湿球温度は乾球温度から大きく離れていく。",
      "hint": "用語　湿球温度"
    },
    {
      "front": "大気の最も外側にある熱圏で高度とともに気温が上がるのは、酸素などが何を吸収するためか。",
      "back": "波長の短い紫外線やエックス線である。これらを酸素などが吸収して大気を暖めるため、上ほど気温が高くなる。気温は高いが空気は極めて希薄である。",
      "hint": "用語　熱圏"
    },
    {
      "front": "熱圏は気温が非常に高いので、大量の熱を蓄えている層である、といえるか。○か×か。",
      "back": "×である。熱圏は空気が極めて希薄で密度が小さいため、温度は非常に高くても蓄えている熱の量そのものは多くない。温度と熱の量を混同しないようにする。",
      "hint": "用語　熱圏"
    },
    {
      "front": "仮温度とは、水蒸気を含む湿潤空気を、同じ気圧・同じ密度の何に置き換えたときの温度のことか。",
      "back": "乾燥空気である。湿潤空気を同じ密度の乾燥空気に置き換えたときの温度で、水蒸気で空気が軽くなる効果を気温に読み替えた、計算上の量である。",
      "hint": "用語　仮温度"
    },
    {
      "front": "湿潤空気の密度を扱う仮温度は、水蒸気を含む効果のために実際の気温より低くなる量である。○か×か。",
      "back": "×である。水蒸気は乾燥空気より軽く空気の密度を下げるため、仮温度は実際の気温以上になり、水蒸気が多いほど気温との差が大きくなる。低くはならない。",
      "hint": "用語　仮温度"
    },
    {
      "front": "二つの等圧面の間の高度差として定義される層厚は、その間の気層の何に比例して厚くなるか。",
      "back": "平均気温に比例して厚くなる。気層の平均気温が高いほど層厚は大きく、低いほど小さくなり、下層の寒暖をならして表す指標として実技で使われる。",
      "hint": "用語　層厚"
    },
    {
      "front": "実技で1000hPaと500hPaの間の層厚の分布を見ると、大気の何の分布を読み取れるか。",
      "back": "寒気や暖気の分布を読み取れる。層厚の小さいところは寒気、大きいところは暖気にあたり、雪と雨の判別の目安にも使われる。等値線が混むところは温度傾度が大きい。",
      "hint": "用語　層厚"
    },
    {
      "front": "空気を理想気体とみなして状態方程式を使うとき、無視できると考えるのは分子の大きさと何か。",
      "back": "分子どうしにはたらく力である。分子そのものの大きさと分子間力を無視することで、状態方程式が厳密に成り立つとみなせる。これが理想化の中身である。",
      "hint": "用語　理想気体"
    },
    {
      "front": "気象で扱う気温・気圧の範囲では、理想気体とみなす近似の誤差が大きく実用に耐えない。○か×か。",
      "back": "×である。常温常圧に近い気象で扱う範囲では良い近似になり、空気を理想気体とみなして状態方程式を使ってよい。誤差は実用上小さいとされている。",
      "hint": "用語　理想気体"
    },
    {
      "front": "下降する空気塊で断熱圧縮が起きて温度が上がるのは、外から何をされてエネルギーが増えるためか。",
      "back": "仕事をされるためである。押し縮められて外から仕事をされた分だけ内部エネルギーが増え、熱の出入りがないので、その増加が温度上昇として現れる。",
      "hint": "用語　断熱圧縮"
    },
    {
      "front": "山を越えて吹き下りる風が暖かく乾くフェーン現象は、下降する空気の何によって説明されるか。",
      "back": "断熱圧縮によって説明される。下降する空気が断熱圧縮で暖まって乾くためで、高気圧内の下降気流がもたらす晴天も同じ仕組みによって生じる現象である。",
      "hint": "用語　断熱圧縮"
    },
    {
      "front": "温位・混合比・湿球温位の三つのうち、凝結を伴う湿潤断熱変化でも保存される量はどれか。",
      "back": "湿球温位である。相当温位と同じく凝結を伴う湿潤断熱変化でも保存され、温位は乾燥断熱変化でしか保存されない点で異なる。混合比は凝結すると保存されない。",
      "hint": "用語　湿球温位"
    },
    {
      "front": "まわりと熱のやり取りをせずに起こす断熱変化のとき、空気塊について保存される代表的な量を挙げよ。",
      "back": "温位と相当温位である。乾燥断熱変化では温位が、凝結を伴う湿潤断熱変化でも相当温位が保存される。放射や地表からの熱供給があるとこの保存は崩れる。",
      "hint": "用語　断熱変化"
    },
    {
      "front": "環境の気温減率が湿潤断熱減率より小さい絶対安定な層では、どのような雲ができやすいか。",
      "back": "層状の雲や霧ができやすい。持ち上げても対流が発達しないため、積乱雲のような激しい対流は起こりにくく、雲は横に広がる。逆転層もこの絶対安定にあたる。",
      "hint": "用語　絶対安定"
    },
    {
      "front": "接地境界層は大気境界層全体のうち、どの部分にあたる、どれくらいの厚さの層のことか。",
      "back": "最下部の薄い層である。境界層全体の一割程度の厚さで、地表面の直接的な影響が最も強く現れ、熱や運動量、水蒸気の鉛直輸送量がほぼ一定とみなせる層である。",
      "hint": "用語　接地境界層"
    },
    {
      "front": "成層圏に分布するオゾン層のうち、オゾンの濃度が最も高くなるのは、およそ何kmの高さか。",
      "back": "高度20から25km付近である。成層圏の下部にあたり、成層圏界面のある約50kmではない。紫外線を吸収して地表の生物を守り、成層圏の気温上昇の原因になる。",
      "hint": "用語　オゾン層"
    },
    {
      "front": "よく晴れて風の弱い夜間に発達しやすい接地逆転は、何によって地表付近が冷やされてできる逆転層か。",
      "back": "放射冷却によってできる。地表面が放射冷却で強く冷え、そのすぐ上の空気が下から冷やされて、地表付近だけが冷たい逆転層になる。日の出後に下から解消される。",
      "hint": "用語　接地逆転"
    },
    {
      "front": "上昇してきた空気塊が周囲と同じ温度になって浮力を失う平衡高度は、何の高さの目安になるか。",
      "back": "積乱雲の雲頂高度の目安になる。ここで浮力を失い上昇の駆動力がなくなるためで、圏界面付近が平衡高度になることが多い。自由対流高度の上側の交点にあたる。",
      "hint": "用語　平衡高度"
    },
    {
      "front": "沈降性逆転は、上空の広い範囲にわたるどのような気流の断熱圧縮によってできる逆転層のことか。",
      "back": "下降気流によってできる。空気が下降して断熱圧縮で暖まり、その下の空気より暖かくなって逆転層になる。地表には接せず、対流圏の中層にできることが多い。",
      "hint": "用語　沈降性逆転"
    },
    {
      "front": "二つの等圧面の間の層厚を、その間の気層の平均気温から求める測高公式は、何と何から導かれるか。",
      "back": "静力学平衡と状態方程式から導かれる。この二つから導かれ、気層の平均気温が高いほど層厚が大きくなる関係を定量的に表す。層厚図の読み取りの裏づけになる。",
      "hint": "用語　測高公式"
    },
    {
      "front": "浮力のエネルギーを表す対流有効位置エネルギーが大きければ、その大気では必ず対流が起こる。○か×か。",
      "back": "×である。自由対流高度まで持ち上げる仕組みがなければ対流は始まらず、この量の大きさは対流の潜在能力を表すにすぎない。必ず対流が起こるわけではない。",
      "hint": "用語　対流有効位置エネルギー"
    },
    {
      "front": "対流の始まりにくさを示す対流抑制が小さいほど、その大気で対流は始まりやすくなるか、始まりにくくなるか。",
      "back": "始まりやすくなる。対流抑制は空気塊が自由対流高度に達するまでの負の浮力で、これが小さいほど上昇の引き金がかかりやすくなり、対流が始まりやすい。",
      "hint": "用語　対流抑制"
    },
    {
      "front": "均質圏は、対流圏や成層圏のような温度による区分か、それとも何による区分のことか。",
      "back": "組成による区分である。地表から約80kmまで主要成分の割合がほぼ一定に保たれる領域で、温度で分ける対流圏や成層圏とは別の、大気の組成による分け方である。",
      "hint": "用語　均質圏"
    },
    {
      "front": "気圧や大気の密度が高度とともに減るとき、スケールハイトはその値が何分の1になるまでの高度差か。",
      "back": "e分の1になるまでの高度差である。気圧が高度とともに指数関数的に減る様子を特徴づける量で、気温が高いほど大きくなり、地球大気ではおよそ8kmになる。",
      "hint": "用語　スケールハイト"
    },
    {
      "front": "数値予報でよく用いる、気圧を鉛直座標にとって大気の鉛直方向の運動を表す量を何と呼び、その単位は何か。",
      "back": "鉛直p速度（オメガ）と呼び、単位はヘクトパスカル毎時である。気圧が時間とともにどれだけ変化するかで、鉛直運動の向きと強さを表す。",
      "hint": "用語　鉛直流"
    },
    {
      "front": "鉛直p速度で大気の鉛直運動を表すとき、上向きの運動である上昇流を示すのは正の値と負の値のどちらか。",
      "back": "負の値。上昇流は気圧が減っていく向きの運動なので、鉛直p速度は負の値になる。逆に下降流は気圧が増す向きなので、正の値をとることになる。",
      "hint": "用語　鉛直流"
    },
    {
      "front": "鉛直p速度の単位はメートル毎秒であり、上向きの速さをそのままの数値で表している。正しいか。",
      "back": "誤り。鉛直p速度の単位はヘクトパスカル毎時で、気圧の時間変化として表す。メートル毎秒で表すのは高度座標でとった鉛直速度のほうである。",
      "hint": "用語　鉛直流"
    },
    {
      "front": "地上付近で水平風が集まって収束している場所の上空では、上昇流と下降流のどちらが生じやすいか。",
      "back": "上昇流。連続の式により、下層で水平風が収束するとその分の空気が上へ押し上げられるため、収束域の上空では上昇流が生じやすくなる。",
      "hint": "用語　鉛直流"
    },
    {
      "front": "数値予報の予想図で、700hPa面の鉛直p速度に湿数を重ねて読み取るのは、主に何を予想するためか。",
      "back": "降水を予想するため。上昇流域と湿潤域が重なる場所ほど雲や降水が発達しやすいので、鉛直p速度の負域と湿数の小さい領域が一致するところを探す。",
      "hint": "用語　鉛直流"
    },
    {
      "front": "下層から昇ってきた空気による上昇流が持続するためには、その上空の水平風は収束と発散のどちらであるとよいか。",
      "back": "発散。上層で水平風が発散していると、下から昇ってきた空気が水平に運び去られて上昇流が妨げられず、鉛直流が持続しやすくなる。",
      "hint": "用語　鉛直流"
    },
    {
      "front": "強い上昇流によって鉛直に大きく発達する積乱雲が発生し発達するために必要な主な条件を、三つ挙げよ。",
      "back": "大気の不安定、下層の暖かく湿った空気、そして上昇のきっかけの三つである。これらがそろうと強い上昇流が生じ、対流雲が積乱雲まで発達する。",
      "hint": "用語　積乱雲"
    },
    {
      "front": "発達した積乱雲の成熟期に、雲の内部で同時に存在してその構造を特徴づける二つの気流は何か。",
      "back": "上昇流と下降流。発達を支える上昇流と、降水に伴う冷たい下降流が共存し、下降流は地表に達して冷気外出流となり周囲へ広がっていく。",
      "hint": "用語　積乱雲"
    },
    {
      "front": "積乱雲の冷たい下降流が地表で吹き出し、その先端が周囲の暖かい空気を押しながら進む境界を何と呼ぶか。",
      "back": "ガストフロント（突風前線）。冷気外出流の先端にあたり、ここで暖気が持ち上げられて新たな上昇のきっかけとなり、別の積乱雲を生むことがある。",
      "hint": "用語　積乱雲"
    },
    {
      "front": "積雲が対流で成長して積乱雲になる途中の、背が高く盛り上がった塊状の段階の雲を何と呼ぶか。",
      "back": "雄大積雲。積雲が対流によって大きく発達した段階で、さらに背を伸ばして雲頂が氷晶化し雷を伴うようになると、積乱雲に移行する。",
      "hint": "用語　積乱雲"
    },
    {
      "front": "積乱雲が線状に並んで同じ場所に停滞したり通過し続けたりすると、集中豪雨をもたらしやすい。正しいか。",
      "back": "正しい。次々に発生する積乱雲が同じ地域を通り続けるため強い雨が長時間集中し、総雨量が増えて集中豪雨となる。線状降水帯がその典型である。",
      "hint": "用語　積乱雲"
    },
    {
      "front": "低気圧や前線のほかに、地表付近で大気に上昇流を生じさせる要因を、代表的なものを二つ挙げよ。",
      "back": "地形による風上側での持ち上げと、下層での水平風の収束。ほかに日射による地表の加熱も上昇流を生む。いずれも空気を上へ動かす働きをする。",
      "hint": "用語　上昇流"
    },
    {
      "front": "数値予報の予想図において、上昇流の強い場所は鉛直p速度のどのような領域として現れるか。",
      "back": "負の極大域。上昇流が強いほど鉛直p速度は大きな負の値になるため、負のピークが強い上昇流の場所に対応する。湿潤域と重なれば降水が予想される。",
      "hint": "用語　上昇流"
    },
    {
      "front": "上昇流のある場所では、その場の水蒸気の量にかかわらず必ず雲や降水が生じることになる。正しいか。",
      "back": "誤り。上昇流があっても水蒸気が乏しければ空気は飽和に達せず、雲や降水にならない。雲の発生には上昇による冷却と水蒸気の供給の両方が必要である。",
      "hint": "用語　上昇流"
    },
    {
      "front": "上昇流の軸は、必ず地表で風が集まる収束域の真上に鉛直にまっすぐ立っている。正しいか。",
      "back": "誤り。上昇流は高度とともに鉛直に傾いていることがあり、地表の収束域の真上とは限らない。そのため上昇流の位置は上空ほど水平にずれることがある。",
      "hint": "用語　上昇流"
    },
    {
      "front": "レーダーなどで監視する降水強度とは何を表す量であり、ふつうどのような単位で表されるか。",
      "back": "単位時間あたりに降る降水の量で、ふつう一時間あたりの雨量に換算しミリメートル毎時で表す。レーダーの反射強度から面的に推定することができる。",
      "hint": "用語　降水強度"
    },
    {
      "front": "広い範囲にわたる降水強度の分布は、主にどの観測を用いて面的に推定し監視されているか。",
      "back": "気象レーダー。レーダーが受け取る反射強度（反射因子）から降水強度を推定し、強雨域の位置や強さの分布を面的にとらえて監視に使う。",
      "hint": "用語　降水強度"
    },
    {
      "front": "気象庁の表現の区分で、一時間雨量が五十ミリメートル以上八十ミリメートル未満の雨はどう表現されるか。",
      "back": "非常に激しい雨。気象庁の区分では一時間に五十ミリメートル以上で非常に激しい雨、八十ミリメートル以上で猛烈な雨と表現される。",
      "hint": "用語　降水強度"
    },
    {
      "front": "降水強度が強ければ強いほど、その場所での総雨量も必ず多くなるという関係が成り立つ。正しいか。",
      "back": "誤り。強度が強くても短時間で通過すれば総雨量は多くならない。総雨量は瞬間の強度と継続時間の両方で決まり、強度と積算量は区別して扱う必要がある。",
      "hint": "用語　降水強度"
    },
    {
      "front": "地表付近に微小な水滴が浮かび、水平視程が何キロメートル未満になった状態を霧と呼んでいるか。",
      "back": "一キロメートル未満。微小な水滴が浮かんで水平視程が一キロメートル未満になった状態を霧といい、それ以上のものはもやと呼んで区別する。",
      "hint": "用語　霧"
    },
    {
      "front": "白くかすんで水平視程が三キロメートルになっている状態は、気象観測では霧ともやのどちらに分類されるか。",
      "back": "もや。霧は水平視程一キロメートル未満で、それ以上十キロメートル未満はもやとされる。視程三キロメートルなら霧ではなくもやに分類される。",
      "hint": "用語　霧"
    },
    {
      "front": "雲と本質的には同じである霧が発生するのは、地表付近の空気がどのような状態になったときか。",
      "back": "空気が飽和したとき。露点まで冷える、または水蒸気が供給されて飽和すると、水蒸気が凝結して微小な水滴となり、それが浮かんで霧になる。",
      "hint": "用語　霧"
    },
    {
      "front": "夜間にできた放射霧が朝になって消えていくのは、主に何が働いて空気が飽和から遠ざかるためか。",
      "back": "日射。日の出後に日射で地面が暖まって気温が上がると、相対湿度が下がって空気が飽和から遠ざかり、水滴が蒸発して霧が消散していく。",
      "hint": "用語　霧"
    },
    {
      "front": "下部が水平で上部がドーム状に盛り上がる積雲は、主にどのような大気の運動によってできる雲か。",
      "back": "上向きの対流。日射で暖められた地表付近の空気が上昇し、断熱冷却して飽和すると水滴が凝結し、塊状に盛り上がった積雲になる。",
      "hint": "用語　積雲"
    },
    {
      "front": "上昇する対流でできる積雲の、下部と上部の形にはそれぞれどのような特徴が見られるか。",
      "back": "下部は水平で、上部はドーム状に盛り上がっている。上向きの対流でできるため、雲底が平らにそろい、雲頂が丸く発達した塊状の姿になる。",
      "hint": "用語　積雲"
    },
    {
      "front": "空に扁平な積雲が点々と浮かぶ晴天は、まもなく天気が崩れて雨になる前触れである。正しいか。",
      "back": "誤り。扁平な積雲はむしろ好天のしるしで、すぐ雨をもたらすわけではない。雄大積雲まで発達して初めて、にわか雨や雷の前兆となる。",
      "hint": "用語　積雲"
    },
    {
      "front": "鉛直p速度を用いて大気の下降流を表すとき、その値の符号は正と負のどちらになるか。",
      "back": "正。下降流は気圧が増していく向きの運動なので鉛直p速度は正の値になる。負の値になる上昇流とは符号がちょうど逆の関係になる。",
      "hint": "用語　下降流"
    },
    {
      "front": "高気圧に覆われた領域で天気が安定して晴れることが多いのは、どのような鉛直流があるためか。",
      "back": "広く緩やかな下降流。下降する空気は断熱昇温して相対湿度が下がり乾くため、雲ができにくくなり、天気が安定して晴れることになる。",
      "hint": "用語　下降流"
    },
    {
      "front": "高気圧圏内の緩やかな下降流と違い、積乱雲内で強い下降流が生じるのは主に何が空気を冷やすためか。",
      "back": "降水粒子の蒸発。乾いた空気を取り込んで雨や雪が蒸発する際の冷却によって、周囲より冷たく重い下降流が生じ、地表へ強く吹き下りていく。",
      "hint": "用語　下降流"
    },
    {
      "front": "赤外画像から求められ、積乱雲の発達の激しさの目安にもなる、雲の上端の高さを何というか。",
      "back": "雲頂高度。雲の上端の高さのことで、積乱雲では雲頂高度が高いほど対流が激しく発達していることが多く、発達の程度を判断する手がかりになる。",
      "hint": "用語　雲頂高度"
    },
    {
      "front": "赤外衛星画像から雲頂高度を見積もるとき、読み取った雲頂の温度は何と照合して高度に換算するか。",
      "back": "周囲の大気の気温の鉛直分布。赤外画像の雲頂輝度温度を高層の気温分布と対応させ、その温度になる高度を求めて雲頂高度とする。",
      "hint": "用語　雲頂高度"
    },
    {
      "front": "赤外画像で雲頂の輝度温度が低く読み取れるほど、その雲の雲頂は高い高度にあると判断してよい。正しいか。",
      "back": "正しい。高い雲頂ほど気温が低く赤外放射が弱いため輝度温度が低くなり、画像では白く明るく写る。低い輝度温度が高い雲頂に対応する。",
      "hint": "用語　雲頂高度"
    },
    {
      "front": "海塩や火山灰、硫酸塩など、大気中に浮かぶ微小な固体や液体の粒子をまとめて何と呼ぶか。",
      "back": "エーロゾル。海塩や土壌起源の粒子、火山灰、燃焼による煤や硫酸塩などがあり、凝結核や氷晶核として雲の生成に関わるほか、放射にも影響する。",
      "hint": "用語　エーロゾル"
    },
    {
      "front": "大気中の多くのエーロゾルは、日射に対して地表を暖める向きと冷やす向きのどちらに働くことが多いか。",
      "back": "冷やす向き。多くのエーロゾルは日射を散乱・反射して地表に届く量を減らすため、温室効果ガスとは逆に、地表を冷やす向きに働くことが多い。",
      "hint": "用語　エーロゾル"
    },
    {
      "front": "エーロゾルが凝結核となって雲粒の数や性質を変え気候に影響することは、直接効果と間接効果のどちらか。",
      "back": "間接効果。エーロゾルが凝結核となって雲粒の数や大きさを変える効果を間接効果、日射そのものを直接散乱・吸収する効果を直接効果という。",
      "hint": "用語　エーロゾル"
    },
    {
      "front": "雲を構成し、上昇流に支えられて浮かんでいる雲粒の半径は、およそどれくらいの大きさか。",
      "back": "およそ十マイクロメートル。水蒸気が凝結核を足場に凝結してできる微小な水滴で、落下速度が非常に小さいため上昇流に支えられて浮かんでいる。",
      "hint": "用語　雲粒"
    },
    {
      "front": "雲を構成する雲粒と、地表に達する雨粒とでは、その半径におよそ何倍ほどの大きさの差があるか。",
      "back": "約百倍。雲粒の半径は約十マイクロメートル、雨粒は約一ミリメートルなので、半径で約百倍、体積にすると約百万倍もの大きな差がある。",
      "hint": "用語　雲粒"
    },
    {
      "front": "雲粒が重力で落下してしまわず、大気中に浮かんだままでいられるのは主にどのような理由からか。",
      "back": "半径が小さく落下速度が非常に遅いため。わずかな上昇流でも十分に支えられ、重力による落下がほとんど進まないので大気中に浮かんでいられる。",
      "hint": "用語　雲粒"
    },
    {
      "front": "雲から落下し、地表に達する大きさにまで成長した雨粒の半径は、およそどれくらいの大きさか。",
      "back": "およそ一ミリメートル。雲粒が併合や氷晶過程を経て成長したもので、半径にして雲粒の約百倍、体積では約百万倍にあたる大きさである。",
      "hint": "用語　雨粒"
    },
    {
      "front": "雨粒は大きくなるほど安定していくので、条件さえよければいくらでも大きく成長できる。正しいか。",
      "back": "誤り。雨粒には大きさの上限があり、大きくなりすぎると落下時の空気抵抗で分裂する。分裂によって数が増えるので、際限なく大きくはならない。",
      "hint": "用語　雨粒"
    },
    {
      "front": "大きい雨粒と小さい雨粒とでは、大気中を落下していくときの速度が速いのはどちらのほうか。",
      "back": "大きい雨粒。粒が大きいほど重力に対する空気抵抗の割合が小さくなり落下速度が速い。この大小の落下速度の差が、併合による成長を進める。",
      "hint": "用語　雨粒"
    },
    {
      "front": "雲の中で見られる、摂氏零度以下でも凍らずに液体のままでいる水滴のことを何と呼ぶか。",
      "back": "過冷却水滴。氷になるには氷晶核が必要で、それがないと氷点下でも凍結せず液体のまま存在する。氷点下の雲の中に広く存在している。",
      "hint": "用語　過冷却水滴"
    },
    {
      "front": "氷点下の雲の中でも、水滴が凍らずに過冷却のまま残ることがあるのは、何が不足しているためか。",
      "back": "氷晶核。凍結の足場となる氷晶核が乏しいと、氷点下でも水滴は凍らず過冷却状態のまま残る。氷晶核は凝結核に比べて数がずっと少ない。",
      "hint": "用語　過冷却水滴"
    },
    {
      "front": "過冷却水滴が航空機の機体や電線などの固体の表面に触れて凍りつく現象を、何というか。",
      "back": "着氷。過冷却水滴は不安定な状態にあり、固体に触れると一気に凍りつくため、機体や電線に氷が付着して重量増加や障害を引き起こす。",
      "hint": "用語　過冷却水滴"
    },
    {
      "front": "白く不透明なあられは、氷晶や雪片の表面に何が次々と凍りつくことによって成長する氷の粒か。",
      "back": "過冷却水滴。氷晶や雪片に過冷却水滴が次々と凍りつくライミングによって成長し、白く不透明な氷の粒になる。氷点下の雲でできる。",
      "hint": "用語　あられ"
    },
    {
      "front": "ひょうと区別されるあられは、直径がおよそ何ミリメートル未満の氷の粒とされているか。",
      "back": "およそ五ミリメートル未満。これより大きい氷の粒はひょうと呼ばれる。あられもひょうも、成長機構はライミングという点では同じである。",
      "hint": "用語　あられ"
    },
    {
      "front": "あられが透明な氷ではなく白く不透明に見えるのは、凍結の際に内部へ空気を取り込むためである。正しいか。",
      "back": "正しい。過冷却水滴が氷粒子の表面で急に凍る際に空気が閉じ込められ、その無数の気泡が光を散乱するため、あられは白く不透明に見える。",
      "hint": "用語　あられ"
    },
    {
      "front": "雲の高さの上限を示し、対流雲では対流の到達高度に対応する、雲のどの部分を指す言葉か。",
      "back": "雲の上端。雲の高さの上限を示し、対流雲では対流が到達した高度に対応する。赤外画像ではその温度が輝度として表れ、発達の判断に使う。",
      "hint": "用語　雲頂"
    },
    {
      "front": "よく似た言葉である雲頂と雲頂高度は、それぞれ何を指しているという点で区別されるか。",
      "back": "雲頂は雲の上端そのものを、雲頂高度はその上端の高さの数値を指す。一方は雲の場所、もう一方はその高度の値を表すという点で区別される。",
      "hint": "用語　雲頂"
    },
    {
      "front": "赤外画像で積乱雲の雲頂が滑らかに水平へ張り出しているとき、その積乱雲はどの段階にあると判断するか。",
      "back": "最盛期。上昇流が対流圏界面付近の安定層に阻まれて頭打ちになり、水平に広がった状態を示すため、発達しきった積乱雲の最盛期と判断する。",
      "hint": "用語　雲頂"
    },
    {
      "front": "積乱雲から降り、あられと区別されるひょうは、直径がおよそ何ミリメートル以上の氷の塊か。",
      "back": "およそ五ミリメートル以上。強い上昇流を持つ積乱雲から降る氷の塊で、直径五ミリメートル未満のあられとは大きさによって区別される。",
      "hint": "用語　ひょう"
    },
    {
      "front": "大きなひょうの断面を見ると、同心円状の層構造が見られることがあるのはどのような成長によるものか。",
      "back": "強い上昇流のある積乱雲内で、過冷却水滴を捕らえる領域を上下に往復しながら成長するため。氷が層状に積み重なり、同心円状の構造ができる。",
      "hint": "用語　ひょう"
    },
    {
      "front": "大きなひょうができるためには、積乱雲の上昇流は強い方がよいか、それとも弱い方がよいか。",
      "back": "強い方がよい。強い上昇流ほど氷の粒を長く雲内に保持でき、その間に過冷却水滴を繰り返し捕らえて大きく成長させられるため、大きなひょうになる。",
      "hint": "用語　ひょう"
    },
    {
      "front": "対流雲の雲底の高さは、エマグラム上で空気塊を持ち上げたときのどの高度に対応することが多いか。",
      "back": "持ち上げ凝結高度。地表付近の空気塊を持ち上げて飽和に達し凝結が始まる高度で、ここが雲のできはじめる高さ、すなわち雲底に対応する。",
      "hint": "用語　雲底"
    },
    {
      "front": "雲底は凝結が始まる高度であり、空気塊が自力で上昇を始める自由対流高度と同じものである。正しいか。",
      "back": "誤り。雲底は凝結が始まる持ち上げ凝結高度に対応する高さで、空気塊が浮力を得て自力で上昇し始める自由対流高度とは別の高度である。",
      "hint": "用語　雲底"
    },
    {
      "front": "航空分野で離着陸の可否に関わるために重視される、雲底の高さを表す言葉を何というか。",
      "back": "シーリング。雲底の高さを指す言葉で、飛行や離着陸の可否に直結するため航空気象で重視される。下層の湿り具合の目安にもなる。",
      "hint": "用語　雲底"
    },
    {
      "front": "空気中の水蒸気量が、その温度での飽和量を超えてしまっている状態のことを何と呼ぶか。",
      "back": "過飽和。相対湿度が百パーセントを超えた状態にあたり、凝結核があれば過剰な分の水蒸気は凝結して雲粒になり、過飽和は解消されていく。",
      "hint": "用語　過飽和"
    },
    {
      "front": "空気の相対湿度は、どんな場合でも百パーセントを超えることはないと考えてよい。正しいか。",
      "back": "誤り。凝結核が乏しいと相対湿度は百パーセントを超えて過飽和になりうる。ただし実際の大気では核が豊富ですぐ凝結するため、過飽和度は小さくとどまる。",
      "hint": "用語　過飽和"
    },
    {
      "front": "凝結核がまったくない純粋な水蒸気だけの空気では、凝結を始めるのに小さな過飽和で足りるか。",
      "back": "足りない。核がないと数百パーセントに及ぶ大きな過飽和が必要になる。だからこそ雲の生成には、凝結核となるエーロゾルの存在が欠かせない。",
      "hint": "用語　過飽和"
    },
    {
      "front": "氷点下の雲の中で生成する六角形を基本とした氷の結晶である氷晶は、何を足場にしてできるか。",
      "back": "氷晶核。氷晶核を足場にして水蒸気や過冷却水滴が凍ることででき、六角形を基本とする結晶構造を持ち、温度に応じて板状や樹枝状に成長する。",
      "hint": "用語　氷晶"
    },
    {
      "front": "氷晶は過冷却水滴が凍る場合だけでなく、水蒸気が液体を経ず直接氷になる場合にもできる。正しいか。",
      "back": "正しい。氷晶は過冷却水滴の凍結のほか、水蒸気が液体の段階を経ずに直接氷へ変わる昇華凝結によっても生成する。両方の経路がある。",
      "hint": "用語　氷晶"
    },
    {
      "front": "大きさの異なる水滴が衝突して合体し、より大きな水滴になっていく成長の過程を何というか。",
      "back": "併合。落下速度の速い大きな水滴が、遅い小さな水滴に追いついて取り込んでいく過程で、暖かい雨で雨粒が成長する主な仕組みにあたる。",
      "hint": "用語　併合"
    },
    {
      "front": "併合による水滴の成長は、その途中で必ず氷の相を経ることが必要になる過程である。正しいか。",
      "back": "誤り。併合は水滴どうしの衝突と合体で進み、氷を介さない。氷晶過程とは別の仕組みで、氷を経ずに降る暖かい雨をもたらす過程である。",
      "hint": "用語　併合"
    },
    {
      "front": "水蒸気が凝結して雲粒になるときに、その足場となる海塩や硫酸塩などの微小な粒子を何というか。",
      "back": "凝結核。海塩や硫酸塩といったエーロゾルが担い、これが豊富にあることで、実際の雲は小さな過飽和度でも水蒸気が凝結して雲粒を生じることができる。",
      "hint": "用語　凝結核"
    },
    {
      "front": "吸湿性の凝結核があると、相対湿度が百パーセントに達する前でも水滴ができ始めることがある。正しいか。",
      "back": "正しい。吸湿性の粒子は水を吸いやすいため、相対湿度が百パーセントに満たない状態でも凝結が始まり、もやを生じることがある。",
      "hint": "用語　凝結核"
    },
    {
      "front": "対流圏上部に現れる繊維状やかぎ状の白い巻雲は、十種雲形でどの高度に分類され、何からできているか。",
      "back": "上層雲に分類され、氷晶からできている。対流圏上部に現れる繊維状・かぎ状の白い雲で、すじ雲とも呼ばれ、薄く影を作らないことが多い。",
      "hint": "用語　巻雲"
    },
    {
      "front": "西の空に巻雲が広がって、しだいに厚みを増していく様子は、何の接近を示していることがあるか。",
      "back": "温暖前線。巻雲に続いて巻層雲、高層雲と広がり、しだいに低く厚い雲へと系統的に移り変わっていき、やがて乱層雲となって降水に至ることがある。",
      "hint": "用語　巻雲"
    },
    {
      "front": "氷晶核が氷晶を作る足場として活性化して働くのは、高温のときと低温のときのどちらが多いか。",
      "back": "低温のとき。氷晶核は一般に低温ほど活性化するものが増える。粘土鉱物のように氷の結晶構造に似た表面を持つ粒子が、有効に働きやすい。",
      "hint": "用語　氷晶核"
    },
    {
      "front": "人工降雨で氷晶過程を促すために、氷晶核として過冷却雲に散布される代表的な物質は何か。",
      "back": "ヨウ化銀。氷の結晶構造に似た表面を持ち氷晶核として働くため、これを撒いて過冷却水滴の多い雲の中で氷晶の生成を促す試みが行われている。",
      "hint": "用語　氷晶核"
    },
    {
      "front": "氷を介さず水滴の衝突だけで雨をつくる併合過程が主に働くのは、雲全体の温度がどのような雲か。",
      "back": "雲全体が氷点より高い暖かい雲。氷を介さず水滴の衝突と併合だけで雨をつくるため、氷晶を含まない熱帯の海洋上の雲などで主に働く。",
      "hint": "用語　併合過程"
    },
    {
      "front": "併合過程は氷点より暖かい熱帯の雲だけで働き、中緯度では起こることがない。正しいか。",
      "back": "誤り。中緯度でも夏の背の低い暖かい雲では併合過程が働く。雲全体が氷点より暖かければ、地域を問わず氷を介さない併合過程が起こりうる。",
      "hint": "用語　併合過程"
    },
    {
      "front": "氷の相をまったく経ず、水滴どうしの衝突と併合だけによって降ってくる雨のことを何と呼ぶか。",
      "back": "暖かい雨。雲全体が氷点より高い温度にあって氷晶過程を含まない。熱帯や、中緯度でも夏の背の低い暖かい雲から降る雨が、これにあたる。",
      "hint": "用語　暖かい雨"
    },
    {
      "front": "日本で降る雨は、暖かい雨と冷たい雨のうち、どちらの過程によるものが多くを占めているか。",
      "back": "冷たい雨。中緯度の日本では上空に氷点下の層があることが多く、氷晶過程を経る冷たい雨が多い。暖かい雨は夏の背の低い雲などに限られる。",
      "hint": "用語　暖かい雨"
    },
    {
      "front": "夜間の放射冷却でできる放射霧が発生しやすいのは、夜間の空と地上の風がどのような状態のときか。",
      "back": "晴れて風が弱いとき。晴天だと放射冷却が強く働いて地表付近が露点まで冷え、弱い風が冷気を適度に上へ混ぜることで、霧の層が厚くなる。",
      "hint": "用語　放射霧"
    },
    {
      "front": "放射霧は、地上の風が強ければ強いほどよく発生しやすくなるという性質を持っている。正しいか。",
      "back": "誤り。強風だと上下の混合が強すぎて地表が冷えにくく、放射霧は発生しにくい。強風ではなく、適度に弱い風が吹くときに発生しやすい。",
      "hint": "用語　放射霧"
    },
    {
      "front": "海霧の多くを占める移流霧は、どのような空気がどのような温度の面の上を移動したときに発生するか。",
      "back": "暖かく湿った空気が、それより冷たい地表面や海面の上を移動したとき。空気が下から冷やされて露点に達して発生し、海上の海霧の多くがこれである。",
      "hint": "用語　移流霧"
    },
    {
      "front": "風があっても消えにくい移流霧が消散していくのは、主に何が起こったときだと考えられるか。",
      "back": "暖湿気の供給が絶たれたとき。風向が変わって暖かく湿った空気の流れ込みが止まると消散する。日射で消えるとは限らない点が放射霧と異なる。",
      "hint": "用語　移流霧"
    },
    {
      "front": "塊やうねが並んだ低い雲である層積雲は、主に何によってその構造をつくる下層の雲か。",
      "back": "弱い対流や下層の風のシアー。層状の雲と対流的な雲の中間の性質を持ち、雲塊の間から青空がのぞくことがあり、強い降水はふつう伴わない。",
      "hint": "用語　層積雲"
    },
    {
      "front": "層積雲は積雲と比べると、横方向への広がりと上下方向への発達のどちらがより目立つ雲か。",
      "back": "横方向への広がり。積雲が上下の対流で塊状に発達するのに対し、層積雲は横に広がる性質が強く、強い降水はふつう伴わない下層の雲である。",
      "hint": "用語　層積雲"
    },
    {
      "front": "太陽を薄く透かして見せおぼろ雲とも呼ばれる高層雲は、十種雲形でどの高度に分類される雲か。",
      "back": "中層雲。灰色や青灰色の層状の雲で空全体を覆い、太陽を薄く透かして見せることが多いため、おぼろ雲とも呼ばれる中層の雲である。",
      "hint": "用語　高層雲"
    },
    {
      "front": "温暖前線の接近時に空を覆った高層雲が、さらに厚みを増していくと何という雲に移り変わるか。",
      "back": "乱層雲。高層雲が厚くなると太陽がまったく見えなくなり、雨雲である乱層雲へと移行して、持続的でおだやかな雨をもたらすようになる。",
      "hint": "用語　高層雲"
    },
    {
      "front": "雲の中で氷晶過程を経て、雪片が落下途中で融けることによって降ってくる雨を何と呼ぶか。",
      "back": "冷たい雨。氷点下の雲で氷晶が成長して雪片となり、落下途中で融解して雨粒になる。中緯度の日本で降る雨の多くがこの冷たい雨にあたる。",
      "hint": "用語　冷たい雨"
    },
    {
      "front": "冷たい雨とは、気温の下がった冷たい季節に降る雨のことを指す言葉である。正しいか。",
      "back": "誤り。冷たい雨は氷晶過程を経て降る雨のことで、季節や地表の気温とは関係がない。夏の暑い日でも、上空が氷点下なら冷たい雨になっている。",
      "hint": "用語　冷たい雨"
    },
    {
      "front": "雨雲・雪雲とも呼ばれる乱層雲がもたらす降水は、層状性と対流性のどちらの性質を持つか。",
      "back": "層状性。乱層雲は広い範囲におだやかで持続的な雨や雪をもたらす。狭い範囲に短時間で激しく降る、積乱雲の対流性の降水とは性質が異なる。",
      "hint": "用語　乱層雲"
    },
    {
      "front": "広範囲に長時間の雨をもたらす乱層雲は、主にどのような前線に伴って現れることが多いか。",
      "back": "温暖前線や停滞前線。前線に沿った広い範囲の緩やかな上昇によって厚い層状の雲ができ、長時間にわたって層状性の雨をもたらす。",
      "hint": "用語　乱層雲"
    },
    {
      "front": "川霧や気嵐として見られる蒸気霧は、空気と水面の温度がどのような関係のときに発生するか。",
      "back": "冷たい空気が、それより暖かい水面の上に流れ込んだとき。水面から蒸発した水蒸気が冷たい空気に触れてすぐ凝結し、湯気のように立ちのぼって見える。",
      "hint": "用語　蒸気霧"
    },
    {
      "front": "積乱雲の上部が水平に広がってできるかなとこ雲は、その張り出す向きから何を推定できるか。",
      "back": "上層の風向。かなとこは上層の風下側へ張り出すため、その向きから積乱雲上部の風向を推定できる。かなとこの形成は積乱雲の最盛期を示す。",
      "hint": "用語　かなとこ雲"
    },
    {
      "front": "冷たい雨の基本機構であるベルシェロン過程が働くには、氷点下の雲の中で何と何が共存する必要があるか。",
      "back": "氷晶と過冷却水滴。両者が共存し、同じ温度で氷面の飽和水蒸気圧が水面より低いことにより、過冷却水滴が蒸発して水蒸気が氷晶へ移り、氷晶が成長する。",
      "hint": "用語　ベルシェロン過程"
    },
    {
      "front": "氷晶や雪片に過冷却水滴が凍りつくライミングが進むと、氷粒子は最終的にどのようなものへ成長するか。",
      "back": "あられ、さらに大きくなるとひょうへ成長する。氷晶や雪片に過冷却水滴が次々と凍りつく捕捉凍結によって、氷粒子が重く大きくなっていく。",
      "hint": "用語　ライミング"
    },
    {
      "front": "地球のエネルギー収支で入力側にあたる短波放射は、おおよそどの波長帯に集中して分布しているか。",
      "back": "おおむね0.2から4マイクロメートルの波長帯。太陽の表面温度が約6000ケルビンと高いため、放射のピークが可視光域の約0.5マイクロメートルにあり、短い波長側に集中する。",
      "hint": "用語　短波放射"
    },
    {
      "front": "短波放射は大気を素通りして、そのまま何も失わずに地表へ届くと考えてよいか。○か×か。",
      "back": "×。オゾンによる紫外の吸収や、雲や地表面での反射があり、入射のうち一部しか地表には届かない。短波放射は大気を完全には透過しない。",
      "hint": "用語　短波放射"
    },
    {
      "front": "大気による吸収の受けやすさという点で、短波放射と長波放射はそれぞれどのように違うか。",
      "back": "短波放射は大気を比較的よく透過し、長波放射は水蒸気や二酸化炭素に強く吸収される。この吸収されやすさの差が、温室効果が働く前提になっている。",
      "hint": "用語　短波放射"
    },
    {
      "front": "入射した短波放射のうち、吸収されずに宇宙へ反射されて戻る割合を表す量を何というか。",
      "back": "アルベド（反射率）。入射した短波放射のうち雲や雪氷、地表面で反射される割合を指し、地球全体ではおよそ0.3、すなわち約3割を占める。",
      "hint": "用語　短波放射"
    },
    {
      "front": "散乱とは、放射が大気中の粒子に当たって何が変化する現象か。吸収との違いも含めて答えよ。",
      "back": "進行方向が変化する現象。吸収と違って放射のエネルギーは熱に変わらず、進む向きだけがさまざまな方向へ広がる点が本質的に異なる。",
      "hint": "用語　散乱"
    },
    {
      "front": "大気中で散乱の性質を決めているのは、粒子の何と放射の何との関係か。二種類の区別も述べよ。",
      "back": "粒子の大きさと放射の波長との関係。波長より十分小さい粒子ではレイリー散乱、波長と同程度以上の粒子ではミー散乱になり、性質が変わる。",
      "hint": "用語　散乱"
    },
    {
      "front": "日の出や日の入りのころに太陽や空が赤く見えるのは、散乱のどのような働きによるものか。",
      "back": "大気を通る距離が長くなり、波長の短い青い光がレイリー散乱で失われるため。散乱されにくい波長の長い赤い光だけが残って地表に届く。",
      "hint": "用語　散乱"
    },
    {
      "front": "地表や大気が射出する長波放射のピーク波長は、およそ何マイクロメートルの付近にあるか。",
      "back": "約10マイクロメートル。地球の温度がおよそ250から300ケルビンと低いため、ウィーンの変位則により放射のピークが赤外域に来ることになる。",
      "hint": "用語　長波放射"
    },
    {
      "front": "波長8から13マイクロメートル付近で、長波放射が比較的宇宙へ逃げやすい波長帯を何と呼ぶか。",
      "back": "大気の窓。この帯では水蒸気や二酸化炭素による吸収が弱く、地表からの長波放射が大気に吸収されにくいまま宇宙へ抜けやすい波長帯である。",
      "hint": "用語　長波放射"
    },
    {
      "front": "長波放射を射出しているのは地表面だけであり、大気自身は射出しないと考えてよいか。○か×か。",
      "back": "×。大気自身も長波放射を射出しており、その下向きの大気放射が地表に届く。地球放射は上向きの成分だけではないことに注意する。",
      "hint": "用語　長波放射"
    },
    {
      "front": "雲・雪氷・大気による反射をすべて合わせた地球全体（惑星）のアルベドは、およそどのくらいか。",
      "back": "約0.3、すなわち約30パーセント。入射する短波放射のおよそ3割が反射され、残りの約7割が大気と地表に吸収されることを意味する。",
      "hint": "用語　アルベド"
    },
    {
      "front": "アルベドが高い面ほど、入射した放射をよく吸収する面であると考えてよいか。○か×か。",
      "back": "×。アルベドは反射率であり、高いほど反射が多く吸収は少ない。新雪はアルベドが約0.8と高く、吸収される放射がわずかである。",
      "hint": "用語　アルベド"
    },
    {
      "front": "雪や氷が広がるとアルベドと吸収される日射はどう変化し、気候に対してどのように働くか。",
      "back": "アルベドが上がり、吸収される日射が減る。地表がさらに冷えて雪氷が増えるため、寒冷化を加速させる正のフィードバックとして働くことになる。",
      "hint": "用語　アルベド"
    },
    {
      "front": "温室効果ガスは、地表からの長波放射を吸収したあとどのように振る舞って地表を暖めるのか。",
      "back": "吸収したエネルギーの一部を再び下向きに射出する。この下向き放射が地表に加わって加熱を増やすため、地表付近の温度が高く保たれる。",
      "hint": "用語　温室効果"
    },
    {
      "front": "温室効果ガスは、短波放射と長波放射のうち、どちらを主に吸収することで大気に熱をためるのか。",
      "back": "長波放射（赤外）を主に吸収する。短波放射は比較的よく透過させて地表を暖め、地表が射出する長波放射を吸収して大気に熱をためている。",
      "hint": "用語　温室効果"
    },
    {
      "front": "大気の温室効果は、ガラス温室の内部が暖まる仕組みと同じ原理であると考えてよいか。○か×か。",
      "back": "×。大気の温室効果は長波放射の吸収と再放射による。ガラス温室は主に対流による熱の逃げを抑える仕組みであり、物理的な原理が異なる。",
      "hint": "用語　温室効果"
    },
    {
      "front": "大気の温室効果を考えないときの地球の放射平衡温度は、およそ何ケルビンと計算されるか。",
      "back": "約255ケルビン、すなわち摂氏約マイナス18度。吸収する太陽放射と、温度の4乗に比例して射出する放射がつり合う温度として求まる。",
      "hint": "用語　放射平衡温度"
    },
    {
      "front": "放射平衡温度を求める計算で係数4が現れるのは、どのような二つの面積の比によるものか。",
      "back": "放射を受ける断面積（円）と、放射を射出する全表面積（球）の比による。球の表面積は断面積の4倍なので、平均の受熱量は4分の1になるためである。",
      "hint": "用語　放射平衡温度"
    },
    {
      "front": "空が雲に厚く覆われている夜、地表付近の放射冷却は快晴の夜と比べて強まるか、弱まるか。",
      "back": "弱まる。雲が地表からの長波放射を吸収して下向きに射出し返すため、地表の正味の放射損失が減り、冷え込みがやわらぐことになる。",
      "hint": "用語　放射冷却"
    },
    {
      "front": "放射冷却が強く働いた朝、地表付近の気温の鉛直分布にはどのような層ができやすいか。",
      "back": "接地逆転層。地表が強く冷えて下層ほど低温になり、上ほど高温という逆転が生じる。霜や放射霧、盆地の冷気湖を伴いやすくなる。",
      "hint": "用語　放射冷却"
    },
    {
      "front": "水平面が受ける日射量は、太陽高度が低くなるとなぜ小さくなってしまうのか。理由を述べよ。",
      "back": "斜め入射になり、同じ量の放射がより広い面積へ薄く広がるため。水平面の日射量は、太陽高度の正弦にほぼ比例して増減することになる。",
      "hint": "用語　日射量"
    },
    {
      "front": "厚い雲に覆われた曇りの日には、地表で受ける日射量はゼロになると考えてよいか。○か×か。",
      "back": "×。直達日射がほとんど遮られても散乱日射が残るため、日射量はゼロにはならず、昼間の明るさが保たれる。日陰が完全な暗闇にならないのも同じ理由である。",
      "hint": "用語　日射量"
    },
    {
      "front": "温室効果ガスに含まれる代表的な気体を、大気中に多く含まれる水蒸気を除いて三つ以上挙げよ。",
      "back": "二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、オゾン、フロン類など。いずれも赤外放射を吸収・射出する性質を持ち、温室効果に寄与している。",
      "hint": "用語　温室効果ガス"
    },
    {
      "front": "自然の温室効果で寄与が最大の気体と、人間活動による増加で問題視される気体はそれぞれ何か。",
      "back": "自然の寄与が最大なのは水蒸気、人為的な増加で問題になるのは主に二酸化炭素。同じ温室効果ガスでも、両者の役割は区別して押さえておく。",
      "hint": "用語　温室効果ガス"
    },
    {
      "front": "地表面の正味放射は、どのような放射成分どうしの差し引きによって表されるか。具体的に述べよ。",
      "back": "下向き短波放射と下向き長波放射の和から、反射される短波放射と地表が出す上向き長波放射を引いた量。地表面の放射収支を表している。",
      "hint": "用語　正味放射"
    },
    {
      "front": "昼間の地表面で正味放射が正になるとき、その分のエネルギーは主に何へ配分されるか。",
      "back": "顕熱、潜熱、そして地中への伝導熱に配分される。地表面熱収支では、正味放射が顕熱と潜熱と地中熱流の和に等しいという形で表される。",
      "hint": "用語　正味放射"
    },
    {
      "front": "放射の基準に用いる黒体とは、放射に対してどのような理想的な性質を持つ物体か。二点で答えよ。",
      "back": "すべての波長の放射を完全に吸収し、かつ同じ温度で最大の放射を射出する物体。射出する放射のスペクトルは温度だけで一意に決まる。",
      "hint": "用語　黒体放射"
    },
    {
      "front": "黒体とは、その名のとおり必ず見た目が黒く見える物体のことであると考えてよいか。○か×か。",
      "back": "×。黒体は全波長を完全に吸収・射出する理想体を指し、高温の黒体はむしろ明るく輝く。太陽もおおよそ黒体とみなして扱うことができる。",
      "hint": "用語　黒体放射"
    },
    {
      "front": "ステファン・ボルツマンの法則により、黒体の絶対温度が3倍になると全射出量は何倍になるか。",
      "back": "81倍。単位面積あたりの全射出量は絶対温度の4乗に比例するため、3の4乗で81倍になる。温度の上昇に対して射出量は急激に増える。",
      "hint": "用語　ステファン・ボルツマンの法則"
    },
    {
      "front": "ステファン・ボルツマンの法則で射出量を求めるとき、温度は摂氏と絶対温度のどちらを用いるか。",
      "back": "絶対温度（ケルビン）を用いる。射出量は絶対温度の4乗に比例するため、摂氏の値のまま計算すると大きく誤った結果になってしまう。",
      "hint": "用語　ステファン・ボルツマンの法則"
    },
    {
      "front": "レイリー散乱の強さは、放射の波長のおおよそ何乗に反比例するか。色との関係も含めて答えよ。",
      "back": "波長の4乗に反比例する。波長が短いほど急激に強く散乱されるため、可視光では波長の短い青い光が赤い光より強く散乱されることになる。",
      "hint": "用語　レイリー散乱"
    },
    {
      "front": "レイリー散乱を起こすのは、放射の波長に対しておおよそどのくらいの大きさの粒子のときか。",
      "back": "波長より十分に小さい粒子のとき。空気の気体分子などが該当する。波長と同程度かそれ以上に大きい粒子は、レイリーではなくミー散乱を起こす。",
      "hint": "用語　レイリー散乱"
    },
    {
      "front": "ミー散乱では、散乱の強さの波長依存性はどのようになっているか。雲の色との関係も述べよ。",
      "back": "波長依存が小さく、可視光をほぼ一様に散乱する。雲粒は可視光の波長より大きく全色を均等に散らすため、雲は色づかず白く見える。",
      "hint": "用語　ミー散乱"
    },
    {
      "front": "空がかすんで白っぽく見えるのは、主にどのような粒子によるどの散乱が原因といえるか。",
      "back": "エアロゾルなど波長と同程度以上の大きさの粒子によるミー散乱が原因。波長依存が小さく全色を散らすため、空が白っぽくかすんで見える。",
      "hint": "用語　ミー散乱"
    },
    {
      "front": "直達日射とは、太陽放射のうちどのような経路をたどって地表へ届く成分のことをいうか。",
      "back": "途中で散乱や反射をされず、太陽の方向からまっすぐ地表へ届く成分のこと。天空全体から届く散乱日射と合わせて全天日射量になる。",
      "hint": "用語　直達日射"
    },
    {
      "front": "快晴でエアロゾルが少ない大気のとき、直達日射と散乱日射ではどちらの割合が大きくなるか。",
      "back": "直達日射の割合が大きくなる。散乱や吸収をする粒子が少なく太陽方向からの光が減衰しにくいため、直達成分が卓越することになる。",
      "hint": "用語　直達日射"
    },
    {
      "front": "ウィーンの変位則によると、黒体放射で放射が最大となるピーク波長は絶対温度とどのような関係にあるか。",
      "back": "絶対温度に反比例する。温度が高いほどピーク波長は短くなる。全放射量を与えるステファン・ボルツマンの法則とは役割が異なる点に注意する。",
      "hint": "用語　ウィーンの変位則"
    },
    {
      "front": "黒体放射の最も基本的な法則であるプランクの法則は、黒体について何を与える式か。役割を答えよ。",
      "back": "ある温度の黒体が各波長でどれだけ放射するかというスペクトル分布を与える式。波長ごとの放射の強さを完全に決める、放射の基本法則である。",
      "hint": "用語　プランクの法則"
    },
    {
      "front": "太陽定数とは、どの位置でどの向きの面が受ける太陽放射のエネルギー量で、値はおよそいくらか。",
      "back": "地球大気の上端で、太陽光に垂直な面が受ける量。地球と太陽の平均距離で約1370ワット毎平方メートルであり、地表での値ではないことに注意する。",
      "hint": "用語　太陽定数"
    },
    {
      "front": "気候変動の要因を比べる物差しである放射強制力とは、何の変化を表す量で、単位は何か。",
      "back": "大気上端でのエネルギー収支の変化量を表し、単位はワット毎平方メートル。正なら地球を暖める向き、負なら冷やす向きに働くことを意味する。",
      "hint": "用語　放射強制力"
    },
    {
      "front": "太陽方向以外の天空全体から散乱されて届く日射成分を何と呼び、その別名は何というか。",
      "back": "散乱日射と呼び、天空放射ともいう。大気中の分子やエアロゾル、雲粒で散乱されて届き、直達日射と合わせて全天日射量になる成分である。",
      "hint": "用語　散乱日射"
    },
    {
      "front": "渦度の鉛直成分が正の値をとるのは、水平面内で時計回りと反時計回りのどちらの回転のときか。",
      "back": "反時計回り。北半球ではこの反時計回りが低気圧性回転にあたり渦度の正に対応し、時計回りの高気圧性回転は負となる。符号は回転の向きだけで決まる。",
      "hint": "用語　渦度"
    },
    {
      "front": "相対渦度は、流れの曲率による成分と、もう一つ風速のどんな変化による成分に分けられるか。",
      "back": "水平シアーによる成分。風速が流れに直角な向きに変化することで生じる成分で、渦度は流れの曲率による成分とこの水平シアーによる成分の和としてとらえられる。",
      "hint": "用語　渦度"
    },
    {
      "front": "500hPa面で正渦度の大きな領域は、上層の気圧の谷（トラフ）と峰（リッジ）のどちらに対応するか。",
      "back": "気圧の谷（トラフ）。トラフでは流れが低気圧性に湾曲して正の相対渦度が大きくなるため、正渦度域はトラフに対応し、峰では負の渦度が優勢になる。",
      "hint": "用語　渦度"
    },
    {
      "front": "正渦度の値が大きい場所の下層では、正渦度移流の有無によらず必ず上昇流が強まる。○か×か。",
      "back": "×。上昇流を強めるのは正渦度そのものではなく正渦度移流であり、渦度の値が大きくても移流がなければ上昇流は強まらない。値と移流を混同しないよう注意する。",
      "hint": "用語　渦度"
    },
    {
      "front": "実技で用いる500hPaの渦度解析図がふつう示すのは、相対渦度と絶対渦度のどちらか。",
      "back": "相対渦度。渦度図は地球自転による惑星渦度を含めず、風の水平方向の空間変化だけで決まる相対渦度を表示しており、その正の極大がトラフに対応する。",
      "hint": "用語　渦度"
    },
    {
      "front": "北半球の高気圧性の時計回りの回転がもつ相対渦度は、正ではなく負である。○か×か。",
      "back": "○。高気圧性回転は北半球では時計回りで、反時計回りを正とする定義から負の値をとる。低気圧性の反時計回りが正になるので符号を取り違えないこと。",
      "hint": "用語　渦度"
    },
    {
      "front": "移流の大きさは、運ばれる物理量の水平勾配と何の向きや大きさとの関係によって決まるか。",
      "back": "風のベクトル。移流は物理量の水平勾配と風向風速の関係で決まり、勾配を横切って吹く風の成分が大きいほど移流は強く、勾配に平行に吹けば移流はゼロになる。",
      "hint": "用語　移流"
    },
    {
      "front": "ある地点の気温の局所的な時間変化は、水平温度移流とあと何の効果の和で表されるか。",
      "back": "非断熱効果。ある点の気温変化は、風による水平温度移流の分と、放射や凝結などの非断熱加熱・冷却による分の和で表され、両者を分けて考える必要がある。",
      "hint": "用語　移流"
    },
    {
      "front": "移流は、運ばれる量の等値線に対して風が直交して横切って吹くときに最大となる。○か×か。",
      "back": "○。移流は等値線を横切る風の成分で決まり、直交で横切る成分が最大になる。等値線に平行に吹くと横切る成分がゼロになり、風が強くても移流はゼロである。",
      "hint": "用語　移流"
    },
    {
      "front": "等温線を暖かい側から冷たい側へ横切って風が吹くとき、生じるのは暖気移流と寒気移流のどちらか。",
      "back": "暖気移流。暖かい側から空気が運ばれてその地点の気温を上げる向きにはたらくため暖気移流となり、冷たい側から吹く逆向きの場合は寒気移流になる。",
      "hint": "用語　移流"
    },
    {
      "front": "摩擦のない自由大気で成り立つ地衡風は、どんな二つの力のつり合いによって吹く風か。",
      "back": "気圧傾度力とコリオリ力。この二力がつり合うことで風は等圧線に平行に吹き、これを地衡風と呼ぶ。摩擦のはたらかない上空でこの近似がよく成り立つ。",
      "hint": "用語　地衡風"
    },
    {
      "front": "摩擦のない地衡風は等圧線に対して、平行に吹くか、それとも横切って低圧側へ吹き込むか。",
      "back": "平行に吹く。気圧傾度力とコリオリ力がつり合うため等圧線を横切らず平行に流れ、低圧側へ吹き込むことはなく、北半球では低圧側を左に見て進む。",
      "hint": "用語　地衡風"
    },
    {
      "front": "赤道付近でも、コリオリ力が小さいにもかかわらず地衡風の近似はよく成り立つ。○か×か。",
      "back": "×。赤道ではコリオリ力が小さくなり気圧傾度力とつり合えないため、地衡風近似は成り立たない。コリオリ力が十分に効く中高緯度でよく成り立つ近似である。",
      "hint": "用語　地衡風"
    },
    {
      "front": "同じ緯度において、気圧傾度が大きく等圧線の間隔が狭いほど、地衡風の速さはどうなるか。",
      "back": "速くなる。等圧線が混むほど気圧傾度力が大きくなり、それとつり合うコリオリ力を得るために風速が増すため、地衡風は等圧線の間隔が狭いほど強くなる。",
      "hint": "用語　地衡風"
    },
    {
      "front": "地表付近で吹く地上風のつり合いにかかわる三つの力は、気圧傾度力・コリオリ力とあと何か。",
      "back": "摩擦力。地表付近ではこの摩擦力が加わり、地衡風の二力のつり合いが崩れて風が低圧側へ振れ、等圧線を横切って吹き込むようになるのが地上風である。",
      "hint": "用語　地上風"
    },
    {
      "front": "地上風が等圧線となす交角は、摩擦の大きさの違いから海上と陸上のどちらが大きいか。",
      "back": "陸上。陸上は摩擦が大きく風がより低圧側へ振れるため交角が大きく、目安は海上で約15度、陸上で約30度で、摩擦の小さい海上のほうが角度は小さい。",
      "hint": "用語　地上風"
    },
    {
      "front": "地上風は摩擦力の影響を受けて、等圧線を横切って高圧側へ向かって吹き込む。○か×か。",
      "back": "×。地上風は低圧側へ横切って吹き込む。摩擦で風速が落ちコリオリ力が弱まり、低圧へ向かう気圧傾度力の側へ振れるためで、高圧側へは吹き込まない。",
      "hint": "用語　地上風"
    },
    {
      "front": "風を駆動する気圧傾度力は等圧線に対してどの向きを向き、高圧側と低圧側のどちらへはたらくか。",
      "back": "等圧線に直交し、高圧側から低圧側へ向かう。気圧の高いほうから低いほうへ空気を押す力で、風を駆動する大もとになり、等圧線が混むほど大きくなる。",
      "hint": "用語　気圧傾度力"
    },
    {
      "front": "同じ気圧差のもとで、密度の小さい上空と密度の大きい下層では、単位質量あたりの気圧傾度力はどちらが大きいか。",
      "back": "上空。単位質量あたりの気圧傾度力は気圧傾度を密度で割った大きさをもつため、密度の小さい上空ほど同じ気圧差でも力が大きくなり、風も強まりやすい。",
      "hint": "用語　気圧傾度力"
    },
    {
      "front": "等圧線に直交する気圧傾度力の向きは、等圧線に平行に吹く地衡風の風向と一致するか。",
      "back": "一致しない。気圧傾度力は等圧線に直交するが地衡風は等圧線に平行に吹くため、両者は直角の関係になり、風は気圧傾度力の向きそのものへは進まない。",
      "hint": "用語　気圧傾度力"
    },
    {
      "front": "コリオリ力は、静止している物体にも運動している物体にも同じようにはたらく。○か×か。",
      "back": "×。コリオリ力は運動する物体にのみ運動方向と直角にはたらく見かけの力で、静止した物体にははたらかず、その大きさは風速とコリオリ因子に比例する。",
      "hint": "用語　コリオリ力"
    },
    {
      "front": "コリオリ力は仕事をしないため、風の速さと向きのうちどちらを変えず、どちらを変えるか。",
      "back": "速さを変えず向きだけを変える。運動方向に直角にはたらき仕事をしないため、風速の大きさは変えず進む向きだけを曲げ、北半球では運動を右へそらせる。",
      "hint": "用語　コリオリ力"
    },
    {
      "front": "コリオリ力の大きさは緯度が高くなるとともにどう変わり、緯度いくつのどの場所でゼロになるか。",
      "back": "高緯度ほど大きく、赤道でゼロになる。コリオリ因子が2Ωsinφで表されるため緯度が高いほど大きく、緯度ゼロの赤道で消え、極でその値が最大となる。",
      "hint": "用語　コリオリ力"
    },
    {
      "front": "ジェット気流は、対流圏上部を帯状に流れる強い風であるが、主にどの方位からの風か。",
      "back": "西風。中緯度の対流圏上部を帯状に流れる強い西寄りの風で、南北の気温差を反映して上空ほど強まり、圏界面付近で風速の極大軸をもつのが特徴である。",
      "hint": "用語　ジェット気流"
    },
    {
      "front": "ジェット気流は、南北の気温差が大きくなる冬に、夏の場合よりも強くなる。○か×か。",
      "back": "○。冬は南北の気温差が大きくなるため上空の西風が強まり、ジェット気流は夏よりも強くなって位置も低緯度側へ南下する。夏は弱まって北へ移動する。",
      "hint": "用語　ジェット気流"
    },
    {
      "front": "ジェット気流の風速が鉛直方向で極大となるのは、対流圏のなかでおよそどのあたりの高度か。",
      "back": "対流圏界面付近。地表から上空へ気温差の効果が積み重なって西風が強まり圏界面付近で極大となり、それより上の成層圏では西風がしだいに弱まっていく。",
      "hint": "用語　ジェット気流"
    },
    {
      "front": "水平発散が負の値をとることは、周囲から空気が集まる収束と周囲へ流れ出す発散のどちらを意味するか。",
      "back": "収束。水平発散が負とは周囲から空気が集まって流れ込む状態で、これを収束と呼び、連続の式より下層の収束は上向きの鉛直流すなわち上昇流を伴う。",
      "hint": "用語　収束"
    },
    {
      "front": "下層の収束による上昇流が持続するには、上層で発散していることが必要である。○か×か。",
      "back": "○。下層収束だけでは空気が詰まってしまうため、上層で発散して空気を逃がすことで上昇流が維持され、地上低気圧の発達につながる。鉛直の連続性で考える。",
      "hint": "用語　収束"
    },
    {
      "front": "前線や海岸で風がぶつかる場所で生じ、上昇流と雲をもたらすのは収束と発散のどちらか。",
      "back": "収束。風が集まってぶつかる場所では下層で収束が起き、その上で上昇流と雲・降水が生じる。逆に発散域では下降流となって天気は安定しやすくなる。",
      "hint": "用語　収束"
    },
    {
      "front": "地表付近ではたらく摩擦力は、風速と風向のうちどちらに影響するか、あるいは両方か。",
      "back": "両方に影響する。風速を弱めるだけでなく、コリオリ力を弱めてつり合いを崩し、風向を等圧線から低圧側へ傾ける作用ももち、地上風の吹き込みを生む。",
      "hint": "用語　摩擦力"
    },
    {
      "front": "摩擦が大きい陸上ほど、地上風が等圧線を横切って吹き込む角度は大きくなる。○か×か。",
      "back": "○。摩擦が大きいほど風速が落ちてコリオリ力が弱まり、気圧傾度力の側へ大きく振れるため、等圧線となす吹き込みの角度が増し、陸上で角度が大きくなる。",
      "hint": "用語　摩擦力"
    },
    {
      "front": "上空の自由大気のように摩擦がほとんど無視できる場では、風は最終的にどんな風に近づくか。",
      "back": "地衡風。摩擦が効かなくなると気圧傾度力とコリオリ力の二力のつり合いに戻り、風は等圧線に平行な地衡風に近づき、風向が等圧線を横切らなくなる。",
      "hint": "用語　摩擦力"
    },
    {
      "front": "温度風とは、上下の異なる二つの高度における何のベクトルの差として定義される量か。",
      "back": "地衡風。温度風は上下の地衡風のベクトル差で、風そのものではなく地衡風の鉛直変化を表し、その向きと大きさは層の平均的な水平温度傾度で決まる。",
      "hint": "用語　温度風"
    },
    {
      "front": "北半球で温度風は、等温線に平行に低温側と高温側のどちらを左手に見る向きに吹くか。",
      "back": "低温側。北半球では等温線に平行に、低温側を左手に見る向きに吹き、高温側を左に見るのではない。南北の気温差が大きいほど温度風の大きさも増す。",
      "hint": "用語　温度風"
    },
    {
      "front": "温度風が上空ほど西風を強める向きにはたらくのは、南北の気温がどんな分布になっているときか。",
      "back": "南が暖かく北が冷たいとき。この南北の気温差により温度風が西風成分をもち、上空ほど西風が強まってジェット気流をつくる。気温差が逆なら東風を強める。",
      "hint": "用語　温度風"
    },
    {
      "front": "高度による水平風の変化である鉛直シアーは、風速の変化だけを指すか、風向の変化も含むか。",
      "back": "風向の変化も含む。鉛直シアーは高度による水平風のベクトルの変化で、風速の変化と風向の変化の両方をあわせて表し、風のベクトル差を高度差で割った量になる。",
      "hint": "用語　鉛直シアー"
    },
    {
      "front": "鉛直シアーが大きい環境では、積乱雲が組織化しやすくスーパーセルが発生しやすい。○か×か。",
      "back": "○。強い鉛直シアーは上昇流と下降流を空間的に分離して対流を組織化させ、スーパーセルのような持続する激しい対流の発生条件になる。水平シアーとは別物である。",
      "hint": "用語　鉛直シアー"
    },
    {
      "front": "水平方向の気温がほぼ一様で温度傾度がない場では、地衡風の鉛直シアーはどうなるか。",
      "back": "小さくなる。地衡風の鉛直シアーは温度風に等しく水平温度傾度で決まるため、気温がほぼ一様なら鉛直シアーはほとんど生じず、気温差が大きいほど大きくなる。",
      "hint": "用語　鉛直シアー"
    },
    {
      "front": "暖気移流は、等温線を高温側と低温側のどちら側からどちら側へ横切る風によって生じるか。",
      "back": "高温側から低温側へ横切る風で生じる。暖かい空気が運び込まれてその地点の気温を上げる向きにはたらくのが暖気移流で、温暖前線の前面がその代表例である。",
      "hint": "用語　暖気移流"
    },
    {
      "front": "暖気移流域では、緩やかな上昇流が生じて層状の雲や持続的な降水を伴いやすい。○か×か。",
      "back": "○。暖かく軽い空気が入り込んで持ち上がるため、緩やかな上昇流が生じて層状雲や持続的な降水を伴いやすく、温暖前線の前面がその代表的な場となる。",
      "hint": "用語　暖気移流"
    },
    {
      "front": "北半球である層に暖気移流があるとき、地衡風は高度とともに時計回りと反時計回りのどちらに変化するか。",
      "back": "時計回り。北半球では暖気移流のある層で地衡風が高度とともに時計回りに回り、反対に反時計回りに変化する層には寒気移流があると判断できる。",
      "hint": "用語　暖気移流"
    },
    {
      "front": "寒気移流は、等温線を低温側と高温側のどちら側からどちら側へ横切る風によって生じるか。",
      "back": "低温側から高温側へ横切る風で生じる。冷たい空気が運び込まれてその地点の気温を下げる向きにはたらくのが寒気移流で、寒冷前線の後面がその代表例である。",
      "hint": "用語　寒気移流"
    },
    {
      "front": "冬型の気圧配置や寒冷前線の後面の地域では、暖気移流と寒気移流のどちらが卓越するか。",
      "back": "寒気移流。前線の後ろや冬型の場では冷たい空気が流れ込むため寒気移流が卓越し、大気が不安定化して局所的に対流雲が発達しやすくなるのが特徴である。",
      "hint": "用語　寒気移流"
    },
    {
      "front": "寒気移流は、中層に冷たい空気を運び込んで大気を不安定化させることがある。○か×か。",
      "back": "○。中層に冷たい空気が入り込むと下層との気温差で気温減率が大きくなって成層が不安定になり、寒気移流域では下降流の一方で局所的に対流雲が発達しうる。",
      "hint": "用語　寒気移流"
    },
    {
      "front": "等圧線が曲がった場で等圧線に沿って吹く傾度風のつり合いにかかわる三つの力は何か。",
      "back": "気圧傾度力、コリオリ力、遠心力。等圧線が湾曲した場でこの三力がつり合い、風は曲がった等圧線に沿って吹き、曲率の効果で速さが地衡風とずれる。",
      "hint": "用語　傾度風"
    },
    {
      "front": "同じ気圧傾度のもとで、高気圧性の曲率をもつ傾度風の風速は、地衡風より速いか遅いか。",
      "back": "速い。高気圧では外向きの気圧傾度力に外向きの遠心力が加わり、つり合うコリオリ力が大きくなるぶん風速が地衡風より大きくなる。低気圧性では逆に遅い。",
      "hint": "用語　傾度風"
    },
    {
      "front": "傾度風の力のつり合いで、遠心力は曲率の中心へ向かって内向きにはたらく。○か×か。",
      "back": "×。遠心力は曲率の中心から外向きにはたらく。低気圧では内向きの気圧傾度力を打ち消す側に、高気圧では外向きの気圧傾度力に加わる側にはたらく力である。",
      "hint": "用語　傾度風"
    },
    {
      "front": "亜熱帯ジェット気流は、対流圏界面近くのおよそどの緯度帯の上空を流れる強い西風か。",
      "back": "緯度30度付近。亜熱帯の対流圏界面近くを流れる強い西風で、ハドレー循環の下降域の北縁に対応し、寒帯前線ジェットより低緯度に位置している。",
      "hint": "用語　亜熱帯ジェット気流"
    },
    {
      "front": "亜熱帯ジェットと寒帯前線ジェットのうち、位置の変動が小さく季節を通じて安定しているのはどちらか。",
      "back": "亜熱帯ジェット。低緯度にあって季節を通じ位置が比較的安定しており、蛇行が大きく変動する寒帯前線ジェットと対照的で、二本を取り違えやすい。",
      "hint": "用語　亜熱帯ジェット気流"
    },
    {
      "front": "亜熱帯ジェットと寒帯前線ジェットの二本のうち、より低緯度にあり高度も高いのはどちらか。",
      "back": "亜熱帯ジェット。低緯度で圏界面が高いぶん高高度にあり、寒帯前線ジェットは高緯度で相対的に低い高度を流れる。位置も亜熱帯ジェットのほうが安定している。",
      "hint": "用語　亜熱帯ジェット気流"
    },
    {
      "front": "傾圧不安定は、温帯低気圧と熱帯低気圧のうちどちらの発生・発達を説明する基本的な機構か。",
      "back": "温帯低気圧。中緯度の水平温度傾度をもつ大気で擾乱が発達する機構で、台風のような熱帯低気圧の発達機構ではなく、両者の発生機構を混同しない。",
      "hint": "用語　傾圧不安定"
    },
    {
      "front": "傾圧不安定が発達するためには、水平温度傾度が大きいことが条件として必要である。○か×か。",
      "back": "○。傾圧不安定は水平温度傾度に蓄えられた有効位置エネルギーを源とするため、南北の気温差すなわち傾圧性が大きい場でよく発達する。対流不安定とは別物である。",
      "hint": "用語　傾圧不安定"
    },
    {
      "front": "曲線を描いて運動する物体にはたらく遠心力は、曲率の中心に対して内向きと外向きのどちらか。",
      "back": "外向き。曲率の中心から外へ向かってはたらく見かけの力で、湾曲した等圧線の場での傾度風や旋衡風のつり合いに加わり、直線的な流れではゼロになる。",
      "hint": "用語　遠心力"
    },
    {
      "front": "曲がりのない直線的な流れでは、遠心力はゼロとみなせて力のつり合いは地衡風に帰着する。○か×か。",
      "back": "○。遠心力は流れの曲率で生じるため、曲がりのない直線的な流れでは無視でき、力のつり合いは気圧傾度力とコリオリ力による地衡風に帰着する。",
      "hint": "用語　遠心力"
    },
    {
      "front": "水平発散が正であることは、その領域で空気が周囲から集まる状態と周囲へ広がる状態のどちらか。",
      "back": "広がる状態。周囲へ空気が流れ出すことを発散といい、水平発散が正の値をとる。連続の式より下層の発散は下向きの鉛直流すなわち下降流を伴う。",
      "hint": "用語　発散"
    },
    {
      "front": "下層で強い発散があると、それは下降流と対応し、地上の高気圧と結びつく。○か×か。",
      "back": "○。下層で空気が広がると上から補うように下降流が生じ、下降流域は地上の高気圧に対応する。上層発散の場合は逆に下から吸い上げて上昇流を強める。",
      "hint": "用語　発散"
    },
    {
      "front": "大気の運動方程式には、気圧傾度力・コリオリ力・重力のほかにどんな力の項が含まれるか。",
      "back": "摩擦力。回転する地球上の運動方程式は気圧傾度力、コリオリ力、重力、摩擦力の各項からなり、加速度がこれらの力の和に等しいという形で表される。",
      "hint": "用語　運動方程式"
    },
    {
      "front": "運動方程式のコリオリ力や遠心力の項は、どんな座標系で運動を記述するために現れる力か。",
      "back": "回転座標系。コリオリ力や遠心力は見かけの力で、地球という回転する座標系で運動を記述するために方程式に現れる項で、静止した座標系では現れない。",
      "hint": "用語　運動方程式"
    },
    {
      "front": "寒帯前線ジェット気流は、南北の気温差が大きいどんな帯の上空に対応して流れる強い西風か。",
      "back": "寒帯前線帯。南北の気温差が大きい前線帯の上空を流れ、その蛇行の谷や峰が地上の温帯低気圧の発達と対応し、亜熱帯ジェットより高緯度に位置する。",
      "hint": "用語　寒帯前線ジェット気流"
    },
    {
      "front": "寒帯前線ジェットは、冬に南下して亜熱帯ジェットと接近・合流することがある。○か×か。",
      "back": "○。冬は寒気が南下して前線帯が低緯度側へ移るため、寒帯前線ジェットが南下し亜熱帯ジェットと接近・合流して、強い西風の帯を形づくることがある。",
      "hint": "用語　寒帯前線ジェット気流"
    },
    {
      "front": "相対渦度は、絶対渦度を構成する二つの渦度のうち、地球自転によるどんな渦度を含まないか。",
      "back": "惑星渦度。相対渦度は地球に固定した座標系での風の空間変化だけを表し、地球自転による惑星渦度を含まない点が絶対渦度と異なり、両者の差が惑星渦度になる。",
      "hint": "用語　相対渦度"
    },
    {
      "front": "実技の天気図の渦度図で正の値をとる相対渦度は、低気圧性の回転を表している。○か×か。",
      "back": "○。相対渦度は反時計回りの低気圧性回転を正とするため、正の値は低気圧性回転を意味し、トラフ付近で大きくなる。負なら高気圧性回転を表している。",
      "hint": "用語　相対渦度"
    },
    {
      "front": "傾圧大気とは、等圧面と等温面が交わるか平行かという点で、どのような関係にある大気の状態か。",
      "back": "等圧面と等温面が交わっている状態。同じ気圧面上で気温が場所により異なり水平温度傾度が存在し、これが傾圧で、地衡風が高度とともに変化する場になる。",
      "hint": "用語　傾圧"
    },
    {
      "front": "傾圧大気では水平方向に温度傾度が存在するため、温度風はゼロにならない。○か×か。",
      "back": "○。傾圧では水平温度傾度があるため温度風がゼロにならず、地衡風が高度とともに変化する。水平温度傾度のない順圧なら温度風はゼロで地衡風は一定である。",
      "hint": "用語　傾圧"
    },
    {
      "front": "連続の式は、質量保存にもとづいて水平の収束・発散と何の高度変化を関係づける式か。",
      "back": "鉛直流。質量保存にもとづき水平の収束・発散と鉛直流の高度変化がつり合うことを示し、収束域の上で上昇流が生じる関係を導く基本方程式の一つである。",
      "hint": "用語　連続の式"
    },
    {
      "front": "連続の式は、大気中に含まれる水蒸気の総量の保存を表す基本方程式である。○か×か。",
      "back": "×。連続の式が表すのは質量の保存である。水蒸気やエネルギーの保存ではなく、空気が生成も消滅もしないことを述べた式で、収束・発散と鉛直流を結ぶ。",
      "hint": "用語　連続の式"
    },
    {
      "front": "絶対渦度は、相対渦度に地球の自転による何という渦度を加えた量として定義されるか。",
      "back": "惑星渦度。地球に固定した座標系の相対渦度に、地球自転による惑星渦度を加えた、静止した宇宙から見た大気の回転を表す渦度が絶対渦度である。",
      "hint": "用語　絶対渦度"
    },
    {
      "front": "水平発散をともなう流れであっても、絶対渦度はつねに保存される量である。○か×か。",
      "back": "×。絶対渦度が保存されるのは順圧非発散の流れに限られ、発散があると収束で強まり発散で弱まって保存は成り立たない。北上時は相対渦度が減って保たれる。",
      "hint": "用語　絶対渦度"
    },
    {
      "front": "外部からのトルクがなければ保存される角運動量は、質量と回転速度と何の積として表されるか。",
      "back": "回転軸からの距離。角運動量は質量と回転速度と回転軸からの距離の積で決まり、外部からのトルクがはたらかなければその値は保存される量である。",
      "hint": "用語　角運動量"
    },
    {
      "front": "水平シアーと鉛直シアーは、どんな向きの位置の変化に対する風の変化かという点でどう違うか。",
      "back": "水平シアーは水平面内で位置がずれると風が変わることを指し、鉛直シアーは高度による風の変化を指す別の量で、両者を混同しないよう区別する必要がある。",
      "hint": "用語　水平シアー"
    },
    {
      "front": "旋衡風は、水平スケールが小さくどんな力が無視できるときに成り立つ、湾曲した等圧線に沿う風か。",
      "back": "コリオリ力。竜巻や塵旋風のように水平スケールが小さい渦ではコリオリ力が効かず、内向きの気圧傾度力と外向きの遠心力のつり合いによって旋衡風が吹く。",
      "hint": "用語　旋衡風"
    },
    {
      "front": "惑星渦度は緯度だけで決まるが、北半球では低気圧と高気圧のいずれの場でも符号は正と負のどちらになるか。",
      "back": "正。惑星渦度は緯度だけで決まりコリオリ因子に等しいため、北半球では低気圧か高気圧かにかかわらず常に正の値をもち、赤道でゼロ、北極で最大となる。",
      "hint": "用語　惑星渦度"
    },
    {
      "front": "渦度方程式は、渦度の時間変化を各項に分けて、主にどんな擾乱の発達や移動を診断する基礎式か。",
      "back": "トラフ・リッジや地上低気圧の発達と移動。渦度の時間変化を移流項や発散項などに分けて表し、500hPaの谷や峰の発達と地上低気圧の発生を診断する。",
      "hint": "用語　渦度方程式"
    },
    {
      "front": "渦度移流の強さは、渦度の水平勾配のほかにどんな量の向きと大きさによって決まるか。",
      "back": "風のベクトル。渦度移流は渦度の水平勾配と風向風速で決まり、渦度の高い側から低い側へ風が吹くと正の渦度移流となり、その下層で上昇流が強まる。",
      "hint": "用語　渦度移流"
    },
    {
      "front": "正渦度移流の卓越する場所では、上層で発散・収束のどちらと上昇・下降のどちらを伴うか。",
      "back": "上層発散と上昇流。正渦度移流域では上層で発散が生じ、それを補うように下層で上昇流が強まって地上低気圧の発達を促し、トラフの前面で卓越する。",
      "hint": "用語　正渦度移流"
    },
    {
      "front": "ロスビー波の位相速度は、基本流である西風に対して東向きと西向きのどちらの向きになるか。",
      "back": "西向き。ロスビー波の位相は基本西風に対して西向きに進み、西風が強いと地面に対しては東へ移動して見える。復元力は惑星渦度の緯度変化である。",
      "hint": "用語　ロスビー波"
    },
    {
      "front": "波の山や谷のパターンが進む速さである位相速度は、波長と周期からどのように計算できるか。",
      "back": "波長を周期で割って求める。波の山や谷のパターンが進む速さと向きを表す量で、波のエネルギーが伝わる群速度とは一般に異なり、両者を同一視しない。",
      "hint": "用語　位相速度"
    },
    {
      "front": "エクマン層で風のつり合いにかかわる三つの力は、気圧傾度力・コリオリ力とあと一つは何か。",
      "back": "摩擦力。エクマン層では摩擦力・コリオリ力・気圧傾度力の三力がつり合い、上端へ向かうほど摩擦が薄れて風は等圧線に平行な地衡風に近づいていく。",
      "hint": "用語　エクマン層"
    },
    {
      "front": "高気圧性の渦の下では、境界層の摩擦によるエクマンパンピングは上向きと下向きのどちらの鉛直流を生むか。",
      "back": "下向き。高気圧性の渦の下では境界層の摩擦で発散が生じ上端で下降流となり、低気圧性の渦では逆に摩擦収束で上向きの上昇流になる。向きを逆に覚えない。",
      "hint": "用語　エクマンパンピング"
    },
    {
      "front": "渦位が空気塊に沿ってよく保存されるのは、どんな条件を満たす流れに沿って動くときか。",
      "back": "断熱・無摩擦の流れ。渦位は絶対渦度を層の厚みで規格化した量で、断熱で摩擦のない流れに沿って空気塊が動く間は保存され、非断熱過程では変化する。",
      "hint": "用語　渦位"
    },
    {
      "front": "順圧大気とは、等圧面と等温面が平行か交わるかという点で、どのような関係にある大気の状態か。",
      "back": "等圧面と等温面が平行で交わらない状態。同じ気圧面上で気温が一様で水平温度傾度がなく、傾圧の対概念で、順圧では地衡風が高度によって変化しない。",
      "hint": "用語　順圧"
    },
    {
      "front": "スケール解析で無視できると判断された項は、運動の規模が変わっても常に無視できる。○か×か。",
      "back": "×。無視できるかは運動のスケールに依存し、総観規模で小さい項も竜巻のような小規模では効くため、近似はそのスケール限定である。旋衡風がその一例である。",
      "hint": "用語　スケール解析"
    },
    {
      "front": "β効果とは、惑星渦度すなわちコリオリ因子が何とともに変化することによって生じる効果か。",
      "back": "緯度。コリオリ因子（惑星渦度）が緯度とともに変化する効果で、南北に動く空気塊の相対渦度を変えてロスビー波の復元力となり、緯度が一定なら現れない。",
      "hint": "用語　β効果"
    },
    {
      "front": "波の山や谷のパターンではなく、波のエネルギーが伝わる速さと向きを表すのは位相速度と群速度のどちらか。",
      "back": "群速度。波のエネルギーすなわち波束が伝わる速さと向きを表すのが群速度で、山や谷のパターンが進む位相速度とは一般に異なり、両者の向きが逆にもなる。",
      "hint": "用語　群速度"
    },
    {
      "front": "海面水温は大気に対して何を供給する下端の境界条件であり、どのような現象に広く影響する基本量か。",
      "back": "海面付近の海水の温度で、大気に熱と水蒸気を供給する下端の境界条件である。台風の発達やエルニーニョの監視など、多くの現象を左右する基本量である。",
      "hint": "用語　海面水温"
    },
    {
      "front": "台風が発生し発達するために必要とされる海面水温は、おおむね何度以上が目安とされているか。",
      "back": "おおむね二十六度以上。これより高い海域ほど海面からの水蒸気供給が多く、積乱雲の発達に必要な潜熱が得られて台風が発達しやすくなるため。",
      "hint": "用語　海面水温"
    },
    {
      "front": "海面水温の年間の極大となる月は、気温の極大となる月とほぼ一致するといえるか。○か×か。",
      "back": "×。海洋は熱容量が大きく季節変化が大気より遅れて現れるため、海面水温の極大月は気温の極大月よりもあとの月にずれ込むのが一般的である。",
      "hint": "用語　海面水温"
    },
    {
      "front": "エルニーニョ現象やラニーニャ現象は、太平洋赤道域の何の分布のどんな変化に着目して監視されるか。",
      "back": "太平洋赤道域の海面水温の平年差の分布で監視される。監視海域の平年差が基準を一定期間上回ればエルニーニョ、下回ればラニーニャと判断するため。",
      "hint": "用語　海面水温"
    },
    {
      "front": "平年差とは、ある時点の観測値から何を引いて求める差のことであり、別名を何と呼ぶ指標か。",
      "back": "平年値を引いた差で、偏差ともいう。ある値がその季節として平年よりどれだけ高いか低いかを、絶対値そのものより見やすく示す指標だから。",
      "hint": "用語　平年差"
    },
    {
      "front": "気温の平年差がプラスの値をとるとき、その地点はその季節としてどんな状態にあるといえるか。",
      "back": "平年より高温の状態。平年差は平年値を基準とした差なので、プラスなら平年より高く、マイナスなら平年より低いことを意味するためである。",
      "hint": "用語　平年差"
    },
    {
      "front": "同じ観測値であっても、平年値が更新されればその平年差の数値は変化する。○か×か。",
      "back": "○。平年差は平年値を基準とした差なので、十年ごとの平年値更新によって基準が変われば、同じ観測値に対する平年差の数値も変わるためである。",
      "hint": "用語　平年差"
    },
    {
      "front": "梅雨前線は、どのような性質をもつ二つの気団が接するところに形成され停滞する前線か。",
      "back": "北のオホーツク海高気圧などの冷涼な気団と、南の太平洋高気圧の暖湿な気団の境に形成される。両者が接して東西に長く連なり、停滞して長雨をもたらすため。",
      "hint": "用語　梅雨前線"
    },
    {
      "front": "実技で梅雨前線の位置をとらえるとき、八五〇ヘクトパスカルの何の集中帯に着目すればよいか。",
      "back": "相当温位の集中帯。梅雨前線付近は下層の暖湿気の流入によって相当温位が高く、その傾度が大きい帯として前線の位置をとらえられるためである。",
      "hint": "用語　梅雨前線"
    },
    {
      "front": "梅雨前線を、南北の温度傾度だけを手がかりに探そうとすると位置を誤りやすいのはなぜか。",
      "back": "前線を挟む差が気温より水蒸気量、すなわち相当温位の差で主体となるため。とくに西日本では南北の気温差が小さく、温度だけでは前線を追えないからである。",
      "hint": "用語　梅雨前線"
    },
    {
      "front": "エルニーニョ現象は、太平洋赤道域のどの側で海面水温が平年よりどうなる状態が続く現象か。",
      "back": "中部から東部で海面水温が平年より高くなる現象。この状態が半年から一年ほど続いて世界の天候に影響する。高くなるのは西部側ではない点に注意する。",
      "hint": "用語　エルニーニョ現象"
    },
    {
      "front": "エルニーニョ現象が発生した年、日本の夏と冬はそれぞれどのような天候傾向になりやすいか。",
      "back": "夏は冷夏、冬は暖冬になりやすい。太平洋高気圧の張り出しが弱まり、冬は西高東低の気圧配置が緩むため。ラニーニャ時とはちょうど逆の傾向になる。",
      "hint": "用語　エルニーニョ現象"
    },
    {
      "front": "エルニーニョ現象では、太平洋赤道域の西部で海面水温が平年より高くなる。○か×か。",
      "back": "×。海面水温が平年より高くなるのは中部から東部側で、西部ではない。東西を取り違えると天候への因果関係がすべて逆になるため、必ず確認する。",
      "hint": "用語　エルニーニョ現象"
    },
    {
      "front": "夏に日本の南東海上へ張り出す太平洋高気圧は、背の高い高気圧か、それとも背の低い高気圧か。",
      "back": "背の高い温暖高気圧。亜熱帯高圧帯の一部で対流圏の厚い層にわたり、下降流が卓越して晴天と高温をもたらす。地表付近だけの浅い高気圧ではない。",
      "hint": "用語　太平洋高気圧"
    },
    {
      "front": "太平洋高気圧の縁を回るように吹き込む下層の風が、しばしば各地の大雨と結びつくのはなぜか。",
      "back": "縁辺を回る風が南方の暖かく湿った空気を運び込むため。この暖湿流が集まる場所で積乱雲が発達し、大雨や線状降水帯を引き起こすことがあるからである。",
      "hint": "用語　太平洋高気圧"
    },
    {
      "front": "太平洋高気圧は、移動性高気圧のように東へ移動して日本付近を通り抜けていくか。○か×か。",
      "back": "×。太平洋高気圧は背の高い高気圧で、夏の間はその場に張り出して停滞する。移動性高気圧のように東進してそのまま抜けていくものではないためである。",
      "hint": "用語　太平洋高気圧"
    },
    {
      "front": "ハドレー循環は、地球上のどの緯度帯どうしを結んで、どの向きに空気を運ぶ大規模な循環か。",
      "back": "赤道付近と亜熱帯を結ぶ南北方向の循環。赤道側で上昇し亜熱帯側で下降する、熱によって直接駆動される大規模な直接循環である。",
      "hint": "用語　ハドレー循環"
    },
    {
      "front": "ハドレー循環の上昇域と下降域は、それぞれ何と呼ばれる気圧帯や収束帯に対応しているか。",
      "back": "上昇域が熱帯収束帯、下降域が亜熱帯高圧帯。赤道で上昇した空気が上空を高緯度側へ運ばれ、緯度二十から三十度付近で下降するためである。",
      "hint": "用語　ハドレー循環"
    },
    {
      "front": "ハドレー循環において、亜熱帯高圧帯から赤道へ向かって地表を戻る風は何と呼ばれるか。",
      "back": "貿易風。亜熱帯高圧帯で下降した空気が地表を赤道へ向かい、コリオリ力で東寄りに曲げられて貿易風となる。上層で西寄りの偏西風ではない点に注意する。",
      "hint": "用語　ハドレー循環"
    },
    {
      "front": "中緯度の対流圏上層で卓越する偏西風が、圏界面付近で最も強まった強風帯を何と呼ぶか。",
      "back": "ジェット気流。偏西風は南北の温度差に対応して高度とともに強まり、圏界面付近で最も強くなってジェット気流と呼ばれる強風帯を形成するためである。",
      "hint": "用語　偏西風"
    },
    {
      "front": "偏西風は夏と冬のどちらの季節でより強く吹く傾向にあるか。その理由もあわせて述べよ。",
      "back": "冬。偏西風の強さは南北の温度差に対応しており、高緯度と低緯度の温度差が大きくなる冬に強く、その差が小さくなる夏には弱くなるためである。",
      "hint": "用語　偏西風"
    },
    {
      "front": "偏西風の南北方向への蛇行が大きくなると、地上の天候にはどのような傾向が現れるか。",
      "back": "寒波や猛暑、長雨など同じような天候が続きやすい。蛇行が大きいと高低気圧の動きが遅れ、ブロッキングを伴って異常気象が持続しやすくなるためである。",
      "hint": "用語　偏西風"
    },
    {
      "front": "冬型の気圧配置は別名を何といい、高気圧と低気圧が東西方向にどのように並んだ気圧配置か。",
      "back": "西高東低。大陸のシベリア高気圧が西に、日本の東海上に低気圧が並び、その間で等圧線が南北に混み合って強い北西の季節風が吹く配置である。",
      "hint": "用語　冬型の気圧配置"
    },
    {
      "front": "冬型の気圧配置のとき、季節風の強さは天気図上の何を手がかりに読み取ることができるか。",
      "back": "等圧線の間隔。南北にのびる等圧線の間隔が狭く混み合っているほど気圧傾度が大きく、季節風がより強く吹いていると判断できるためである。",
      "hint": "用語　冬型の気圧配置"
    },
    {
      "front": "平年値はおよそ十年ごとに更新されるが、その更新は西暦年の下一桁がいくつの年にあたるか。",
      "back": "下一桁が一の年。平年値は直近三十年間の平均値として定義され、およそ十年ごと、西暦年の下一桁が一の年に更新されて基準が改められるためである。",
      "hint": "用語　平年値"
    },
    {
      "front": "平年値は、その地点で観測を開始して以来の全期間を平均して求めた値である。○か×か。",
      "back": "×。平年値は全期間の平均ではなく直近三十年間の平均で、およそ十年ごとに更新される。温暖化を受けて更新後の平年値は前より高めになる傾向がある。",
      "hint": "用語　平年値"
    },
    {
      "front": "オホーツク海高気圧は、背の高い高気圧か低い高気圧か、また暖かい気団か冷たい気団か。",
      "back": "背が低く冷たい寒冷な高気圧。初夏から盛夏にオホーツク海付近に現れる冷涼湿潤な海洋性の気団で、背の高い温暖な太平洋高気圧とは逆の性質をもつ。",
      "hint": "用語　オホーツク海高気圧"
    },
    {
      "front": "オホーツク海高気圧は、日本付近に停滞する梅雨前線に対して南北どちら側の気団になるか。",
      "back": "北側の冷涼な気団。南の暖湿な太平洋高気圧との間に梅雨前線が停滞する。上空のブロッキング高気圧と対応すると、この配置が持続しやすくなる。",
      "hint": "用語　オホーツク海高気圧"
    },
    {
      "front": "ブロッキング高気圧とは、上空の偏西風の流れがどのような状態になったことを指す言葉か。",
      "back": "偏西風が大きく南北に蛇行して停滞し、その北側で高気圧が居座って偏西風の東進を妨げる状態。この状態は数日から二週間ほど続くことがあるためである。",
      "hint": "用語　ブロッキング高気圧"
    },
    {
      "front": "ブロッキング高気圧は、移動性高気圧のように数日で東へ通り過ぎていくものか。○か×か。",
      "back": "×。ブロッキング高気圧はその場に停滞するのが特徴で、偏西風の蛇行が動かなくなるために、同じような天候が長く持続する原因となるためである。",
      "hint": "用語　ブロッキング高気圧"
    },
    {
      "front": "成層圏突然昇温は、一年のうちどの季節に、地球上のどこで起こる現象として知られているか。",
      "back": "冬の極域の成層圏で起こる。数日のうちに気温が数十度も急上昇する現象で、対流圏から伝わる惑星波が極夜ジェットを弱めることによって生じるためである。",
      "hint": "用語　成層圏突然昇温"
    },
    {
      "front": "成層圏突然昇温という名前に反して、地上の天候はむしろどうなってしまう場合があるか。",
      "back": "寒波に見舞われることがある。昇温はあくまで成層圏の話で、崩れた極渦から寒気が中緯度へ流れ出すため、地上はかえって寒くなる場合があるからである。",
      "hint": "用語　成層圏突然昇温"
    },
    {
      "front": "モンスーンは何の差によって生じる風で、夏と冬とで何が大きく変わることが本質なのか。",
      "back": "大陸と海洋の熱容量の差によって生じる季節風で、夏は海から大陸へ、冬は大陸から海へと季節によって風向きが大きく反転することが本質である。",
      "hint": "用語　モンスーン"
    },
    {
      "front": "冬のアジアモンスーンで、大陸から海に向かって冷たく乾いた風が吹き出すのはなぜか。",
      "back": "冬は大陸が海より強く冷えて高圧部となるため。冷えて重くなった空気が高圧の大陸から低圧の海側へと流れ出し、乾いた季節風となって吹き出すからである。",
      "hint": "用語　モンスーン"
    },
    {
      "front": "地球温暖化とオゾン層破壊は、同じ原因物質によって引き起こされる同一の問題か。○か×か。",
      "back": "×。温暖化は温室効果ガスの増加で下層大気が暖まる問題、オゾン層破壊は別の原因物質による成層圏オゾンの減少で、原因も影響も互いに異なるためである。",
      "hint": "用語　地球温暖化"
    },
    {
      "front": "温室効果ガスの増加で対流圏下層が暖まる一方、成層圏の気温はどうなる傾向にあるか。",
      "back": "むしろ冷える傾向。温室効果ガスの増加は対流圏の下層を暖める一方で、成層圏では放射のはたらきによって気温がかえって低下する傾向があるとされる。",
      "hint": "用語　地球温暖化"
    },
    {
      "front": "気候変動とは、どのくらいの時間スケールで生じる、何の状態の変化を指す広い概念か。",
      "back": "数十年以上の長い時間スケールでの、気温や降水など気候の状態の変化。人為的な温暖化に加え、火山噴火や太陽活動など自然の要因も含む広い概念だから。",
      "hint": "用語　気候変動"
    },
    {
      "front": "天気と気候はふつうどのように区別され、気候変動はそのうちどちらの変化を指す言葉か。",
      "back": "天気は短時間の大気の状態、気候は長期間にわたる平均的な状態を指す。気候変動はこの気候の長期的な変化のことで、日々の天気の変動とは区別される。",
      "hint": "用語　気候変動"
    },
    {
      "front": "亜熱帯高圧帯は緯度およそ何度付近に、大気大循環のどの部分として東西に現れる帯か。",
      "back": "緯度二十から三十度付近に、ハドレー循環の下降域として東西に地球を取り巻く高圧帯として現れる。下降流が卓越するため乾燥した晴天をもたらすのである。",
      "hint": "用語　亜熱帯高圧帯"
    },
    {
      "front": "亜熱帯高圧帯の地表からは、赤道側と高緯度側へそれぞれどのような地上風が吹き出すか。",
      "back": "赤道側へ貿易風、高緯度側へ偏西風が吹き出す。下降した空気が地表で二方向に分かれて吹き出し、大気大循環を支える地上風系をつくるためである。",
      "hint": "用語　亜熱帯高圧帯"
    },
    {
      "front": "ラニーニャ現象のとき、太平洋赤道域を吹く貿易風とウォーカー循環はそれぞれどうなるか。",
      "back": "ともに強まる。太平洋赤道域東部の海面水温が平年より低くなって東西の温度差が拡大するため、東風の貿易風と、それに伴うウォーカー循環がともに強化されるから。",
      "hint": "用語　ラニーニャ現象"
    },
    {
      "front": "ラニーニャ現象は、太平洋赤道域の東部で海面水温が平年より高くなる現象である。○か×か。",
      "back": "×。ラニーニャは東部で海面水温が平年より低くなる現象で、エルニーニョの逆位相にあたる。海面水温が高くなるのはエルニーニョのほうである。",
      "hint": "用語　ラニーニャ現象"
    },
    {
      "front": "北極振動の正の位相とは、北極域と中緯度の気圧がそれぞれどうなった状態のことを指すか。",
      "back": "北極が低圧、中緯度が高圧の状態。この位相では偏西風が強く、極の寒気が高緯度に閉じ込められて、中緯度へは寒気が南下しにくくなるためである。",
      "hint": "用語　北極振動"
    },
    {
      "front": "冬に起こる成層圏突然昇温は、地上の北極振動の正と負のどちらの位相を促すことがあるか。",
      "back": "負の位相。突然昇温で崩れた極渦の影響が下方へ及び、偏西風が弱まって寒気が南下しやすい負の位相を促し、地上の寒波と関係することがあるためである。",
      "hint": "用語　北極振動"
    },
    {
      "front": "極渦は高気圧性と低気圧性のどちらの渦であり、何がその内側に寒気を閉じ込めているか。",
      "back": "低気圧性、すなわち反時計回りの渦。冬の極域の上部対流圏から成層圏にかけて広がり、強い西風である極夜ジェットが寒気を極域に閉じ込めているためである。",
      "hint": "用語　極渦"
    },
    {
      "front": "冬のあいだ安定していた極渦が、弱まったり分裂したりして崩れる主なきっかけは何か。",
      "back": "成層圏突然昇温。対流圏から伝わってきた惑星波が極夜ジェットを減速させると極渦が崩れ、閉じ込められていた寒気が中緯度へ流出しやすくなるためである。",
      "hint": "用語　極渦"
    },
    {
      "front": "ウォーカー循環は太平洋赤道域で、東部と西部のうちどちらで上昇しどちらで下降するか。",
      "back": "暖水域である西部で上昇し、冷たい東部で下降する。地表では東風の貿易風、上空では西風となって、赤道に沿った東西方向に閉じた循環をつくるためである。",
      "hint": "用語　ウォーカー循環"
    },
    {
      "front": "ウォーカー循環は、エルニーニョ現象のときとラニーニャ現象のときとで強弱がどうなるか。",
      "back": "エルニーニョ時に弱まり、ラニーニャ時に強まる。東西の海面水温差が縮まれば東西循環が弱まり、その差が拡大すれば循環が強まるためである。",
      "hint": "用語　ウォーカー循環"
    },
    {
      "front": "シベリア高気圧は、主に何のはたらきによって、冬にどこに発達する背の低い高気圧か。",
      "back": "地表付近の強い放射冷却によって、冬に大陸のシベリア付近で発達する寒冷な高気圧。冷えて重くなった空気がたまってでき、冬型の気圧配置の西側の主役となる。",
      "hint": "用語　シベリア高気圧"
    },
    {
      "front": "シベリア高気圧から吹き出した季節風が、日本海側に大雪をもたらすまでの仕組みは何か。",
      "back": "乾いた寒気が暖かい日本海の上で水蒸気と熱を得て積雲や積乱雲となり、山地の風上にあたる日本海側で雪を降らせるため。海上での気団の変質が鍵となる。",
      "hint": "用語　シベリア高気圧"
    },
    {
      "front": "準二年周期振動では、赤道成層圏の東西風の位相は上層と下層のどちらへ伝わっていくか。",
      "back": "上層から下層へと降下していく。赤道付近の成層圏の東西風がおよそ二年強の周期で反転する振動で、風の変化は上層で始まり、しだいに下層へ降りてくるためである。",
      "hint": "用語　準二年周期振動"
    },
    {
      "front": "フェレル循環は三細胞モデルのどこに位置し、空気がどの向きに動く循環として現れるか。",
      "back": "ハドレー循環と極循環にはさまれる中緯度の循環。低緯度側で下降し高緯度側で上昇するという、温度差に逆らう向きに空気が動く間接循環である。",
      "hint": "用語　フェレル循環"
    },
    {
      "front": "熱帯収束帯は亜熱帯高圧帯と比べて、気圧の高低と降水の多少がどのように対照的になるか。",
      "back": "熱帯収束帯は低圧で多雨、亜熱帯高圧帯は高圧で乾燥という正反対の帯。前者はハドレー循環の上昇域、後者はその下降域にあたるためである。",
      "hint": "用語　熱帯収束帯"
    },
    {
      "front": "貿易風は東寄りと西寄りのどちらの風であり、上層の偏西風とはどのような関係にある風か。",
      "back": "東寄りの風で、東から西へ向かって吹く。西から東へ吹く偏西風とはちょうど逆向きで、亜熱帯高圧帯から赤道の熱帯収束帯へ向かう地表の恒常風である。",
      "hint": "用語　貿易風"
    },
    {
      "front": "秋雨前線は、どの高気圧の後退と、北からのどの気団の南下によって形成される停滞前線か。",
      "back": "南の太平洋高気圧の後退と、北から南下する大陸の冷たい気団の境に形成される。梅雨前線に似るが、暖気側が衰えていく季節の変わり目に現れる点が異なる。",
      "hint": "用語　秋雨前線"
    },
    {
      "front": "極循環の地表を吹く風は何と呼ばれ、東西のどちら寄りに偏った向きの地上風になるか。",
      "back": "極偏東風。極で下降した空気が地表を低緯度側へ向かい、東寄りに曲げられた風で、亜寒帯低圧帯で上昇する。極循環は熱による直接循環である。",
      "hint": "用語　極循環"
    },
    {
      "front": "南方振動は、太平洋赤道域の東部と西部の間で、何がシーソーのように変化する現象か。",
      "back": "気圧。西部のインドネシア付近と東部のタヒチ付近の気圧が数年周期で反対に増減する変動で、海面水温の変動であるエルニーニョと連動して起こるためである。",
      "hint": "用語　南方振動"
    },
    {
      "front": "マッデン・ジュリアン振動は、およそ何日ほどの周期の、どのような時間スケールの変動か。",
      "back": "およそ三十から六十日周期の季節内変動。熱帯の対流活発域がインド洋から太平洋へ東進する現象で、数年スケールのエルニーニョよりも短い時間の変動である。",
      "hint": "用語　マッデン・ジュリアン振動"
    },
    {
      "front": "熱塩循環は、海洋の表層循環と比べて、駆動する力と時間スケールがどのように異なるか。",
      "back": "風ではなく水温と塩分による密度差で駆動される深層の循環で、時間スケールは数百年から千年規模と非常に長い。表層の風成循環よりもはるかに緩やかである。",
      "hint": "用語　熱塩循環"
    },
    {
      "front": "台風とは、北西太平洋または南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速がおよそ何メートル毎秒以上のものを指すか。",
      "back": "およそ毎秒17.2メートル以上。低気圧域内の最大風速がこの基準に達した北西太平洋・南シナ海の熱帯低気圧を台風と呼び、中心付近に暖気核をもち前線を伴わない。",
      "hint": "用語　台風"
    },
    {
      "front": "台風の勢力を表す「強い」「非常に強い」「猛烈な」という強さの階級は、最大風速と中心気圧のどちらの要素で区分されるか。",
      "back": "最大風速で区分される。中心気圧は勢力のおおまかな目安にはなるが、強さの階級を定義するのは最大風速であり、中心気圧の値では決まらない。",
      "hint": "用語　台風"
    },
    {
      "front": "台風の発生と発達には暖かい海面からの水蒸気の供給が必要だが、その目安となる海面水温はおおむね何度以上とされるか。",
      "back": "おおむね26度以上。暖かい海面から供給される水蒸気の凝結による潜熱がエネルギー源となるため、海面水温がこの程度以上あることが発生・発達の目安となる。",
      "hint": "用語　台風"
    },
    {
      "front": "台風の大きさの階級である「大型」「超大型」は、暴風域の半径をもとに区分される。この記述は正しいか。",
      "back": "誤り。大きさは強風域（風速15メートル毎秒以上）の半径で区分される。暴風域（25メートル毎秒以上）の半径ではなく、強風域の広がりで大型・超大型を決める。",
      "hint": "用語　台風"
    },
    {
      "front": "台風の中心付近の鉛直構造は、周囲より暖かい暖気核と周囲より冷たい寒気核の、どちらにあたるか。",
      "back": "暖気核。潜熱の解放によって中心付近が暖められ、上空ほど中心が周囲より暖かい構造をもつ。寒気核をもつ温帯低気圧とは発達機構が根本的に異なる。",
      "hint": "用語　台風"
    },
    {
      "front": "台風が発達を続けるための主要なエネルギー源は、南北の温度差と、水蒸気の凝結による潜熱の、どちらか。",
      "back": "水蒸気の凝結による潜熱。暖かい海面から供給された水蒸気が凝結する際に放出する潜熱で中心付近が暖められて発達する。南北の温度差を源とする温帯低気圧とは異なる。",
      "hint": "用語　台風"
    },
    {
      "front": "低気圧や台風の中心気圧は、どの高さに換算した気圧を指すか。地上天気図では等圧線のどの位置の値にあたるか。",
      "back": "海面（海面更正気圧）に換算した中心の気圧を指す。低気圧では等圧線の最も内側の値にあたり、単位はヘクトパスカルで表す。値が低いほど周囲との気圧差が大きくなりやすい。",
      "hint": "用語　中心気圧"
    },
    {
      "front": "地上天気図から低気圧の発達の程度を判断するとき、中心気圧の何に注目して読み取ればよいか。",
      "back": "一定時間あたりの中心気圧の低下量に注目する。12時間や24時間でどれだけ気圧が下がったかを読み、低下が大きいほど急速に発達していると判断する。",
      "hint": "用語　中心気圧"
    },
    {
      "front": "台風の強さの階級は最大風速ではなく中心気圧の値によって定義される。この記述は正しいか。",
      "back": "誤り。台風の強さの階級は最大風速で定義される。中心気圧は勢力のおおまかな目安にはなるが、公式の階級区分の基準ではない。同じ中心気圧でも最大風速が違えば階級は異なりうる。",
      "hint": "用語　中心気圧"
    },
    {
      "front": "二つの低気圧で中心気圧が同じでも風の強さが異なることがあるが、風の強弱を直接決めているのは何か。",
      "back": "気圧傾度。風の強さは中心気圧そのものではなく、周囲との気圧差の混み具合で決まる。等圧線が混んでいるほど気圧傾度力が大きく風が強い。",
      "hint": "用語　中心気圧"
    },
    {
      "front": "等温線とは何が等しい地点を結んだ線か。また主にどの天気図に描かれ、何の分布を読み取るために使われるか。",
      "back": "気温が等しい地点を結んだ線。地上天気図や850hPa・500hPaなどの等圧面天気図に描かれ、暖気と寒気の分布や温度傾度の大きさを読み取る。",
      "hint": "用語　等温線"
    },
    {
      "front": "実技で地上前線を解析するとき、850hPaの等温線が集中する帯（前線帯）のどちら側の縁に前線を対応づけるか。",
      "back": "暖気側の縁。等温線が混み合う帯の暖気寄りの境界に地上前線を対応づけるのが原則で、寒気側の縁や帯の中央に引くのではない点に注意する。",
      "hint": "用語　等温線"
    },
    {
      "front": "風が寒気側から暖気側へ向かって等温線を横切って吹くとき、その地点にはたらくのは寒気移流と暖気移流のどちらか。",
      "back": "寒気移流。冷たい側から暖かい側へ風が吹くと、その地点の気温を下げる向きに冷たい空気が運ばれるため寒気移流となる。風が等温線に平行なら移流はゼロになる。",
      "hint": "用語　等温線"
    },
    {
      "front": "冬季の雨雪判別や上空の寒気の強さを見る目安として、850hPa面ではしばしば何度の等温線が着目されるか。",
      "back": "0度線。850hPa面の0度線は冬季の雨雪判別や上空の寒気の強さのおおまかな目安として使われる。地上気温や気圧配置とあわせて判断する。",
      "hint": "用語　等温線"
    },
    {
      "front": "寒冷前線では、進行に伴って寒気と暖気のどちらがどちらの下にもぐり込み、暖気を押し上げながら進むか。",
      "back": "寒気が暖気の下にもぐり込む。暖気を強く押し上げながら進むため前線面の傾きが急になり、前線付近に積乱雲が発達して短時間の強い雨や突風、雷を伴いやすい。",
      "hint": "用語　寒冷前線"
    },
    {
      "front": "寒冷前線に伴う降水は、雨の強さや降る範囲・時間という点で温暖前線の降水とどのように違うか。",
      "back": "狭い範囲で短時間に強く降る。発達した積乱雲により突風や雷を伴う激しい雨になりやすく、広くゆるやかに長く降る温暖前線の雨とは対照的である。",
      "hint": "用語　寒冷前線"
    },
    {
      "front": "寒冷前線に伴う激しい雨は、前線の後面の広い範囲に長く降り続く。この記述は正しいか。",
      "back": "誤り。降水は前線付近から前面の狭い範囲に集中する。前線の後面は寒気に覆われて天気が回復に向かうことが多く、広くゆるやかに降る温暖前線とは対照的である。",
      "hint": "用語　寒冷前線"
    },
    {
      "front": "地上天気図で寒冷前線を表すのはどのような記号か。また記号の向きは何を示しているか。",
      "back": "青い三角を並べた記号で表す。三角の向きが前線の進行方向を示す。赤い半円で表す温暖前線と区別し、通過時には気温が下がり風向が北寄りへ急変する。",
      "hint": "用語　寒冷前線"
    },
    {
      "front": "トラフとは、上層天気図で等高度線が低圧側と高圧側のどちらへ谷状に張り出した部分を指すか。",
      "back": "低圧側へ谷状に張り出した部分。気圧の谷にあたり、上層の寒気の南下や偏西風の蛇行に対応する。高圧側へ張り出す尾根はリッジと呼ぶ。",
      "hint": "用語　トラフ"
    },
    {
      "front": "上層天気図で、トラフの軸付近の相対渦度は正と負のどちらが大きくなり、その前面には何が移流するか。",
      "back": "正渦度が大きくなる。トラフの底では低気圧性の曲率とシアーで正の相対渦度が極大となり、その前面へ正渦度が移流して上昇流が強まる。",
      "hint": "用語　トラフ"
    },
    {
      "front": "地上低気圧の発達に対し、トラフの後面（西側）の下層では一般に上昇流と下降流のどちらが卓越するか。",
      "back": "下降流が卓越する。後面は正渦度移流が弱く、寒気が南下して晴天になりやすい。上昇流と悪天が強まるのは前面（東側）で、この東西の非対称を取り違えやすい。",
      "hint": "用語　トラフ"
    },
    {
      "front": "500hPa天気図でトラフが深まることは、上空の寒気の南北方向の張り出しについて何を意味するか。",
      "back": "寒気がより南まで南下していることを意味する。トラフの深まりに伴い上層の寒気が低緯度側へ張り出し、大気の不安定化や地上低気圧の発達につながりやすい。",
      "hint": "用語　トラフ"
    },
    {
      "front": "温暖前線では、前線の進行に伴って暖気は寒気に対してどのように動き、どんな傾きの前線面をつくるか。",
      "back": "暖気が寒気の上をゆるやかにはい上がる。前線面の傾きがゆるやかで、前線の前面に広い層状雲が広がり、持続的で穏やかな雨を降らせる。",
      "hint": "用語　温暖前線"
    },
    {
      "front": "温暖前線が近づいてくるとき、上空に現れる雲は一般にどのような順序で変化していくか。",
      "back": "巻雲から高層雲、乱層雲へと、しだいに低く厚くなる。上空の暖気の滑昇が前線のかなり前方から始まるため、雨域が地上前線に先行する。",
      "hint": "用語　温暖前線"
    },
    {
      "front": "温暖前線が地上を通過した後、その地域は気温・風向の点でどのような空気に入り、それはいつまで続くか。",
      "back": "暖気（暖域）に入る。気温が上がり、風向は南寄りに変わる。後続の寒冷前線が通過するまでこの暖域が続き、相対的に暖かく湿った空気に覆われる。",
      "hint": "用語　温暖前線"
    },
    {
      "front": "地上天気図で温暖前線を表すのはどのような記号か。また記号の向きは何を示しているか。",
      "back": "赤い半円を並べた記号で表す。半円の向きが前線の進行方向を示す。青い三角で表す寒冷前線と対になり、近づくと雲が低く厚くなって雨域が先行する。",
      "hint": "用語　温暖前線"
    },
    {
      "front": "等高度線とは、等圧面において何が等しい地点を結んだ線で、地上天気図の何に相当するものか。",
      "back": "高度が等しい地点を結んだ線。500hPaなどの上層天気図に描かれ、地上天気図の等圧線に相当する。谷や尾根の張り出しがトラフやリッジを表す。",
      "hint": "用語　等高度線"
    },
    {
      "front": "上層天気図では、風は等高度線に対してどのように吹くか。摩擦の小さい上空での近似とあわせて答えよ。",
      "back": "ほぼ平行に吹く。上空は摩擦が小さく地衡風がよい近似となるため、風は等高度線にほぼ平行に、低高度側を左に見て吹く（北半球）。",
      "hint": "用語　等高度線"
    },
    {
      "front": "上層天気図で等高度線が示す高度が低い領域は、気柱の温度という点でどのような場所に対応しやすいか。",
      "back": "寒気の場所に対応しやすい。気柱が冷えると層厚が小さくなり等圧面の高度が下がるため、上層の低高度域は相対的に寒気側にあたる。",
      "hint": "用語　等高度線"
    },
    {
      "front": "等高度線は、一定の高さにおける気圧そのものが等しい地点を結んだ線である。この記述は正しいか。",
      "back": "誤り。等高度線は一定の気圧面（例えば500hPa）の高度が等しい線である。気圧が等しい線は地上天気図の等圧線であり、役割は似るが読み替えが必要。",
      "hint": "用語　等高度線"
    },
    {
      "front": "台風の強さの階級や暴風域・強風域の判定に用いる最大風速とは、何分間の平均風速の最大値か。",
      "back": "10分間平均風速の最大値。ある期間や領域における10分平均風速の最大を指し、台風の強さの階級や暴風域・強風域の判定はこの値で定義される。",
      "hint": "用語　最大風速"
    },
    {
      "front": "台風の「非常に強い」などの強さの階級を決めるのは、最大風速と中心気圧のどちらの要素か。",
      "back": "最大風速で決まる。中心気圧は勢力のおおまかな目安にはなるが、強さの階級区分の公式の基準は最大風速である。両者を混同しないよう注意する。",
      "hint": "用語　最大風速"
    },
    {
      "front": "台風の暴風域は、平均風速がおよそ何メートル毎秒以上の風が吹くか吹くおそれのある範囲として定義されるか。",
      "back": "25メートル毎秒以上。台風の周辺で平均風速25メートル毎秒以上の風が吹くか吹くおそれのある範囲を暴風域という。強風域は15メートル毎秒以上である。",
      "hint": "用語　最大風速"
    },
    {
      "front": "10分平均の最大風速と3秒平均の最大瞬間風速では、一般に値が大きくなるのはどちらか。",
      "back": "最大瞬間風速。3秒平均の最大である瞬間風速は、10分平均の最大風速のおおむね1.5倍程度に達することがある。両者は別物である。",
      "hint": "用語　最大風速"
    },
    {
      "front": "地上天気図の基本要素である等圧線とは、何が等しい地点を結んだ線で、線の混み具合は何を表すか。",
      "back": "海面更正気圧が等しい地点を結んだ線。線の混み具合が気圧傾度すなわち風の強さを、閉じた形が高気圧・低気圧を表す、地上天気図の最も基本的な要素である。",
      "hint": "用語　等圧線"
    },
    {
      "front": "日本の地上天気図で、等圧線は原則として何ヘクトパスカルごとに描かれ、何ヘクトパスカルごとに太線になるか。",
      "back": "原則4ヘクトパスカルごとに描かれ、20ヘクトパスカルごとに太線で描かれる。線の間隔が狭いほど気圧傾度が大きく風が強く、太線は気圧配置を読む目安になる。",
      "hint": "用語　等圧線"
    },
    {
      "front": "地上天気図で等圧線の間隔が狭く混み合っている領域では、風は強いか弱いか。理由とあわせて答えよ。",
      "back": "強い。等圧線の間隔が狭いほど気圧傾度力が大きくなり、それにつり合う風が強まるため。混み合う領域は強風域として警戒し、間隔が広い領域は風が弱い。",
      "hint": "用語　等圧線"
    },
    {
      "front": "上空の地衡風は等圧線に平行に吹くのに対し、地上付近の風が等圧線を横切って低圧側へ吹き込むのはなぜか。",
      "back": "地表面の摩擦が働くため。摩擦で風が弱まり力のつり合いが崩れて、風は等圧線を横切り低圧側へ斜めに（海上で約15度、陸上で約30度）吹き込む。",
      "hint": "用語　等圧線"
    },
    {
      "front": "温帯低気圧の中心付近の鉛直構造は、暖気核と寒気核のどちらにあたり、前線を伴うか否か。",
      "back": "寒気核で、前線を伴う。中緯度の南北の温度差をエネルギー源に発達し、暖気と寒気の境に前線をもつ。暖気核で前線のない台風とは構造が異なる。",
      "hint": "用語　温帯低気圧"
    },
    {
      "front": "温帯低気圧を発達させる、南北の温度差がもつ位置エネルギーの解放による不安定を何と呼ぶか。",
      "back": "傾圧不安定。南北の温度差（傾圧性）がもつ位置エネルギーが運動エネルギーに変換されて発達する。上層トラフとの位置関係が発達の鍵となる。",
      "hint": "用語　温帯低気圧"
    },
    {
      "front": "発達した温帯低気圧が暖域をはさんで伴う二つの前線は何と何か。さらに発達すると何が現れるか。",
      "back": "温暖前線と寒冷前線。中心から南東側に温暖前線、南西側に寒冷前線が延び、その間が暖域となる。さらに発達すると閉塞前線が現れる。",
      "hint": "用語　温帯低気圧"
    },
    {
      "front": "温帯低気圧は、台風が北上する途中で勢力が弱まって変化した同種の低気圧である。この記述は正しいか。",
      "back": "誤り。両者は発達機構もエネルギー源も構造も異なる別物である。温帯低気圧は傾圧性による寒気核、台風は潜熱による暖気核で、片方が弱まった姿ではない。",
      "hint": "用語　温帯低気圧"
    },
    {
      "front": "台風の進路予想に用いる予報円は、予報時刻に台風の中心が円内に入る確率が何パーセントになるように描かれるか。",
      "back": "70パーセント。予報時刻に台風や発達する低気圧の中心が円の中に入る確率が70パーセントになるように設定され、暴風域の大きさを表すものではない。",
      "hint": "用語　予報円"
    },
    {
      "front": "台風進路図の予報円は、予報時間が先の時刻になるほど大きくなる。その理由を答えよ。",
      "back": "進路の不確実性が時間とともに増すため。先の時刻ほど中心位置の予想の幅が広がるので、確率70パーセントを保つには円を大きくする必要がある。",
      "hint": "用語　予報円"
    },
    {
      "front": "台風情報で示される予報円と暴風域は、同じ意味をもつ円か。それぞれ何を表すかとあわせて答えよ。",
      "back": "違う。予報円は中心の予想位置の不確実性を表す円、暴風域は平均風速25メートル毎秒以上の風の範囲である。円の大小は台風の大きさとは無関係である。",
      "hint": "用語　予報円"
    },
    {
      "front": "停滞前線とは、暖気側と寒気側の勢力の関係がどうなっていて、どのように動く前線か。代表例もあわせて答えよ。",
      "back": "両者の勢力がほぼ釣り合い、ほとんど動かない前線。梅雨前線や秋雨前線が代表例で、同じ場所に雨域が長く居座り大雨をもたらすことがある。",
      "hint": "用語　停滞前線"
    },
    {
      "front": "地上天気図で停滞前線を表す記号はどのようなもので、半円と三角はそれぞれどちら側に向けて描くか。",
      "back": "赤い半円と青い三角を前線をはさんで互い違いに配した記号。暖気側に半円、寒気側に三角を向けて描き、梅雨前線や秋雨前線がこの記号で示される。",
      "hint": "用語　停滞前線"
    },
    {
      "front": "実技試験で停滞前線の位置は、850hPaの何が集中する帯や下層の風と対応づけて解析することが多いか。",
      "back": "相当温位（等相当温位線）の集中帯。下層の暖湿気の流入を相当温位で捉え、その集中帯と下層の風の収束に沿って前線や大雨の位置を判断する。",
      "hint": "用語　停滞前線"
    },
    {
      "front": "気圧の谷とは、周囲と比べて気圧がどうなり、どのような形に張り出した領域か。上層では何と呼ぶか。",
      "back": "周囲より気圧が低く、谷状に低圧部が張り出した領域。地上でも上層でも用いられ、上層の気圧の谷はトラフと呼ぶ。前面で天気がぐずつきやすい。",
      "hint": "用語　気圧の谷"
    },
    {
      "front": "上層の気圧の谷が通り過ぎた後面では、寒気や気流の点で天気は一般にどう変化するか。",
      "back": "回復に向かう。後面では寒気が南下して下降流が卓越し、晴天になりやすい。悪天が強まるのは谷の前面（東側）で、谷の真下と前後で天気が異なる点に注意する。",
      "hint": "用語　気圧の谷"
    },
    {
      "front": "上層の気圧の谷（トラフ）の前面にあたる地上には、一般に何が対応して現れやすいか。",
      "back": "地上低気圧や悪天が対応しやすい。トラフ前面では正渦度移流と上昇流が強まり、地上低気圧の発生・発達や降水域がこれに対応する。",
      "hint": "用語　気圧の谷"
    },
    {
      "front": "シアーラインとは、風向や風速がどうなる境界線で、前線と違ってどのような温度差の条件で成立するか。",
      "back": "風向や風速が不連続に変化する境界線。前線ほどの明瞭な温度差を必ずしも伴わないが、風の水平シアーが集中し、その線に沿って収束と上昇流が生じる。",
      "hint": "用語　シアーライン"
    },
    {
      "front": "シアーラインに沿って雲や降水が発生・持続しやすいのは、風のどのような作用によるものか。",
      "back": "風の収束による。風向・風速の不連続で下層の空気が集まり、上昇流が生じる。持ち上げられた空気が対流雲や降水をつくり、線に沿って持続しやすい。",
      "hint": "用語　シアーライン"
    },
    {
      "front": "冬季に日本海上に現れて帯状の雪雲を伴う収束帯（JPCZ）は、シアーラインの一種と考えてよいか。",
      "back": "よい。風がぶつかり合う収束帯で、風の不連続に沿って帯状に発達した雪雲を伴い、日本海側に大雪をもたらすシアーラインの一種である。",
      "hint": "用語　シアーライン"
    },
    {
      "front": "閉塞前線は、温帯低気圧の発達に伴い、どの前線がどの前線に追いついてできる前線か。",
      "back": "速く進む寒冷前線が温暖前線に追いついてできる。地上の暖気が上空へ持ち上げられ、温帯低気圧が最盛期から衰弱へ向かう段階に現れる。",
      "hint": "用語　閉塞前線"
    },
    {
      "front": "地上天気図に閉塞前線が現れることは、その温帯低気圧の発達段階について何を示唆するか。",
      "back": "最盛期を過ぎ衰弱へ向かう段階であることを示す。暖気が地上から切り離されて上空へ追いやられ、低気圧のエネルギー源が弱まっていく。",
      "hint": "用語　閉塞前線"
    },
    {
      "front": "地上天気図で閉塞前線を表す記号は何色で、半円と三角をどのように組み合わせて配置して描くか。",
      "back": "紫色で、半円と三角を同じ側に交互に並べた記号。寒冷前線と温暖前線が重なってできたことを示し、低気圧が衰弱へ向かう段階に現れる。",
      "hint": "用語　閉塞前線"
    },
    {
      "front": "切離低気圧（寒冷渦）は、偏西風帯の何が深まって本流から切り離されてでき、上層に何を伴うか。",
      "back": "偏西風帯のトラフが深まって切り離されてできる。上層に強い寒気を伴い、動きが遅く長く居座って不安定な天気をもたらす。寒冷渦とも呼ばれる。",
      "hint": "用語　切離低気圧"
    },
    {
      "front": "切離低気圧の動きが遅く、同じ場所に長く居座りやすいのはなぜか。成因とあわせて答えよ。",
      "back": "偏西風本流から切り離されているため。渦を流す西風の流れから外れるので移動が遅く、同じ場所に長くとどまって不安定な天気を持続させる。",
      "hint": "用語　切離低気圧"
    },
    {
      "front": "切離低気圧は、地上天気図だけを見れば確実にその存在を捉えられるか。捉えるうえでの注意点は何か。",
      "back": "捉えにくい。上層に寒気核をもつため地上では明瞭でないことがあり、500hPaなど上層天気図で孤立した低温・低高度の中心を確認する必要がある。",
      "hint": "用語　切離低気圧"
    },
    {
      "front": "台風情報で中心を囲む赤い円で示される暴風域とは、平均風速がおよそ何メートル毎秒以上の範囲か。",
      "back": "25メートル毎秒以上。平均風速25メートル毎秒以上の風が吹いているか吹くおそれのある範囲で、木造家屋の倒壊など重大な災害のおそれがある。",
      "hint": "用語　暴風域"
    },
    {
      "front": "北半球の台風では、暴風域は進行方向の右側と左側のどちらでより広がりやすいか。理由もあわせて答えよ。",
      "back": "右側（危険半円側）。台風自身の風と移動を進める指向流の風が同じ向きに重なって風速が大きくなるため、進行方向右側で暴風域が広がりやすい。",
      "hint": "用語　暴風域"
    },
    {
      "front": "台風情報で暴風域を示す円は、台風の中心が入る確率70パーセントの範囲を表すものか。",
      "back": "違う。確率70パーセントの範囲を示すのは予報円である。暴風域は実際に平均風速25メートル毎秒以上の風が及ぶ範囲を示すもので、意味が異なる。",
      "hint": "用語　暴風域"
    },
    {
      "front": "前線面とは何と何の境界となる面で、地表面と交わってできる線は天気図上の何にあたるか。",
      "back": "暖気と寒気の境界となる面で、地表と交わる線が地上天気図の前線である。寒気が下、暖気が上に位置し、面は寒気側へ傾く。傾きは寒冷前線で急、温暖前線でゆるやかである。",
      "hint": "用語　前線面"
    },
    {
      "front": "前線面の地面に対する傾きは、寒冷前線と温暖前線とでどちらが急になるか。理由とあわせて答えよ。",
      "back": "寒冷前線のほうが急。寒気が暖気の下へ強くもぐり込むため傾きが急になる。暖気がゆるやかにはい上がる温暖前線は傾きがゆるやかである。",
      "hint": "用語　前線面"
    },
    {
      "front": "暖気が前線面に沿って上昇（滑昇）することによって、その上空には一般に何が生じるか。",
      "back": "雲や降水が生じる。暖気が前線面に沿って持ち上げられて冷え、凝結して雲をつくる。前線面の傾きの違いが雲域の広がりの違いを生む。",
      "hint": "用語　前線面"
    },
    {
      "front": "台風情報で暴風域の外側に示される強風域とは、平均風速がおよそ何メートル毎秒以上の範囲か。",
      "back": "15メートル毎秒以上。平均風速15メートル毎秒以上の風が吹いているか吹くおそれのある範囲で、台風の大きさの階級はこの強風域の半径で決まる。",
      "hint": "用語　強風域"
    },
    {
      "front": "台風の大きさの階級で「大型」とされるのは、強風域の半径がおよそ何キロメートル以上のときか。",
      "back": "おおむね500キロメートル以上。強風域の半径が500キロメートル以上で「大型」、800キロメートル以上で「超大型」と区分される。",
      "hint": "用語　強風域"
    },
    {
      "front": "台風の「強さ」と「大きさ」は、それぞれどの指標をもとに区分される、別々のものか。",
      "back": "強さは最大風速、大きさは強風域の半径で区分される別々の指標である。強くても小さい台風、弱くても大きい台風があり得るので、両者を混同しないよう注意する。",
      "hint": "用語　強風域"
    },
    {
      "front": "突風による被害の評価に用いる最大瞬間風速のもととなる瞬間風速は、何秒間の平均風速か。",
      "back": "3秒間平均。瞬間風速は3秒平均の風速で、その最大値が最大瞬間風速である。10分平均の最大風速より大きな値になり、突風による被害の評価に用いる。",
      "hint": "用語　最大瞬間風速"
    },
    {
      "front": "最大瞬間風速は、10分平均の最大風速のおおむね何倍程度に達することがあるか。その比を何と呼ぶか。",
      "back": "おおむね1.5倍程度。10分平均の最大風速に対する瞬間風速の比はガスト率と呼ばれ、地形や周囲の建物などの状況によって変わる。",
      "hint": "用語　最大瞬間風速"
    },
    {
      "front": "最大瞬間風速は、平均をとらない文字どおり一瞬の風速の最大値である。この記述は正しいか。",
      "back": "誤り。最大瞬間風速は3秒間平均の最大値であって、真の一瞬の値ではない。10分平均の最大風速とも混同せず、瞬間風速は平均風速よりおおむね大きい点を押さえる。",
      "hint": "用語　最大瞬間風速"
    },
    {
      "front": "熱帯低気圧は前線を伴うか否か、また中心付近は暖気核と寒気核のどちらの構造をもつか。",
      "back": "前線を伴わず、中心は暖気核。一様な熱帯の気団の中で発達し、潜熱の解放で中心付近が暖まる。前線を伴い寒気核である温帯低気圧とは異なる。",
      "hint": "用語　熱帯低気圧"
    },
    {
      "front": "北西太平洋や南シナ海の熱帯低気圧が台風と呼ばれるのは、最大風速がおよそ何メートル毎秒以上になったときか。",
      "back": "およそ17.2メートル毎秒以上になったとき。この基準に達した北西太平洋・南シナ海の熱帯低気圧を台風と呼ぶ。台風は熱帯低気圧の一区分である。",
      "hint": "用語　熱帯低気圧"
    },
    {
      "front": "熱帯低気圧の発生・維持には暖かい海面が必要だが、その目安となる海面水温はおおむね何度以上か。",
      "back": "おおむね26度以上。暖かい海面から供給される水蒸気が凝結する際の潜熱をエネルギー源とするため、これに満たない海域では発達しにくい。",
      "hint": "用語　熱帯低気圧"
    },
    {
      "front": "北半球の低気圧性循環（反時計回り）に対応する相対渦度の符号は正と負のどちらで、下層には何を生じるか。",
      "back": "正。低気圧性循環は反時計回りで正の相対渦度に対応する。中心へ向かって吹き込むことで下層の収束と上昇流を生じる。南半球では時計回りで向きが逆になる。",
      "hint": "用語　低気圧性循環"
    },
    {
      "front": "低気圧性循環の回転の向きは、北半球と南半球とで同じか異なるか。南半球ではどちら回りになるか。",
      "back": "異なる。南半球では時計回りになる。コリオリ力の向きが北半球と逆になるため回転の向きも反転する。北半球では反時計回りである。",
      "hint": "用語　低気圧性循環"
    },
    {
      "front": "発達した台風の中心にできる眼の中では、上昇流と下降流のどちらが卓越し、天気はどうなるか。",
      "back": "下降流が卓越する。眼は雲が少なく風の弱い円形の領域で、下降流により晴れ間が見えることもある。周囲の眼の壁雲とは対照的である。",
      "hint": "用語　眼"
    },
    {
      "front": "衛星画像で台風の眼がはっきり見えていることは、その台風の発達の程度について何を示すか。",
      "back": "よく発達していることを示す。眼が明瞭なほど組織化が進んだ強い台風とされ、眼を取り囲む壁雲の部分で最も風雨が強く、眼の中は逆に下降流で風雨が弱い。",
      "hint": "用語　眼"
    },
    {
      "front": "リッジとは、上層天気図で等高度線が低圧側と高圧側のどちらへ尾根状に張り出した部分を指すか。",
      "back": "高圧側へ尾根状に張り出した部分。気圧の尾根にあたり、暖気の張り出しに対応して下降流が卓越し晴天になりやすい。谷状のトラフとは逆の関係にある。",
      "hint": "用語　リッジ"
    },
    {
      "front": "上層のリッジの下は晴天だが、その前面（東側）へ移ると何の移流が始まって天気が崩れに向かうか。",
      "back": "寒気移流が始まる。リッジの下は下降流で晴天だが、その前面では寒気移流が始まり、次のトラフが近づいて天気が崩れていく。尾根の真下と前面で天気が異なる。",
      "hint": "用語　リッジ"
    },
    {
      "front": "前線帯とは、暖気と寒気の間で何が集中する帯状の領域で、地上の一本の前線に対し上空ではどう広がるか。",
      "back": "水平の温度傾度が集中する帯状の領域。地上の一本の前線に対し、上空では幅を持った帯として広がる。850hPaの等温線や等相当温位線の集中帯として現れる。",
      "hint": "用語　前線帯"
    },
    {
      "front": "幅を持つ前線帯と一本の線である前線とを区別するとき、地上前線は前線帯のどの位置に対応させるか。",
      "back": "前線帯の暖気側の縁に対応させる。前線帯は幅を持った領域で、地上前線は温度傾度の集中帯の暖気寄りの境界に引き、帯の中央には引かない。",
      "hint": "用語　前線帯"
    },
    {
      "front": "温帯低気圧の温暖セクター（暖域）の中では、風はおおむねどの方位から吹き、相当温位は高いか低いか。",
      "back": "南寄りの風が吹き、相当温位は高い。温暖前線と寒冷前線に挟まれた暖気の領域で、相対的に暖かく湿った空気に覆われ、寒冷前線の通過でこの領域を抜ける。",
      "hint": "用語　温暖セクター"
    },
    {
      "front": "温暖セクター（暖域）はつねに穏やかな晴れになると考えてよいか。注意すべき点とあわせて答えよ。",
      "back": "よくない。一時的に晴れることもあるが、下層に暖湿気が流入すると対流雲が発達して大雨になることもある。単純に穏やかとは限らない。",
      "hint": "用語　温暖セクター"
    },
    {
      "front": "北半球の高気圧性循環（時計回り）の中心付近では、上昇流と下降流のどちらを生じ、渦度の符号は何か。",
      "back": "下降流を生じ、渦度は負。中心から外へ時計回りに吹き出し、それを補う下降流が生じて晴天になりやすい。負の相対渦度に対応する。",
      "hint": "用語　高気圧性循環"
    },
    {
      "front": "高気圧性循環の回転の向きは北半球と南半球とで変わるか。南半球ではどちら回りになるか。",
      "back": "変わる。南半球では反時計回りになる。コリオリ力の向きが北半球と逆になるため回転の向きも反転する。北半球では時計回りである。",
      "hint": "用語　高気圧性循環"
    },
    {
      "front": "台風の温帯低気圧化とは、中心の構造と伴う前線の点で、どのように変わっていく過程か。",
      "back": "暖気核から寒気核へ、前線を伴わない構造から前線を伴う構造へ変わる過程。中緯度に達して傾圧性をエネルギー源とするようになる。勢力の衰えは意味しない。",
      "hint": "用語　温帯低気圧化"
    },
    {
      "front": "暖気核をもつ台風では、中心付近の低い気圧は上空へ向かってどうなり、それはなぜか。",
      "back": "上空へ向かうほど低気圧性の循環は弱まり、圏界面付近ではむしろ高気圧に転じる。中心付近が周囲より暖かく気柱の層厚が大きいため、上空ほど中心の高度が相対的に上がり、周囲との差が小さくなるからである。上空ほど明瞭になる寒気核の温帯低気圧とは逆である。",
      "hint": "用語　暖気核"
    },
    {
      "front": "爆弾低気圧の急発達の目安は、緯度60度に換算しておおむね24時間に何ヘクトパスカルの中心気圧低下とされることが多いか。",
      "back": "24ヘクトパスカル。緯度60度換算で24時間に24ヘクトパスカル以上下がるものを指すことが多い。正式な用語ではなく予報では「急速に発達する低気圧」と表現する。",
      "hint": "用語　爆弾低気圧"
    },
    {
      "front": "台風の眼の壁雲と、その内側の眼の中とでは、上昇流と下降流はそれぞれどちらが卓越するか。",
      "back": "壁雲は上昇流、眼の中は下降流。眼を取り囲む背の高い積乱雲の壁で上昇流と風雨が最も強く、内側の眼では下降流により雲が少なく風が弱い。",
      "hint": "用語　眼の壁雲"
    },
    {
      "front": "寒気核をもつ温帯低気圧や切離低気圧では、中心付近の気温は上空へ向かって周囲と比べどうなるか。",
      "back": "上空ほど中心が周囲より冷たくなる。温帯低気圧や切離低気圧がこの構造をもち、上空ほど中心が暖かい暖気核の台風とは鉛直の温度分布が逆である。",
      "hint": "用語　寒気核"
    },
    {
      "front": "南岸低気圧とは日本のどこを進む温帯低気圧で、太平洋側にどんな影響をもたらすことがあるか。",
      "back": "日本の南岸に沿って東進する温帯低気圧で、冬から春に関東など太平洋側へ雨や雪をもたらす。進路と気温のわずかな差で雨か雪かが大きく変わる。",
      "hint": "用語　南岸低気圧"
    },
    {
      "front": "二つ玉低気圧とは、低気圧が日本付近のどことどこに並んで同時に東進する気圧配置か。",
      "back": "日本海と本州の南岸（太平洋側）に低気圧が二つ並んで同時に東進する配置。挟まれた本州付近は南風が強まり、広い範囲で荒れた天気になりやすい。",
      "hint": "用語　二つ玉低気圧"
    },
    {
      "front": "北半球の台風で危険半円が進行方向の右側になるのに対し、南半球の台風では危険半円はどちら側になるか。",
      "back": "左側。北半球は反時計回りの循環のため進行方向右側が危険半円だが、南半球は循環が時計回りになるため左側が危険半円となる。機械的に右と覚えると南半球で誤る。",
      "hint": "用語　危険半円"
    },
    {
      "front": "北半球で台風の進行方向左側にあたる可航半円は、危険半円より風が弱いことから安全な領域と考えてよいか。",
      "back": "よくない。危険半円と比べて相対的に風が弱いだけで、可航半円でも暴風は吹く。「可航イコール安全」ではなく、北半球で左、南半球で右と半球で逆になる。",
      "hint": "用語　可航半円"
    },
    {
      "front": "北上する台風の転向は、主に何の縁を回る流れと、その先で入る何によって進路が変わる現象か。",
      "back": "太平洋高気圧の縁（縁辺流）と偏西風による。高気圧の張り出しに沿って西進から北上し、偏西風帯に入って北東進へと進路を変える。転向点で進路が大きく曲がる。",
      "hint": "用語　転向"
    },
    {
      "front": "台風を移動させる指向流は、特定の一つの高度の風か、それとも対流圏の厚い層で平均した流れか。",
      "back": "対流圏の厚い層で平均した流れ。地上や500hPaだけの風で決まるのではなく、渦を流す大規模な流れを厚く平均した向きが台風の進路をおおむね決める。",
      "hint": "用語　指向流"
    },
    {
      "front": "下層の風が集まる収束線は、必ず暖気と寒気の境である前線にあたるか。両者の違いとあわせて答えよ。",
      "back": "前線とは限らない。温度差がなくても下層の風が集まれば収束線となり、上昇流と降水を生じる。明瞭な温度差を伴わない点で前線と区別する。",
      "hint": "用語　収束線"
    },
    {
      "front": "傾圧帯は、等圧面と等温面が交わり水平温度傾度が大きい領域だが、これは順圧場とどのような点で正反対か。",
      "back": "順圧場は水平温度傾度がゼロだが、傾圧帯は温度傾度が大きい点で正反対である。傾圧帯では高さとともに風が変わる温度風が生じ、温帯低気圧が発達しやすい。",
      "hint": "用語　傾圧帯"
    },
    {
      "front": "気象レーダーの画面に表示されるエコーとは、そもそも何を捉えて色や濃淡で描き出したものか。",
      "back": "降水粒子による反射波である。レーダーが送信した電波が雨や雪などの粒子に当たって返り、その強さを色や濃淡で表示したものがエコーである。",
      "hint": "用語　エコー"
    },
    {
      "front": "ドップラーレーダーのエコーからは、通常のレーダーでは得られないどのような情報が分かるか。",
      "back": "降水粒子の視線方向の速度である。周波数の変化から、降水粒子がレーダーに近づいているか遠ざかっているかという動きを速度として捉えられる。",
      "hint": "用語　エコー"
    },
    {
      "front": "降水が地上で観測されていないのに、レーダーにエコーが現れることがあるのはなぜか。",
      "back": "地形や海面などの反射を拾うためである。レーダーは降水粒子以外の反射も受信するので、山や建物、海面による偽のエコーが現れることがある。",
      "hint": "用語　エコー"
    },
    {
      "front": "強いエコーの位置が時間とともに変わらず、同じ地域にかかり続けることは何を示唆するか。",
      "back": "大雨の可能性である。発達した降水域が停滞して同じ地域に降り続けることを意味し、災害につながる強い雨が長時間続くおそれを示す。",
      "hint": "用語　エコー"
    },
    {
      "front": "気象でいうじょう乱（擾乱）とは、大気のどのような状態に対する乱れを指す総称の言葉か。",
      "back": "大気の平均的な流れからの乱れである。高気圧や低気圧、前線、波動など、周囲と異なる気圧や風の場をつくる現象の総称をいい、規模の大小は問わない。",
      "hint": "用語　じょう乱"
    },
    {
      "front": "温帯低気圧と積乱雲群を空間規模で比べたとき、じょう乱としてより大きいのはどちらか。",
      "back": "温帯低気圧である。総観規模の温帯低気圧はメソスケールの積乱雲群より水平規模が大きく、一般に寿命も長い。空間規模と時間規模はおおむね対応する。",
      "hint": "用語　じょう乱"
    },
    {
      "front": "総観規模の低気圧に有効な診断手法を、そのままメソ規模のじょう乱に当てはめてよいか。○か×か。",
      "back": "×。規模ごとに支配的な力学が異なるためである。地衡風近似が成り立つ総観規模の手法を、非地衡的な効果が効くメソ規模の現象にそのまま使うと誤る。",
      "hint": "用語　じょう乱"
    },
    {
      "front": "総観規模の低気圧が数日続くのに対し、最も小さい積乱雲単体のじょう乱の寿命はおよそどれくらいか。",
      "back": "およそ一時間程度である。空間規模の小さいじょう乱ほど寿命が短く、積乱雲単体は一時間ほどで発生から消滅に至る。空間規模と時間規模はおおむね対応する。",
      "hint": "用語　じょう乱"
    },
    {
      "front": "竜巻とは、発達した積乱雲の下に発生するどのような大気現象か。その規模も含めて答えよ。",
      "back": "地面から雲底へ達する激しい渦巻きである。上昇流を伴い、しばしば漏斗状の雲を伴う。直径は数十から数百メートルで、局地的だが破壊力は大きい。",
      "hint": "用語　竜巻"
    },
    {
      "front": "竜巻が最も発生しやすい母体となるのは、回転する強い上昇流である何を伴った積乱雲か。",
      "back": "メソサイクロンを伴うスーパーセルである。回転する強い上昇流であるメソサイクロンが竜巻の母体となりやすく、強い鉛直シアーの環境で発生する。",
      "hint": "用語　竜巻"
    },
    {
      "front": "漏斗状の雲が雲底から垂れ下がっていても、地面に達していなければ竜巻とは呼ばない。○か×か。",
      "back": "○。竜巻は地面から雲底へと達する激しい渦をいうためである。漏斗雲が空中にとどまり地面に達していない段階では、まだ竜巻とは呼ばない。",
      "hint": "用語　竜巻"
    },
    {
      "front": "ダウンバーストとは、積乱雲からの気流が地面付近にどのような広がり方をする突風か。",
      "back": "下降気流が地面に衝突して周囲へ発散する突風である。積乱雲から吹き降りる強い下降流が地面で四方に広がり、破壊的な突風となる。",
      "hint": "用語　ダウンバースト"
    },
    {
      "front": "ダウンバーストは、地面での吹き出しの水平規模の大小によってどのように二つに分類されるか。",
      "back": "水平規模が約4キロメートル未満をマイクロバースト、それ以上をマクロバーストと呼ぶ。地面での吹き出しの広がりの大きさで二つに分ける。",
      "hint": "用語　ダウンバースト"
    },
    {
      "front": "竜巻注意情報や竜巻発生確度ナウキャストは、竜巻だけでなくダウンバーストなどの突風も対象とする。○か×か。",
      "back": "○。これらの情報は竜巻に限らず、ダウンバーストやガストフロントによる激しい突風も対象に含めて、地上への注意を促すものである。",
      "hint": "用語　ダウンバースト"
    },
    {
      "front": "海陸風とは、日中と夜間に吹く二つの局地風を合わせた呼び名だが、それぞれ何と何を指すか。",
      "back": "日中の海風と夜間の陸風である。海と陸の温まりやすさの違いで生じ、一日周期で向きが変わる。海風は海から陸へ、陸風は陸から海へ吹く。",
      "hint": "用語　海陸風"
    },
    {
      "front": "海風と陸風とが入れ替わる朝と夕方に、風向が定まらず風が弱まる時間帯を何と呼ぶか。",
      "back": "凪である。海風と陸風とが入れ替わる朝と夕方には風向きが定まらず、風が一時的に弱まる。この無風に近い時間帯を朝凪または夕凪と呼ぶ。",
      "hint": "用語　海陸風"
    },
    {
      "front": "集中豪雨とは、雨の降る範囲と時間、そして雨量に着目するとどのような特徴をもつ現象か。",
      "back": "狭い範囲に短時間で多量の雨が集中する現象である。発達した積乱雲が同じ地域で次々と発生・通過し、数時間にわたり激しい雨が一か所に集中する。",
      "hint": "用語　集中豪雨"
    },
    {
      "front": "集中豪雨が発生しやすい大気の条件として、水蒸気・風・成層のそれぞれで何がそろう必要があるか。",
      "back": "暖かく湿った空気の流入、下層の収束、対流不安定である。これらがそろうと積乱雲が発達し、同じ場所で繰り返し発生して豪雨となる。",
      "hint": "用語　集中豪雨"
    },
    {
      "front": "レーダーの鉛直断面に現れるブライトバンドの高度は、気温でいうとどの面に対応しているか。",
      "back": "気温が摂氏零度になる高度、すなわち0℃の等温面に対応する。雪が融けて雨になる融解層で反射が強まるためであり、等温位面ではない。",
      "hint": "用語　ブライトバンド"
    },
    {
      "front": "ブライトバンドが明瞭に現れるのは、層状性降水と対流性降水のどちらの降水のときか。",
      "back": "層状性降水である。穏やかな層状性の降水で明瞭に現れ、積乱雲による対流性の激しい降水では鮮明になりにくい。融解の進み方が一様なため帯がはっきりする。",
      "hint": "用語　ブライトバンド"
    },
    {
      "front": "ガストフロントとは、積乱雲からの冷たい下降気流に関連して、何の先端にできる不連続線か。",
      "back": "積乱雲からの冷たい下降気流が地面で発散する、その先端にできる不連続線である。突風前線とも呼ばれ、冷気外出流の縁にあたる。",
      "hint": "用語　ガストフロント"
    },
    {
      "front": "ガストフロントの風は、竜巻のように中心へ吹き込む渦と同じ性質のものか。○か×か。",
      "back": "×。ガストフロントは冷たい下降流が地面で四方へ発散する風の先端である。中心へ吹き込む渦である竜巻とは、風の向きの性質が異なる。",
      "hint": "用語　ガストフロント"
    },
    {
      "front": "スーパーセルとは、回転する強い上昇流である何を内部に伴った、単一で巨大な積乱雲か。",
      "back": "メソサイクロンである。これを伴うスーパーセルは組織が持続して数時間維持され、大粒の雹や突風、竜巻など激しい現象をもたらす。",
      "hint": "用語　スーパーセル"
    },
    {
      "front": "スーパーセルが発生して、回転する上昇流が持続的に維持されるために特に必要な環境条件は何か。",
      "back": "強い鉛直シアーである。上昇流が回転しながら持続するには鉛直方向の風の変化が必要で、対流不安定とあわせてそろう環境で発生する。",
      "hint": "用語　スーパーセル"
    },
    {
      "front": "海風の先端で暖かい空気が持ち上げられ、積雲や積乱雲を発生させる境界を何と呼ぶか。",
      "back": "海風前線である。海風の先端で暖かい空気が持ち上げられて積雲や積乱雲が発生し、内陸へ進むこの前線に沿って雲がつくられる。晴天で風の弱い日中に明瞭になる。",
      "hint": "用語　海風"
    },
    {
      "front": "海風という名前は、海に向かって吹いていく風であることに由来する。この理解は正しいか。○か×か。",
      "back": "×。海風は海から陸へ吹く風である。風の名は吹いてくる方向に由来するため、海から吹いてくる風を海風と呼ぶ。夜間は逆向きの陸風になる。",
      "hint": "用語　海風"
    },
    {
      "front": "マルチセルとは、複数のセルがどのような入れ替わりを繰り返して群として維持される積乱雲の集団か。",
      "back": "新しいセルの発生と古いセルの消滅を繰り返しながら、群全体として長く維持される積乱雲の集団である。世代交代によって組織化する。",
      "hint": "用語　マルチセル"
    },
    {
      "front": "マルチセルは群としては長寿命だが、それを構成する個々のセルの寿命は長いか短いか。",
      "back": "短い。個々のセルの寿命は通常の積乱雲と同じく短く、風上側で新しいセルが次々と生まれる世代交代によって、群全体が長く続くのである。",
      "hint": "用語　マルチセル"
    },
    {
      "front": "メソサイクロンとは、スーパーセルの内部にできる直径数キロメートルの、どのような流れか。",
      "back": "回転する上昇流である。鉛直シアーで水平軸まわりにできた渦が上昇流で立ち上がって生じ、その存在がスーパーセルを特徴づけるものである。",
      "hint": "用語　メソサイクロン"
    },
    {
      "front": "メソサイクロンが存在すれば、その積乱雲では必ず竜巻が発生するといえるか。○か×か。",
      "back": "×。メソサイクロンは雲の中の回転上昇流で竜巻より一回り大きく、竜巻そのものではない。存在しても必ず竜巻に至るとは限らない。",
      "hint": "用語　メソサイクロン"
    },
    {
      "front": "衛星画像に見える筋状の雲の走向は、上空と下層のうちどちらのおおよその風向を示すか。",
      "back": "下層のおおよその風向である。上昇流と下降流が下層の風に沿って帯状に並ぶため、雲列の向きから下層風向を推定できる。上空の風とは限らない。",
      "hint": "用語　筋状の雲"
    },
    {
      "front": "海面と気団の温度差が大きく寒気が強いほど、筋状の雲は海岸からどのあたりで発生し始めるか。",
      "back": "海岸に近いところから発生し始める。海面と気団の温度差が大きいほど早く下層が不安定化するため、寒気が強いほど雲は海岸近くから現れる。",
      "hint": "用語　筋状の雲"
    },
    {
      "front": "夏の日中に発生する熱雷は、主にどのような地表の加熱を原因として大気が不安定になる雷か。",
      "back": "強い日射による地表加熱である。地面が暖められて下層が不安定になり、局地的な上昇流で積乱雲が発達して雷をもたらす。主因が加熱のため午後から夕方に発達する。",
      "hint": "用語　熱雷"
    },
    {
      "front": "熱雷が特に発生しやすいのは、どのような地形の地域で、また一日のうちいつごろの時間帯か。",
      "back": "内陸の山地や盆地で、午後から夕方である。夏の日中に地表が強く暖まる内陸で対流が発達しやすく、夕立をもたらす。夜には地表加熱が止んで衰える。",
      "hint": "用語　熱雷"
    },
    {
      "front": "メソスケールとは、水平規模でいうと下限と上限がおおよそどれくらいの範囲の現象を指すか。",
      "back": "水平規模がおよそ数キロメートルから2000キロメートル程度の現象である。総観規模より小さく、ミクロスケールより大きい中規模を指す。",
      "hint": "用語　メソスケール"
    },
    {
      "front": "メソスケールの現象では、総観規模と同じく地衡風近似がよい近似として成り立つ。○か×か。",
      "back": "×。メソスケールでは非地衡的な効果や鉛直加速度が無視できないためである。地衡風近似がよく成り立つのは総観規模の現象である。",
      "hint": "用語　メソスケール"
    },
    {
      "front": "陸風とは、一日のうちどの時間帯に、陸と海のどちらからどちらへ向かって吹く局地風か。",
      "back": "夜間に陸から海へ吹く風である。夜間に陸が海より速く冷えて空気が重くなり、地上では冷たい陸側から相対的に暖かい海へ流れ出る。",
      "hint": "用語　陸風"
    },
    {
      "front": "陸風を駆動する原因となる、夜間に陸が海面よりも速く冷えていく放射に伴う現象を何と呼ぶか。",
      "back": "放射冷却である。夜間に陸が放射冷却で海より速く冷えることで陸上の空気が重くなり、海へ向かって流れ出す陸風が生じる。海は熱容量が大きく冷えにくい。",
      "hint": "用語　陸風"
    },
    {
      "front": "おろしとは、山の斜面をどの向きに吹き、地域名を冠して呼ばれることの多い局地的な強風か。",
      "back": "山の斜面を吹き下りる強い風である。安定した気層を越えた気流が風下側の斜面を勢いよく下降することで生じ、地域名を冠して呼ばれる。",
      "hint": "用語　おろし"
    },
    {
      "front": "おろしが風下側の特定の場所で局地的に非常に強くなるのは、上空の何と結び付くためか。",
      "back": "山岳波の振動である。上空の安定層のもとで生じる山岳波と結び付き、その位相に対応する風下の特定の場所で下降流が加速して強風となる。",
      "hint": "用語　おろし"
    },
    {
      "front": "安定な成層をなす気流が山脈を越えるとき、山岳波が生じるために必要な気層と風の条件は何か。",
      "back": "適度に安定した成層と、ある程度の風速である。これらの条件で気流が山脈を越えると、風下側で上下に振動する定在的な波が生じる。",
      "hint": "用語　山岳波"
    },
    {
      "front": "日本海寒帯気団収束帯（JPCZ）がかかった地域で、特に警戒すべき気象現象は何か。",
      "back": "短時間の大雪である。分流した寒気が日本海上で収束して強い上昇流と対流が起こり、帯状に発達した雪雲が連なって局地的な大雪をもたらす。",
      "hint": "用語　日本海寒帯気団収束帯"
    },
    {
      "front": "山雪型の冬型の気圧配置は、等圧線の並び方と上空の寒気の強さにどのような特徴をもつか。",
      "back": "等圧線が縦じま状に混み合って強い季節風を伴うが、上空の寒気は里雪型ほど強くない。強い風で山地の斜面に雪雲が集中し、山沿いに雪が多くなる。",
      "hint": "用語　山雪型"
    },
    {
      "front": "里雪型と山雪型とを分ける主な決め手は、地上の季節風の強さと上空の寒気の強さのどちらか。",
      "back": "上空の寒気の強さである。里雪型は季節風が弱めでも上空の強い寒気で大気が不安定化し、平野で雪が多くなる。風の強さより寒気が効く。",
      "hint": "用語　里雪型"
    },
    {
      "front": "テーパリングクラウドは、衛星画像で風上側と風下側がそれぞれどのような形に見える雲域か。",
      "back": "風上側がにんじんの先のように細くとがり、風下へ向かって広がる帯状の雲域である。発達した積乱雲群を伴い、大雨や激しい現象をもたらす。",
      "hint": "用語　テーパリングクラウド"
    },
    {
      "front": "線状降水帯という現象と、その典型的な形成機構であるバックビルディング型は、同じものか。○か×か。",
      "back": "×。線状降水帯は線状にのびる強い降水域という現象そのものを指し、バックビルディング型はそれを生む形成機構の一つである。両者は区別する。",
      "hint": "用語　線状降水帯"
    },
    {
      "front": "山谷風のうち、夜間に吹く山風はどちらからどちらへ向かう風で、何によって生じるか。",
      "back": "山頂から谷へ吹き降りる風である。夜間に斜面が放射冷却で冷え、冷たく重くなった空気が斜面に沿って下り、山から谷へ流れることで生じる。",
      "hint": "用語　山谷風"
    },
    {
      "front": "フェーン現象は、風上側で降水を伴うかどうかで分けると、どのような二つの型に区別されるか。",
      "back": "湿ったフェーンと乾いた（熱力学的）フェーンである。前者は風上で雨を降らせて越え、後者は雨を伴わず上空の乾いた空気が断熱的に下降して昇温する。",
      "hint": "用語　フェーン現象"
    },
    {
      "front": "バックビルディングでは、新しい積乱雲は既存の雲に対して風上と風下のどちら側で発生するか。",
      "back": "風上側である。風上側で新しいセルが次々と発生し、風下へ流されながら列をつくるため、個々の雲は動いても降水帯は同じ場所に停滞して見える。",
      "hint": "用語　バックビルディング"
    },
    {
      "front": "マイクロバーストとは、ダウンバーストのうち、地面での吹き出しの水平規模がどれくらいのものか。",
      "back": "吹き出しの水平規模が約4キロメートル未満のダウンバーストである。規模は小さいが局地的にきわめて強い突風となり、威力が弱いわけではない。",
      "hint": "用語　マイクロバースト"
    },
    {
      "front": "地表面の性質や地形の違いによって生じる局地循環に含まれる、代表的な現象をいくつか挙げよ。",
      "back": "海陸風、山谷風、斜面風、ヒートアイランド循環などである。暖まりやすさの差で上昇流と下降流の対をつくり、総観規模の風が弱いと明瞭になる。",
      "hint": "用語　局地循環"
    },
    {
      "front": "斜面風のうち、日中に吹く斜面上昇風は、斜面近くの空気がどのようになることで生じるか。",
      "back": "日射で暖められた斜面近くの空気が周囲より暖かくなり、浮力で斜面に沿って上昇することで生じる。谷から山への谷風を構成する要素となる。",
      "hint": "用語　斜面風"
    },
    {
      "front": "都市の中心部が周辺の郊外より気温が高くなるヒートアイランド現象の、主な原因は何か。",
      "back": "人工排熱と地表面の被覆である。アスファルトやコンクリートが熱をため、緑地や水面の減少で蒸発散が下がり、人工排熱が重なって都市が暖まる。",
      "hint": "用語　ヒートアイランド"
    },
    {
      "front": "界雷は、地表加熱や上空の寒気ではなく、何の通過に伴って積乱雲が発達し発生する雷か。",
      "back": "前線の通過に伴って発生する雷である。前線面で暖かい空気が持ち上げられて積乱雲が発達し、寒冷前線に伴うものが多い。前線とともに雷域も動く。",
      "hint": "用語　界雷"
    },
    {
      "front": "寒気内雷は、前線や地表加熱ではなく、主に何が入ることで大気が不安定になって発生するか。",
      "back": "上空に入る強い寒気である。上層に寒気が流れ込むと下層との気温差が大きくなって対流不安定が強まり、積乱雲が発達して雷となる。",
      "hint": "用語　寒気内雷"
    },
    {
      "front": "気象庁が発表する最大瞬間風速は、何秒間の平均をとった値か。10分間平均の平均風速と対比して答えよ。",
      "back": "3秒間平均。10分間平均の平均風速に対し、瞬間風速はごく短い3秒間の平均をとる。瞬間風速は平均風速のおよそ1.5倍から2倍になることがある。",
      "hint": "用語　風速"
    },
    {
      "front": "気象庁の地上気象観測で、平均風速を求めるときの標準の測定高度は、地上およそ何メートルか。",
      "back": "地上約10メートル。周囲の障害物の影響を避けた高さで測る。この高さでとらえた風の10分間平均を平均風速として扱い、天気図の風の値の基礎になる。",
      "hint": "用語　風速"
    },
    {
      "front": "高層天気図で風速が50ノットと読み取れた。これはおよそ毎秒何メートルにあたるか、換算して答えよ。",
      "back": "およそ毎秒25メートル。1ノットは約0.51メートル毎秒なので、50ノットは約25.7メートル毎秒になる。ノット表記の風速はメートル毎秒へ直して扱う。",
      "hint": "用語　風速"
    },
    {
      "front": "地上天気図で等圧線の間隔が狭い所ほど、地上の風速は強くなるか弱くなるか。その理由も答えよ。",
      "back": "強くなる。等圧線が混んでいるほど気圧傾度力が大きく風が強い。この関係を使い、強風域や暴風域を等圧線の混み具合から見積もることができる。",
      "hint": "用語　風速"
    },
    {
      "front": "平均風速が弱ければ瞬間風速も必ず弱いといえるか。突風の可能性という観点から○か×かで答えよ。",
      "back": "×。瞬間風速は平均風速のおよそ1.5倍から2倍に達することがあり、平均が弱くても瞬間的に強い風が吹く。両者を区別して被害を見積もる必要がある。",
      "hint": "用語　風速"
    },
    {
      "front": "日本の地上気象観測で、平均風速を表す基本の単位は何か。高層資料で使う単位との違いも意識せよ。",
      "back": "メートル毎秒。地上観測の平均風速は毎秒メートルで表す。高層天気図や航空資料ではノットを用いるため、資料ごとに単位を確かめる必要がある。",
      "hint": "用語　風速"
    },
    {
      "front": "気象でいう風向は、風が向かっていく方向と吹いてくる方向の、どちらで表すのが正しいか。",
      "back": "吹いてくる方向。北風は北から吹いてくる風を指し、南へ向かって流れる。矢羽でも軸が伸びる側から風が来ると読み、向かう先と取り違えない。",
      "hint": "用語　風向"
    },
    {
      "front": "天気図に描かれた矢羽から風向を読み取るとき、軸と羽根のどちらの向きに注目すればよいか。",
      "back": "軸(棒)の向きに注目する。軸が伸びる先の方位から風が吹いてくる。羽根の数と種類は風速を表すものであり、風向とは別の情報として読み取る。",
      "hint": "用語　風向"
    },
    {
      "front": "寒冷前線が地上を通過すると、その前後で地上の風向は一般にどちら回りにどう変化するか。",
      "back": "南寄りから北寄り(西寄り)へ時計回りに変わる。この風向の急変を根拠に前線の通過時刻を判定でき、実技の時系列読図で繰り返し問われる。",
      "hint": "用語　風向"
    },
    {
      "front": "天気図やアメダスの地上観測では、風向はふつう何方位で表すか。上空観測との違いにも触れよ。",
      "back": "16方位で表すことが多い。上空の観測などでは36方位(10度刻み)を用いることもある。いずれも風が吹いてくる向きを方位で示すものである。",
      "hint": "用語　風向"
    },
    {
      "front": "「東の風」とは東へ向かって吹く風のことである。この記述は正しいか、○か×かで答えよ。",
      "back": "×。東の風は東から吹いてくる風で、西へ向かって流れる。風向は吹いてくる方位で表すため、風が向かう先の方位と取り違えないようにする。",
      "hint": "用語　風向"
    },
    {
      "front": "よく晴れた日中の海岸で、海から陸へ向かって吹く風のことを何と呼ぶか。夜との違いも答えよ。",
      "back": "海風。日中は陸が海より暖まって上昇流が生じ、海から陸へ風が吹く。夜は逆に陸が冷えて陸から海へ陸風が吹き、風向が逆転する。",
      "hint": "用語　風向"
    },
    {
      "front": "気象や航海で使う1ノットとは、1時間にどれだけの距離を進む速さのことか。距離の単位も示せ。",
      "back": "1海里(1852メートル)を1時間に進む速さ。約0.51メートル毎秒にあたる。高層の風速や台風の移動速度を表すのに使われる単位である。",
      "hint": "用語　ノット"
    },
    {
      "front": "台風の移動速度が100ノットと示されていた。これはおよそ毎秒何メートルにあたるか、換算せよ。",
      "back": "およそ毎秒51メートル。1ノットが約0.51メートル毎秒なので、100ノットで約51メートル毎秒になる。0.5と丸めすぎると誤差が出る点に注意する。",
      "hint": "用語　ノット"
    },
    {
      "front": "風速をノットからメートル毎秒へ直すとき、1ノットを厳密に0.5メートル毎秒としてよいか。○か×か。",
      "back": "×。1ノットは約0.51メートル毎秒で、0.5とすると風速が大きいほど誤差が広がる。正確に計算すると50ノットで約25.7メートル毎秒になる。",
      "hint": "用語　ノット"
    },
    {
      "front": "高層天気図や航空関係の資料で、風速をメートル毎秒でなくノットで表すのはなぜ都合がよいか。",
      "back": "海里を基礎とする航空・海上の慣習に合うため。緯度1度が約60海里に対応し、距離や速度を海里・ノットで扱うと図上での計算がしやすい。",
      "hint": "用語　ノット"
    },
    {
      "front": "天気図の矢羽は、風速を表すのに何という単位を基礎として描かれているか。読み方も添えて答えよ。",
      "back": "ノット。長羽根10ノット、短羽根5ノット、旗矢羽50ノットを足して読む。読み取った値を、必要に応じてメートル毎秒へ換算して扱う。",
      "hint": "用語　ノット"
    },
    {
      "front": "矢羽の短い羽根1本は5ノットを表す。この5ノットは、およそ毎秒何メートルにあたるか換算せよ。",
      "back": "およそ毎秒2.6メートル。1ノットが約0.51メートル毎秒なので、5ノットは約2.6メートル毎秒になる。矢羽の最小単位が短羽根の5ノットである。",
      "hint": "用語　ノット"
    },
    {
      "front": "気象資料で使う世界標準時は、協定世界時とも呼ばれる。この協定世界時を表す略号は何か。",
      "back": "UTC。経度0度のグリニッジを基準とする世界共通の時刻で、国際的な気象資料の時刻はこれで書かれる。日本標準時より9時間遅れている。",
      "hint": "用語　世界標準時"
    },
    {
      "front": "高層天気図に観測時刻として「00UTC」とあった。これは日本標準時では何時にあたるか。",
      "back": "午前9時。世界標準時に9時間を足すので、0時に9を足して9時になる。ラジオゾンデの定時観測もこの時刻に世界で一斉に行われている。",
      "hint": "用語　世界標準時"
    },
    {
      "front": "日本標準時の午前9時を世界標準時で表すと何時になるか。加減の向きに注意して答えよ。",
      "back": "00UTC。日本標準時から9時間を引くと世界標準時になる。9時から9時間を引いて0時、すなわち00UTCとなる。加減の向きを逆にしない。",
      "hint": "用語　世界標準時"
    },
    {
      "front": "世界標準時の15UTCを日本標準時に直すと、日付は翌日になる。この記述は○か×かで答えよ。",
      "back": "○。15に9を足すと24となり翌日の午前0時になる。UTCへ9時間を足して24時を超えたら、日付を翌日へ繰り上げる必要がある。",
      "hint": "用語　世界標準時"
    },
    {
      "front": "初期時刻が00UTCの予想図に「FT=24」と示されていた。この予想の対象時刻は何UTCか。",
      "back": "翌日の00UTC。FTは初期時刻からの経過時間を表し、24は24時間後を指す。これを日本標準時に直すと翌日の午前9時にあたる。",
      "hint": "用語　世界標準時"
    },
    {
      "front": "世界各国の気象観測を比べるために、観測の時刻を世界標準時にそろえておくのはなぜか。",
      "back": "地方時が国ごとに違っても同じ瞬間の大気を比べられるようにするため。世界の高層観測を00UTCと12UTCに一斉に行い、時刻系を統一している。",
      "hint": "用語　世界標準時"
    },
    {
      "front": "気象衛星の赤外画像が、昼だけでなく夜間も雲の観測に使えるのはなぜか。その理由を答えよ。",
      "back": "物体自身が出す赤外線をとらえているため。太陽光の反射に頼らないので夜間も観測できる。可視画像が夜に使えないのと対照的な性質である。",
      "hint": "用語　赤外画像"
    },
    {
      "front": "気象衛星の赤外画像では、温度の低い雲は明るく白く写るか、それとも暗く写るか。理由も添えよ。",
      "back": "明るく(白く)写る。温度が低いものほど白く表すように処理され、雲頂が高く冷たい雲ほど白い。暖かい地表や下層の雲は暗く写る。",
      "hint": "用語　赤外画像"
    },
    {
      "front": "赤外画像から雲頂の高度を推定するには、画像の情報を何と組み合わせて読み取ればよいか。",
      "back": "気温の鉛直分布(高層の気温プロファイル)。雲頂の輝度温度を同じ温度になる高度に対応させて雲頂高度を求める。温度が低いほど雲頂は高い。",
      "hint": "用語　赤外画像"
    },
    {
      "front": "赤外画像で白く、可視画像では灰色に写る雲は、どのような種類の雲だと判断できるか。",
      "back": "上層の薄い雲(巻雲など)。雲頂は高く冷たいが厚みが薄いため反射が弱い。赤外でも可視でも白ければ、背が高く厚い雲だと読み分ける。",
      "hint": "用語　赤外画像"
    },
    {
      "front": "赤外画像で白く写る領域は、必ず強い雨が降っている領域だといえる。○か×かで答えよ。",
      "back": "×。白さは雲頂の温度が低い、すなわち雲頂が高いことを示すだけで、薄い上層雲でも白く写る。降水の強さは赤外画像だけでは判断できない。",
      "hint": "用語　赤外画像"
    },
    {
      "front": "気象衛星の赤外画像は、物体が放射する何をとらえ、それを画像化して作られているか。",
      "back": "赤外線(物体が出す熱放射)。その強さを輝度温度に換算して画像化する。太陽光の反射を用いる可視画像とは、観測している対象そのものが異なる。",
      "hint": "用語　赤外画像"
    },
    {
      "front": "地上天気図と高層天気図とでは、それぞれ主にどのような量の分布を描いているか。両者の違いを述べよ。",
      "back": "地上天気図は海面気圧の等圧線と前線・高低気圧、高層天気図は等圧面の高度・気温・風を描く。前者で気圧配置を、後者で上空の状態を読む。",
      "hint": "用語　天気図"
    },
    {
      "front": "地上天気図で等圧線が混み合って狭くなっている所は、どのような天気の傾向を示すか。",
      "back": "気圧傾度が大きく風が強い傾向を示す。等圧線の間隔が狭いほど気圧傾度力が大きいためで、台風や発達した低気圧の周辺で等圧線が密になる。",
      "hint": "用語　天気図"
    },
    {
      "front": "地上天気図の等圧線のうち、太く描かれた線は何ヘクトパスカルごとに引かれているか。",
      "back": "20ヘクトパスカルごと。等圧線は4ヘクトパスカル間隔で引かれ、そのうち20ヘクトパスカルごとに太線を入れて数えやすくしている。",
      "hint": "用語　天気図"
    },
    {
      "front": "高層天気図で、等圧面の起伏である谷や尾根を表すために描かれている線を何というか。",
      "back": "等高度線。その等圧面が海抜何メートルにあるかを結んだ線で、谷(トラフ)や尾根(リッジ)を読む。等温線や矢羽と合わせて診断する。",
      "hint": "用語　天気図"
    },
    {
      "front": "速報天気図と、後から詳しく解析した天気図とで、前線の位置が異なることはない。○か×か。",
      "back": "×。詳しい解析によって前線の位置が修正されることがある。天気図は観測に基づく解析結果であり、資料の種類や時点で位置が変わりうる。",
      "hint": "用語　天気図"
    },
    {
      "front": "天気図の矢羽は、風向と風速のそれぞれを、記号のどの部分を使って表しているか。仕組みを述べよ。",
      "back": "軸の向きで風向を、軸に付く羽根の数と種類で風速を表す。長羽根10ノット、短羽根5ノット、旗矢羽50ノットを足して風速を読み取る。",
      "hint": "用語　矢羽"
    },
    {
      "front": "旗矢羽1本、長い羽根1本、短い羽根1本が付いた矢羽は、風速何ノットを表しているか。",
      "back": "65ノット。旗50ノット、長羽根10ノット、短羽根5ノットを足して65ノットになる。メートル毎秒では約33メートル毎秒にあたる。",
      "hint": "用語　矢羽"
    },
    {
      "front": "矢羽は、羽根が付いている側の方位から風が吹いてくることを示している。○か×かで答えよ。",
      "back": "×。風は軸が伸びる先の方位から吹いてくる。羽根が軸の左右どちらに付くかは風速の意味を変えない。軸の向きで風向を読み取るのが正しい。",
      "hint": "用語　矢羽"
    },
    {
      "front": "矢羽に描かれる三角形の旗、すなわち旗矢羽1本は、風速何ノットを表しているか。数え違いに注意せよ。",
      "back": "50ノット。旗矢羽1本を10ノットと数える誤りが多いので注意する。50ノットは約25.7メートル毎秒で、強風や暴風の目安となる風速である。",
      "hint": "用語　矢羽"
    },
    {
      "front": "気象レーダーは何を発射し、その戻ってくる信号から降水の分布や強さを観測しているか。",
      "back": "電波を発射し、降水粒子で反射して戻る電波(エコー)を受信する。反射の強さから降水の強さを、戻る時間から距離を求めて分布を描く。",
      "hint": "用語　気象レーダー"
    },
    {
      "front": "気象レーダーの反射の強さから降水の強さを推定するときに用いる、経験的な関係を何というか。",
      "back": "Z-R関係。反射因子Zと降水強度Rの経験的な関係式で、反射強度を雨量に換算する。降水粒子の種類や粒径分布によって誤差が生じる。",
      "hint": "用語　気象レーダー"
    },
    {
      "front": "気象レーダーの電波は、強雨域の後方で弱まりエコーが実際より弱く見えることがある。○か×か。",
      "back": "○。手前の強い降水で電波が減衰し、その後方の降水を弱く見積もることがある。遠方でもビームが高くなり、下層の降水を捉えにくくなる。",
      "hint": "用語　気象レーダー"
    },
    {
      "front": "雨が降っていない雲が、気象レーダーにはほとんど写らないのはどのような理由からか。",
      "back": "雲粒が小さすぎて電波の反射が弱いため。レーダーは雨滴や雪など大きな降水粒子の反射をとらえており、雨を伴わない雲そのものは捉えにくい。",
      "hint": "用語　気象レーダー"
    },
    {
      "front": "気象衛星の可視画像で、雲が白く明るく写るほど、その雲について何がいえるか。厚さの観点で答えよ。",
      "back": "太陽光をよく反射している、すなわち厚い雲であること。反射が強いほど白い。雲頂の高さや温度ではなく、雲の厚み(反射強度)を表す。",
      "hint": "用語　可視画像"
    },
    {
      "front": "可視画像が得意とし、赤外画像では地表と紛れて捉えにくい雲の把握は、どのようなものか。",
      "back": "下層雲や霧の把握。下層雲は地表と温度が近く赤外では判別しにくいが、可視では反射の違いで見分けやすい。ただし観測は日中に限られる。",
      "hint": "用語　可視画像"
    },
    {
      "front": "可視画像で白く写る雲ほど、その雲頂は高いといえる。この記述は正しいか、○か×か。",
      "back": "×。可視の白さは雲の厚み(反射の強さ)を表し、高さは示さない。雲頂の高さは赤外画像の輝度温度で判断する。両者の役割が異なる。",
      "hint": "用語　可視画像"
    },
    {
      "front": "気象衛星の可視画像は、赤外画像と比べて空間分解能は一般に高いか、それとも低いか。",
      "back": "高い(細かい)。可視画像は解像度が高く雲の細かな構造を読み取りやすい。ただし太陽光の反射を利用するため、夜間には観測できない弱点がある。",
      "hint": "用語　可視画像"
    },
    {
      "front": "気象衛星の水蒸気画像は、大気のおおよそどのあたりの層の水蒸気分布をとらえているか。",
      "back": "上層から中層。水蒸気の吸収帯の赤外線を観測するため上・中層の湿りを表す。地表付近の下層の水蒸気は反映されにくい点に注意する。",
      "hint": "用語　水蒸気画像"
    },
    {
      "front": "水蒸気画像が、雲のない領域であっても大気の流れを読み取ることができるのはなぜか。",
      "back": "雲だけでなく水蒸気そのものの多少を白黒で表すため。湿った所は白く乾いた所は黒く写り、暗域の境界からジェットやトラフの位置を読める。",
      "hint": "用語　水蒸気画像"
    },
    {
      "front": "水蒸気画像で、乾いた暗域が湿った明域へ食い込んでいる所は、何の位置の手がかりになるか。",
      "back": "トラフやジェット気流、圏界面の低下の手がかりになる。上空の乾いた沈降に対応し、暗域の動きから地上低気圧の発達の兆しを診断できる。",
      "hint": "用語　水蒸気画像"
    },
    {
      "front": "水蒸気画像の暗域は、地表付近まで乾いて晴れていることを意味している。○か×かで答えよ。",
      "back": "×。暗域は上・中層が乾いていることを示すだけで、下層の湿りや地上の天気とは別物である。上空の乾いた沈降を表していることが多い。",
      "hint": "用語　水蒸気画像"
    },
    {
      "front": "解析雨量は、気象レーダーの観測に何を組み合わせて作られる降水量の資料か。作り方を述べよ。",
      "back": "地上雨量計の実測値。レーダーの面的な分布を雨量計の値で補正する。両者の長所を合わせ、実測に近い面的な降水量分布が得られる。",
      "hint": "用語　解析雨量"
    },
    {
      "front": "解析雨量は、およそどのくらいの細かさの格子で面的な降水量を表しているか。単位を添えて答えよ。",
      "back": "1キロメートル四方などの細かい格子で表す。面的にきめ細かく降水量を示せるため、強雨域や線状降水帯の位置を的確に把握するのに役立つ。",
      "hint": "用語　解析雨量"
    },
    {
      "front": "解析雨量は、大雨警報や土砂災害の判断など、どのような場面の基礎資料として使われるか。",
      "back": "降水の危険度の判断。面的で実測に近い降水量分布から強雨域や積算雨量を読み、大雨警報や土砂災害・浸水の危険度に結び付けて使う。",
      "hint": "用語　解析雨量"
    },
    {
      "front": "解析雨量は推定値であり、雨量計のない地域では誤差が残りうる。この記述は○か×かで答えよ。",
      "back": "○。あくまでレーダーを雨量計で補正した推定値であり、雨量計が近くにない所では誤差が残る。地上の実測そのものではない点に留意する。",
      "hint": "用語　解析雨量"
    },
    {
      "front": "気象庁のアメダスが全国の観測所で自動観測している、代表的な気象要素を挙げて答えよ。",
      "back": "降水量・気温・風向風速・日照時間・積雪など。全国の自動観測所で自動的に測っており、地上の気象状態を面的にきめ細かく監視している。",
      "hint": "用語　アメダス"
    },
    {
      "front": "アメダスで降水量を観測する観測所は、およそ何キロメートルの間隔で全国に配置されているか。",
      "back": "約17キロメートル間隔。気温・風向風速・日照時間の約21キロメートルより密で、降水量の観測網が最も細かい。要素ごとに密度が異なる。",
      "hint": "用語　アメダス"
    },
    {
      "front": "アメダスのすべての観測所が、気温や風を含むすべての要素を測っている。○か×かで答えよ。",
      "back": "×。降水量のみを測る所も多く、気温・風・日照を測る所は降水量より少ない。全地点で気温や風が得られると思い込むと分布を読み誤る。",
      "hint": "用語　アメダス"
    },
    {
      "front": "実技試験でアメダスの気温の分布は、主にどのような現象を読み取るための資料として使われるか。",
      "back": "前線の位置。気温の集中帯から前線を、風の分布から収束を、降水量の分布から強雨域を読む。いずれも地上の実況を把握する基礎資料になる。",
      "hint": "用語　アメダス"
    },
    {
      "front": "ウィンドプロファイラは、どのような仕組みを利用して上空の風を連続的に観測しているか。",
      "back": "上空へ発射した電波が大気の乱れで散乱して戻る成分を利用する。同じ地点の風の鉛直分布を、機器を飛ばさず連続的に高い時間分解能で得る。",
      "hint": "用語　ウィンドプロファイラ"
    },
    {
      "front": "ウィンドプロファイラが、ラジオゾンデにはない利点として持っている特徴は何か。観測頻度に着目せよ。",
      "back": "同じ地点を連続的に観測できること。ゾンデが1日2回なのに対し、風の鉛直分布を高頻度で追える。ただし気温や湿度は測れない。",
      "hint": "用語　ウィンドプロファイラ"
    },
    {
      "front": "ウィンドプロファイラは、強い降水があるとき風の値に誤差が出ることがある。○か×かで答えよ。",
      "back": "○。強雨時は降水粒子の落下速度が散乱に影響し、鉛直流や風の値に誤差が生じうる。本来は晴天時の大気の乱れによる散乱をとらえている。",
      "hint": "用語　ウィンドプロファイラ"
    },
    {
      "front": "ドップラーレーダーは、反射して戻る電波の何の変化を利用して風の成分を求めているか。",
      "back": "周波数の変化(ドップラー効果)。降水粒子が近づくか遠ざかるかで反射波の周波数がずれ、その量から視線方向の速度成分を求める。",
      "hint": "用語　ドップラーレーダー"
    },
    {
      "front": "ドップラーレーダーで、近づく成分と遠ざかる成分が隣り合う所からは、どのような現象を検出できるか。",
      "back": "ゼロになり観測されない。近づきも遠ざかりもしないため速度が測れない。1台のレーダーでは真の風向風速を一意に決められない理由になる。",
      "hint": "用語　ドップラーレーダー"
    },
    {
      "front": "ドップラーレーダーで、近づく成分と遠ざかる成分が隣り合う所からは、何を検出できるか。",
      "back": "回転(メソサイクロン)やガストフロント、風の収束。近づく成分と遠ざかる成分の並びから、竜巻を生む渦や収束線を読み取る応用に使われる。",
      "hint": "用語　ドップラーレーダー"
    },
    {
      "front": "輝度温度とは、物体が放射する赤外線の強さを、何の温度に置き換えて表した値のことか。",
      "back": "同じ強さの放射をする黒体の温度。物体が放射する赤外線量を黒体温度に換算した値で、気象衛星の赤外観測はこれを測って画像化している。",
      "hint": "用語　輝度温度"
    },
    {
      "front": "薄い上層の雲では、輝度温度が実際の雲頂温度より高めに観測されることがある。○か×か。",
      "back": "○。透過により暖かい下層の放射が混じり、雲頂温度を高め(雲頂を低め)に見積もる誤差が生じる。厚い雲では雲頂の温度に近い値が得られる。",
      "hint": "用語　輝度温度"
    },
    {
      "front": "雲頂の輝度温度が低い雲ほど、その雲頂の高度は高いと推定されるか、低いと推定されるか。",
      "back": "高いと推定される。対流圏では上ほど気温が低いため、輝度温度が低い雲ほど雲頂が高い。発達した積乱雲ほど輝度温度が低く白く写る。",
      "hint": "用語　輝度温度"
    },
    {
      "front": "気象でいう視程とは、どの方向に向かって、どこまで見通せる最大の距離のことを表しているか。",
      "back": "水平方向に目標物を識別できる最大の距離。霧・もや・降水・煙などで短くなる。航空では離着陸の可否に直結する重要な要素になる。",
      "hint": "用語　視程"
    },
    {
      "front": "気象観測で現象が「霧」とされるのは、視程がおよそ何キロメートル未満のときか。もやとの違いも意識せよ。",
      "back": "1キロメートル未満。視程が1キロメートル以上10キロメートル未満で湿度が高い場合はもやとする。見た目ではなく見通し距離で区分する。",
      "hint": "用語　視程"
    },
    {
      "front": "航空気象では、視程とシーリング(雲底高度)の両方が離着陸の可否を左右する。○か×か。",
      "back": "○。視程が水平の見通し、シーリングが雲底の高さを表し、どちらかが最低気象条件を下回ると着陸できない。両者を合わせて判断する。",
      "hint": "用語　視程"
    },
    {
      "front": "ラジオゾンデが上空で直接測る気象要素は何か。また、風はどのようにして求めているか。",
      "back": "気温・湿度・気圧を直接測る。風は測器の位置の変化から間接的に求める。気球で上昇しながら観測し、データを無線で地上へ送信する仕組みである。",
      "hint": "用語　ラジオゾンデ"
    },
    {
      "front": "ラジオゾンデの観測から得られる、気温と露点の鉛直分布を表した図のことを何というか。",
      "back": "状態曲線(エマグラム)。気温と露点の鉛直分布を描き、安定度や持ち上げ凝結高度、逆転層、雲底の高さなどを読み取る基礎資料になる。",
      "hint": "用語　ラジオゾンデ"
    },
    {
      "front": "ラジオゾンデは、放球した地点の真上の大気を鉛直の一直線に沿って測っている。○か×か。",
      "back": "×。ゾンデは上昇中に風で流されるため、厳密には鉛直の一直線上を測ってはいない。同じ地点の上空の状態を近似的にとらえる観測と理解する。",
      "hint": "用語　ラジオゾンデ"
    },
    {
      "front": "気象衛星ひまわりは、赤道上空およそ何キロメートルの高さの軌道を回っているか。軌道の種類も答えよ。",
      "back": "約3万6千キロメートルの静止軌道を回る。地球の自転と同じ周期で回るため地上からは止まって見え、同じ範囲を連続して観測できる。",
      "hint": "用語　気象衛星ひまわり"
    },
    {
      "front": "気象衛星ひまわりは、可視や赤外のほかに、どのような画像を得るための波長を観測しているか。",
      "back": "水蒸気画像を得る水蒸気の吸収帯。可視・赤外・水蒸気などの複数の波長で撮影し、雲の種類・高さ・厚さや大気の流れを総合的に読む。",
      "hint": "用語　気象衛星ひまわり"
    },
    {
      "front": "静止衛星であるひまわりは、高緯度ほど斜めから見ることになり見え方が悪くなる。○か×か。",
      "back": "○。赤道上空にあるため高緯度や極域を斜めから見ることになり、分解能が落ちて見え方が悪くなる。極域の観測は極軌道衛星がおもに担う。",
      "hint": "用語　気象衛星ひまわり"
    },
    {
      "front": "高層気象観測は、主にどのような測器を用いて、気温や風など何の鉛直分布を得るための観測か。",
      "back": "ラジオゾンデを気球で飛ばし、気温・湿度・気圧・風の鉛直分布を得る。高層天気図や数値予報の初期値のもとになる基本の観測である。",
      "hint": "用語　高層気象観測"
    },
    {
      "front": "高層気象観測は、世界各地の観測点で同じ時刻に一斉に行われている。○か×かで答えよ。",
      "back": "○。00UTCと12UTCの定時に世界で一斉に観測し、同じ瞬間の上空の状態を比較できるようにしている。国際的な時刻の統一が前提になる。",
      "hint": "用語　高層気象観測"
    },
    {
      "front": "実技で複数の資料の観測時刻を比べるとき、資料がUTCとJSTのどちらかを取り違えると何が起きるか。",
      "back": "9時間のずれが生じる。混同すると現象の進行や移動速度を大きく誤る。高層天気図や衛星画像はUTC、地上の防災情報はJSTが多い。",
      "hint": "用語　観測時刻"
    },
    {
      "front": "観測時刻の異なる2枚の資料から低気圧の移動速度を求めるとき、まず何をそろえる必要があるか。",
      "back": "2つの資料の時刻系。UTCとJSTを混同すると9時間ずれる。時刻系をそろえたうえで、位置の差を時間差で割って移動速度を求める。",
      "hint": "用語　観測時刻"
    },
    {
      "front": "静止気象衛星に対して、地球の極付近を高い分解能で観測できるのはどの種類の衛星か。",
      "back": "極軌道衛星。低い高度から南北に回り、極域を含む地球全体を高い分解能で観測する。連続観測が得意な静止衛星と役割を分担している。",
      "hint": "用語　静止気象衛星"
    },
    {
      "front": "静止気象衛星は同じ地域を短い間隔で撮り続け、雲の時間変化を追える。○か×かで答えよ。",
      "back": "○。地球の自転と同期して同じ範囲を常時見られるため、連続画像で低気圧や台風の移動と発達を追える。これが静止衛星の最大の利点である。",
      "hint": "用語　静止気象衛星"
    },
    {
      "front": "二重偏波レーダーは、どのような2つの方向に振動する電波を用いる気象レーダーか。特徴を述べよ。",
      "back": "水平方向と垂直方向に振動する2つの偏波を用いる。両者の反射の違いから降水粒子の扁平さを知り、雨・雪・雹の判別や降水量推定の精度を高める。",
      "hint": "用語　二重偏波レーダー"
    },
    {
      "front": "二重偏波レーダーが持つ機能は、風を測るドップラーの機能と同じものである。○か×かで答えよ。",
      "back": "×。二重偏波は降水粒子の種類や大きさの判別を担い、ドップラーは風(視線方向速度)を測る。別の機能であり、両方を備えるレーダーもある。",
      "hint": "用語　二重偏波レーダー"
    },
    {
      "front": "気圧計のうち、金属でできた容器の変形を利用して大気の圧力を測る方式を何と呼ぶか。原理も述べよ。",
      "back": "アネロイド気圧計。水銀柱の高さで測る水銀気圧計や、電気的に測る電気式気圧計もある。現在の自動観測では電気式が主に使われている。",
      "hint": "用語　気圧計"
    },
    {
      "front": "標高の高い地点ほど、気圧計が測る気圧の値は低く出る。この記述は○か×かで答えよ。",
      "back": "○。上空ほど大気の重みが減るため気圧は低い。そのため観測した気圧を海面更正して海面気圧に直してから、天気図の等圧線に用いる。",
      "hint": "用語　気圧計"
    },
    {
      "front": "雲のいちばん上の面の温度である雲頂温度は、気象衛星のどの観測から求めることができるか。",
      "back": "赤外観測の輝度温度から求める。雲頂が出す赤外線量を輝度温度として測り雲頂温度とみなす。気温の鉛直分布と照らして雲頂高度を推定する。",
      "hint": "用語　雲頂温度"
    },
    {
      "front": "圏界面を越えて発達した積乱雲では、雲頂温度が周囲より高く見えることがある。○か×か。",
      "back": "○。成層圏では上ほど気温が上がるため、突き抜けた雲頂(オーバーシュート)の温度が周囲より高く観測されることがある。温度と高度が単純に対応しない例である。",
      "hint": "用語　雲頂温度"
    },
    {
      "front": "風速計のうち、椀すなわちカップの回転数から風の速さを測る方式のことを何というか。",
      "back": "風杯型(ロビンソン型)。風車の回転で測るプロペラ型や、超音波の伝わり方で測る超音波式もある。多くは風向計と一体で設置される。",
      "hint": "用語　風速計"
    },
    {
      "front": "風速計は、周囲に建物や樹木があっても観測値はほとんど変わらない。○か×かで答えよ。",
      "back": "×。障害物があると風が乱れ、値が弱めや強めに出る。開けた露場のような場所に設置し、その地点を代表する正しい風速を得る必要がある。",
      "hint": "用語　風速計"
    },
    {
      "front": "通風筒は、かつての百葉箱に代わり、何のために温度計や湿度計を収めておくための設備か。役割を述べよ。",
      "back": "直射日光や雨から測器を守り、正しい気温・湿度を測るため。ファンで強制通風して日射による測器の温まりを防ぐ、現在の標準的な設置法である。",
      "hint": "用語　通風筒"
    },
    {
      "front": "通風筒は日射を遮りさえすれば、通風はしなくても正しい気温が測れる。○か×かで答えよ。",
      "back": "×。遮光だけでは風の弱いとき測器の周囲の空気が温まり、気温が高めに出てしまう。ファンによる強制通風と遮光の両方があって正しく測れる。",
      "hint": "用語　通風筒"
    },
    {
      "front": "雷監視システムは、複数の地点で受信した電波の何を利用して、落雷の位置を割り出すか。",
      "back": "電波の到達時間差。各地点への到達時刻の差から落雷の位置と時刻を標定する。これにより雷の発生状況を面的・連続的に監視できる。",
      "hint": "用語　雷監視システム"
    },
    {
      "front": "雷監視システムは、落雷の位置とともに、その場所の降水量も測定している。○か×か。",
      "back": "×。測るのは落雷の位置と時刻であり、降水量は測らない。検出するのも落雷そのものでなく落雷が発する電波である。雷ナウキャストの基礎データになる。",
      "hint": "用語　雷監視システム"
    },
    {
      "front": "気象庁の自動観測で気温の測定に用いる、白金を使った電気式温度計を何と呼ぶか。原理も述べよ。",
      "back": "白金抵抗温度計。白金の電気抵抗が温度によって変わる性質を利用する。遠隔で連続測定でき、通風筒に収めて日射を避けながら気温を観測する。",
      "hint": "用語　電気式温度計"
    },
    {
      "front": "アスマン通風乾湿計で、湿球が乾球より低い温度を示すのは、どのような理由によるか。",
      "back": "湿らせたガーゼからの水の蒸発で潜熱が奪われ、湿球が冷えるため。乾球と湿球の温度差から湿度を求める。強制通風で風速の影響を受けにくく正確に測れる。",
      "hint": "用語　アスマン通風乾湿計"
    },
    {
      "front": "転倒ます型雨量計で、雪などの固体の降水は、どのようにして降水量を測っているか。工夫を述べよ。",
      "back": "ヒーターで溶かして水にしてから測る。そのままではますに流れないため融かす。強い雨ではます転倒中の雨が計測されにくく、わずかに少なめに出る傾向がある。",
      "hint": "用語　転倒ます型雨量計"
    },
    {
      "front": "積雪計は、雪面までの距離をどのような方法で測って、積雪の深さを求めているか。方式を述べよ。",
      "back": "超音波や光(レーザー)を雪面に当て、往復時間や反射から距離を測る非接触の方法。距離の変化から積雪の深さを自動で連続的に監視する。",
      "hint": "用語　積雪計"
    },
    {
      "front": "日本標準時は、基準となる世界標準時に対して何時間進んでいる時刻か。基準の経度も添えよ。",
      "back": "9時間進んでいる。JST=UTC+9時間の関係で、東経135度の子午線を基準とする。国内の防災情報や天気予報の時刻はこれで示される。",
      "hint": "用語　日本標準時"
    },
    {
      "front": "GNSS可降水量が表しているのは、大気のどの範囲に含まれる水蒸気の総量か。表し方も述べよ。",
      "back": "その地点上空の大気の柱全体に含まれる水蒸気の総量。単位面積あたりの水蒸気をすべて凝結させたときの水の深さ(ミリメートル)で表す。",
      "hint": "用語　GNSS可降水量"
    },
    {
      "front": "レーダーや衛星画像に細い線状に現れるバウンダリーには、どのようなものが含まれるか。",
      "back": "海風前線、積乱雲からの冷気外出流の先端(ガストフロント)、風の収束帯など。総観規模の前線とは限らない、局地的な不連続も含む広い概念である。",
      "hint": "用語　バウンダリー"
    },
    {
      "front": "電気式湿度計が測る相対湿度は、空気中の水蒸気量が同じでも何が変わると値が変化するか。",
      "back": "気温。水蒸気量が同じでも気温が下がれば相対湿度は上がる。相対湿度の値だけからは、空気中の水蒸気の絶対量を直接読めない点に注意する。",
      "hint": "用語　電気式湿度計"
    },
    {
      "front": "航空でいうシーリングを決めるとき、対象となるのは空をどの程度覆っている雲か。基準を述べよ。",
      "back": "空をおおむね半分(BKN)以上覆う雲。その最も低い雲底の高さがシーリングになる。わずかにかかる薄い雲の底は対象にならない。",
      "hint": "用語　シーリング"
    },
    {
      "front": "地上気象観測でいう露場とは、そもそも何のために設けられている観測用の場所か。条件も述べよ。",
      "back": "気温・湿度・風・降水などの地上観測を正しく行うための、周囲を開けた場所。芝生で覆い建物や樹木の影響を避け、その地点を代表する値を得る。",
      "hint": "用語　露場"
    },
    {
      "front": "海面更正をせずにおくと、標高の高い地点の気圧は天気図の上でどのように見えてしまうか。",
      "back": "実際より低く出て、低気圧のように見えてしまう。標高の影響で気圧が低く観測されるため。天気図の等圧線は海面更正済みの海面気圧で描く。",
      "hint": "用語　海面更正"
    },
    {
      "front": "感雨器という測器は、どのような仕組みで降水があるかないかを感知しているか。用途も述べよ。",
      "back": "雨滴が当たると電気的な変化などで感知する。降っているか否かを判定する測器で、降水量そのものは測れない。量は雨量計で別に測る。",
      "hint": "用語　感雨器"
    },
    {
      "front": "気温や気圧の観測が自動化された今も、雲形などの目視観測が残りやすいのはなぜか。理由を述べよ。",
      "back": "雲形や大気現象の判別が、形や種類についての人の判断を要するため。数値で測れる要素は自動観測に向くが、判別的な要素は機械での代替が難しい。",
      "hint": "用語　目視観測"
    },
    {
      "front": "数値予報モデルの計算結果をもとに、将来のある時刻の大気の状態を等圧線や等値線で描いた天気図を何と呼ぶか。",
      "back": "予想図。数値予報モデルの計算結果を地上や各気圧面、鉛直断面ごとに図示したもので、実況ではなく将来のある時刻の予測を表す天気図である。",
      "hint": "用語　予想図"
    },
    {
      "front": "予想図に描かれた低気圧の位置は、実際に観測された実況か、それとも計算による予測か。",
      "back": "計算による予測である。予想図はモデルが求めた将来の状態の推定であり、実際に観測された実況天気図とは性質が異なるため区別して読む。",
      "hint": "用語　予想図"
    },
    {
      "front": "予想図が実際に表している対象時刻は、初期時刻と予想時間からどのように求められるか。",
      "back": "初期時刻に予想時間を加えて求める。初期時刻が計算の出発点、予想時間がそこから先の長さを表すため、両者の和がその図の対象時刻になる。",
      "hint": "用語　予想図"
    },
    {
      "front": "地上予想図と八五〇ヘクトパスカル予想図とでは、主に読み取る対象がどのように異なるか。",
      "back": "地上予想図は低気圧や前線の位置と移動、八五〇ヘクトパスカル予想図は温度移流や気温分布を主に読み取る。図ごとに描かれる物理量が異なる。",
      "hint": "用語　予想図"
    },
    {
      "front": "予想図を読むときに初期時刻と予想時間を取り違えると、判断にどのような不都合が生じるか。",
      "back": "対象とする時刻の判断がすべてずれる。図が表す時刻は初期時刻に予想時間を加えたものなので、どちらを誤っても対象時刻が狂ってしまう。",
      "hint": "用語　予想図"
    },
    {
      "front": "予想時間の異なる二枚の予想図から、低気圧の移動速度はどのようにして求められるか。",
      "back": "二枚の図の間の中心位置の移動距離を予想時間の差で割って求める。単位時間あたりの移動量が移動速度になるため、時間差の把握が前提になる。",
      "hint": "用語　予想図"
    },
    {
      "front": "数値予報で、計算を開始する基準となり、初期値のもとになる大気の状態の時刻を何と呼ぶか。",
      "back": "初期時刻。この時刻における大気の状態を初期値として与え、そこから時間を進めて将来を予測する、数値予報の計算の出発点になる時刻である。",
      "hint": "用語　初期時刻"
    },
    {
      "front": "初期時刻は、予報が発表される時刻を指すのか、それとも初期値のもとになる観測の時刻を指すのか。",
      "back": "観測の時刻を指す。初期値のもとになる観測の時刻であって発表時刻ではなく、計算と配信に時間がかかるため、予報の発表は初期時刻より遅れる。",
      "hint": "用語　初期時刻"
    },
    {
      "front": "協定世界時で書かれた初期時刻を日本標準時と取り違えると、対象時刻は何時間ずれるか。",
      "back": "九時間ずれる。日本標準時は協定世界時より九時間進んでいるため、どちらの時刻表記かの確認を怠ると、対象時刻が九時間も狂ってしまう。",
      "hint": "用語　初期時刻"
    },
    {
      "front": "数値予報でいう初期時刻と初期値とは、それぞれ時刻を指す語か、それとも大気の状態を指す語か。",
      "back": "初期時刻は計算を始める基準となる時刻、初期値はその時刻に各格子点へ与える大気の状態の値を指す。時刻と状態とで役割が分かれている。",
      "hint": "用語　初期時刻"
    },
    {
      "front": "気象庁の全球モデルは、一日のうち決まった時刻を基準に一回だけ計算されるのか。○か×か。",
      "back": "×。日本の全球モデルは一日に複数回、決まった時刻を初期時刻として計算され、その都度、新しい観測を取り込んで予報を更新している。",
      "hint": "用語　初期時刻"
    },
    {
      "front": "数値予報による予報が、初期時刻よりも遅れて発表されることになるのは、主にどのような理由によるものか。",
      "back": "初期値の作成やモデル計算、結果の配信に時間がかかるため。観測を集めて計算し終えるまでに時間を要するので、発表は初期時刻より後になる。",
      "hint": "用語　初期時刻"
    },
    {
      "front": "大気の運動や状態変化を物理法則の方程式で表し、コンピュータで解いて将来の大気を予測する計算プログラムを何と呼ぶか。",
      "back": "数値予報モデル。大気を格子や波で表現し、初期値から時間を進めて数値的に方程式を解くことで、将来の大気の状態を予測する計算プログラムである。",
      "hint": "用語　数値予報モデル"
    },
    {
      "front": "気象庁が全球モデル・メソモデル・局地モデルを複数使い分けているのは、何が異なるためか。",
      "back": "対象とする範囲と目的が異なるため。全球は広域で長時間、メソは日本周辺の防災、局地はさらに狭い範囲の短時間の予測を、それぞれ担っている。",
      "hint": "用語　数値予報モデル"
    },
    {
      "front": "格子を細かくしたモデルほど、対象範囲を広く予報時間も長く計算できるのか。○か×か。",
      "back": "×。格子が細かいほど計算量が大きく増えるため、かえって対象範囲は狭く予報時間も短くなる。細かさと広域・長時間とは両立しにくい。",
      "hint": "用語　数値予報モデル"
    },
    {
      "front": "数値予報モデルは連続的に広がる大気を、コンピュータで計算するためにどのように表現するか。",
      "back": "格子点上の値の集まりや波の重ね合わせで離散的に表現する。連続量を有限個の値に置き換えることで、方程式を数値的に解けるようにする。",
      "hint": "用語　数値予報モデル"
    },
    {
      "front": "大気の状態を物理法則の方程式で表し、コンピュータで解いて将来を予測する、現在の天気予報の中核をなす手法を何と呼ぶか。",
      "back": "数値予報。観測から作った初期値を出発点に時間を進めて計算し、将来の大気の状態を求める手法で、現在の予報の基礎になっている。",
      "hint": "用語　数値予報"
    },
    {
      "front": "観測から初期値を作り、モデルで計算し、結果を予報に翻訳するという数値予報の流れのうち、最初の段階を何と呼ぶか。",
      "back": "データ同化。観測を集めてモデルの第一推定値と合成し、格子点上の初期値を作る段階で、モデルによる計算より前に置かれる過程である。",
      "hint": "用語　数値予報"
    },
    {
      "front": "予報士は、数値予報が出した計算結果を、そのまま最終的な予報として利用者に伝えてよいといえるか。",
      "back": "そのままではなく、モデルの系統誤差や癖を踏まえて修正して使う。数値予報は完全ではなく、補正を前提として利用するものだから。",
      "hint": "用語　数値予報"
    },
    {
      "front": "数値予報のモデルが格子によって直接には表現できないのは、おおよそどのような規模の現象か。",
      "back": "格子間隔より小さい規模の現象。積乱雲や乱流などは格子で解像できず、その効果はパラメタリゼーションで近似的に取り込む必要がある。",
      "hint": "用語　数値予報"
    },
    {
      "front": "日本周辺を対象領域とし、全球モデルより細かい格子で大雨や強風などの予測を担う数値予報モデルを何と呼ぶか。",
      "back": "メソモデル。大雨や強風など防災に関わる比較的小さな規模の現象の予測を主な目的とし、降水短時間予報や防災気象情報の基礎資料になる。",
      "hint": "用語　メソモデル"
    },
    {
      "front": "メソモデルの予想は、主にどのような目的の防災気象情報や降水予報の基礎資料として使われるか。",
      "back": "防災気象情報や降水短時間予報の基礎資料として使われる。大雨や強風など、防災に関わる小さな規模の現象の予測を主な目的とするため。",
      "hint": "用語　メソモデル"
    },
    {
      "front": "メソモデルは、全球モデルの代わりに一週間先までの週間予報を作ることができるか。○か×か。",
      "back": "×。メソモデルは対象範囲が日本周辺に限られ予報時間も短いため、週間予報のような広域で長時間にわたる予測を作ることはできない。",
      "hint": "用語　メソモデル"
    },
    {
      "front": "メソモデルで対流性の激しい現象を扱えるようにするため、鉛直方向にどのような枠組みが用いられるか。",
      "back": "非静力学の枠組み。鉛直加速度の大きい現象を扱えるよう静力学平衡の仮定を外し、鉛直方向の運動方程式をそのまま解く方式が用いられる。",
      "hint": "用語　メソモデル"
    },
    {
      "front": "数値予報の計算を始める時点で各格子点に与える、大気の初期状態を表す値を何と呼ぶか。",
      "back": "初期値。初期時刻における気温・風・気圧・水蒸気などの分布からなり、観測とモデルの推定値を合成して作られる格子点上の値である。",
      "hint": "用語　初期値"
    },
    {
      "front": "数値予報の初期値は、観測されたデータをそのまま各格子点の値として置いたものといえるのか。",
      "back": "そのままではない。観測はまばらで誤差もあるため、データ同化でモデルの第一推定値と統計的に合成して格子点の値を作っている。",
      "hint": "用語　初期値"
    },
    {
      "front": "初期値がどれだけ正確であるかは、その後の数値予報全体の精度にどのように影響してくるか。",
      "back": "初期値の質が予報の精度を大きく左右する。初期値のわずかな誤差がカオスで拡大するため、初期値を正確にすることが数値予報の要になる。",
      "hint": "用語　初期値"
    },
    {
      "front": "数値予報モデルが大気を離散化して扱うとき、隣り合う格子点どうしの距離を何と呼ぶか。",
      "back": "格子間隔。間隔が小さいほど細かい構造を表現できるが計算量が増える。ふつうは水平方向の間隔でモデルの解像度を表すことが多い。",
      "hint": "用語　格子間隔"
    },
    {
      "front": "格子間隔と同じ大きさの現象は、モデルで正しく表現できると考えてよいか。○か×か。",
      "back": "×。実際には格子間隔の数倍以上の規模の現象でないと正しく表せない。格子間隔と同程度の現象は解像できず、かえって誤差の原因になる。",
      "hint": "用語　格子間隔"
    },
    {
      "front": "格子間隔が大きいモデルと小さいモデルとでは、対象範囲と予報時間の傾向がどう違うか。",
      "back": "格子間隔が大きいモデルは広域で長時間、小さいモデルは狭域で短時間の傾向がある。細かいほど計算量が増え、範囲と時間が限られるため。",
      "hint": "用語　格子間隔"
    },
    {
      "front": "地球全体の大気を対象とし、週間予報や台風進路予報の基礎資料を作る数値予報モデルを何と呼ぶか。",
      "back": "全球モデル。波の重ね合わせで大気を表現する方式が用いられ、比較的長い予報時間の予測に強く、大規模な場の流れの予測に向く。",
      "hint": "用語　全球モデル"
    },
    {
      "front": "全球モデルが数日先の予報にまで強いのは、その対象範囲がどうなっていることによるか。",
      "back": "地球全体を対象とするため。遠くの現象が数日後に日本へ及ぼす影響まで計算に含められるので、長い予報時間の予測に向いている。",
      "hint": "用語　全球モデル"
    },
    {
      "front": "全球モデルは、局地的で激しい対流の細かな構造まで表現するのを得意とするといえるか。",
      "back": "得意とはいえない。全球モデルは格子が粗いため、局地的で激しい対流の細部までは表現しにくく、大規模な場の流れの予測に適している。",
      "hint": "用語　全球モデル"
    },
    {
      "front": "初期値やモデルにわずかな差を与えた計算を多数実行し、その結果の広がりから予測の不確実性を評価する予報手法を何と呼ぶか。",
      "back": "アンサンブル予報。初期値などに差をつけた多数のメンバーの平均や、そのばらつきの大きさを利用して、確率的に予報する手法である。",
      "hint": "用語　アンサンブル予報"
    },
    {
      "front": "アンサンブル予報の目的は、最も当たりそうな一つの計算結果を選び出すことにあるのか。",
      "back": "そうではない。目的は予測の不確実性の幅を示すことにある。多数のメンバーの散らばりから、その予測がどれだけ確からしいかを評価する。",
      "hint": "用語　アンサンブル予報"
    },
    {
      "front": "アンサンブル予報で多数のメンバーの値を平均すると、その予測はどのような性質を帯びるか。",
      "back": "小さな誤差が打ち消され、全体として滑らかな予測になる。正負が不規則にばらつくランダムな成分が、平均をとることで相殺されるためである。",
      "hint": "用語　アンサンブル予報"
    },
    {
      "front": "数値予報モデルが大気を離散化して表現するために設ける、空間上の規則的な点を何と呼ぶか。",
      "back": "格子点。各点に気温・風・気圧などの値を割り当て、点どうしの関係から方程式を計算し、時間を進めていくために設ける仮想的な点である。",
      "hint": "用語　格子点"
    },
    {
      "front": "モデルが計算のために設ける格子点は、実際に観測が行われている地点と必ず一致するといえるか。",
      "back": "一致するとは限らない。格子点はモデルが計算のために設けた仮想的な点であり、実際の観測地点とは別に規則的に配置されているものである。",
      "hint": "用語　格子点"
    },
    {
      "front": "予想図に描かれる等圧線などの等値線は、モデルの格子点の値からどのように描かれるか。",
      "back": "格子点の値をなめらかにつないで描かれる。格子点と格子点の間の値は補間で求めるため、格子間隔より細かい構造までは表現できない。",
      "hint": "用語　格子点"
    },
    {
      "front": "予報が特定の方向へ繰り返し偏って外れ、多数の事例を平均しても残る誤差を何と呼ぶか。",
      "back": "系統誤差。バイアスとも呼ばれ、いつも同じ傾向で繰り返し現れるため、過去の実績から偏りを見積もって統計的に補正することができる。",
      "hint": "用語　系統誤差"
    },
    {
      "front": "系統誤差は、多数の事例について平均をとると相殺されて消えると考えてよいか。○か×か。",
      "back": "×。系統誤差は一定方向に偏るため平均しても残る。平均で相殺されて小さくなるのはランダム誤差であり、系統誤差は補正の対象になる。",
      "hint": "用語　系統誤差"
    },
    {
      "front": "モデルに固有の系統誤差を小さくするために、予報の現場ではどのような方法がとられるか。",
      "back": "過去の実績から偏りを見積もり、統計的に補正する。系統誤差は同じ傾向で繰り返し現れるため、その分を見込んで数値を修正できる。",
      "hint": "用語　系統誤差"
    },
    {
      "front": "格子間隔より小さくモデルが直接表現できない現象の効果を、格子点で扱える量の関数として近似的に取り込む手法を何と呼ぶか。",
      "back": "パラメタリゼーション。積雲対流、乱流、放射、雲や降水の過程などに用いられ、格子で解像できない効果を格子点値に反映させる。",
      "hint": "用語　パラメタリゼーション"
    },
    {
      "front": "パラメタリゼーションが効果を取り込む対象となるのは、主にどのような規模の過程か。",
      "back": "格子間隔より小さく直接解像できない過程。積雲対流や乱流、放射などが該当し、これらが大規模な場に及ぼす効果を格子点値から近似する。",
      "hint": "用語　パラメタリゼーション"
    },
    {
      "front": "パラメタリゼーションは、格子より小さな現象そのものの位置や形まで再現するといえるか。",
      "back": "再現しない。取り込むのはその現象の平均的な効果だけであり、あくまで近似であるため、かえってモデル誤差の主要な原因のひとつになる。",
      "hint": "用語　パラメタリゼーション"
    },
    {
      "front": "まばらに分布する観測データから、決められた手続きで格子点上の大気の状態を推定することを何と呼ぶか。",
      "back": "客観解析。解析者の主観によらず、決められた方法で格子点上の解析値を求めるためこう呼ばれ、数値予報の初期値を作る過程にあたる。",
      "hint": "用語　客観解析"
    },
    {
      "front": "客観解析が、主観的な解析に対して「客観」解析と呼ばれるのはどのような理由からか。",
      "back": "解析者の主観に頼らず、決められた手続きで機械的に解析値を求めるため。誰が行っても同じ結果が得られる点が主観的な解析と異なる。",
      "hint": "用語　客観解析"
    },
    {
      "front": "客観解析では、観測とモデルの第一推定値とを、どのように組み合わせて格子点の解析値を作るか。",
      "back": "第一推定値を背景場とし、観測との差を統計的に最適に合成する。観測がない場所を第一推定値で埋め、格子点上に矛盾のない解析値を作る。",
      "hint": "用語　客観解析"
    },
    {
      "front": "メソモデルよりさらに狭い範囲を細かい格子で高頻度に計算し、局地的な激しい現象の直前予測を担うモデルを何と呼ぶか。",
      "back": "局地モデル。急な強雨や突風など発達の速い小さな現象をとらえるために用い、狭い範囲を細かい格子で数時間先まで高頻度に計算する。",
      "hint": "用語　局地モデル"
    },
    {
      "front": "局地モデルが予報の計算を短い間隔で繰り返し高頻度に更新するのは、主にどのような理由からか。",
      "back": "最新の観測を絶えず取り込み、急発達する現象の直前予測に役立てるため。予報時間が短いぶん計算を頻繁に回し、情報を新しく保つ必要がある。",
      "hint": "用語　局地モデル"
    },
    {
      "front": "客観解析やデータ同化によって求められる、格子点上の大気の状態を表す値のことを何と呼ぶか。",
      "back": "解析値。観測とモデルの第一推定値を統計的に合成して得られる値で、そのまま数値予報の初期値として使われる格子点上の値である。",
      "hint": "用語　解析値"
    },
    {
      "front": "過去の解析値を長期間にわたって蓄積して作られ、気候研究などに使われるデータを何と呼ぶか。",
      "back": "再解析データ。過去の観測を統一した同じ手法で解析し直して蓄積したもので、気候の研究や統計の基礎資料として広く使われている。",
      "hint": "用語　解析値"
    },
    {
      "front": "アンサンブル予報で、多数のメンバーの予測がどれだけばらついているかを表す量を何と呼ぶか。",
      "back": "スプレッド。多数のメンバー間の予測の広がりの大きさを表す量で、予測の不確実性の目安になり、大きいほど予測可能性が低いことを示す。",
      "hint": "用語　スプレッド"
    },
    {
      "front": "アンサンブル予報のスプレッドが小さいとき、その予報は必ず的中すると考えてよいのか。",
      "back": "いえない。全メンバーが同じ系統誤差で同じ方向に外れることがある。スプレッドは不確実性の目安であって、的中を保証するものではない。",
      "hint": "用語　スプレッド"
    },
    {
      "front": "空間の三次元に時間を加えた四次元で、一定の時間幅の観測とモデル予測との差が最小になるよう初期値を最適化するデータ同化手法を何と呼ぶか。",
      "back": "四次元変分法。観測時刻のずれを考慮できるため、時間的にばらばらに入ってくる観測も有効に使って、最適な初期値を求めることができる。",
      "hint": "用語　四次元変分法"
    },
    {
      "front": "四次元変分法という名にある四番目の次元は、空間の次元と時間のうちどちらを指しているか。",
      "back": "時間である。空間の三次元に時間を加え、一定の時間幅の観測を各観測時刻のモデル状態と突き合わせて初期値を決める点が特徴になる。",
      "hint": "用語　四次元変分法"
    },
    {
      "front": "データ同化で観測と合成する前に用意する大気の状態の推定値は、背景場のほかに何と呼ばれるか。",
      "back": "第一推定値。ふつうは少し前の時刻から計算したモデルの短時間予報を用い、観測との差を反映させて新しい解析値を作る出発点になる。",
      "hint": "用語　第一推定値"
    },
    {
      "front": "観測データが乏しい領域では、格子点の解析値に第一推定値の影響が強く残るといえるか。",
      "back": "強く残る。観測による修正が小さいため、第一推定値がほぼそのまま解析値になる。モデルに偏りがあればそれも引き継がれやすい。",
      "hint": "用語　第一推定値"
    },
    {
      "front": "数値予報や天気予報で、予報した値と後になって得られた実況値との差のことを何と呼ぶか。",
      "back": "予報誤差。予報がどれだけ実際からずれたかを表す量で、系統誤差とランダム誤差に分けて考え、予報の精度を評価する基礎になる。",
      "hint": "用語　予報誤差"
    },
    {
      "front": "予報誤差は、平均して残るものと不規則なものの二種類に分けられるが、それぞれ何と呼ぶか。",
      "back": "平均して残る偏りを系統誤差、平均すると消える不規則な部分をランダム誤差と呼ぶ。両者を分けることで補正の可否を判断できる。",
      "hint": "用語　予報誤差"
    },
    {
      "front": "格子間隔より小さい積雲対流が大規模な場の温度や水蒸気に及ぼす効果を、格子点の状態から近似的に取り込む手法を何と呼ぶか。",
      "back": "積雲対流パラメタリゼーション。個々の積乱雲は直接表現せず、それらが場に及ぼす加熱や水蒸気の効果だけを格子点値に反映させる。",
      "hint": "用語　積雲対流パラメタリゼーション"
    },
    {
      "front": "モデルの格子を十分に細かくすると、積雲対流パラメタリゼーションへの依存はどう変わるか。",
      "back": "依存が小さくなる。格子が細かいほど対流を直接表現できる部分が増えるため。格子の粗いモデルほど、この手法に頼る度合いが大きい。",
      "hint": "用語　積雲対流パラメタリゼーション"
    },
    {
      "front": "観測データとモデルの第一推定値を、それぞれの誤差を考慮して統計的に最適に合成し、格子点上の解析値を作る手続きを何と呼ぶか。",
      "back": "データ同化。数値予報の初期値を作る中心的な過程で、四次元変分法などの手法が使われ、観測とモデルの双方を反映した解析値を作る。",
      "hint": "用語　データ同化"
    },
    {
      "front": "数値予報は、モデルによる予報とデータ同化とを、どのように繰り返しながら運用されているか。",
      "back": "予報と同化を交互に繰り返す循環で運用される。直前の予報を第一推定値とし、新しい観測を取り込んで解析値を更新し続けている。",
      "hint": "用語　データ同化"
    },
    {
      "front": "予報のたびに正負や大きさが不規則に変わり、多数を平均するとほぼゼロに近づく偏りのない誤差を何と呼ぶか。",
      "back": "ランダム誤差。偶然誤差とも呼ばれ、方向が一定しない要因から生じる。系統誤差と違い、決まった補正式で一律に取り除くことは難しい。",
      "hint": "用語　ランダム誤差"
    },
    {
      "front": "ランダム誤差は、あらかじめ決まった補正式によって取り除くことができるのか。○か×か。",
      "back": "×。ランダム誤差は方向が一定しないため、決まった補正式では消せない。平均すると小さくなるが、系統誤差のように一律には補正できない。",
      "hint": "用語　ランダム誤差"
    },
    {
      "front": "プリミティブ方程式を構成する式のうち、風の変化ではなく大気の質量の保存を受け持つのはどの式か。",
      "back": "連続の式である。運動方程式が風の変化を、熱力学の式が温度変化を担うのに対し、連続の式は大気の質量保存を受け持つ式である。",
      "hint": "用語　プリミティブ方程式"
    },
    {
      "front": "予報方程式を用いて現在の状態から将来の状態を求めるとき、どのような計算を繰り返し行うか。",
      "back": "時間積分を繰り返す。現在の状態から時間変化率を求めて少し先の値を出し、それを新たな現在としてまた計算を進める操作を続ける。",
      "hint": "用語　予報方程式"
    },
    {
      "front": "非静力学モデルが静力学モデルと最も異なるのは、鉛直方向の運動や加速度をどのように扱う点か。",
      "back": "鉛直方向の運動方程式をそのまま解く点。静力学平衡を仮定せず鉛直加速度を無視しないため、積乱雲など対流性の激しい現象を表現できる。",
      "hint": "用語　非静力学モデル"
    },
    {
      "front": "週間アンサンブル予報の計算に用いられるのは、全球モデルとメソモデルのどちらのモデルか。",
      "back": "全球モデルである。一週間先までの広域の予測が必要なため、地球全体を長い予報時間まで計算できる全球モデルが基礎に用いられる。",
      "hint": "用語　週間アンサンブル予報"
    },
    {
      "front": "大気がカオス的であることは、大気の運動がでたらめで法則に従わないことを意味するのか。",
      "back": "意味しない。方程式は決定論的で、同じ初期値からは同じ結果になる。問題は初期値をわずかしか正確に知れず、その差が拡大する点にある。",
      "hint": "用語　カオス"
    },
    {
      "front": "鉛直層の数だけを増やせば、水平方向の細かい現象も表現できるようになるのか。○か×か。",
      "back": "×。鉛直と水平の解像度は別物で、水平の格子間隔が粗ければ水平方向の細かい現象は表せない。片方だけ細かくしても全体の精度は上がらない。",
      "hint": "用語　鉛直層"
    },
    {
      "front": "静力学モデルが仮定する静力学平衡が、よい近似としてよく成り立つのはどのような場合か。",
      "back": "格子間隔が大きく、水平規模に比べて鉛直方向の運動が穏やかな場合。広域を長期間予測する全球モデルなどでよく成り立ち、用いられてきた。",
      "hint": "用語　静力学モデル"
    },
    {
      "front": "計算不安定は、対流不安定のような大気そのものが持つ不安定と同じものと考えてよいか。",
      "back": "別物である。計算不安定は方程式を離散化して解く手法に由来する見かけの不安定で、実際の大気の不安定とは無関係に解が破綻する現象である。",
      "hint": "用語　計算不安定"
    },
    {
      "front": "台風アンサンブル予報のメンバーの進路の広がりは、進路予報の何を決める根拠になるか。",
      "back": "予報円の大きさである。メンバーの進路のばらつきが大きいほど不確実性が大きく、予報円を大きく取って幅を持たせた予報にする根拠になる。",
      "hint": "用語　台風アンサンブル予報"
    },
    {
      "front": "予測可能性の限界がどのくらい先までかは、対象とする現象の規模によってどのように異なるか。",
      "back": "大規模でゆっくりした場は比較的先まで、小さく激しい対流は短い時間しか予測できない。現象の規模が小さいほど予測可能性は短くなる傾向がある。",
      "hint": "用語　予測可能性"
    },
    {
      "front": "数値予報の格子値をそのまま使わず統計補正して作るガイダンスは、モデルが持つどのような誤差を取り除くために用いるか。",
      "back": "系統誤差（バイアス）を取り除く。過去の予報と実況の対応から、モデルが一定方向に持つ偏りを統計的に補正して地点ごとの値に翻訳するためである。",
      "hint": "用語　ガイダンス"
    },
    {
      "front": "ガイダンスは数値予報の系統誤差を補正できるが、事例ごとに向きが変わる偶然のばらつき（ランダム誤差）も取り除けるか。○か×か。",
      "back": "×。統計補正で消せるのは一定方向に偏る系統誤差で、事例ごとに符号や大きさが変わるランダム誤差は平均しても打ち消せず残ってしまうためである。",
      "hint": "用語　ガイダンス"
    },
    {
      "front": "数値予報モデルがそもそも表現していない現象について、ガイダンスによる統計補正でその現象を新たに作り出すことはできるか。",
      "back": "できない。ガイダンスはモデル出力の系統誤差を統計補正するだけで、モデルに含まれていない現象を無から生み出すことはできないためである。",
      "hint": "用語　ガイダンス"
    },
    {
      "front": "ガイダンスの作成手法として、気温にはカルマンフィルタ、天気にはニューラルネットワークというように要素ごとに手法が異なるのはなぜか。",
      "back": "要素ごとに入力と出力の関係の性質が違うため。線形の関係には逐次補正のカルマンフィルタ、非線形の関係には中間層を持つニューラルネットワークが適するからである。",
      "hint": "用語　ガイダンス"
    },
    {
      "front": "予報の検証で最も基本的な指標とされる適中率は、分割表の四つのマスのうちどれを分子にとり、何を分母にとって求めるか。",
      "back": "分子は的中と正しい無予報の二マス、分母は四マス全体。全事例のうち現象のあり・なしを正しく予報できた割合を表す指標だからである。",
      "hint": "用語　適中率"
    },
    {
      "front": "降雪のようにめったに起きない現象では、常に「現象なし」と予報し続けるだけで適中率は高く出やすいか、それとも低く出やすいか。",
      "back": "高く出やすい。正しい無予報のマスが四マスの大半を占めるため、実際にはほとんど当てていなくても見かけの適中率が上がってしまうためである。",
      "hint": "用語　適中率"
    },
    {
      "front": "適中率がまれな現象の評価に向かないという弱点を補うために用いられる、正しい無予報のマスを分母から除いた検証指標は何か。",
      "back": "スレットスコア。正しい無予報のマスを分母に含めないため、現象なしの多さに評価が引きずられず、まれな現象でも実力を反映できるからである。",
      "hint": "用語　適中率"
    },
    {
      "front": "傘を持つかの判断に使う降水確率は、対象時間内に対象領域のどこかで何ミリ以上の降水がある確率として定義されているか。",
      "back": "1ミリ以上の降水。対象領域のどこかで対象時間内に1ミリ以上の雨が降る確率を表し、雨の強さや降る範囲の広さは示さないためである。",
      "hint": "用語　降水確率"
    },
    {
      "front": "降水確率が高いほど、雨が強く降る、あるいは雨の降る面積が広いと読み取ってよいか。○か×か。",
      "back": "×。降水確率は1ミリ以上の降水が起こる確率にすぎず、雨の強さや降る範囲の広さとは無関係だから。確率が低くても激しい雨は降りうる。",
      "hint": "用語　降水確率"
    },
    {
      "front": "降水確率は0から100パーセントの間を、何パーセント刻みの値で発表することになっているか。",
      "back": "10パーセント刻み。0から100パーセントまでを10きざみの値で示し、55パーセントのような中間の細かい値は用いないためである。",
      "hint": "用語　降水確率"
    },
    {
      "front": "レーダーなどの実況の補外と数値予報を組み合わせて作る降水短時間予報は、数時間先までの何を面的な分布として予報するものか。",
      "back": "各1時間の降水量。数時間先までの1時間ごとの雨量を細かい格子で示し、直近の大雨警報の判断や河川の対応など防災に使うためである。",
      "hint": "用語　降水短時間予報"
    },
    {
      "front": "ごく短時間先を扱う降水ナウキャストと数時間先を扱う降水短時間予報では、予報時間はどちらが長い時間先まで受け持つか。",
      "back": "降水短時間予報。数時間から先を受け持ち、1時間先までを5分間隔で示す降水ナウキャストよりも長い時間先まで担当するためである。",
      "hint": "用語　降水短時間予報"
    },
    {
      "front": "降水短時間予報が、直近部分に実況補外を、先の時間に数値予報を組み合わせて作られているのはなぜか。",
      "back": "直後は現在の降水域を動かす補外が当たりやすく、先の時間は補外の精度が落ちて数値予報が有利になるため。両者を時間で重みづけして精度を高めるのである。",
      "hint": "用語　降水短時間予報"
    },
    {
      "front": "大雨や降雪などまれな現象の評価に使うスレットスコアは、分割表の四つのマスのうちどれを分母に含めないか。",
      "back": "正しい無予報（予報なし・実況なし）のマス。的中・空振り・見逃しの三マスだけを分母にとり、現象なしの多さで評価が甘くならないようにするためである。",
      "hint": "用語　スレットスコア"
    },
    {
      "front": "的中したマスを三つのマスの合計で割って求めるスレットスコアは、0と1のどちらに近いほどよい予報といえるか。",
      "back": "1に近いほどよい。空振りや見逃しが少ないほど的中の割合が大きくなって値が1に近づき、まったく外れのない完全な予報では1になるためである。",
      "hint": "用語　スレットスコア"
    },
    {
      "front": "スレットスコアの値は、対象とする現象の出現頻度が異なると変わってしまうため、頻度の違う現象どうしで単純に比較してよいか。○か×か。",
      "back": "×。スレットスコアの値は現象の出現頻度に依存して変わるため、出現頻度の異なる現象どうしのスコアを同じ物差しで単純に比べることはできないためである。",
      "hint": "用語　スレットスコア"
    },
    {
      "front": "予報の検証における空振りとは、予報と実況がそれぞれどうであった事例を指し、分割表のどのマスに対応するか。",
      "back": "現象ありと予報したのに実況では現象がなかった事例。分割表の予報あり・実況なしのマスに対応し、過剰な警戒につながる外れ方である。",
      "hint": "用語　空振り"
    },
    {
      "front": "現象ありと予報した事例のうち実際には起きなかった割合を示す空振り率は、空振りの数を分割表のどのマスの合計で割って求めるか。",
      "back": "的中数と空振り数の合計。現象ありと予報した全事例を分母にとり、そのうち実際には現象が起きなかった割合として空振り率を表すためである。",
      "hint": "用語　空振り"
    },
    {
      "front": "頻度バイアスが1より大きく、現象ありと予報する回数が実況より多いとき、空振りは多い傾向を示すか少ない傾向を示すか。",
      "back": "多い傾向を示す。現象ありと予報する回数が実際の発生回数より多いことを意味するため、外れて空振りになる事例が増えやすいからである。",
      "hint": "用語　空振り"
    },
    {
      "front": "予報値から実況値を引いた差を多数の事例で平均した平均誤差が正の値をとるとき、予報は実況に対して高めと低めのどちらに偏っているか。",
      "back": "高めに偏っている。平均誤差は予報値から実況値を引いた差の平均であり、正の値は予報が実況を上回る側にかたよっていることを示すためである。",
      "hint": "用語　平均誤差"
    },
    {
      "front": "平均誤差がゼロに近ければ、その予報は誤差が小さく正確だと判断してよいか。○か×か。",
      "back": "×。正の誤差と負の誤差が打ち消し合ってもゼロに近づくため、誤差の大きさは平均誤差では測れず、二乗平均平方根誤差を併用する必要があるためである。",
      "hint": "用語　平均誤差"
    },
    {
      "front": "数値予報の系統誤差を補正するガイダンスの作成に使われるカルマンフィルタは、新しい観測が得られるたびに何を逐次更新していく手法か。",
      "back": "補正の係数。予報と実況のずれをもとに係数を少しずつ更新していき、季節変化やモデルの改良にも自動的に追随できるようにする統計手法である。",
      "hint": "用語　カルマンフィルタ"
    },
    {
      "front": "ガイダンスの作成手法のうち、線形の関係を逐次補正するのに向くのはカルマンフィルタとニューラルネットワークのどちらか。",
      "back": "カルマンフィルタ。線形の関係を扱うのが基本で、天気や降水の有無のような非線形性の強い要素にはニューラルネットワークが使われるためである。",
      "hint": "用語　カルマンフィルタ"
    },
    {
      "front": "気象庁の予報用語で「一時」は、現象がどのように現れ、その合計が予報期間のおよそどれくらいのときに使う言葉か。",
      "back": "現象が連続して起こり、その合計が予報期間のおよそ4分の1未満のとき。連続して短時間だけ現れる場合に「一時」を用いる決まりだからである。",
      "hint": "用語　予報用語"
    },
    {
      "front": "昼過ぎ、一時、所によりといった予報用語の意味を、気象庁が定義であいまいさなく定めているのはなぜか。",
      "back": "誰が読んでも同じ意味に受け取れるようにするため。言葉のあいまいさをなくし、時間帯や継続の仕方、地域の広がりを統一した基準で正確に伝えるためである。",
      "hint": "用語　予報用語"
    },
    {
      "front": "予報の検証における見逃しとは、予報と実況がそれぞれどうであった事例を指し、防災上どのように位置づけられる外れ方か。",
      "back": "現象なしと予報したのに実況では現象が起きた事例。分割表の予報なし・実況ありのマスに対応し、備えが間に合わず被害に直結しうる最も避けたい外れ方である。",
      "hint": "用語　見逃し"
    },
    {
      "front": "実際に現象が起きた事例のうち予報で捉えられなかった割合を示す見逃し率は、見逃しの数を分割表のどのマスの合計で割って求めるか。",
      "back": "的中数と見逃し数の合計。実際に現象が起きた全事例を分母にとり、そのうち予報で捉えられなかった割合として見逃し率を表すためである。",
      "hint": "用語　見逃し"
    },
    {
      "front": "予報確率と、現象ありを1・なしを0とする実況との差を二乗して平均するブライアスコアは、どのような種類の予報の検証に用いるか。",
      "back": "確率予報。降水確率のように起こりやすさを確率で表す予報の当たり具合を、一つの数値にまとめて評価するために用いる指標だからである。",
      "hint": "用語　ブライアスコア"
    },
    {
      "front": "確率予報が完全に的中したとき、二乗誤差の平均であるブライアスコアはいくつの値をとるか。",
      "back": "0。予報した確率と実況の0か1が完全に一致して差が消えるため、差の二乗の平均であるブライアスコアは最小の0になるためである。",
      "hint": "用語　ブライアスコア"
    },
    {
      "front": "気温など連続量の予報精度を評価する二乗平均平方根誤差は、予報値と実況値の差をどのように処理して求める量か。",
      "back": "差を二乗して平均し、その平方根をとった量である。誤差のばらつきの大きさを表し、大きな誤差ほど強く反映される連続量の検証指標だからである。",
      "hint": "用語　二乗平均平方根誤差"
    },
    {
      "front": "二乗平均平方根誤差は、差を二乗してから平均するため、まれに出る大きな誤差（外れ値）の影響を受けやすいといえるか。○か×か。",
      "back": "○。差を二乗してから平均するので、大きく外れた誤差ほど強く効いて値を押し上げるため、外れ値に敏感な指標になっているのである。",
      "hint": "用語　二乗平均平方根誤差"
    },
    {
      "front": "実況の補外を主体に作られる降水ナウキャストは、何時間先までの降水の強さの分布を、何分間隔で発表するものか。",
      "back": "1時間先までを5分間隔。ごく短時間先の降水の強さの分布を細かい時間間隔で示し、急な強い雨や雷から身を守る直前の判断に使うためである。",
      "hint": "用語　ナウキャスト"
    },
    {
      "front": "降水ナウキャストのほかに気象庁が発表しているナウキャストには、どのような激しい現象を対象としたものがあるか。",
      "back": "雷ナウキャストと竜巻発生確度ナウキャスト。いずれもごく短時間先の激しい現象を細かい間隔で示し、直前の防災判断に役立てるためである。",
      "hint": "用語　ナウキャスト"
    },
    {
      "front": "一つの予報値を断言できない不確実さを正直に伝えるための確率予報は、現象の何を数値で表す予報か。",
      "back": "現象の起こりやすさ。あり・なしを断定せず、起こる見込みをパーセントなどの確率で示す予報であり、降水確率や階級確率がこれにあたるためである。",
      "hint": "用語　確率予報"
    },
    {
      "front": "確率予報の良し悪しを、たった一回の予報の当たり外れでは判定できないとされるのはなぜか。",
      "back": "多数の事例をまとめて評価するものだから。確率の値と実際の出現頻度が合っているかで良し悪しを見るため、一事例では的中も外れも決められないためである。",
      "hint": "用語　確率予報"
    },
    {
      "front": "二値の予報の検証に使う分割表は、予報と実況をそれぞれどう分け、いくつのマスに整理した表か。",
      "back": "それぞれ現象のあり・なしの二つに分け、的中・空振り・見逃し・正しい無予報の四つのマスに整理する。各種の検証指標を計算する土台になる表である。",
      "hint": "用語　分割表"
    },
    {
      "front": "分割表で、現象ありと予報したのに実況では現象がなかった、予報あり・実況なしのマスは何と呼ばれるか。",
      "back": "空振り。過剰な警戒につながる外れ方で、予報なし・実況ありで備えが間に合わない見逃しとは正反対の位置づけになるマスである。",
      "hint": "用語　分割表"
    },
    {
      "front": "入力と出力の間に中間層を置くニューラルネットワークがガイダンスで学習できるのは、入力と出力のどのような関係か。",
      "back": "非線形な関係。中間層を通して複雑な関係を学習できるため、天気や降水の有無のように入力と出力が非線形で結びつく要素のガイダンスに使われるのである。",
      "hint": "用語　ニューラルネットワーク"
    },
    {
      "front": "ニューラルネットワークは、学習に使った過去のデータの範囲を大きく超える極端な事例でも、高い精度を保てるか。○か×か。",
      "back": "×。学習データの傾向に依存するため、経験のない極端な状況では精度が落ちる。過去に例のない事例には弱いという性質があるためである。",
      "hint": "用語　ニューラルネットワーク"
    },
    {
      "front": "今日または明日から始まる週間天気予報は、何日先までの日ごとの天気や気温、降水確率を示す予報か。",
      "back": "7日先まで。先の日ほど不確実性が増すため、予報の当たりやすさをAからCの三段階の信頼度で添えて示す点にも特徴がある予報である。",
      "hint": "用語　週間天気予報"
    },
    {
      "front": "週間天気予報で信頼度がAと高くても、その日は雨が降らないと断定してよいか。○か×か。",
      "back": "×。信頼度は予報の当たりやすさの目安であって降水確率とは別物であり、信頼度Aでも雨が降らないと言い切ることはできないためである。",
      "hint": "用語　週間天気予報"
    },
    {
      "front": "個々の日の天気は示さない一か月予報は、向こう1か月の気温や降水量を平年と比べてどのように表現するか。",
      "back": "高い・並・低いの三階級の確率で表現する。日々の天気ではなく、1か月平均が平年比でどうなるかの起こりやすさをパーセントで示すためである。",
      "hint": "用語　一か月予報"
    },
    {
      "front": "一か月予報で示す、高い・並・低いの三階級の確率をすべて合計するといくつになるか。",
      "back": "100パーセント。気温や降水量は必ず三階級のいずれかに入るため、三つの確率を足し合わせると全体で100パーセントになるためである。",
      "hint": "用語　一か月予報"
    },
    {
      "front": "ナウキャストや降水短時間予報の直近部分に使う実況補外は、現在観測された気象分布がどうなると仮定して先を推定する方法か。",
      "back": "現在の分布がそのままの形と動きで移動すると仮定する。レーダーで捉えた降水域の動きを外挿して、数十分から1時間程度先の降水を予測するためである。",
      "hint": "用語　実況補外"
    },
    {
      "front": "現在の状態が続くと仮定する実況補外による予測の精度は、予報時間が先になるほど高まるか、それとも落ちるか。",
      "back": "落ちる。発生や発達・衰弱を織り込めないため時間が経つほど当たりにくくなり、先の時間ほど数値予報の比重を増していく必要があるためである。",
      "hint": "用語　実況補外"
    },
    {
      "front": "長い期間の気温や降水量の傾向を確率で表す季節予報には、一か月予報のほかにどのような予報が含まれるか。",
      "back": "三か月予報、暖候期予報や寒候期予報など。いずれも期間平均が平年と比べどうなるかを三階級の確率で示す予報の総称が季節予報だからである。",
      "hint": "用語　季節予報"
    },
    {
      "front": "農業や電力需要などの長期計画に使う季節予報が示すのは、個々の日の天気か、それとも期間全体の平均的な傾向か。",
      "back": "期間全体の平均的な傾向。日々の天気は対象にせず、期間平均が平年より高いか低いかを三階級の確率で示すだけの予報だからである。",
      "hint": "用語　季節予報"
    },
    {
      "front": "向こう3か月の気温や降水量を平年比の確率で表す三か月予報は、3か月全体の傾向のほかに何の傾向をあわせて示すか。",
      "back": "各月の傾向。向こう3か月をまとめた傾向と月ごとの傾向をあわせて、高い・並・低いの三階級の起こりやすさを確率で示す予報だからである。",
      "hint": "用語　三か月予報"
    },
    {
      "front": "対象とする期間の長さが異なる三か月予報と一か月予報を比べると、予報の不確実性は三か月予報のほうが大きいか小さいか。",
      "back": "大きい。予報期間が長いほど先の状態は決めにくくなるため、より長い3か月を対象とする三か月予報のほうが不確実性は大きくなるためである。",
      "hint": "用語　三か月予報"
    },
    {
      "front": "もっとも身近な天気予報である府県天気予報は、府県予報区を細分した区域ごとに、いつまでの天気や気温を示すものか。",
      "back": "今日・明日・明後日まで。細分した区域ごとに時間帯を分けて天気の移り変わりを示し、降水確率や最高・最低気温を添えて発表するためである。",
      "hint": "用語　府県天気予報"
    },
    {
      "front": "府県天気予報とあわせて発表される、気圧配置や前線の動きなど状況を文章でまとめた部分を何というか。",
      "back": "天気概況。なぜその天気になるのかを言葉でまとめて予報に添え、数値の予報だけではわかりにくい背景を利用者に伝える役割を持つためである。",
      "hint": "用語　府県天気予報"
    },
    {
      "front": "都市部の局地的な強い雨を捉えることを狙う高解像度降水ナウキャストは、近い時間をおよそ何メートル格子で表現するか。",
      "back": "250メートル格子。通常の降水ナウキャストの1キロメートル格子よりも細かい格子で近い時間を表現し、局地的な強雨を捉えることを狙うためである。",
      "hint": "用語　高解像度降水ナウキャスト"
    },
    {
      "front": "バイアススコアともよばれる頻度バイアスは、現象ありと予報した回数を、何で割って求める値か。",
      "back": "実際に現象が起きた回数。予報と実況の頻度の比で、1なら釣り合い、1より大きければ出しすぎ、1より小さければ出さなすぎを示すためである。",
      "hint": "用語　頻度バイアス"
    },
    {
      "front": "今日・明日・明後日ごろまでを対象とする短期予報は、先の期間を扱う週間天気予報と比べて、対象期間と内容の詳しさはどうか。",
      "back": "期間は短く内容は詳しい。時間帯ごとの天気や降水確率、気温を細かく示せる点で、より先を大まかに扱う週間天気予報と役割を分けるためである。",
      "hint": "用語　短期予報"
    },
    {
      "front": "府県天気予報の内容を時間の流れに沿って細かく表現した時系列予報は、天気や気温の移り変わりを何ごとの時間刻みで並べて示すか。",
      "back": "3時間ごとなど一定の時間刻み。府県天気予報の内容を時間軸に沿って細分し、いつ天気が崩れるかなど経過を追いやすくした表現だからである。",
      "hint": "用語　時系列予報"
    },
    {
      "front": "予報した確率を横軸、実際に現象が起きた割合を縦軸にとる信頼度曲線で、確率予報が正確なとき点はどのような線に乗るか。",
      "back": "対角線。横軸の予報確率と縦軸の実際の出現割合が一致すると点が対角線上に並ぶため、対角線に乗るほど確率が正確だと判断できるからである。",
      "hint": "用語　信頼度曲線"
    },
    {
      "front": "地点ごとの値ではなく面的な広がりとして天気を示す分布予報は、天気や気温、降水量をどのような形で表現する予報か。",
      "back": "地域を細かく分けた分布の形。天気分布予報や気温分布予報などがあり、府県天気予報を空間的に細かくして色分けなどで示す表現だからである。",
      "hint": "用語　分布予報"
    },
    {
      "front": "天気予報に添えて発表される天気概況は、予報のどこに置かれ、利用者に何を伝えるための部分か。",
      "back": "府県天気予報などの先頭に置かれ、気圧配置や前線の動きなど天気が変わる理由を文章で伝える部分。数値だけではわかりにくい背景を説明するためである。",
      "hint": "用語　天気概況"
    },
    {
      "front": "気象庁が発表する気象警報や注意報は、原則としてどの地理的単位ごとに区切って発表されるか。",
      "back": "市町村を単位とする。住民が自らの居住地の危険を判断しやすいよう、警報や注意報は市町村ごと（複数をまとめた区域を含む）に発表される。",
      "hint": "用語　気象警報"
    },
    {
      "front": "大雨警報（浸水害）や洪水警報は、警戒レベル相当情報では原則としてレベルいくつに位置づけられるか。",
      "back": "警戒レベル3相当で、高齢者等避難の目安となる段階に当たる。ただし高潮警報だけは例外的に警戒レベル4相当に位置づけられる点に注意する。",
      "hint": "用語　気象警報"
    },
    {
      "front": "気象警報は、どのような災害のおそれがあるときに発表されるか。注意報との違いを含めて答えよ。",
      "back": "重大な災害のおそれがあるときに発表する。災害のおそれがある段階の注意報より切迫度が高く、より強い警戒を呼びかける上位の段階に当たる。",
      "hint": "用語　気象警報"
    },
    {
      "front": "気象庁の気象警報には、大雨・洪水・暴風・暴風雪・大雪のほかに、海の現象に関する二つがある。それは何か。",
      "back": "波浪警報と高潮警報。前者は高波、後者は台風や低気圧による海面上昇を対象とする。警報は大雨・洪水・暴風・暴風雪・大雪・波浪・高潮の七種類である。",
      "hint": "用語　気象警報"
    },
    {
      "front": "「気象警報が発表されていなければ、危険度分布が危険な状況を示すことはない」。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。警報の発表状況と危険度分布は必ずしも一致せず、警報が出ていなくても危険度分布が高い危険度を示すことがある。両方を併せて確認する必要がある。",
      "hint": "用語　気象警報"
    },
    {
      "front": "大雨警報には、対象とする災害を区別するため、名称にどのような表記が添えられるか。",
      "back": "括弧書きで（土砂災害）または（浸水害）と対象を明示する。大雨警報はこの二つの災害を受け持つため、どちらを警戒すべきかが名称から分かるようになっている。",
      "hint": "用語　気象警報"
    },
    {
      "front": "気象注意報は、警戒レベル相当情報では原則として、五段階のうちレベルいくつに位置づけられるか。",
      "back": "警戒レベル2相当に当たる。ハザードマップで自宅周辺の危険や避難先、避難経路を確認するなど、みずからの避難行動を確認する段階とされる。",
      "hint": "用語　気象注意報"
    },
    {
      "front": "「気象注意報の種類の数は、気象警報の種類の数よりも少ない」。この記述は正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。注意報には雷・濃霧・乾燥・低温など警報のない現象も含まれ、種類は警報より多い。警報は重大な災害のおそれがある現象に限られる。",
      "hint": "用語　気象注意報"
    },
    {
      "front": "現象の強まりが予想され、注意報の段階では対応しきれなくなったとき、気象庁はどのような発表を行うか。",
      "back": "注意報を警報に切り替える。災害のおそれの段階から重大な災害のおそれの段階へ引き上げ、より強い警戒を呼びかける。危険が去れば解除される。",
      "hint": "用語　気象注意報"
    },
    {
      "front": "大雨や大雪など警報と注意報の両方が用意された現象では、通常どちらが先に発表されることが多いか。",
      "back": "注意報。多くの場合、現象の強まりに先立って注意報が発表され、さらに危険が高まると警報へ切り替えられる。段階的に警戒度が引き上げられる。",
      "hint": "用語　気象注意報"
    },
    {
      "front": "河川の増水や氾濫による洪水害について、洪水警報や洪水注意報の発表判断に主に用いられる指数は何か。",
      "back": "流域雨量指数。上流域を含む流域全体に降った雨が河道に集まって流れ下る量を計算し、河川の増水や氾濫の危険度を数値で表したものである。",
      "hint": "用語　洪水"
    },
    {
      "front": "上流で大雨が降った場合、下流の河川水位のピークは、降雨のピークに対してどのように現れるか。",
      "back": "降雨のピークより遅れて現れる。上流に降った雨が河道に集まって流れ下るのに時間を要するため、下流の増水は雨がやんだ後に現れることもある。",
      "hint": "用語　洪水"
    },
    {
      "front": "河川の水があふれて堤防の内側の土地が浸水する現象を、内水はんらんと区別して何と呼ぶか。",
      "back": "外水はんらん。河川の水位が上がって堤防を越える、または決壊してあふれる洪水を指す。排水しきれない雨水がたまる内水はんらんとは区別される。",
      "hint": "用語　洪水"
    },
    {
      "front": "国や都道府県が管理する主要な河川で、気象庁と河川管理者が共同で水位の見通しを発表する予報を何というか。",
      "back": "指定河川洪水予報。氾濫注意水位や氾濫危険水位などの基準にもとづき、対象河川ごとに水位や氾濫の見通しを知らせる。河川管理者と気象庁が共同で行う。",
      "hint": "用語　洪水"
    },
    {
      "front": "高潮警報は、警戒レベル相当情報では原則として、五段階のうちレベルいくつに位置づけられるか。",
      "back": "警戒レベル4相当。大雨警報や洪水警報が3相当であるのに対し、高潮警報は例外的にレベル4相当とされ、危険な場所からの全員避難の目安になる。",
      "hint": "用語　高潮"
    },
    {
      "front": "強風による吹き寄せ効果によって高潮が最も高まりやすいのは、地形の点でどのような向きの湾か。",
      "back": "風が吹き込む向きに開き、奥がすぼまった湾。吹き寄せられた海水が逃げ場を失ってたまり、湾の奥ほど水位が高くなりやすく、浸水の危険も大きくなる。",
      "hint": "用語　高潮"
    },
    {
      "front": "高潮による浸水の危険が最も大きくなるのは、高潮の発生が一日の潮位のどの時間帯と重なるときか。",
      "back": "満潮の時間帯と重なるとき。高潮による水位上昇に、もともと高い満潮の潮位が加わると、実際の海面が最も高くなり浸水の危険が最大になる。",
      "hint": "用語　高潮"
    },
    {
      "front": "土壌雨量指数は、土壌中にたまった水分の量を、どのような計算手法によって推定して求めるか。",
      "back": "タンクモデル。土層を段階的なタンクに見立て、降雨の流入と流出・浸透を計算して土中の水分量を推定する。これをもとに土砂災害の危険度を表す。",
      "hint": "用語　土壌雨量指数"
    },
    {
      "front": "雨がいったん弱まったあと、土壌雨量指数はどのように推移し、土砂災害の危険はどうなるか。",
      "back": "指数はすぐには下がらず、危険はしばらく残る。土中の水はゆっくり抜けるため、雨のピークを過ぎても指数は高いままで、土砂災害の危険が続く。",
      "hint": "用語　土壌雨量指数"
    },
    {
      "front": "土壌雨量指数が、直前の雨だけでなく降り始めからの雨の履歴を反映して計算されるのはなぜか。",
      "back": "土中の水分は過去に降った雨の蓄積で決まるため。直前の雨だけでなく、それまでに土層へ入って残っている水を含めて評価しないと、危険を正しく表せない。",
      "hint": "用語　土壌雨量指数"
    },
    {
      "front": "台風や大雨に関する気象情報は、警報・注意報に対してどのような時間関係で発表されることが多いか。",
      "back": "警報・注意報に先立って、数日前などの早い段階から発表されることが多い。現象の見通しを早めに伝えて備えを促し、その後の警報等を補完する。",
      "hint": "用語　気象情報"
    },
    {
      "front": "気象情報は発表する範囲の広さに応じて、いくつかの段階に分かれている。その区分の例を挙げよ。",
      "back": "全般気象情報・地方気象情報・府県気象情報など。対象とする地域の広さに応じて発表主体と範囲が分かれ、広域から地域へと段階的に情報が示される。",
      "hint": "用語　気象情報"
    },
    {
      "front": "「気象情報は、警報や注意報と同じく定められた発表基準の数値を超えたときにのみ発表される」。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。気象情報は現象の見通しや経過を解説的に伝える情報で、警報・注意報のような一定の発表基準による区分を主とはしない。早期の注意喚起にも用いられる。",
      "hint": "用語　気象情報"
    },
    {
      "front": "流域雨量指数を計算するとき、対象とする地点の雨だけでなく、何を含めて評価するか。",
      "back": "上流域に降った雨を含めて評価する。流域全体に降った雨が河道に集まって流れ下る量を計算するため、その地点より上流の降水が指数に効いてくる。",
      "hint": "用語　流域雨量指数"
    },
    {
      "front": "流域雨量指数やキキクルの洪水の危険度分布が、主な対象とするのはどのような河川か。",
      "back": "指定河川洪水予報の対象になっていない中小河川。大河川は指定河川洪水予報が受け持つため、流域雨量指数は数多くの中小河川の危険度把握に用いられる。",
      "hint": "用語　流域雨量指数"
    },
    {
      "front": "同じ量の雨が降っても、流域雨量指数の高まり方が河川によって大きく異なるのはなぜか。",
      "back": "河川ごとに流域の広さや地形、河道の形が異なるため。集まる雨の量や流れ下る速さが河川ごとに違い、増水のタイミングや程度が変わってくる。",
      "hint": "用語　流域雨量指数"
    },
    {
      "front": "「洪水特別警報は、大雨特別警報などと並ぶ特別警報の一種として発表される」。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。特別警報は大雨・暴風・暴風雪・大雪・波浪・高潮の六種類で、洪水特別警報は存在しない。重大な洪水災害の危険は大雨特別警報などで表される。",
      "hint": "用語　特別警報"
    },
    {
      "front": "特別警報が発表された時点での状況として、避難の観点から特に注意すべきことは何か。",
      "back": "既に重大な災害が発生しているおそれがあること。発表を待って避難を始めるのでは遅く、警報や危険度分布の段階で避難を終えておく必要がある。",
      "hint": "用語　特別警報"
    },
    {
      "front": "土砂災害警戒情報は、警戒レベル相当情報では五段階のうちレベルいくつに位置づけられるか。",
      "back": "警戒レベル4相当。危険な場所からの全員避難の目安となり、市町村長の避難指示の判断や住民の自主避難の参考として用いられる。",
      "hint": "用語　土砂災害警戒情報"
    },
    {
      "front": "土砂災害警戒情報が対象とする災害は何で、河川の洪水や浸水害はそれぞれどの情報が受け持つか。",
      "back": "対象は土砂災害（がけ崩れや土石流など）。洪水は洪水警報や指定河川洪水予報、浸水害は大雨警報（浸水害）が受け持ち、それぞれ別に発表される。",
      "hint": "用語　土砂災害警戒情報"
    },
    {
      "front": "雨水が排水しきれず市街地の低い場所にたまってあふれる浸水害は、別名で何と呼ばれるか。",
      "back": "内水はんらん。下水道や排水路の処理能力を超えた雨水が地表にあふれる現象で、河川があふれる外水はんらん（洪水）とは区別される。",
      "hint": "用語　浸水害"
    },
    {
      "front": "浸水害が、短時間の強い雨が降ったとき、とくに都市部で発生しやすくなるのはなぜか。",
      "back": "地面がアスファルトなどで覆われ雨水が浸透せず、排水路の処理能力も超えやすいため。低地や地下空間に水が集まり、短時間で浸水が進む。",
      "hint": "用語　浸水害"
    },
    {
      "front": "うねりは、その場で吹く風によって立つ風浪と比べて、波形や周期にどのような特徴があるか。",
      "back": "波長・周期が長く、波形がなめらかで規則的。風がおさまった後も残り、風浪より減衰しにくい。波源から離れるほど周期が長くなる傾向がある。",
      "hint": "用語　うねり"
    },
    {
      "front": "遠くの台風から伝わってくるうねりのうち、海岸に最初に到達しやすいのはどのような波か。",
      "back": "周期の長い波。うねりは周期が長いものほど速く進むため、波源から離れた海岸には長周期のうねりが先に到達し、台風接近前から高波の前触れとなる。",
      "hint": "用語　うねり"
    },
    {
      "front": "沿岸に押し寄せる高波による災害に対して、気象庁が警戒を呼びかける警報・注意報の名称は何か。",
      "back": "波浪警報・波浪注意報。沿岸の海上を対象に、高波のおそれがあるときに発表される。陸上の風を対象とする暴風警報などとは対象が異なる。",
      "hint": "用語　高波"
    },
    {
      "front": "「高波と津波は、いずれも強風によって生じる点で共通する海の現象である」。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。高波は風による風浪とうねりが原因の気象現象だが、津波は地震などが原因で、成り立ちが根本的に異なる。両者は別の現象として扱われる。",
      "hint": "用語　高波"
    },
    {
      "front": "記録的短時間大雨情報は、どのような警報が発表されている状況のもとで出されることが多いか。",
      "back": "大雨警報が既に発表されている状況で出されることが多い。その地域で猛烈な短時間の大雨を観測・解析したときに発表し、危険が差し迫っていることを知らせる。",
      "hint": "用語　記録的短時間大雨情報"
    },
    {
      "front": "記録的短時間大雨情報は、予想にもとづく警報とは異なり、何にもとづいて発表されるか。",
      "back": "実際の観測または解析にもとづいて発表される。猛烈な短時間の大雨を実際にとらえたときに出す情報であり、予想して発表する警報とは性格が異なる。",
      "hint": "用語　記録的短時間大雨情報"
    },
    {
      "front": "表面雨量指数の計算では、同じ雨量でも指数の上がりやすさが場所で異なる。何を考慮しているためか。",
      "back": "地面の被覆や地形（都市化の程度など）を考慮しているため。アスファルトが多く水がしみ込みにくい場所ほど地表に雨水がたまりやすく、指数が上がりやすい。",
      "hint": "用語　表面雨量指数"
    },
    {
      "front": "表面雨量指数が、短時間の強い雨に対して見せる時間変化には、どのような特徴があるか。",
      "back": "急上昇する。地表にたまる雨水を表すため、短時間強雨が降るとすぐに値が高まる。土壌雨量指数のように長く高く残るというより、強雨に鋭く反応する。",
      "hint": "用語　表面雨量指数"
    },
    {
      "front": "その海域で吹いていた風が弱まったあと、風浪はしだいにどのような波へ姿を変えていくか。",
      "back": "うねりに変わる。風の供給がなくなると、風浪はしだいに波形がなめらかで周期の長いうねりとなり、風浪の海域から離れた場所へ伝わっていく。",
      "hint": "用語　風浪"
    },
    {
      "front": "その場の風が生み出す風浪の波形は、遠方から伝わるうねりと比べてどのような形をしているか。",
      "back": "とがっていて不規則。強い風に直接立てられるため波形が乱れる。なめらかで規則的なうねりとは対照的で、両者を合わせた波が高波として観測される。",
      "hint": "用語　風浪"
    },
    {
      "front": "キキクルには土砂・浸水・洪水の三種類がある。それぞれの危険度分布のもとになる指数は何か。",
      "back": "土砂キキクルは土壌雨量指数、浸水キキクルは表面雨量指数、洪水キキクルは流域雨量指数。三つの指数が、それぞれ土砂災害・浸水害・洪水の危険度に対応する。",
      "hint": "用語　キキクル"
    },
    {
      "front": "キキクルの危険度分布で、最も危険度が高いことを示す色は、警戒レベル相当でいくつに対応するか。",
      "back": "警戒レベル5相当（災害切迫）。色分けは危険度が高い順に段階づけられ、最も危険な色は既に災害が発生してもおかしくない切迫した状況を表す。",
      "hint": "用語　キキクル"
    },
    {
      "front": "竜巻発生確度ナウキャストは、竜巻などの突風の発生しやすさをどのような形で提供するか。",
      "back": "地図上に面的に、かつ数十分先までの時間変化として発生確度を示す。実況と短時間先の予測を色分けで表し、突風が起こりやすい領域を把握できるようにする。",
      "hint": "用語　竜巻発生確度ナウキャスト"
    },
    {
      "front": "「竜巻発生確度ナウキャストは、竜巻が発生する地点と時刻を確定的に予測する情報である」。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。ナウキャストは発生の確度（起こりやすさ）を面的に示すもので、個々の竜巻の発生地点や時刻を確定的に予測はできない。竜巻は局地的で予測が難しい。",
      "hint": "用語　竜巻発生確度ナウキャスト"
    },
    {
      "front": "積もった雪の融雪を促し、河川の増水や地盤の緩みにつながる気象の条件を二つ挙げよ。",
      "back": "気温の上昇と降雨（暖かい雨）。春先の昇温や雨が積雪に加わると融雪が進み、融雪水が河川に流れ込んで増水や地盤の緩みをもたらす。",
      "hint": "用語　融雪"
    },
    {
      "front": "融雪期には、その時の降水量から予想される以上の河川の増水が起こりうる。それはなぜか。",
      "back": "融雪水が降水に上乗せされるため。降った雨だけでなく解けた雪の水も河道に加わるので、雨量から見積もった以上に流量が増え、洪水の危険が高まる。",
      "hint": "用語　融雪"
    },
    {
      "front": "新たに積もった雪の層が、その下の層の上を滑り落ちる表層なだれは、どのような時期に起こりやすいか。",
      "back": "気温の低い厳冬期で、降雪が続いて新雪が積み重なるとき。古い積雪面の上に新雪がのって不安定になり滑りやすくなる。融雪期の全層なだれとは条件が異なる。",
      "hint": "用語　なだれ"
    },
    {
      "front": "表層なだれと全層なだれは、積雪のどの部分が滑り落ちるかという点でどのように異なるか。",
      "back": "表層なだれは積雪内部の層の境目が滑り、全層なだれは積雪全体が地面の上を滑る。表層は新雪、全層は融雪期の積雪全体という発生条件の違いに対応する。",
      "hint": "用語　なだれ"
    },
    {
      "front": "電線や樹木、構造物に雪が付着する着雪は、その重みによってどのような被害をもたらすか。",
      "back": "電線の断線や電柱の倒壊、倒木など。付着した雪の重みが構造物に負荷をかけ、風が加わるとさらに被害が拡大する。停電の原因にもなる。",
      "hint": "用語　着雪"
    },
    {
      "front": "「気温が低く乾いたさらさらの雪ほど、電線などへの着雪が発達しやすい」。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。着雪は0度前後の湿った雪で発達しやすく、乾いた低温の雪では付着しにくい。水分を含む雪ほど物体にくっつきやすいためである。",
      "hint": "用語　着雪"
    },
    {
      "front": "着氷は、雲や霧の中に含まれるどのような状態の水滴が、物体に触れることで生じるか。",
      "back": "過冷却の水滴（0度以下でも凍らずにいる水滴）。これが物体に触れた瞬間に凍りつき、氷の層となって付着する。航空機や船体、構造物に障害をもたらす。",
      "hint": "用語　着氷"
    },
    {
      "front": "船に氷が付着する船体着氷が発達しやすいのは、どのような気象・海象の条件のときか。",
      "back": "低温で強風が吹き、海面のしぶきが多く発生するとき。冷えた海水のしぶきや過冷却水滴が船体で凍りつき、氷の重みで船が不安定になる危険がある。",
      "hint": "用語　着氷"
    },
    {
      "front": "竜巻注意情報が発生に警戒を呼びかける対象は、竜巻だけに限られるか。それとも他の現象も含むか。",
      "back": "竜巻だけでなく、ダウンバーストやガストフロントなどの激しい突風も含む。積乱雲に伴う突風全般に対して身の安全の確保を呼びかける情報である。",
      "hint": "用語　竜巻注意情報"
    },
    {
      "front": "竜巻注意情報は、どのような予測情報において発生確度が高まった領域に対して発表されるか。",
      "back": "竜巻発生確度ナウキャスト。確度が高まった領域に対して発表され、危険が続けば繰り返し出される。両者は連動して突風への警戒を呼びかける。",
      "hint": "用語　竜巻注意情報"
    },
    {
      "front": "大雨特別警報は、おおよそどの程度まれな頻度の大雨が予想されるときに発表される警報か。",
      "back": "数十年に一度しかないような大雨。重大な災害の危険が著しく大きい場合に発表され、通常の大雨警報の基準をはるかに超える現象を対象とする。",
      "hint": "用語　大雨特別警報"
    },
    {
      "front": "大雨特別警報の発表を、そこから避難を始める合図とすることが適切でないのはなぜか。",
      "back": "発表時には既に重大な災害が発生しているおそれがあるため。避難はそれ以前の警報や危険度分布の段階で終えておく必要があり、特別警報を待つのでは遅い。",
      "hint": "用語　大雨特別警報"
    },
    {
      "front": "土砂災害は現象の起こり方によって大きく三つに分けられる。土石流のほかの二つの類型は何か。",
      "back": "がけ崩れと地すべり。土石流が水と土砂の一体となった流れであるのに対し、がけ崩れは斜面の急な崩落、地すべりは斜面がゆっくり滑る現象で、動き方が異なる。",
      "hint": "用語　土石流"
    },
    {
      "front": "警戒レベル5（緊急安全確保）は、避難行動の観点から見て、どのような状況を表す段階か。",
      "back": "既に災害が発生、または切迫し、安全な避難が難しくなった段階。命を守る最善の行動をとる段階で、避難はレベル4までに終えておくことが前提とされる。",
      "hint": "用語　警戒レベル"
    },
    {
      "front": "「観測される個々の波の高さが、有義波高を上回ることは決してない」。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。有義波高は高いほうから3分の1の波を平均した代表値であり、実際にはこれより高い波も出現しうる。最大波は有義波高を上回る。",
      "hint": "用語　有義波高"
    },
    {
      "front": "暴風雪警報と大雪警報とでは、それぞれ主に対象とする災害要因の点でどのように異なるか。",
      "back": "暴風雪警報は雪を伴う強い風と地吹雪による視程障害に着目し、大雪警報は積雪量そのものに着目する。両者は対象が異なり、同時に発表されることもある。",
      "hint": "用語　暴風雪"
    },
    {
      "front": "風雪注意報は、雪と風がどのように組み合わさった気象状態に対して発表される注意報か。",
      "back": "雪を伴った強い風による災害のおそれがある状態。風による視程障害や吹きだまりなどが対象で、風が暴風の基準に達すると暴風雪警報に切り替わる。",
      "hint": "用語　風雪"
    },
    {
      "front": "従来の避難勧告と避難指示という二つの区分は、制度改正によってどのように整理されたか。",
      "back": "避難指示に一本化された。二段階あった勧告と指示が紛らわしいとされ、避難指示に統一された。避難指示は警戒レベル4で、危険な場所からの全員避難を求める。",
      "hint": "用語　避難指示"
    },
    {
      "front": "噴火警報の発表は、気象警報のような市町村ではなく、どのような単位ごとに行われるか。",
      "back": "火山ごと（対象の火山とその周辺）。気象の警報が市町村を単位とするのに対し、噴火警報は火山ごとに警戒すべき範囲を示して発表される。",
      "hint": "用語　噴火警報"
    },
    {
      "front": "噴火警戒レベルと、大雨などの防災気象情報の警戒レベルとの関係について正しく述べよ。",
      "back": "両者は別々の枠組みである。どちらも5段階だが、噴火警戒レベルは火山ごとの噴火の危険度と防災行動を示す指標で、大雨などの警戒レベルとは対象も意味も異なる。",
      "hint": "用語　噴火警戒レベル"
    },
    {
      "front": "津波警報のうち、予想される津波が特に高い場合に発表されるものは、警報の体系上どこに位置づけられるか。",
      "back": "特別警報。予想される津波が特に高い場合の大津波警報は特別警報に当たる。津波警報は市町村ではなく津波予報区ごとに発表される。",
      "hint": "用語　津波警報"
    },
    {
      "front": "緊急地震速報が、強い揺れの到達より前に間に合わないことがあるのは、どのような地域か。",
      "back": "震源に近い地域。P波とS波の到達時間差が小さいため、速報が強い揺れ（S波）に間に合わないことがある。震源から遠いほど猶予時間は長くなる。",
      "hint": "用語　緊急地震速報"
    },
    {
      "front": "線状降水帯の予測情報について、その予測の確実性の面で理解しておくべきことは何か。",
      "back": "予測には大きな不確実性がある。発生の可能性を早めに呼びかける段階の情報で、発表がなくても発生することや、発表されても発生しないことがある。",
      "hint": "用語　線状降水帯予測情報"
    },
    {
      "front": "「浸水想定区域に指定されていない場所では、河川氾濫による浸水は起こらない」。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。浸水想定区域は想定した規模の降雨にもとづく区域であり、想定を超える現象では区域外でも浸水が起こりうる。指定の有無だけで安全は判断できない。",
      "hint": "用語　浸水想定区域"
    },
    {
      "front": "ハザードマップは、対象とする災害の種類という点で、どのように分かれて作成されているか。",
      "back": "災害の種類ごとに作られる。洪水・土砂災害・高潮・津波・火山などそれぞれについて、被害の想定範囲や避難場所、避難経路が地図上に示される。",
      "hint": "用語　ハザードマップ"
    },
    {
      "front": "気象業務法にいう「予報」とは、観測の成果に基づいて将来の状態について何を発表する行為を指すか。",
      "back": "現象の予想の発表を指す。単なる過去の実況の紹介や解説ではなく、観測成果に基づいて将来の状態を予想し、それを発表する行為であるため。",
      "hint": "用語　予報業務"
    },
    {
      "front": "予報業務のうち現象の予想は気象予報士に行わせるが、予報を発表する主体そのものは誰になるか。",
      "back": "予報業務の許可を受けた事業者。現象の予想は気象予報士に行わせなければならないが、発表の主体は事業者であるという役割分担が定められているため。",
      "hint": "用語　予報業務"
    },
    {
      "front": "気象庁自身が予報業務を行う場合にも、気象庁以外の者と同じように気象庁長官の許可が必要か。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。許可を要するのは気象庁以外の者であって、気象庁が自ら行う予報業務は許可の対象とはされていないためである。国が担う業務と民間の業務を区別しておくとよい。",
      "hint": "用語　予報業務"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可を受けた者が、その許可で対象とされていない現象について予報を発表することはできるか。",
      "back": "できない。許可は対象とする現象の種類や予報の対象区域を限って与えられるものであり、その範囲を超える予報を発表することは認められていないためである。",
      "hint": "用語　予報業務"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可は、対象とする現象の種類や予報の対象区域を問わず、一括して一律に与えられるものか。",
      "back": "一律ではない。予報業務の許可は、対象とする現象の種類や予報の対象区域ごとに、その範囲を限って与えられるものであり、包括的に与えられるわけではないためである。",
      "hint": "用語　予報業務の許可"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可を受けた者が、その予報業務の目的や範囲を変更しようとするときには、どのような手続が求められるか。",
      "back": "気象庁長官の認可などの手続が求められる。許可の内容にかかわる変更は所定の手続を経る必要があると気象業務法で定められているため。",
      "hint": "用語　予報業務の許可"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可を与える権限は国土交通大臣に与えられている。この理解は正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。予報業務の許可を与える権限は気象庁長官に与えられており、国土交通大臣ではないためである。許可の主体を国土交通大臣とする選択肢は誤りとなる。",
      "hint": "用語　予報業務の許可"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可を受けるのは、現象の予想を担う気象予報士個人か、それとも予報業務を営む事業者か。",
      "back": "予報業務を営む事業者。予報業務の許可は事業を行う者に対して与えられるものであって、現象の予想を担う気象予報士個人が受けるものではないためである。",
      "hint": "用語　予報業務の許可"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可を受けた事業者が、予報業務のうち現象の予想を気象予報士以外の者に行わせることはできるか。",
      "back": "できない。気象業務法では、予報業務のうち現象の予想は気象予報士に行わせなければならないと定められており、それ以外の者に予想を担わせることはできないためである。",
      "hint": "用語　気象予報士"
    },
    {
      "front": "気象予報士試験を受験するにあたって、年齢や学歴、実務経験などの制限は設けられているか。",
      "back": "設けられていない。気象予報士試験の受験資格には年齢や学歴、実務経験などの制限がなく、原則として誰でも受験することができるためである。",
      "hint": "用語　気象予報士"
    },
    {
      "front": "気象予報士は、その資格に基づいて、事業者を通さず独自に気象の警報を発表することができるか。",
      "back": "できない。警報を発表できるのは気象庁のみであり、気象予報士の資格は現象の予想を担うためのもので警報の発表権限を与えるものではないため。",
      "hint": "用語　気象予報士"
    },
    {
      "front": "事業所に置かなければならない気象予報士の人数は、何に応じて多くなるように定められているか。",
      "back": "現象の予想を行う時間の長さに応じて多くなる。一日の予報業務の時間に応じ、二人、三人、四人以上と段階的に定められているため。",
      "hint": "用語　気象予報士"
    },
    {
      "front": "気象測器が技術上の基準に適合しているかを確かめる検定を行う権限は、誰に与えられているか。",
      "back": "気象庁長官。気象業務法に基づき、気象測器が技術上の基準に適合しているかを確かめる検定は気象庁長官が行うと定められているためである。",
      "hint": "用語　気象庁長官"
    },
    {
      "front": "許可事業者に対する業務改善命令や、予報業務の許可の取消しといった監督上の処分を行うのは誰か。",
      "back": "気象庁長官。業務改善命令や許可の取消しといった予報業務の許可にかかわる監督処分は、いずれも気象庁長官の権限とされているためである。",
      "hint": "用語　気象庁長官"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可を与えたり気象予報士の登録を行ったりするのは国土交通大臣である。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。予報業務の許可も気象予報士の登録も、いずれも気象庁長官の権限であって、国土交通大臣が行う事務ではないためである。主体の取り違えに注意する。",
      "hint": "用語　気象庁長官"
    },
    {
      "front": "気象庁長官が長を務める気象庁は、組織のうえではどの省の外局として置かれているか。",
      "back": "国土交通省。気象庁は国土交通省の外局として置かれており、その長である気象庁長官が予報業務の許可などの権限を担っているためである。",
      "hint": "用語　気象庁長官"
    },
    {
      "front": "予報業務は現象の予想と、もう一つの行為とに分けて整理できる。もう一つの行為とは何か。",
      "back": "予報の発表。予報業務は現象の予想と予報の発表とに分けられ、現象の予想は気象予報士が担い、予報の発表は事業者が行うという役割分担で整理されるためである。",
      "hint": "用語　現象の予想"
    },
    {
      "front": "予報の解説や過去の実況の紹介は、気象予報士でなければ行えない現象の予想に当たるか。",
      "back": "当たらない。気象予報士に行わせる必要があるのは将来の状態を予想する現象の予想であり、解説や実況の紹介そのものはこれとは別であるため。",
      "hint": "用語　現象の予想"
    },
    {
      "front": "現象の予想を気象予報士に行わせなければならないという義務は、気象庁が行う予報にも課されるか。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。現象の予想を気象予報士に行わせる義務は、予報業務の許可を受けた事業者に課されるものであって、気象庁自身が行う予報業務は対象とされていないためである。",
      "hint": "用語　現象の予想"
    },
    {
      "front": "気象業務法は気象業務の健全な発達を図ることを通じて、最終的に何の増進に寄与しようとしているか。",
      "back": "公共の福祉の増進。災害の予防や交通の安全の確保、産業の興隆などを通じて公共の福祉の増進に寄与することを目的としているため。",
      "hint": "用語　気象業務法"
    },
    {
      "front": "気象業務法の目的には、災害の予防や交通の安全の確保のほかに、気象業務に関する国際的な協力も含まれるか。",
      "back": "含まれる。目的規定には気象業務の健全な発達とともに、気象業務に関する国際的協力の効果的な実施を図ることが掲げられているため。",
      "hint": "用語　気象業務法"
    },
    {
      "front": "気象業務法が定めている制度として、予報業務の許可や気象測器の検定のほかに、どのような制度があるか。",
      "back": "気象予報士制度や警報の制限、観測の届出などがある。気象業務法は、これらの気象業務に関する基本的な制度をまとめて定めた法律であるためである。",
      "hint": "用語　気象業務法"
    },
    {
      "front": "水防法の指定河川洪水予報において、都道府県知事はどのような河川を対象に気象庁長官と関与するか。",
      "back": "都道府県知事が指定した河川。国が指定する河川は国土交通大臣が、知事が指定する河川は知事が、それぞれ気象庁長官と共同で洪水予報を行うため。",
      "hint": "用語　都道府県知事"
    },
    {
      "front": "災害対策基本法で、市町村が災害により避難指示の事務を行えなくなったとき、これを代行できるのは誰か。",
      "back": "都道府県知事。市町村がその全部または大部分の事務を行えなくなった場合に、知事が避難の指示等を代行できると定められているため。",
      "hint": "用語　都道府県知事"
    },
    {
      "front": "消防法の火災気象通報で、気象台から通報を受けて、これをさらに市町村長へ通報する立場にあるのは誰か。",
      "back": "都道府県知事。消防法では、気象の状況が火災予防上危険なとき、気象台が知事に火災気象通報を行い、知事がこれを市町村長に通報する流れとされているためである。",
      "hint": "用語　都道府県知事"
    },
    {
      "front": "二〇二一年の災害対策基本法の改正によって、従来の避難勧告と避難指示はどのように整理されたか。",
      "back": "避難指示に一本化された。二〇二一年の改正で従来の避難勧告は廃止され、住民に立退きを促す避難情報は避難指示に統一されたためである。",
      "hint": "用語　災害対策基本法"
    },
    {
      "front": "災害が発生するおそれがある異常な現象を発見した者には、災害対策基本法上どのような義務があるか。",
      "back": "遅滞なく市町村長や警察官などに通報する義務がある。災害対策基本法は、異常な現象の発見者に通報の義務を課すことで、早期の応急対応につなげようとしているためである。",
      "hint": "用語　災害対策基本法"
    },
    {
      "front": "住民に対する避難指示を第一義的に出すのは都道府県知事である。この理解は正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。避難指示を第一義的に出すのは市町村長であって、都道府県知事は市町村がその事務を行えなくなったときに代行する立場にとどまるためである。",
      "hint": "用語　災害対策基本法"
    },
    {
      "front": "住民への避難指示と、気象警報の発表という二つの役割のうち、市町村長が担うのはどちらか。",
      "back": "避難指示を担う。気象警報の発表は気象庁が行うものであり、市町村長が担うのは災害対策基本法に基づく住民への避難指示のほうであるためである。",
      "hint": "用語　市町村長"
    },
    {
      "front": "市町村の区域を対象とする地域防災計画は、市町村長が一人で単独に作成することとされているか。",
      "back": "単独ではない。市町村の地域防災計画を作成するのは市町村防災会議であって、市町村長が一人で作成するものではないためである。会議が作る点を押さえておく。",
      "hint": "用語　市町村長"
    },
    {
      "front": "市町村長は、津波警報や気象警報を自らの判断で独自に発表することができる。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。気象や津波の警報を発表できるのは気象庁のみであって、市町村長が担うのは住民への避難指示や消防法に基づく火災に関する警報であるためである。",
      "hint": "用語　市町村長"
    },
    {
      "front": "検定に合格した気象測器を使用し続けるうえで、その合格には有効期間が定められているか。",
      "back": "定められている。検定に合格した気象測器には有効期間が定められており、その期間内にある測器を観測に用いる必要があるためである。期間切れの測器は使えない。",
      "hint": "用語　検定"
    },
    {
      "front": "検定に合格していない気象測器を、検定の対象とされている用途の観測に用いることはできるか。",
      "back": "できない。定められた種類の気象測器は、検定に合格したものでなければ、届出を要する観測などの用途に使用することができないと定められているためである。",
      "hint": "用語　検定"
    },
    {
      "front": "気象測器の検定は、その測器を使う事業者が自ら実施して合格を宣言してよい。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。気象測器の検定を行うのは気象庁長官であって、その測器を使う事業者が自ら検定を行って合格を宣言できるものではないためである。",
      "hint": "用語　検定"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可や気象予報士の登録は、国土交通大臣が行う事務である。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。予報業務の許可も気象予報士の登録もいずれも気象庁長官の権限であって、国土交通大臣が前面に出るのは水防法の指定河川洪水予報などに限られるためである。",
      "hint": "用語　国土交通大臣"
    },
    {
      "front": "気象庁を組織のうえで所管し、自らの外局として置いているのは、どの大臣が長を務める省か。",
      "back": "国土交通大臣。気象庁は国土交通省の外局であり、同省の長である国土交通大臣がこれを所管しているためである。ただし個別の権限は気象庁長官が担う。",
      "hint": "用語　国土交通大臣"
    },
    {
      "front": "地方の地域防災計画に対して、国の段階で防災の基本方針を定める防災基本計画を作成するのはどこか。",
      "back": "中央防災会議。地域防災計画が地方の防災会議によって作成されるのに対し、国の段階の防災基本計画は中央防災会議が作成するものとされているためである。",
      "hint": "用語　地域防災計画"
    },
    {
      "front": "都道府県の区域を対象とする地域防災計画を作成するのは、どの主体とされているか。正しい主体を答えよ。",
      "back": "都道府県防災会議。地域防災計画は、都道府県については都道府県防災会議が、その地域の実情に応じて作成すると定められているためである。市町村は市町村防災会議が担う。",
      "hint": "用語　地域防災計画"
    },
    {
      "front": "気象庁以外の者が、法令上許されない警報をした場合、その行為は罰則の対象となり得るか。",
      "back": "なり得る。気象庁以外の者が警報をすることは法令で禁じられており、これに違反して許されない警報をする行為は処罰の対象とされているためである。",
      "hint": "用語　罰則"
    },
    {
      "front": "検定に合格していない気象測器を、検定を要する用途の観測に用いる行為は、罰則の対象となり得るか。",
      "back": "なり得る。検定を要する測器を検定合格のないまま用いる違反には罰則が定められているため。金額よりも対象となる行為を押さえておくとよい。",
      "hint": "用語　罰則"
    },
    {
      "front": "気象測器とは、気圧計や温度計、風速計、雨量計などをまとめて指す、どのような器械の総称か。",
      "back": "気象観測に用いる器械の総称。気圧計や温度計、風速計、雨量計などが含まれ、そのうち定められた種類のものは検定に合格した測器を使用する必要があるためである。",
      "hint": "用語　気象測器"
    },
    {
      "front": "気象観測に用いるあらゆる気象測器が、例外なく検定の対象とされている。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。検定が必要とされるのは定められた種類の気象測器に限られており、観測に用いるあらゆる測器が検定の対象となるわけではないためである。範囲は法令で限定される。",
      "hint": "用語　気象測器"
    },
    {
      "front": "水防法は、どのような原因による水災を警戒し防御して、被害の軽減を図ることを目的とする法律か。",
      "back": "洪水、雨水出水、高潮による水災。水防法は、これらの原因による水災を警戒し防御して、被害を軽減することを目的とする法律であるためである。",
      "hint": "用語　水防法"
    },
    {
      "front": "気象業務法に基づく洪水の警報と、水防法に基づく指定河川洪水予報とは、同じ一つの仕組みか。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。前者は気象庁が行う警報、後者は気象庁長官と国土交通大臣または都道府県知事が共同で行う予報であり、別の仕組みであるため。",
      "hint": "用語　水防法"
    },
    {
      "front": "気象予報士試験の合格者が気象予報士名簿に登録を受けるには、どこに申請することになるか。",
      "back": "気象庁長官。気象予報士試験の合格者は、気象庁長官に申請して気象予報士名簿に登録を受け、その登録を受けて初めて気象予報士となることができるためである。",
      "hint": "用語　気象予報士登録"
    },
    {
      "front": "消防法で、気象の状況が火災予防上危険であると認められるとき、気象台が火災気象通報を行う相手は誰か。",
      "back": "都道府県知事。消防法では、気象台が都道府県知事に火災気象通報を行い、知事がこれを市町村長に通報し、市町村長が火災に関する警報を発する流れとされているためである。",
      "hint": "用語　消防法"
    },
    {
      "front": "気象庁が発表した津波や高潮などの警報について、海上保安庁はどのような役割を担うか。",
      "back": "航行中の船舶への周知を担う。海上保安庁は気象警報を発表する主体ではなく、気象庁が発表した警報事項を航行中の船舶に伝達し周知する立場にあるためである。",
      "hint": "用語　海上保安庁"
    },
    {
      "front": "災害対策基本法に基づき指定される指定公共機関が作成する、防災に関する計画を何というか。",
      "back": "防災業務計画。指定公共機関は防災業務計画を作成するものとされ、防災会議が作成する地域防災計画とは別に、防災の実施体制を支える役割を担うためである。",
      "hint": "用語　指定公共機関"
    },
    {
      "front": "気象の観測を行うこと自体は、原則として気象庁長官の許可を要するものとされているか。正しいか誤りか。",
      "back": "誤り。観測そのものは原則自由で、成果の発表や災害防止への利用など一定の目的の場合に気象庁長官への届出が必要になるにとどまるため。",
      "hint": "用語　観測施設の届出"
    },
    {
      "front": "気象庁が発表した警報の警報事項は、住民への周知に向けて、どのような関係機関へ通知されるか。",
      "back": "警察や消防、海上保安庁、都道府県、放送機関などへ通知される。通知を受けたこれらの機関を経て、住民や航行中の船舶などへの周知が図られる仕組みとなっているためである。",
      "hint": "用語　警報の伝達"
    },
    {
      "front": "航空機の機長は、出発に先立って当該飛行に必要な気象の情報を確認することが求められるか。",
      "back": "求められる。機長は出発に先立って当該飛行に必要な気象情報を確認することとされており、これは航空の安全を確保する観点から求められているためである。",
      "hint": "用語　航空法"
    },
    {
      "front": "気象庁以外の者が観測成果を発表する目的で行う観測は、許可制と届出制のどちらに置かれているか。",
      "back": "届出制。観測成果を発表する目的で行う観測は、技術上の基準に従って気象庁長官へ届け出るものとされており、予報業務のような許可制ではないためである。",
      "hint": "用語　気象成果の発表"
    },
    {
      "front": "気象証明は将来の気象を予想する行為か、それとも過去や特定時点の気象状態を公的に示す行為か。",
      "back": "過去や特定時点の状態を公的に示す行為。気象証明は観測記録に基づき気象庁が行うもので、将来を予想する予報とは別であるため。",
      "hint": "用語　気象証明"
    },
    {
      "front": "事実の確認である気象証明に対して、気象等について専門的な判断や評価を示す気象庁の業務を何というか。",
      "back": "鑑定。気象庁が気象などについて専門的な立場から判断や評価を示す業務を鑑定といい、事実の確認である証明とは区別されるためである。",
      "hint": "用語　鑑定"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可された範囲を超えた予報や、観測施設の目的外の運用は、どのような処分につながり得るか。",
      "back": "業務改善命令や許可の取消しにつながり得る。許可された範囲を超える予報や施設の目的外の運用は認められず、気象庁長官による監督処分の対象となり得るためである。",
      "hint": "用語　目的外使用"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可を受けた者が業務改善命令に従わない場合、より重い処分として何が科され得るか。",
      "back": "業務の停止や許可の取消しが科され得る。業務改善命令に従わないときは、業務の停止や許可の取消しといった、さらに重い監督処分につながり得るためである。",
      "hint": "用語　業務改善命令"
    },
    {
      "front": "予報業務の許可の取消しや、業務の全部または一部の停止を命じる権限を持つのは誰か。",
      "back": "気象庁長官。法令違反や改善命令への不服従などがあるとき、気象庁長官が業務の停止や許可の取消しを行えると定められているため。",
      "hint": "用語　許可の取消し"
    },
    {
      "front": "世界気象機関の略称と、この機関が国際的に担っている主な役割とは、それぞれどのようなものか。",
      "back": "略称はWMOで、観測データの国際的な交換や、観測・通報方法の標準化を担う。国際連合の専門機関として各国気象機関の協力を進めるためである。",
      "hint": "用語　世界気象機関"
    },
    {
      "front": "地上天気図に描かれている気圧は、観測地点の現地気圧か、それとも海面の高さに換算した海面更正値か。",
      "back": "海面更正した値。標高の影響を取り除いて海面の高さにそろえた気圧で描くため、地点ごとの標高差によらず気圧場を比較でき、等圧線を連続して描ける。",
      "hint": "用語　地上天気図"
    },
    {
      "front": "地上天気図から低気圧を記述解答で描写するとき、一文にまとめてそろえるべき三つの要素は何か。",
      "back": "中心の位置、中心気圧、移動の方向と速度の三つ。これらをそろえて一文にまとめる型が実技の基本で、以後の設問すべての読み取りの基準にもなる。",
      "hint": "用語　地上天気図"
    },
    {
      "front": "気象庁が配信する実況のアジア地上解析図に付される、図の種類を表す識別記号は何か。",
      "back": "ASAS。アジア域の地上解析図を表す識別記号で、予想図につくFSAS24などと対にすることで、実況図か予想図かを最初に見分ける手がかりになる。",
      "hint": "用語　地上天気図"
    },
    {
      "front": "地上天気図で前線や低気圧の中心の位置を記述解答で答えるとき、位置を示すために何を用いるか。",
      "back": "緯度経度。図に引かれた経緯線を読み、中心や前線の位置を度単位の緯度経度で示すことで、位置をあいまいさなく客観的に特定して答えられる。",
      "hint": "用語　地上天気図"
    },
    {
      "front": "地上付近の実際の風は、地上天気図の等圧線に平行に吹くか、それとも低圧側へ吹き込む向きになるか。",
      "back": "低圧側へやや吹き込む。地表の摩擦で風速が落ち、気圧傾度力と転向力の釣り合いが崩れるため、風は等圧線を横切って低圧側へ向かう成分をもつ。",
      "hint": "用語　地上天気図"
    },
    {
      "front": "実技試験で複数の資料を読み進めるとき、まず地上天気図で最初に押さえるべき基本の要素は何か。",
      "back": "低気圧・高気圧・前線の位置。これらを地上で確定させてから上層の各図へ視線を移し、高度ごとの位置関係を重ねて低気圧の立体構造を組み立てるため。",
      "hint": "用語　地上天気図"
    },
    {
      "front": "地上天気図のほかに、その時刻の現在の大気の状態を示す実況資料として、代表的なものを二つ挙げよ。",
      "back": "衛星画像とアメダス。いずれもその時刻に実際に観測・解析された資料で、高層観測やレーダーとともに、予想と区別して現在の場の把握に用いる。",
      "hint": "用語　実況"
    },
    {
      "front": "観測点のない海上について、実況の解析図であってもその描画に含まれてしまう要素は何か。",
      "back": "客観解析による内挿（推定）。観測が乏しい海上でも数値解析によって場を埋めるため、実況図であっても細部は推定を含む点に注意して読む必要がある。",
      "hint": "用語　実況"
    },
    {
      "front": "実技で実況と予想を対比して今後を論じる記述は、どのような順序の構成をとると分かりやすいか。",
      "back": "実況で現状を述べ、続けて予想で変化を述べる構成。実況では前線が九州付近にあり、予想では東海沖へ進む、のように現状と変化を対にして書く。",
      "hint": "用語　実況"
    },
    {
      "front": "実況図に記される、その資料が観測・解析の対象としている時刻のことを、一般に何と呼んでいるか。",
      "back": "初期時刻。実況図が対象とする観測・解析の時刻を指し、予想図に付される予想対象時刻（VALID）とは意味が異なるため、両者を区別して扱う。",
      "hint": "用語　実況"
    },
    {
      "front": "実況の衛星画像を用いるとき、実技でまず確認して以後の読み取りの出発点にするものは何か。",
      "back": "雲域の分布。実況の衛星画像で雲域を確認し、地上・高層の実況図で低気圧や前線の実際の位置を固めることで、以後の設問の出発点にできるため。",
      "hint": "用語　実況"
    },
    {
      "front": "実技で今後の予想を論じる前に、まず実況の資料で現在の場をしっかり把握しておくのはなぜか。",
      "back": "現在の場を基準にして今後の変化を論じるため。実況で低気圧や前線の位置を固めておき、予想図と比べることで移動と発達の向きを正しく読み取れる。",
      "hint": "用語　実況"
    },
    {
      "front": "850hPaの解析図で主に読み取る場は、気温のほかにもう一つ何を読むための面といえるか。",
      "back": "暖湿気（相当温位）の分布。850hPa面は下層の気温と暖湿気の流入を読むための面で、前線帯の位置や湿舌の張り出しを把握するのに用いる。",
      "hint": "用語　解析図"
    },
    {
      "front": "解析図は、将来の状態を予想して示した図か、それともその時刻の実際の状態を示した図か。",
      "back": "その時刻の状態を示す図。観測データをもとに初期時刻の大気の状態を等値線などで表したもので、将来を示す予想図とは時制が異なる点に注意する。",
      "hint": "用語　解析図"
    },
    {
      "front": "500hPa高度・渦度解析図で読み取る、地上低気圧の発達診断に直結する二つの主要な要素は何か。",
      "back": "トラフ（気圧の谷）と正渦度域。等高度線の谷の位置と正渦度の極大を読み取り、それを地上低気圧の発達を診断するための土台にするため。",
      "hint": "用語　解析図"
    },
    {
      "front": "観測データの空白域について、解析図の描画に入り込んでしまうものは何であり、どう読むべきか。",
      "back": "客観解析による推定。空白域では数値解析で内挿するため、細部を過度に断定せず、あくまで推定を含むものとして慎重に読む必要がある。",
      "hint": "用語　解析図"
    },
    {
      "front": "地上や各高度の解析図を何枚も重ね合わせて読むのは、最終的に何をつかむことを目的とするか。",
      "back": "低気圧の立体構造。地上・850・700・500hPaの各解析図を重ね、高度ごとの位置関係から低気圧の発達段階を立体的に把握することを目的とする。",
      "hint": "用語　解析図"
    },
    {
      "front": "実技試験でいう解析とは、天気図や観測資料から具体的に何を判断して決める作業を指すか。",
      "back": "前線・トラフ・強風軸・低気圧中心などの位置や構造を判断して決める作業。客観的な数値と主観的な読み取りの両方を含む点に特徴がある。",
      "hint": "用語　解析"
    },
    {
      "front": "解析の根拠を書かせる記述問題では、判断の根拠と位置の結論のどちらを先に書くと分かりやすいか。",
      "back": "根拠を先に書く。判断のよりどころとした資料の特徴を先に挙げてから位置の結論を述べると、論理の流れが明確になり減点されにくくなるため。",
      "hint": "用語　解析"
    },
    {
      "front": "複数の資料が食い違うとき、解析の記述で結論を一貫させるために明記しておくべきことは何か。",
      "back": "どの資料を重視したか。食い違う資料のうち何を根拠に採ったかを示すことで、結論を一貫させ、矛盾のない一つの解析にまとめられるため。",
      "hint": "用語　解析"
    },
    {
      "front": "位置だけを答えて根拠をまったく書かない解析の記述は、採点上なぜ不十分と評価されるのか。",
      "back": "解析は根拠とセットで評価されるため。位置の正誤だけでなく判断の妥当性が問われるので、根拠を欠くと位置が合っていても減点される。",
      "hint": "用語　解析"
    },
    {
      "front": "時系列図とは、ある一つの地点についてどのような要素を、どのような軸に沿って並べた図か。",
      "back": "ある地点の気温・気圧・風・降水などの要素を時間軸に沿って並べた図。前線や低気圧の通過に伴う要素の急変を、時刻を追って読み取るのに使う。",
      "hint": "用語　時系列図"
    },
    {
      "front": "時系列図で前線の通過時刻は、気温など単一の要素の変化だけで判断してよい。正しいか。",
      "back": "誤り。気温・風向・気圧・天気の変化が重なる時刻を根拠にする。単一の要素だけでは通過時刻を取り違える恐れがあるため、複数要素で確かめる。",
      "hint": "用語　時系列図"
    },
    {
      "front": "時系列図で読み取る気圧の谷の底の時刻は、寒冷前線の通過時刻と必ず一致すると考えてよいか。",
      "back": "一致するとは限らない。気圧の谷の底と前線の通過時刻はずれることがあるため、気温や風向の変化とあわせて総合的に判断する必要がある。",
      "hint": "用語　時系列図"
    },
    {
      "front": "時系列図で温暖前線の通過は、通過の前後で気温にどのような変化として現れることが多いか。",
      "back": "気温の上昇として現れる。寒気側から暖域に入るため通過後に気温が上がり、風向は東寄りから南寄りへ変わり、気圧の下降が緩むことが多い。",
      "hint": "用語　時系列図"
    },
    {
      "front": "可視衛星画像だけでは分からず、赤外画像を使って初めて推定できる雲の情報とは何か。",
      "back": "雲頂の高さ。可視画像は反射光で雲の厚さや広がりを示すが高さは分からず、雲頂温度から高さを推定するには赤外画像を用いる必要があるため。",
      "hint": "用語　雲域"
    },
    {
      "front": "衛星画像に写った雲域を記述で描写するとき、要素立ててそろえるとよい三つの情報は何か。",
      "back": "位置、広がり（形状）、雲頂高度の三つ。中心付近から北東へ広がり雲頂が高い、のように要素立てて書くと、雲域の性質が的確に伝わるため。",
      "hint": "用語　雲域"
    },
    {
      "front": "衛星画像のうち、雲の内部や周囲の上・中層の水蒸気の分布を読むのに用いるのはどの画像か。",
      "back": "水蒸気画像。上・中層の水蒸気の多い少ないを明暗で表す画像で、暗域は乾いた沈降域、明域は湿った領域として雲域の性質を読み取るのに使う。",
      "hint": "用語　雲域"
    },
    {
      "front": "発達中の低気圧に伴う雲域で、後面から中心へ食い込む特徴として記述で指摘するものは何か。",
      "back": "乾燥域（暗域、ドライスロット）の食い込み。低気圧の後面から乾いた空気が中心へ入り込む様子で、これは低気圧の発達・最盛期を示すサインになる。",
      "hint": "用語　雲域"
    },
    {
      "front": "予想図に記されるFTとVALIDは、それぞれ何を表す時刻であり、どう使い分けるか。",
      "back": "FTは初期時刻からの経過時間（予報時間）、VALIDは予想が対象とする時刻を表す。両者の関係を確認して、設問が問う時刻の図を選ぶために使う。",
      "hint": "用語　予想時刻"
    },
    {
      "front": "複数の予想図について予想時刻をそろえてから重ね合わせて読むのは、何を見るためか。",
      "back": "同時刻における立体構造。同じ予想時刻の地上・500・850hPaの図を重ね、高度ごとの位置関係から低気圧の構造を読み取ることを目的とするため。",
      "hint": "用語　予想時刻"
    },
    {
      "front": "初期時刻と予想時刻を取り違えて読むと、その後の読み取りにはどのような支障が生じるか。",
      "back": "時制がずれて全体の読み取りが狂う。基準となる時刻を取り違えると位置や変化の判断が総崩れになるため、最初に両方の時刻を必ず確認しておく。",
      "hint": "用語　予想時刻"
    },
    {
      "front": "12時間後と24時間後の予想図を並べて読むのは、低気圧のどのような変化を追うためか。",
      "back": "移動と発達。予想時刻の異なる図を並べ、中心の位置の変化で移動の向きと速さを、中心気圧の変化で発達の度合いを、それぞれ追うことができるため。",
      "hint": "用語　予想時刻"
    },
    {
      "front": "上昇流のある領域でありさえすれば、たとえ下層に湿りがまったくなくても降水域になる。正しいか。",
      "back": "誤り。降水には上昇流と水蒸気の両方が要る。上昇流だけでは凝結する水蒸気が不足するため、湿潤域と重ならなければ降水域にはならない。",
      "hint": "用語　降水域"
    },
    {
      "front": "発達する低気圧に伴う降水域は、その中心から見て、どの方位の側に集中して現れやすいか。",
      "back": "中心の北から東側。前線の暖気側や暖湿気の流入する領域にあたり、上昇流域と湿潤域が重なるため、この方位で降水が集中して現れやすい。",
      "hint": "用語　降水域"
    },
    {
      "front": "降水が予想される理由を記述で説明するとき、700hPaでそろえて示すべき二つの条件は何か。",
      "back": "上昇流が強いことと、湿数が小さく湿っていること。700hPaでこの二つの条件が重なる領域に降水を対応づけて説明するのが記述の型になる。",
      "hint": "用語　降水域"
    },
    {
      "front": "実況における降水域の面的な分布や降水の強さは、主にどのような観測資料から把握するか。",
      "back": "気象レーダーとアメダス。レーダーの反射強度で強雨域の面的な分布を、アメダスで地点ごとの降水量を把握し、実況の降水域として読み取る。",
      "hint": "用語　降水域"
    },
    {
      "front": "500hPaの強風軸を境にして、その南側と北側はそれぞれどのような気団に対応するか。",
      "back": "南側が暖気、北側が寒気に対応する。強風軸は寒暖の境に沿ってのびる帯で、地上低気圧は軸の南側の暖気内で発達することが多い点が要点になる。",
      "hint": "用語　強風軸"
    },
    {
      "front": "上層のジェット気流の軸としての強風軸を読み取るのに最も適した気圧面を、具体的に一つ挙げよ。",
      "back": "300hPa。強風軸すなわちジェット気流の軸は上層ほど明瞭になり、300hPaや500hPaの図で等高度線が最も混み合う帯として現れるため。",
      "hint": "用語　強風軸"
    },
    {
      "front": "記述で強風軸を描写するとき、軸の走向のほかに添えると構造が伝わりやすくなる情報は何か。",
      "back": "軸の南北の寒暖と、地上低気圧との位置関係。軸が東西にのびその南の暖気内で低気圧が発達する、のように構造と結び付けて書くとよいため。",
      "hint": "用語　強風軸"
    },
    {
      "front": "強風軸のちょうど直下ではなく、その両側で顕著になって渦度分布に効いてくるものは何か。",
      "back": "風の水平シアー。軸の寒気側で正、暖気側で負のシアーが生じ、これが渦度の分布を決めて、地上低気圧の発達を診断する手がかりになるため。",
      "hint": "用語　強風軸"
    },
    {
      "front": "線が混み合っていても、等圧線の混みと等相当温位線の混みでは、それぞれ何を意味するか。",
      "back": "等圧線の混みは風速の強さ、等相当温位線の混みは暖湿気と寒気との境を意味する。線の種類ごとに読み取る量が変わる点を取り違えないようにする。",
      "hint": "用語　等値線"
    },
    {
      "front": "等高度線が低圧側へ湾曲してへこんでいる部分からは、何の位置を特定して読み取れるか。",
      "back": "トラフ（気圧の谷）の位置。等高度線の谷状に湾曲した底を結ぶとトラフの軸になり、その走向から地上低気圧の発達の傾向を読み取ることができる。",
      "hint": "用語　等値線"
    },
    {
      "front": "天気図で等値線を読むうえで、線の混み具合と線の走向とは、それぞれ場の何を表しているか。",
      "back": "混み具合は場の傾度の強さを、走向は場の構造を表す。線が混めば傾度が大きく、線の向きや湾曲からトラフや前線帯の位置を読み取ることができる。",
      "hint": "用語　等値線"
    },
    {
      "front": "鉛直断面図の上に現れる前線面は、鉛直に立っているか、それとも寒気側へ傾いて立っているか。",
      "back": "寒気側へ傾いて立っている。前線面は水平ではなく寒気側へ傾き、その暖気側に暖湿気が乗り上げる構造として鉛直断面図の上に現れるため。",
      "hint": "用語　鉛直断面図"
    },
    {
      "front": "鉛直断面図で、等相当温位線が立って混み合う帯として現れるものは、何に対応するか。",
      "back": "前線面。相当温位が急に変化して等相当温位線が立って集中する帯が前線面にあたり、その暖気側に暖湿気が乗り上げる構造になっているため。",
      "hint": "用語　鉛直断面図"
    },
    {
      "front": "鉛直断面図で気温の逆転層と対流不安定な層を取り違えないために、どこに着目すればよいか。",
      "back": "相当温位の高度変化に着目する。対流不安定は相当温位が高度とともに減少する層で判定し、気温そのものの逆転（安定）とは別のものとして見分ける。",
      "hint": "用語　鉛直断面図"
    },
    {
      "front": "天気図でいう南西の風とは、どちらの方位からどちらの方位へ向かって吹く風のことか。",
      "back": "南西から北東へ向かう風。風向は風が吹いてくる方位で表すため、南西の風は南西を風上として北東へ流れていく風のことを指している。",
      "hint": "用語　風向風速"
    },
    {
      "front": "天気図で風を表す矢羽根について、風向と風速は、それぞれ矢羽根のどの部分を見て読み取るか。",
      "back": "羽根の伸びる向きで風向を、羽根の数と長さで風速を読み取る。長羽根と短羽根、旗の組み合わせで風速値を読むため、読み間違えないよう注意する。",
      "hint": "用語　風向風速"
    },
    {
      "front": "下層の風の場で、風向がある線を境にして不連続に急変している場所は、何と判断されるか。",
      "back": "前線やシアーライン（収束線）。風向が線を境に急に変わる場所は風のシアーや収束を示すため、前線や収束線の位置と対応づけて解析する。",
      "hint": "用語　風向風速"
    },
    {
      "front": "相当温位が高いということは、必ずその場所の気温そのものが高いことを意味している。正しいか。",
      "back": "誤り。相当温位は気温と水蒸気量を合わせた量なので、気温が低くても水蒸気が多ければ高くなる。相当温位の高低は気温の高低とは一致しない。",
      "hint": "用語　等相当温位線"
    },
    {
      "front": "850hPaの等相当温位線図で、値の高い部分が舌状にのびて張り出した形は、何と読み取るか。",
      "back": "湿舌（暖湿気の流入）と読み取る。相当温位の高い空気が舌状に張り出した形で、多くは南西から流入し、その先で大雨をもたらす原因になるため。",
      "hint": "用語　等相当温位線"
    },
    {
      "front": "実技で多用する相当温位という指標は、空気の何と何を合わせて、一つの量として表したものか。",
      "back": "温度と水蒸気量。空気に含まれる水蒸気を凝結させたときの潜熱まで含めた温度で、気温だけでは分からない暖湿気の分布を一つの量で表せる。",
      "hint": "用語　等相当温位線"
    },
    {
      "front": "衛星画像でいうバルジとは、雲域のどの部分がどのような曲率をもって変形した形のことか。",
      "back": "雲域の北縁が高気圧性の曲率をもって寒気側へ盛り上がった形。上層の暖気移流と発散の強まりに伴って現れ、低気圧が発達しつつあることを示す。",
      "hint": "用語　バルジ"
    },
    {
      "front": "衛星画像のバルジの西端付近には、上層のどのような擾乱が対応して位置していることが多いか。",
      "back": "上層の気圧の谷（トラフ）。バルジの後面から乾燥域（ドライスロット）が入り込み、トラフと対応することで、低気圧の立体的な構造をつくっている。",
      "hint": "用語　バルジ"
    },
    {
      "front": "高層天気図で、850hPa・700hPa・500hPaは、それぞれ主にどの要素を読むための面か。",
      "back": "850hPaは気温と暖湿気、700hPaは湿数と鉛直流、500hPaはトラフと渦度を読む面。面ごとに役割を分担させて低気圧の立体構造を組み立てる。",
      "hint": "用語　高層天気図"
    },
    {
      "front": "高層天気図で、等高度線の値そのものと、等高度線どうしの間隔は、それぞれ何を表すか。",
      "back": "値は高度でトラフや尾根の位置を、間隔は風速の強さで強風軸を表す。値と間隔とを区別して読み分けることが、高層天気図を読む基本になる。",
      "hint": "用語　高層天気図"
    },
    {
      "front": "700hPaに湿潤域が広がっていれば、それだけで必ず降水が生じるといえるか。正しいか。",
      "back": "誤り。湿潤域は水蒸気が多いことを示すだけで、上昇流が伴って初めて雲や降水になる。したがって上昇流域と重なる場所に降水を対応づける。",
      "hint": "用語　湿潤域"
    },
    {
      "front": "700hPaの湿潤域は、衛星の水蒸気画像の上では、明域と暗域のどちらに対応して現れるか。",
      "back": "明域。水蒸気画像の明域は上・中層が湿った領域を表しており、乾いて沈降している暗域（乾燥域）と対をなして分布している点が読み取りの要点。",
      "hint": "用語　湿潤域"
    },
    {
      "front": "衛星の水蒸気画像に見える暗域は、地表付近の下層まで乾燥していることを示しているか。",
      "back": "示すとは限らない。暗域が表すのは上・中層の乾燥であり、下層はむしろ湿っていることもある。層ごとの湿りを画像だけで断定してはならない。",
      "hint": "用語　乾燥域"
    },
    {
      "front": "乾燥域は、700hPaの湿数が大きい領域と小さい領域の、どちらとして描かれるか。",
      "back": "湿数が大きい領域。湿数は気温と露点の差で、大きいほど飽和から遠く乾いていることを示す。湿数の小さい湿潤域と、値の向きを取り違えない。",
      "hint": "用語　乾燥域"
    },
    {
      "front": "低気圧の中心付近へ後面から乾いた空気が食い込むドライスロットは、発達段階として何を示すか。",
      "back": "発達段階から最盛期に向かっていること。乾いた沈降流が中心へ入り込む構造で、上層のトラフや正渦度と対応して低気圧の発達を示すサインになる。",
      "hint": "用語　ドライスロット"
    },
    {
      "front": "予想天気図は、いったい何をもとにして、将来のある時刻の大気の状態を予想して描いた図か。",
      "back": "数値予報。数値予報の結果をもとに、将来のある時刻の地上や各等圧面の状態を描いた図で、実況・解析図と対にして今後の変化を論じるのに用いる。",
      "hint": "用語　予想天気図"
    },
    {
      "front": "500hPaのトラフの軸が後傾して西へ傾いていると、地上低気圧は発達しやすい。正しいか。",
      "back": "正しい。後傾したトラフでは前面の正渦度移流が強く維持され、上昇流が続くため、地上低気圧が発達しやすくなる。走向は発達診断の手がかりになる。",
      "hint": "用語　トラフの走向"
    },
    {
      "front": "湿舌の流入方向は多くの場合は南西であるが、実際の流入の向きは何を見て確かめるとよいか。",
      "back": "風の場（風向）を見て確かめる。湿舌は相当温位の高い領域の張り出しで読むが、流入方向は場により異なるため、850hPaの風向で確認する。",
      "hint": "用語　湿舌"
    },
    {
      "front": "にんじん雲で先端が細くとがるのは風上側と風下側のどちらであり、なぜそうなるのか。",
      "back": "風上側がとがる。雲頂の巻雲が上層の風で風下側へ流されて広がるため、風上側が細くすぼまって、全体がにんじんのような形に見えるためである。",
      "hint": "用語　にんじん雲"
    },
    {
      "front": "状態曲線図で気層の安定・不安定を判定するとき、観測された気温減率を何と比べて判断するか。",
      "back": "乾燥断熱減率と湿潤断熱減率と比べる。気温減率がこれらより大きいか小さいかで安定度が変わり、湿潤な層では湿潤断熱減率と比べて判断する。",
      "hint": "用語　状態曲線図"
    },
    {
      "front": "暖気核構造をもつ低気圧では、上層へいくほど低気圧性の循環はどのように変化していくか。",
      "back": "弱まっていき、高気圧性に転じることもある。中心が暖かいと上空ほど気圧の下がり方が小さくなるため、上層では低気圧性の循環が弱まっていく。",
      "hint": "用語　暖気核構造"
    },
    {
      "front": "前線の位置は、850hPaの等相当温位線の集中帯の暖気側と寒気側の、どちらの縁にとることが多いか。",
      "back": "暖気側の縁。集中帯の暖気端に前線を解析することが多く、これに地上の気温傾度や風のシアーとあわせて、最終的な前線の位置を決めていく。",
      "hint": "用語　前線解析"
    }
  ]
}
